最終更新:ID:Ll8L3FSIkA 2023年05月21日(日) 07:48:10履歴
「そうとも、ボクこそがかのベルンの帝王に仕えし最高無敵の天才勇士だとも!」
「この世で一番面白いやつは我が主であるに決まっているが...キミはボクをどれだけ楽しませてくれるのかな?」
その才覚を露わすまでは、いつも炊事場の灰の中に寝ていて、愚か者と見做されていたという逸話から。
無冠の武芸に類似したスキルであり、天賦の戦闘能力とセンスを持つが、そういった英雄らしい武勇や気迫に関する気配を"ぼかす"ことで他者に強者と悟らせない。
戦闘に関わる技能と全ステータスを1つ低く見せ*1、属性を真逆のものとして表示するが、真名が明かされるか、セイバーが本気を出した場合、この効果は消滅する。
無冠の武芸に類似したスキルであり、天賦の戦闘能力とセンスを持つが、そういった英雄らしい武勇や気迫に関する気配を"ぼかす"ことで他者に強者と悟らせない。
戦闘に関わる技能と全ステータスを1つ低く見せ*1、属性を真逆のものとして表示するが、真名が明かされるか、セイバーが本気を出した場合、この効果は消滅する。
二種の「黄金律」が複合した特殊スキル。
第一に、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命を示す。
ディートライプの場合、浪費家や浪費王スキルの域に片脚を突っ込んでいるが、散財してもそれを補ったり他人から集ったり有耶無耶にする能力にも長けているため、かろうじてデメリットは発現していない。
第二に、生まれながらに有する女神の如き完璧な肉体を示す。
どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。
本来であれば「天性の肉体」スキルとは異なり、筋力のパラメーターへの影響は存在せず、美しさが保たれるというだけの効果であるが、ディートライプの場合、神秘が色濃く残る世界に於いても完璧な肉体を持っていた。
純粋な人間としては最高クラスの肉体構造。
可憐な容姿からは想像が付かない剛力を振るう姿はまさに灰被りのシンゴリラ。
第一に、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命を示す。
ディートライプの場合、浪費家や浪費王スキルの域に片脚を突っ込んでいるが、散財してもそれを補ったり他人から集ったり有耶無耶にする能力にも長けているため、かろうじてデメリットは発現していない。
第二に、生まれながらに有する女神の如き完璧な肉体を示す。
どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。
本来であれば「天性の肉体」スキルとは異なり、筋力のパラメーターへの影響は存在せず、美しさが保たれるというだけの効果であるが、ディートライプの場合、神秘が色濃く残る世界に於いても完璧な肉体を持っていた。
純粋な人間としては最高クラスの肉体構造。
可憐な容姿からは想像が付かない剛力を振るう姿はまさに灰被りのシンゴリラ。
料理、武芸、礼儀作法に話術に財テク、天性の才能による多芸、多方面における知識の造形の深さから。
生前に嗜んだものはBクラス以上、新しく始めた事柄は通常より速い速度で習熟する。
調理スキルに関しては趣味が高じて腕はいいが、食材に糸目をつけないため散財しがち。
生前に嗜んだものはBクラス以上、新しく始めた事柄は通常より速い速度で習熟する。
調理スキルに関しては趣味が高じて腕はいいが、食材に糸目をつけないため散財しがち。
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
最愛の妹であるキューンヒルトから渡された黄金の絹糸で編まれた指輪。
元々は小人の王ラウリンの持ち物であり、彼が保有する絶大な妖精権を分割したもの。
妖精の領域に立ち入り、同じ視点で世界を見る"権利"を具現化したものとも。
身に付けることであらゆる魔術的な隠蔽、不可視化を見抜き、妖精領域などが有する有害な異界常識 による悪影響を削減する。
対魔力スキルがAランクとなっているのも、この宝具の副次効果によるもの。
指輪に込められた魔力を利用して、自己強化や擬似的な魔力放出を行うことも可能。
最愛の妹であるキューンヒルトから渡された黄金の絹糸で編まれた指輪。
元々は小人の王ラウリンの持ち物であり、彼が保有する絶大な妖精権を分割したもの。
妖精の領域に立ち入り、同じ視点で世界を見る"権利"を具現化したものとも。
身に付けることであらゆる魔術的な隠蔽、不可視化を見抜き、妖精領域などが有する有害な
対魔力スキルがAランクとなっているのも、この宝具の副次効果によるもの。
指輪に込められた魔力を利用して、自己強化や擬似的な魔力放出を行うことも可能。
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:2 最大捕捉:1人
Pfand[担保] Gastmahl[饗宴]
ディートリヒに仕えることになり、ローマの宮廷への旅の期間、馬と武器の管理と警護をまかされたが、勝手に馬も武器も質に入れて金を調達し、王のそれにも負けぬほどの豪華絢爛な大宴会を開き、勝手に名剣名馬を質に入れられたディートリヒに激怒されるも、最終的に命を賭けた競技大会で取り戻したという逸話から。
当然ながらディートライプはそれらの武器の担い手ではないが、それらを元手に贅沢三昧を堪能し、結果的に実力で担保を取り返しつつ自分の技量を知らしめたという伝説 はある意味では、誰よりもそれらの武器の価値を使いこなした、とも言えなくもないのではなかろうか?
それはさておき、宝具の効果としては、ディートライプが手にした剣に「ミームング、エッケザックス、ナーゲルリング」としての価値を付与し、振るうことが可能となる。
最上位の名文付与 であり、切れ味のみならず頑強性や特殊な機能といった「価値」を付呪 するものであるため、"概ね剣"、であれば元の質に関わらず名剣化できる。
『騎士は徒手にて死せず 』に似た性質の宝具であるが、何でも最上位の名剣にできる代わりに名剣化とその維持に掛かる魔力消費は同系統の宝具の中でも重く、長物なら大体名剣化できるが、流石に銃は無理。
また、名剣の真名解放は不可能である為、対軍・対城クラスの大規模な破壊力は発揮不可能。
Pfand[担保] Gastmahl[饗宴]
ディートリヒに仕えることになり、ローマの宮廷への旅の期間、馬と武器の管理と警護をまかされたが、勝手に馬も武器も質に入れて金を調達し、王のそれにも負けぬほどの豪華絢爛な大宴会を開き、勝手に名剣名馬を質に入れられたディートリヒに激怒されるも、最終的に命を賭けた競技大会で取り戻したという逸話から。
当然ながらディートライプはそれらの武器の担い手ではないが、それらを元手に贅沢三昧を堪能し、結果的に実力で担保を取り返しつつ自分の技量を知らしめたという
それはさておき、宝具の効果としては、ディートライプが手にした剣に「ミームング、エッケザックス、ナーゲルリング」としての価値を付与し、振るうことが可能となる。
最上位の
『
また、名剣の真名解放は不可能である為、対軍・対城クラスの大規模な破壊力は発揮不可能。
メイン武器。無窮の鍛治師ヴェルンドが鍛え上げた業物。
エッケザックスと同じく、小人アルベリッヒが鍛えた名剣。
巨人グリムが所有していたが、ディートリヒはアルベリッヒを脅してこれを盗んでこさせて、グリムとその妻ヒルデを両断した。
エッケザックスを手に入れた後は、配下であるハイメの手に渡った。
ディートリヒが「この世にこれより良い剣はない」と豪語するほどの名剣。
...この発言をした時点でエッケザックスを持っているはずなので矛盾した発言に思えるが、それはナーゲルリングの性質が原因であった。
妖精剣ナーゲルリング。その真の力は「地球からのバックアップを受け、敵対した相手より一段階上の神秘強度を持つ刃を構成する」というもの。
"原初の一"を限定的に模倣した性能を持つこの剣は、常に相手の宝具よりも一つ上の宝具ランクとなることで神秘強度の比較に於いて負ける事がない。
まさしく最強の剣であるが、あくまで強くなるのは剣のみであり、所有者には何の影響も及ぼさないことと、エッケザックスの様に大規模な破壊を齎したり、蘇生などを封じる再起両断能力も有していなかったことから*2、ハイメに譲られる事になったのだ。
巨人グリムが所有していたが、ディートリヒはアルベリッヒを脅してこれを盗んでこさせて、グリムとその妻ヒルデを両断した。
エッケザックスを手に入れた後は、配下であるハイメの手に渡った。
ディートリヒが「この世にこれより良い剣はない」と豪語するほどの名剣。
...この発言をした時点でエッケザックスを持っているはずなので矛盾した発言に思えるが、それはナーゲルリングの性質が原因であった。
妖精剣ナーゲルリング。その真の力は「地球からのバックアップを受け、敵対した相手より一段階上の神秘強度を持つ刃を構成する」というもの。
"原初の一"を限定的に模倣した性能を持つこの剣は、常に相手の宝具よりも一つ上の宝具ランクとなることで神秘強度の比較に於いて負ける事がない。
まさしく最強の剣であるが、あくまで強くなるのは剣のみであり、所有者には何の影響も及ぼさないことと、エッケザックスの様に大規模な破壊を齎したり、蘇生などを封じる再起両断能力も有していなかったことから*2、ハイメに譲られる事になったのだ。
中世ドイツの叙事詩に登場する人物。ディートリッヒ・フォン・ベルンの配下の一人であり、王位を継ぐ直前に仲間となった。
デンマークの貴族であり勇猛な戦士であるビーテロルフとザクセン伯爵の娘であるオダとの子供であったが、彼は高貴な両親に全く似ておらず、いつも台所の炊事場の灰の中に寝ていて、戦士の技を学ぶことを好まなかった。
そのため、両親からは愚か者と見做され、馬が走る姿や剣を振るう姿、その他多くのものを見ても、彼はそれらに関心を持たず、自分の体や服に気を遣う様子もなかった。
その後、ビーテロルフと妻や部下たちはとある権力者に饗宴に招かれたのだが、これを聞いたディートライプは、起き上がって灰を振り払い、母のところに行って、「自分も宴会に行きたい」と言った。
母は彼を愚か者と呼び、手厳しく断わった。そして、父のところへ行き「馬と武器をください。あなたと一緒に宴に行きたい」と頼んだ。
父は「宮廷の作法もしらないお前がそんなことをすれば、名誉どころか恥をかくことになる」と取り合わなかったが、ディートライプはしつこく喰い下がり、農家から借りてきたボロの武器を装備してでも饗宴に行こうとしたので、父はしぶしぶ彼を響宴に連れて行く事にした。
父は彼に良い武器を与え、母は服を送ってくれた。
ディートライプは装備を着こなし、堂々とした態度で父と共に饗宴に赴き、この様な場にはすっかり慣れているかの様に立派に振る舞い、誰にも叱られる事はなかった。
その後、宴からの帰り道、ファルスターの森を通り抜けようとした時、盗賊イングラムとその手下たちに襲われた、戦闘となる。
父は戦闘経験のない息子を心配したが、ディートライプは闘志を燃やして馬から飛び降り、父と共に勇敢に戦った。
イングラムたちは瞬く間に斬り捨てられ、一人のみが倒れずに立っていた。
ディートリヒと仲違いし、名誉を挽回しようと彷徨っていたところイングラムと出会い仲間となっていた、ハイメである。
ハイメはビーテロルフに飛び掛かり、その兜を打ち付けたため、ビーテロルフは落馬し、気を失ってしまった。
怒りに満ちたディートライプはお返しとばかりにハイメの頭も激しく打ち付け、彼の腰を砕けさせた。
その様子からディートライプは敵を倒したと勘違いしたが、ハイメは飛び上がって馬に跨ると、ディートライプが追いかけて来るのではないかと恐れ、昼夜を問わずにベルンに直行し、ディートリヒの元へと赴き、和解した。
一方ビーテロルフとディートライプはそんなハイメの事は気にかけることもなく、盗賊退治の戦利品を土産に帰宅した。
ディートライプは最初の戦いを経験した後、世界と人々を知りたいと思い、祖父であるザクセン公爵を訪ねる冒険に出る事にした。
両親は今、彼に絶大な信頼を寄せ、旅立ちのために最も立派な装備を整えた。
両親は、旅立つディートライプに武器や衣服、金を与え、「お前がかなう相手ではないから、決してディートリッヒとその仲間とは戦ってはならない」と助言を託した。
ディートライプは戦いで勝利を収め黄金を手に入れながら、南へと旅を進めた。
ザクセンに向かう途中でディートリッヒがベルンではなくローマの伯父のエルムリッヒのところにいる事を知ったディートライプは、ディートリッヒに会ってから祖父のところへ行くことにした。
ディートライプがとある宿に到着すると、そこで宿泊していたディートリヒ一向を発見する。
兵士にどこへ行くのかと尋ねられたディートライプは「ディートリッヒ王に奉公して馬のお世話や武器の警護にあたりたいと思っている」と答えると自分たちこそディートリッヒ王の一行であると告げられ、ディートリヒに謁見し、偽名で名乗りディートリヒに頭を下げ「帝王万歳!帝王万歳!私は貴方と貴方の部下に奉仕します」と言った。
ディートリヒは彼を受け入れ、ディートライプはローマの宮廷への旅の間、馬と武器の警護をまかされた。
ローマではエルムリッヒ王が客人をもてなす準備をしており、帝王は最も高貴な客に開放していた王の館の広間へ案内され、使用人、旅人、馬たちは他の広間へと宿泊し、新入りのディートライプももちろんその中の一人であった。
王の館でもてなされなかったので、ディートライプは全ての使用人を自分の広間に招き、王の食卓にも負けないほどの御馳走を用意して皆に振る舞った。
しかし、彼は王の宴が続く限り、つまり9日間、宴を続けようとしたので、最初は自分が持っていた金で宴の費用を賄っていたのだが、そのうち金が足りなくなってきたので、まずハイメの名馬リスペと名剣ナーゲルリングを質入れし、次にヴィテゲの名馬スケミングと名剣ミームングを質入れして金を調達して、御馳走を振る舞い続けた。
それでも7日目には全ての金を使い果たしたので、ディートリヒの名馬ファルケと名剣エッケザックス、そして名兜ヒルデグルムを質入れした。
そして、旅人、召使い、歌い手、吟遊詩人を呼べるだけ呼んで、2日間、約3000人が食卓を囲み、主君の武器を勝手に担保にした大宴会を行なった。
そして王の宴も終わり、帰ろうとしたディートリヒはディートライプを呼び、警備を任せていた馬と武器を要求した。
「主よ」ディートライプは答えた。
「まず、私と私の仲間が食べた勘定を払ってください」
「確かに、ではいくらくらいなのかな?」
「大した額ではありません。まず、私が払った30マルクですが、これは放っておいてください。もう一つは貴方の馬と武器を質に入れた30マルクとヴィテゲ殿の馬と剣を質に入れた20マルク、ハイメの馬と剣を質に入れた10マルク、合わせて60マルクです。武器と馬を取り返すには払い戻さなければなりませんよ」
ディートリヒは激怒した。
そこで、ディートリヒはディートライプを引き摺ってエルムリッヒ王の元へ行き、こう言った。
「...貴方は私の使用人や召使いが食べた分の費用を払ってくれますか?」
エルムリッヒ王は答える。
「勿論だ。費用は如何程か?」
「ここに居る男に聞くといい」
ディートリヒが答えるとエルムリッヒ王はディートライプに向かって
「お前、若造、お前たちはいくら消費した?」
と尋ねたので、ディートライプは答えた。
「エルムリッヒ王、私が自腹を出した額は少ないです。しかし、そのほかに60マルクを消費しました。その代償として、我が主ディートリッヒの武器と馬、そして彼の仲間2人の武器を質に入れたので、あなたはこれを支払わなければなりません」
エルムリッヒ王は激怒した。
「たった9日間でこれだけの金を浪費するとは、貴様はどんな人間なのだ!汝は詐欺師か?それとも愚か者か!?」
しかし、ディートライプは言った。
「私が高貴な人たちのところに行くと、彼らは私に話をさせる前に食べ物や飲み物を出してくれました」
そこで王は部下に食べ物を持ってくるように命じた。
ディートライプは三人の男のように食べ物を喰いまくった。
そして二人がかりで引き摺る必要があるほどの巨大なカメいっぱいのワインを、一息に飲み干した。
エルムリッヒ王とディートリヒ、そしてその場にいた全ての男たちは彼を驚きの目で見ていた。
しかし、エルムリッヒ王の妹の息子であるヴァルター・フォン・ヴァスゲンシュタインは
「この男は金を浪費して飲み食いする以外に何が出来るのだろう?石の投げ方、羊の撃ち方を知っているのか?」
この挑発にディートライプは自信満々に答えた。
「両方できるとも」
ヴァルターは熱く叫んだ。
「それならば、私とゲームをしよう。汝が勝利すれば、私の首をやろう。しかし、汝が敗北すれば、恥ずべき死を迎える事になる」
こうして、命を賭けて石投げとやり投げで勝負することになった。
二人は見物人たちと一緒に開けた場所に移動した。
まず、ヴァルターは重い石を手に取り、それを投擲した。
石は遠くに飛んだが、ディートライプはそれをさらに1フィート遠くに投げた。
ヴァルターは何度も何度も石を投げたが、ディートライプはそれよりも5フィート先へと投げつけた。
ヴァルターは敗北を認め、石投げ対決はディートライプが勝利した。
傍観者たちは大声で彼を褒め称えた。
それから、彼らは大きな重い旗竿を手にした。
ヴァルターはその旗竿を王の広間の向こう側に投げて、広間の壁の反対側へ落下させた。
ディートライプははその竿を手に取り、再び広間の上に投げ、投げた後、広間を走り抜け、一方の扉から入り、もう一方の扉から出ると、竿を空中でキャッチするという離れ業を見せた。
競技対決はディートライプの勝利に終わり、エルムリッヒ王はヴァルターの首を金銀で買い戻す事を提案し、ディートライプはその金を王に差し上げるので、ディートリッヒたちの馬と武具を質から出して欲しいと頼んだ。
エルムリッヒ王はそのようにし、ディートライプには彼が自分の懐から出した分のお金と高価な甲冑を贈った。
ディートリッヒはディートライプを他の仲間と同じように兄弟の契りを結んだ仲間に加えベルンへと帰路についた。
その後、父王亡き後にベルンの帝王となったディートリヒが小人王ラウリンに挑戦し、なんやかんやで最愛の妹を攫われて激怒したディートライプと決闘する話へと繋がるのだが、此処では割愛する。
デンマークの貴族であり勇猛な戦士であるビーテロルフとザクセン伯爵の娘であるオダとの子供であったが、彼は高貴な両親に全く似ておらず、いつも台所の炊事場の灰の中に寝ていて、戦士の技を学ぶことを好まなかった。
そのため、両親からは愚か者と見做され、馬が走る姿や剣を振るう姿、その他多くのものを見ても、彼はそれらに関心を持たず、自分の体や服に気を遣う様子もなかった。
その後、ビーテロルフと妻や部下たちはとある権力者に饗宴に招かれたのだが、これを聞いたディートライプは、起き上がって灰を振り払い、母のところに行って、「自分も宴会に行きたい」と言った。
母は彼を愚か者と呼び、手厳しく断わった。そして、父のところへ行き「馬と武器をください。あなたと一緒に宴に行きたい」と頼んだ。
父は「宮廷の作法もしらないお前がそんなことをすれば、名誉どころか恥をかくことになる」と取り合わなかったが、ディートライプはしつこく喰い下がり、農家から借りてきたボロの武器を装備してでも饗宴に行こうとしたので、父はしぶしぶ彼を響宴に連れて行く事にした。
父は彼に良い武器を与え、母は服を送ってくれた。
ディートライプは装備を着こなし、堂々とした態度で父と共に饗宴に赴き、この様な場にはすっかり慣れているかの様に立派に振る舞い、誰にも叱られる事はなかった。
その後、宴からの帰り道、ファルスターの森を通り抜けようとした時、盗賊イングラムとその手下たちに襲われた、戦闘となる。
父は戦闘経験のない息子を心配したが、ディートライプは闘志を燃やして馬から飛び降り、父と共に勇敢に戦った。
イングラムたちは瞬く間に斬り捨てられ、一人のみが倒れずに立っていた。
ディートリヒと仲違いし、名誉を挽回しようと彷徨っていたところイングラムと出会い仲間となっていた、ハイメである。
ハイメはビーテロルフに飛び掛かり、その兜を打ち付けたため、ビーテロルフは落馬し、気を失ってしまった。
怒りに満ちたディートライプはお返しとばかりにハイメの頭も激しく打ち付け、彼の腰を砕けさせた。
その様子からディートライプは敵を倒したと勘違いしたが、ハイメは飛び上がって馬に跨ると、ディートライプが追いかけて来るのではないかと恐れ、昼夜を問わずにベルンに直行し、ディートリヒの元へと赴き、和解した。
一方ビーテロルフとディートライプはそんなハイメの事は気にかけることもなく、盗賊退治の戦利品を土産に帰宅した。
ディートライプは最初の戦いを経験した後、世界と人々を知りたいと思い、祖父であるザクセン公爵を訪ねる冒険に出る事にした。
両親は今、彼に絶大な信頼を寄せ、旅立ちのために最も立派な装備を整えた。
両親は、旅立つディートライプに武器や衣服、金を与え、「お前がかなう相手ではないから、決してディートリッヒとその仲間とは戦ってはならない」と助言を託した。
ディートライプは戦いで勝利を収め黄金を手に入れながら、南へと旅を進めた。
ザクセンに向かう途中でディートリッヒがベルンではなくローマの伯父のエルムリッヒのところにいる事を知ったディートライプは、ディートリッヒに会ってから祖父のところへ行くことにした。
ディートライプがとある宿に到着すると、そこで宿泊していたディートリヒ一向を発見する。
兵士にどこへ行くのかと尋ねられたディートライプは「ディートリッヒ王に奉公して馬のお世話や武器の警護にあたりたいと思っている」と答えると自分たちこそディートリッヒ王の一行であると告げられ、ディートリヒに謁見し、偽名で名乗りディートリヒに頭を下げ「帝王万歳!帝王万歳!私は貴方と貴方の部下に奉仕します」と言った。
ディートリヒは彼を受け入れ、ディートライプはローマの宮廷への旅の間、馬と武器の警護をまかされた。
ローマではエルムリッヒ王が客人をもてなす準備をしており、帝王は最も高貴な客に開放していた王の館の広間へ案内され、使用人、旅人、馬たちは他の広間へと宿泊し、新入りのディートライプももちろんその中の一人であった。
王の館でもてなされなかったので、ディートライプは全ての使用人を自分の広間に招き、王の食卓にも負けないほどの御馳走を用意して皆に振る舞った。
しかし、彼は王の宴が続く限り、つまり9日間、宴を続けようとしたので、最初は自分が持っていた金で宴の費用を賄っていたのだが、そのうち金が足りなくなってきたので、まずハイメの名馬リスペと名剣ナーゲルリングを質入れし、次にヴィテゲの名馬スケミングと名剣ミームングを質入れして金を調達して、御馳走を振る舞い続けた。
それでも7日目には全ての金を使い果たしたので、ディートリヒの名馬ファルケと名剣エッケザックス、そして名兜ヒルデグルムを質入れした。
そして、旅人、召使い、歌い手、吟遊詩人を呼べるだけ呼んで、2日間、約3000人が食卓を囲み、主君の武器を勝手に担保にした大宴会を行なった。
そして王の宴も終わり、帰ろうとしたディートリヒはディートライプを呼び、警備を任せていた馬と武器を要求した。
「主よ」ディートライプは答えた。
「まず、私と私の仲間が食べた勘定を払ってください」
「確かに、ではいくらくらいなのかな?」
「大した額ではありません。まず、私が払った30マルクですが、これは放っておいてください。もう一つは貴方の馬と武器を質に入れた30マルクとヴィテゲ殿の馬と剣を質に入れた20マルク、ハイメの馬と剣を質に入れた10マルク、合わせて60マルクです。武器と馬を取り返すには払い戻さなければなりませんよ」
ディートリヒは激怒した。
そこで、ディートリヒはディートライプを引き摺ってエルムリッヒ王の元へ行き、こう言った。
「...貴方は私の使用人や召使いが食べた分の費用を払ってくれますか?」
エルムリッヒ王は答える。
「勿論だ。費用は如何程か?」
「ここに居る男に聞くといい」
ディートリヒが答えるとエルムリッヒ王はディートライプに向かって
「お前、若造、お前たちはいくら消費した?」
と尋ねたので、ディートライプは答えた。
「エルムリッヒ王、私が自腹を出した額は少ないです。しかし、そのほかに60マルクを消費しました。その代償として、我が主ディートリッヒの武器と馬、そして彼の仲間2人の武器を質に入れたので、あなたはこれを支払わなければなりません」
エルムリッヒ王は激怒した。
「たった9日間でこれだけの金を浪費するとは、貴様はどんな人間なのだ!汝は詐欺師か?それとも愚か者か!?」
しかし、ディートライプは言った。
「私が高貴な人たちのところに行くと、彼らは私に話をさせる前に食べ物や飲み物を出してくれました」
そこで王は部下に食べ物を持ってくるように命じた。
ディートライプは三人の男のように食べ物を喰いまくった。
そして二人がかりで引き摺る必要があるほどの巨大なカメいっぱいのワインを、一息に飲み干した。
エルムリッヒ王とディートリヒ、そしてその場にいた全ての男たちは彼を驚きの目で見ていた。
しかし、エルムリッヒ王の妹の息子であるヴァルター・フォン・ヴァスゲンシュタインは
「この男は金を浪費して飲み食いする以外に何が出来るのだろう?石の投げ方、羊の撃ち方を知っているのか?」
この挑発にディートライプは自信満々に答えた。
「両方できるとも」
ヴァルターは熱く叫んだ。
「それならば、私とゲームをしよう。汝が勝利すれば、私の首をやろう。しかし、汝が敗北すれば、恥ずべき死を迎える事になる」
こうして、命を賭けて石投げとやり投げで勝負することになった。
二人は見物人たちと一緒に開けた場所に移動した。
まず、ヴァルターは重い石を手に取り、それを投擲した。
石は遠くに飛んだが、ディートライプはそれをさらに1フィート遠くに投げた。
ヴァルターは何度も何度も石を投げたが、ディートライプはそれよりも5フィート先へと投げつけた。
ヴァルターは敗北を認め、石投げ対決はディートライプが勝利した。
傍観者たちは大声で彼を褒め称えた。
それから、彼らは大きな重い旗竿を手にした。
ヴァルターはその旗竿を王の広間の向こう側に投げて、広間の壁の反対側へ落下させた。
ディートライプははその竿を手に取り、再び広間の上に投げ、投げた後、広間を走り抜け、一方の扉から入り、もう一方の扉から出ると、竿を空中でキャッチするという離れ業を見せた。
競技対決はディートライプの勝利に終わり、エルムリッヒ王はヴァルターの首を金銀で買い戻す事を提案し、ディートライプはその金を王に差し上げるので、ディートリッヒたちの馬と武具を質から出して欲しいと頼んだ。
エルムリッヒ王はそのようにし、ディートライプには彼が自分の懐から出した分のお金と高価な甲冑を贈った。
ディートリッヒはディートライプを他の仲間と同じように兄弟の契りを結んだ仲間に加えベルンへと帰路についた。
その後、父王亡き後にベルンの帝王となったディートリヒが小人王ラウリンに挑戦し、なんやかんやで最愛の妹を攫われて激怒したディートライプと決闘する話へと繋がるのだが、此処では割愛する。
外交的、陽気、能動的、そして享楽的。
生まれついての天性の肉体と武芸の才を持っていたため、何事にも本気になれず、やる気にもなれずに最愛の妹を愛でたり台所で灰まみれになって料理に精を出していたが、ある日気まぐれに参加した宴会とその帰路での盗賊撃退という"冒険"を通して世界への興味を獲得し、かの帝王との邂逅により...なんか、ハジケた。
面白い事を優先する快楽主義者であり、面白そうなものを見つけるとガンガン突っ込んで行く。
ただし「みんなが楽しいかどうか」を最優先するため、そう悪い事態になる事は少ない。
仮に自分のやらかしにより不測の事態が発生しても力ずくで問題を解決可能な才能を有しているため、問題ではないが、それはそれとしてディートリヒはキレる。
イメージカラー:灰に埋もれた金剛石
特技:大体なんでもできる
好きなもの:妹、面白いこと、美味しい食べ物
嫌いなもの:退屈
天敵:ディートリヒ・フォン・ベルン
【一人称】ボク【二人称】きみ、お前【三人称】彼/彼女/アイツ
生まれついての天性の肉体と武芸の才を持っていたため、何事にも本気になれず、やる気にもなれずに最愛の妹を愛でたり台所で灰まみれになって料理に精を出していたが、ある日気まぐれに参加した宴会とその帰路での盗賊撃退という"冒険"を通して世界への興味を獲得し、かの帝王との邂逅により...なんか、ハジケた。
面白い事を優先する快楽主義者であり、面白そうなものを見つけるとガンガン突っ込んで行く。
ただし「みんなが楽しいかどうか」を最優先するため、そう悪い事態になる事は少ない。
仮に自分のやらかしにより不測の事態が発生しても力ずくで問題を解決可能な才能を有しているため、問題ではないが、それはそれとしてディートリヒはキレる。
イメージカラー:灰に埋もれた金剛石
特技:大体なんでもできる
好きなもの:妹、面白いこと、美味しい食べ物
嫌いなもの:退屈
天敵:ディートリヒ・フォン・ベルン
【一人称】ボク【二人称】きみ、お前【三人称】彼/彼女/アイツ
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