kagemiya@ふたば

【元ネタ】『ヴェルンドの歌』『シズレクのサガ』
【地域】北欧・中欧
【CLASS】キャスター
【真名】ヴェルンド/Wayland
【性別】男性
【身長・体重】162cm・62kg
【容姿】深緑の髪、薄褐色の肌をした小柄な男
【属性】混沌・中庸
【その他属性】人型・妖精・巨人種・浮遊
【ステータス】筋力：B+　耐久：C　敏捷：D　魔力：A　幸運：B　宝具： EX

　後述の宝具『無窮の工房ヴェルンダルスミジル』に統合されている。

　後述の宝具『無窮の錬成ヴェルンダルスミジル』に統合されている。

　人間以外の血が混ざっている。ヴェルンドはドヴェルグ、人魚、巨人らの混血とされ、これらの特性を受け継いでいる。

　ミーミル流鍛冶術の極意の一つ、それを更に昇華させた絶技。
　人型の生物や霊基を材料に強力な物品を作り出すことに長けている。
　ヴェルンドはこの禁断の絶技を用いて、頭蓋から金杯を、目玉から宝石を作成したとされる。
　人間の持つ魔力のみならず、生命力・霊体・肉体・感情・特質・起源・記憶などあらゆるものをリソースとして物品を製作可能。
　条件が揃えば他者の心象風景にすら干渉可能な他、自身の肉体や霊基をも"材料、素材"とし、自己改造、自己編纂スキルと似た効果さえも発揮可能。
　...彼の異常な血筋はこのスキルによる可能性もあるが、それについては黙して語らない。
　魂喰いなどとは比較にならない外道行為。キャスターはこのスキルをマスターに許可無しで普通に使用する。

　北欧の大神オーディンが星の内奥にて編み出した原初の魔術。
　師であるミーミルや二人のドヴェルグから学んだものと思われる。

　ドヴェルグの祖ドヴァリンから隔世遺伝的に受け継がれた"太陽を創り出す力、素質、魔術属性"
　始祖の様に太陽そのものを創り出す事は難しいが、武装に太陽の力を付与し、その性能を爆発的に向上させる。
　キャスターはこの力を揮い、太陽や火の属性を持つ魔剣を複数鍛え上げた。

ランク：EX　種別：鍛治宝具　レンジ：-　最大捕捉：1人
　サガにおいて様々な武装を作り出した、キャスターの神造兵装すら作成可能な、規格外の道具作成能力が宝具となったもの。
　神話に語られる宝具級の物品すら作成可能だが、その質は使用した材料、魔力量、作成時間、工房の質、その他支払ったコストなどによって変動する。

ランク：EX　種別：工房宝具　レンジ：0　最大捕捉：不明
　後世に於いてはイギリスのオックスフォードシャー州にあると信じられた、キャスターの工房。
　...その正体は人体精錬により工房に"改造された"キャスターが殺害した二人のドヴェルグのうちの一人であり、その妖精領域。
　ヴェルンドの起源である『精錬・鋳造・鍛錬』に合わせて長期に渡り徹底的に改装、模様替えが行われており、もはや元の面影はない。
　領域内ではあらゆる物質が「鍛治の材料」として扱われる法則ルールが働いており、工房内でキャスターの攻撃を受ければ忽ち材質を変化させられ、作品へと鍛え直される。
　さらに工房内の機能により凡百の材料を神代級の素材に"精錬"し、常人には取り扱う事すら不可能なそれを"鋳造"し、"鍛錬"することで神造兵装をも作成する。

此れもまた一流の大業物。
『無窮の錬成ヴェルンダルスミジル』 を真名解放とすることで弟子フリバーティギベットを石に変えた逸話を再現し、槌で殴打した対象の材質、物質構造を変質させる。

　ゲルマン人の伝承に登場する鍛治師。ヴェルンドは数多くの伝承に登場するが、いずれにおいても優れた鍛冶師として登場する。

　『ヴェルンドの歌』に曰く、ヴェルンドはフィンランド王の三男であり、兄弟のスラグヴィズ、エギルとともに狼谷ウールヴダリルに家を建てて住んでいた。
　あるとき「白鳥の羽衣」を脱いで狼湖ウールヴスャルで水浴びをしている3人のワルキューレと出会い、それぞれを3兄弟の妻とし、ヴェルンドはヘルヴォル・アルヴィトを妻とした。
　しかし9年後(或いは7年後)、戦場が恋しいと旅立ち、戦乙女たちは彼らの下を去った。
　スラグヴィズとエギルは彼女たちを追ったが、ヴェルンドは一人留まり、700もの腕輪を鍛えながら妻の帰りを待った。
　するとある時スウェーデン王ニーズズはヴェルンドの寝込みを襲い、捕らえ宝を奪った。
　また王妃の進言に従い、膝の腱を切り、セーヴァルスタズという島に幽閉し、王のために品物を作ることを強要された。
　ヴェルンドが妻のために鍛えた腕輪の1つは王女ベズヴィルドに与えられ、ニーズズはヴェルンドが鍛えた剣を奪い、身につけていた。

　あるとき、ヴェルンドは復讐すべく宝物を作ってやると約束し、鍛冶場を訪れた2人の王子を殺害し、その頭蓋骨から作った杯に銀を塗り王に、眼球から作った宝石を王妃に、歯から作ったブローチを王女に贈った。また腕輪を直しに訪れた王女ベズヴィルドを酒に酔わせて襲い、子を孕ませる。

　ベズヴィルドが目を覚ますと、動けるようになったヴェルンドは、脱出の為の羽衣を纏い、笑いながら王の息子たちを殺し、彼らの体から宝石を作り、王女との間に子供を作ったことを暴露する。
　ニーズズは、弓兵や騎兵がヴェロンドに届かないことを嘆き、ヴェルンドは二度と姿を見せずに飛び去り消えた。

　また、『シズレクのサガ』においてはより複雑な、蛇行したストーリーが語られる。
　ヴェルンドがヴァジという巨人の息子であることや、9歳の時に神域の鍛治師ミーミルの元へ修行に行くが、兄弟子シグルド/ジークフリートから暴力を振われたので12歳の時に一度連れ戻されたこと、次に2人の小人から鍛冶を教わったこと、しかしヴェルンドは2人の小人を殺してしまい、放浪の末に中空の丸太に乗って海を渡り、ニーズズ王と出会い、保護され、王の宮廷に就職したことや、王の鍛冶屋アミリアスとの腕比べの賭けで名剣「ミームング」を鍛えたこと、ニーズズに軟禁された時、兄弟エギルを呼び寄せ、逃げるのを手助けしてもらったことなども書かれている。

　物静かで感情を微塵も表に出さない、『精錬・鋳造・鍛錬』の三重起源を持つ生粋の鍛治師。
　もはや彼にとって鍛治は呼吸と同義。
　"究極の一振りを仕上げる"とか"最強の鍛治師へ到る"といった目標を持つ事もなく、ただひたすらに鋼を鍛え続ける。

イメージカラー：焼けた鉄
特技：鍛治、装飾品作り
好きなもの：鍛治、妻
嫌いなもの：幽閉、ニーズズ
天敵：ジークフリート/シグルド
願い：精錬・鋳造・鍛錬の継続

【一人称】私【二人称】お前【三人称】呼び捨て

妻。九年間ほど夫婦をしていた。
聡明さと気立の良さと危険な鍛冶場でも平気な頑強さが三姉妹から選択した理由。
彼女の前では、露骨に態度が軟化する。
「...我が妻よ、此処に居たか」
「私も、あの日お前を追わなかった事を悔いているとも」

「我が妻の真の姿？奇妙にして愛らしく頑強。その上智慧にも優れる。嫁にしない理由がないな」

兄。*1
脱出を助けてもらった恩がある為、露骨に態度が軟化する。
量産して置いた矢の提供はもちろん、大体の依頼は二つ返事で快諾する。
何らかの特殊な素材が必要な場合はそれを要求するが、素材入手のサポートも欠かさない。
「...エギルか。『無窮の名矢ヴェルンダルエル』の補給か？それとも武装作成依頼か？どちらにせよ、お前の頼みであれば断る理由はない」

娘にして最高傑作が一振り。
九年共に暮らしてもついぞ子宝に恵まれなかった(流石に異形混血同士では子が成立しなかったのか)ヴェルンドがちょっと拗らせて作った神造兵器。彼女の前だと態度が露骨に軟化する。

「我が娘...当世に於いて、良き担い手は見つかったか？」

地妖ドヴェルグの祖、太陽をも製造する魔法鍛治師ガルドラスミジル。
ヴェルンドが珍しく敬意を表する相手であり、太陽製造技術に付いて是非とも話を聞きたいと思っている。

かの雷神の槌ミョルニルを鍛え上げ、イーヴァルディの息子達との競い合いに勝利した二人のドヴェルグ。
鋼鉄の異界常識アストラリティを持つブロックと雷火の異界常識アストラリティを持つエイトリの姉妹。
数多くのドヴェルグの中でも屈指の技巧者であり、興味を持っている。
あちらからは腕輪や宝石作成などのアクセサリー作りの技術に付いて興味を持たれるが、会話をすれば確実にドン引きされる。

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