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エギルは矢を三本取り、矢羽根を矧いで弦につがえ、リンゴの真ん中に射当てる。その矢はリンゴの半分をもぎ取って、二つとも同時に地に落ちた。この名技はその後も長いこと語り伝えられた。王の感銘もはなはだ大きく、エギルはあらゆる男の中で最も名高き者であり、人々は彼を「エルルーンのエギル」と呼ぶ。*1

基本情報

【元ネタ】北欧神話『シズレクのサガ』『ヴェルンドの歌』他
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】エギル・エルルーナル
 Egil Ǫlrúnar(エルルーンのエギル)
【表記揺れ】Agilaz(アギラズ)、Aigil(アイギル)
【性別】男
【身長・体重】190cm・75kg
【肌色】コーカソイド【髪色】焦茶【瞳色】紺
【外見・容姿】髭と髪を長めに伸ばしフードを被った美丈夫の射手
【地域】北欧・中欧(ヴェルンド伝承の源流は一説によれば中欧の低地ドイツ語圏とされる)
【年代】不明
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:B 耐久:D 敏捷:A 魔力:E 幸運:A+ 宝具:A

【クラス別スキル】

対魔力:B

単独行動:A

【保有スキル】

無窮の武練(射手):A+

ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した、射手としての武芸の手練。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
近距離戦であっても射撃の不利を感じさせない。
エギルは古北欧最大の射手である。

鷹の目:A++

視力の良さ。静止視力、動体視力、ともに向上する。
遠方の標的捕捉に効果を発揮。
高速飛行中の弟ヴェルンドの左腕の下にある小さな袋を地上から正確に射抜く、並外れた狙撃能力を持つ。

心眼(真):A

修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。

妖精の血:_

兄弟のヴェルンド*2と同じく、人魚(ショーコヌナル:"海の女")や巨人(リシ)など幻想の血を濃く受け継ぐが、人外の性質はあまり発現していない。
ただ、鋭敏な感覚はそれらに由来するものだったのかもしれないし、ヴェルンドの製作した白鳥礼装(偽)を着て飛行するなど、神秘への適性は高い。

【宝具】

無窮の名弓ヴェルンダルボギ

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:_ 最大捕捉:_
北欧の名工、ヴェルンドの手による弓。
バルデルスの不死を貫いた剣を鍛えた鍛冶師ミーミルの弟子にして、ジークフリートの竜血の鎧を貫いた名剣ミームングを鍛えた名工ヴェルンドによる業物である。
長射程を射抜く剛弓にして、精密なる射撃を可能とする繊細さ、連射を可能とする軽快さを併せ持つ、質実剛健な弓。
派手な効果は一切ないが、ただひたすらに高性能で頑丈。

無窮の名矢ヴェルンダルエル

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:_ 最大捕捉:各1
北欧の名工、ヴェルンドの手による矢。
バルデルスの不死を貫いた剣を鍛えた鍛冶師ミーミルの弟子にして、ジークフリートの竜血の鎧を貫いた名剣ミームングを鍛えた名工ヴェルンドによる業物である。
当然ながら、悪竜の血鎧のような無敵・防御系能力への対抗能力を持つ。
ランク以下の防御系能力は突破。超えている場合はランク分相殺。ゲーム的には防御無視&無敵貫通。
矢であるため、回収できなければ宝具の弾数が消費されていくのが難点。百以上あるとはいえ、それなりに考えて使う必要がある。
弾数が切れた場合は代用の通常矢弾を使用するか、あるいは強力なマスターであれば損傷した宝具の復活と同じ要領で、多大な魔力といくらかの時間を損耗して宝具を補充することになる。

精密三射エギルス・スリャール・エルヴァル

ランク:B+ 種別:対人奥義 レンジ:2〜99 最大捕捉:3
エギルの三矢。
必中の三矢を射かける奥義。
同時でも連射でも可。
我が子の頭上のリンゴ射ちで3矢をつがえたことからわかるように、3矢までは1矢のみの場合と精度も威力も変わらずに扱える技量を持つ。(それ以上の数を同時に扱う場合は、数に応じて精度低下)
1点に3矢を同時に当てる神業も可能であり、相手の防御をAランク分貫通する前述の宝具矢をそのように使った場合、ほとんどあらゆる守りを撃ち抜く必殺の一撃となるだろう。

【Weapon】

短刀


【解説】

北欧・中欧の伝説上の射手。
北欧には同名のエギルという人物は複数いるが、通常彼はヴェルンドの兄弟のエギルとして識別される。
『シズレクのサガ』のMb写本では「人々は彼をエルルーンのエギル(エルルーナル・エギル)と呼ぶ」と書かれている。
また、フランクス・キャスケットと呼ばれる鯨骨製の箱の蓋にある彫刻画に記された、巨人の軍勢へ射かける射手は彼だと推測されている。(画像)
ウィリアム・テルで有名な「我が子の頭上のリンゴ射ち」逸話のオリジン候補の1人でもある。(もう1人は『デンマーク人の事績』で語られるパルナトキ)


彼らヴェルンド兄弟にまつわる地域設定は伝承により異なる。
『ヴェルンドの歌』ではフィンランドの王子とされ、後に仕える相手はネルケ(スウェーデンにある)のニーズズ王(ニズハド王)。
『シズレクのサガ』ではショランド/シェラン島(デンマークにある)の王子とされ、後に仕える相手はユトランド(デンマークにある)のニズング王。

出生(主に父について)

兄弟のヴェルンドと父が同じであれば、彼の父は巨人ヴァジヴァジ・リシである。
ヴァジはショランドのヴィルキヌス王が海妖(人魚?)との間にもうけた息子で、父から授けられた農場に住む。
ヴァジは別の伝説にあるウェードと同一人物とも言われる。
息子のヴェルンドが9歳になった時、ヴァジは息子に手技を身に付けさせたく思い、フン族の地に住む鍛冶職人ミーミルに預けた。
そこで兄弟子ジークフリート*3に息子が虐められていると聞いたヴァジは3年後に連れ戻す。
その後2人組のドヴェルグにヴェルンドを2年預け、迎えに来た所で山崩れによりヴァジは死ぬ。

戦乙女との結婚

フィンの王族*4の三兄弟、
長男スラグヴィズ、次男エギル、三男ヴェルンドはウールヴダリル(狼谷)に家を建てた。
彼らはウールヴスャル(狼湖)で3人の、白鳥の羽衣を傍らにした戦乙女と出会った。
彼女たちは南のミュルクヴィズ(暗き森)から飛んできた。
まずフレズヴェル王の2人の娘、フラズグズル・スヴァンフヴィート(白鳥のフラズグズ?)とヘルヴォル・アルヴィト(全知のヘルヴォル?)。
3人目はエルルーン・キヤルスドゥティル(キヤルルの娘エルルーン)。
スラグヴィズはスヴァンフヴィートを、
エギルはエルルーンを、
ヴェルンドはアルヴィトを伴侶とした。
しかし7年の後、彼女たちは戦場が恋しいと旅立った。
エギルはエルルーンを追い東へ、
スラグヴィズはスヴァンフヴィートを追い南へ旅立ち、
ヴェルンドはその場に残り腕輪を造った。

我が子の頭上のリンゴ射ち

ヴェルンドから連絡を受けたエギルはニズング(ニーズズ/ニズハド)王に士官した。
ヴェルンドは脚の腱を切られニズング王に軟禁されていたのだ。*5

ニズング王はエギルが噂通りの名射手かどうか試してみる。
エギルの3歳の息子*6の頭にリンゴを乗せ、ただ1矢でリンゴのみを射抜くように命じたのだ。
エギルは矢を三本取り、矢羽根を矧いで弦につがえ、リンゴの真ん中に射当てる。その矢はリンゴの半分をもぎ取って、二つとも同時に地に落ちた。この名技はその後も長いこと語り伝えられた。王の感銘もはなはだ大きく、エギルはあらゆる男の中で最も名高き者であり、人々は彼を「エルルーンのエギル」と呼ぶ。*7
1矢のみ許されていたのに3矢を取ったのはなぜかと問われると、もし一矢が息子に当たったなら、残り二矢をニズング王へ見舞うつもりであったと告白する。
(これで王から不興を買ったウィリアム・テルやパルナトキとは違い)エギルはこの大胆な答えによりさらに王から感心される。

ヴェルンドの脱出を助ける

ヴェルンドから大小問わずあらゆる羽毛を集めてほしいと頼まれ、エギルはあらゆる種類の鳥を捕まえて渡す。
ヴェルンドはこれで飛行可能な(まるでグリフィンや駝鳥のような外見の)羽衣を造る。
エギルは試験飛行を頼まれ、「離陸は逆風、着陸は追い風」と教えられた通りに飛んだところ墜落して昏倒し、ヴェルンドに羽衣を返す。
ヴェルンドは「着陸も逆風で降りるのが正しい」と、エギルが羽衣を自分のものにする気にならないように嘘をついたのだと告白する。

ヴェルンドは羽衣を纏って王へ復讐の暴露*8を告げる。
エギルはニズング王から、ヴェルンドを射落とさなければ死刑にすると脅され、
──事前のヴェルンドとの打ち合わせ通りに──飛行するヴェルンドの左腕の下を正確に射抜く。
そこにはニズング王の息子たちの血が入った袋があり、
ニズング王はこの出血にすっかり騙されてヴェルンドは死んだと思い込む。

エギルがその後もニズング王の一族に仕え続けたか、再びエルルーンの追跡に戻ったかは、伝承からは不明である。

フランクス・キャスケットの彫刻画

蓋の画像
正面の画像
フランクス・キャスケット(フランクスの小箱)は、学芸員のオーガスタス・ウォラストン・フランクス氏が大英博物館へ寄贈した骨董品。
鯨骨製で、図像とルーン文字が刻印されている。
エッダ・サガなどの文献伝承が基本的に1000年代以降(アイスランド入植後)の編纂なのに対し、この骨董品は800年頃の製作とされている。

エギルに関係する図像は蓋と正面左。
蓋の図像は巨人の群勢へ矢を射る射手と、その後ろの女性。
刻まれたルーン文字はᚨᚷᛚᛁ[Agli]*9
明らかに射手エギルの表記揺れで、図像も射手なためエギルの可能性が高いと推測されている。
後ろの女性はエルルーンと推測される。
異説ではAgliとはアキレウスを指しトロイア戦争の図像であるという説や、
危難のような意味を指す失われた単語なのではないかという説などがある。

正面左はヴェルンド伝承の一場面を指すと考えられる。(正面右は東方の三博士)
左側に鍛冶道具を持ったヴェルンド、その足元にニズング王の息子の死体。
その右方にはヴェルンドから製作品を受け取るニズング王の娘と侍女。
右端で多数の鳥を捕まえている男が、羽衣の材料を集めるエギルと思われる。
あるいは失われた昔の伝承では材料を集めるのは三兄弟の残り1人のスラグヴィズで、蓋のエギルと合わせて3人が揃う、という構成の可能性もなくはない。

その他

スカルド詩にもたまに名前が出る。
Eyvindr skáldaspillir(剽窃詩人エイヴィンド)の詩節(Lausavísur)に「エギルの掌(Egils gaupna)」という語句があり、「矢」の意味で使われているとされる。
Hallfreðr vandræðaskáld(やっかい詩人ハルフレズ)の『Hákonardrápa(ハーコン賛歌)』では「エギルの武器(Egils vápna)」。

【人物・性格】

冷静で信頼に厚い武人。
落ち着きが崩れることはほとんどない。
サガで「若きエギル」「あらゆる男の中で最も美しい男」などと呼ばれる通り美丈夫ではあるが、野伏の装いもあってかあまり意識させない。

特技:弓、狩猟
好きなもの:エルルーン、酒、義侠
嫌いなもの:不義理、横暴
天敵:ヴェルンド
願い:エルルーンとの同行

【一人称】私【二人称】お前/あなた【三人称】彼/彼女

セリフ


【因縁キャラ】

エルルーン
妻。
ヴェルンド(ヴェレント/ヴィーラント)
兄弟。『シズレクのサガ』では兄か弟かわからないが、『ヴェルンドの歌』ではヴェルンドは三男。
エギルから見てもやべー奴だが、兄弟として信頼している。
ヘルヴォル・アルヴィト
ヴェルンドの最初の嫁。エギルにとっては義妹あるいは義姉になる。
スラグヴィズ
兄弟。『シズレクのサガ』には登場しないが、『ヴェルンドの歌』では長男。
スヴァンフヴィート(フラズグズル・スヴァンフヴィート)と結婚したこと以外の逸話が薄い。
ヴァジ・リシ(ウェード)
巨人(リシ)ヴァジ/ウェード。人間と海妖の間に産まれた半妖精。9エル(5〜10m程度?)の水位の海洋を歩いて渡る程度の巨人。
おそらく父。おそらくというのは、ヴェルンドの父としてのエピソードしか語られないからである。
実はウェードを主役とする魔法の船の冒険譚というのもあると言われているが、遺失して断片の引用しか残っていない。
祖母(ヴァーヒルト/ワグヒルド)
祖母。海妖(シオコノナル/ショーコヌナル)。シズレクのサガでは名前がないが、中高ドイツ叙事詩『Die Rabenschlacht』*10ではWachilt(ヴァーヒルト?)、ドナルド・A・マッケンジーによる再話『TEUTONIC MYTH AND LEGEND』ではWaghild(ワグヒルド)という名前とされる。
上記2つのエピソードではひ孫のヴィテゲの逃亡を助ける。
ヴィテゲ(古ノルド語ではヴィズガ)
ヴェルンドの息子。エギルにとっては甥っ子。後にディートリヒに仕える勇士の1人。
エギル・スカラグリームスソン
スカラグリームの息子エギル。同名の英雄の1人。
血斧王エイリーク、その妻グンヒルドとの確執などでも有名なルーン呪術使い。
ひとつ手のエギルエギル・エインヘンディ
同名の英雄の1人。ベルセルク殺しのアースムンドアースムンド・ベルセルキャバニ(注:名前がまぎらわしいが勇士殺しのアースムンドアースムンド・カパバニとは別人)の相棒。
異名の由来は巨人との戦いで片手を失ったことから。その後ドヴェルグに剣を直付けしてもらったらしい。
ニズング(ニーズズ/ニズハド)王
ヴェルンドやエギルが仕える(愚)王。写本や伝説により名前揺れが激しい。
ウル(オレルス)
弓の神として加護を祈り信仰する。
ウィリアム・テル
共通する「我が子の頭上のリンゴ射ち」逸話を持つ。
イカロス
弟ヴェルンドから渡された羽衣で着地に失敗する点と、ヴェルンドとダイダロスの「囚われた職人」という共通性から、イカロスをエギルのルーツの1人と考える研究者もいるようだ。

【コメント】

普通のアーチャー

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