kagemiya@ふたば

【出典】史実
【CLASS】ライダー
【真名】田中角栄
【異名・別名・表記揺れ】コンピュータ付きブルドーザー、目白の闇将軍、今太閤
【性別】男性
【身長・体重】161cm・54kg
【肌色】アジア系　【髪色】金　【瞳色】金
【外見・容姿】日輪を背負う少年。
【地域】日本
【年代】1918年〜1993年
【属性】混沌・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型・神性・太陽
【ステータス】筋力：A　耐久：A　敏捷：E　魔力：C　幸運：EX　宝具：C

　魔術に対する守り。
　無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

　騎乗の才能。
　大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

　驚異的な記憶力による情報の分散処理。
　幸運の判定に成功すると、過去に知覚した知識・情報を明確に記憶に再現出来る。
　認識できていない情報を拾い上げることはできないが、認識さえしているのであれば、必ず思い出せる。

　王を人為的に誕生させ、育てる技術。
　ライダーの場合は、王ではなく首相、或いはそれを補佐する政治家を育むことに特化している。
　生み出される政治家の統治能力が決して保証されないことを含めて、スキルランクは極めて低い。

　かの豊国大明神、豊臣秀吉に比肩される、低層階級からの立志伝。
　その逸話を以て、豊臣秀吉自身と一種の同一視を受けたことを示すスキル。別名、ゴールデン人たらし。
　秀吉に擬えられた『カリスマ』、『黄金律（富&権）』、そして低ランクの『神性』を内包する複合スキルであり、主に対人交渉などについて大きく有利な補正を得る。
　今太閤と称される人物は何人かいるが、その振る舞いまでが秀吉と似通っていることから、ライダーは高ランクでこのスキルを有している。

　国造りの神としての大権能、それを神代ならざる世界で再現する為の劣化スキル。
　国土自体の造成と改造を主たる機能として有しており、山を削り湖沼を埋め立てるなど、土木作業に関する行為に特化している。
　魔力消費は莫大なものとなるが、それに見合うだけの世界に対する強制力を発揮する。
　幻霊として合体した「ダイダラボッチ」が持つスキル。
　その実態を失い、現代では妖怪としてのみ伝えられる巨人・ダイダラボッチ。
　明確な存在証明を失陥したそれは、本来であれば神霊クラスの霊基を持つ可能性すらあるが、少なくとも魔都新宿に於いては、幻霊として扱われている。

　近現代国家に於いて、高度に専業化・分権された行政活動に対する適性。この場合は特に国土行政についての適性を指す。
　族議員と呼ばれる特定の政策に特化した議員を養成し、自身も国土行政に特化しているライダーは、その一点について極めて強い適性を示す。
　その他の行政活動についても一定の効果を得られるが、一方で、ライダーが関与する組織の閉鎖性を急速に強めるデメリットを有する。
　また、「国土を作り替えることへの適性」という効果が、『国造り（偽）』スキルに対して有利な補正を与える。　

ランク：E〜A　種別：対人宝具 レンジ：- 最大捕捉：-
　高等教育を受けずして、戦後日本に名を残す政治家へと上り詰めたその生涯を再現する宝具。
　豊臣秀吉の持つそれと同じく、召喚されてから特定の条件を満たす度に、自身の霊基を強化する。
　但し、あちらとは違い、その条件とは「召喚された世界で一定以上の政治的有力者となること」。
　彼の「天下取り」が、武力による国体統一ではなく、完成された社会システムの中の頂点へ上り詰めたことであるのを反映した結果である。
　彼が社会の中で、社会全体への影響力を強める度に、彼の霊基は強化される。
　それは主に、彼のスキルに対する有利な補正として現れ、最終的には、召喚初期と比して数倍もの効果を得ることができるようになる。
　但し、強化が進行するにつれて、彼の全ての行為について、魔力消費が倍々ゲームに跳ね上がっていく欠点も有している。
　また、彼が「天下を取った」というほどの有力者となると、一定期間の後、今度は彼への強化が一気に弱体化へと反転する。
　この効果が発動した後も、膨れ上がった魔力消費量は減少しない為、この状態に陥ったライダーは最早戦闘を継続することができなくなる。

ランク：E　種別：対国宝具 レンジ：10〜50 最大捕捉：100km2
　第一宝具『今太閤立志伝』による強化が一定以上になった時に発動可能な、対国「改造」宝具。
　自身の本来の持つ乗騎「ブルドーザー」に、「ダイダラボッチ」が持っていたであろう国造りの権能のまがい物を宿す。
　これにより、多くの神話に共通して見られる「創成の巨人」を擬似再現した機械巨人を作り出し、文字通り、日本という国の地形を作り替える「国造り」を実行する。
　「国土」自体を改変するという性質上、「土地」を依り代とする霊的作用を持つ建造物を破壊する強力な概念特攻性能を持っている。
　更に、ライダーの持つ『今太閤』スキルが発揮する神性スキルなどを一時的にこの機械巨人に転写することで、その霊格を強化し、神霊としての力をより強く発揮できる。

　山を崩し海を埋め立てることで離島を本土と繋げる、日本全国に高速鉄道網を敷き地方都市を活性化する、と、国土行政に於ける強烈な政策を打ち出したライダー。
　この宝具は、それを現実のものとして実現する、未達の幻想を執行する為の新たなる宝具であると言える。

　第一宝具とライダーのサーヴァントとしての性質上、彼の直接的戦闘手段は、実質的に第二宝具による蹂躙しか存在しない。　
　故に、それを達成すべく、彼はあらゆる手段で自身の社会的地位を向上させ、第一宝具による強化を急ぐ。
　社会において重要な位置を占めることがほとんどであるライダーへの攻撃は、敵対者にとって、極めて難しいものであろう。
　特に、泥濘の新宿のような、神秘が開けっぴろげにされた世界では、彼の警護手段にも魔術的なものが加わるのである。

　第二宝具によって創り出す機械巨人。
　自身の持つ豊国大明神の神格を共有することで、太陽と同一視された秀吉の力を取り込み、更なる強化を行う。
　国土を造成する力は無論のこと、ダイダラボッチとしての巨体は、存在するだけで多くのサーヴァントにとっての脅威となる。

　泥濘の新宿に召喚された、泥濘の新宿そのものを破壊する為の対抗手段の一つ。
　抑止力の後押しを受けて召喚されたのが、田中角栄という近代サーヴァントである。

　この魔都を構成するのは、泥新宿のライダー……「ウロボロスと化した環状線」である。
　また、それを守護する防衛機構として用意されたのが、泥新宿のゲートキーパー……「九龍城と一体化した東京駅」である。
　これらの二つは、どちらも「建造物」であるという共通点を持つ。
　建造物が存在する為には、それが拠って立つ「大地」、「国土」が必要である。
　ならば。鉄壁の防御を誇る、魔都を在らしめる巨大な二つの「建造物」を打ち崩し、新宿を解放する為には、「国土ごと改変してしまえばよい」。

　人類史、特に知名度補正を強力に受ける日本史の英霊の中で、そのような所業を為すものはそう多くはない。
　抑止力がその中から選定したのが、田中角栄であった。
　日本列島を文字通り改造する計画を立て、「コンピュータ付きブルドーザー」の異名を取る彼こそは、国土を改造せしめる力を持つ数少ないサーヴァントの一人である。
　しかし、彼の没年は泥濘の新宿発生の僅か六年前。当然ながら、神秘も霊格も、あらゆるものが彼には不足していた。
　そこで、霊基を補強する為に、召喚されつつあった田中角栄が取り込んだのが、「ダイダラボッチ」の幻霊であった。
　
　ダイダラボッチは、日本各地に伝承される野山や湖沼を作ったとされる巨人である。
　しかし、それは明確な神格としてほとんど記録されておらず、唯一それを確認可能なのは各種風土記における伝承のみ。
　実像を記録されることなく失ったこの巨人は、以降妖怪の類として各地に伝承され、国造りの力を持ちながら零落した。
　魔都に召喚されたのは、本来の神に近しいと思わしきダイダラボッチではなく、この零落しきった幻霊としてのダイダラボッチであったのだ。

　しかし、零落したとはいえ、国を創り出したともされる神格である。その国造りの力は、田中の霊基を補うと同時に、大きな強化をもたらした。
　それに加えて、田中は、自身のあだ名を縁として作り出された本来の自身の乗騎、「コンピュータ付きブルドーザー」を改造。
　これに「ダイダラボッチ」を宿すことで、国造りを実行に移すだけの力を獲得したのだ。

　彼が語る、魔都新宿の破壊という目的は、真実である。
　彼は、閉塞し人類史の崩壊を引き起こしかねないこの世界を解放すべく、閉鎖された世界における自身の地位を高めて第一宝具の強化を虎視眈々と狙っている。
　新宿において、彼がトップクラスの重要人物へと成り上がった時、ダイダラボッチは顕現し、魔都を解放すべく、動き始めることだろう。

　全てにおいて自分の意志をはっきりと示し、己の野望、夢に向かって邁進する、覇道を良しとするもの。
　清濁を併せ呑み、金と権力をフルに活用し、目標達成のためであればあらゆる手段を講ずる。
　また、いささかプライドが高いきらいがあり、全てを自分でやらないと気がすまない質。
　典型的なワンマン社長気質と言え、荒っぽい性格も相まって、他者とぶつかり合うこともしばしば。
　しかし、一方でその振る舞いにはどこか愛嬌があり、乱暴なところを持ちながら、不思議な魅力を有する。

　聖杯にかける願いは、列島改造論の真なる実行。
　中途半端に終わり、或いは実現を見ず、或いは望んだ効果を得られなかった彼の理論を、今度こそ実施することを、虎視眈々と狙っている。
　しかし、それを聖杯などという他者に託すつもりは毛頭なく、これを自分自身で決行する為に、まずは受肉することを当座の目標とする。

イメージカラー：輝かしくもくすんだ黄金
特技：丸暗記
好きなもの：金と浪費、夢
嫌いなもの：大義なき行為
天敵：ロッキード社
願い：受肉し、列島改造論を実行する。

【一人称】俺　【二人称】お前さん、テメェ、あんた　【三人称】奴さん、アンちゃん、ネエちゃん

巨大人型対トーキョークーロン・対ウロボロス決戦兵器「ダイダラボッチ」。
操縦者、田中角栄。いきまーす！

……我ながらおかしな発想をしたと思います。