ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。





「私はねぇ。ただ可能性を追求したいだけだよ?
 そのために、倫理だなんだというのは、まずは置いておいてくれたまえよ」


「だから、まぁ人死にが出ようが、どうって事ないじゃあないか。
 それよりもまずは、計画が前進したことを祝おう。これもひとえに、私の頭脳あっての功績だねぇ。
 そうは思わないかい? キミ」


■基本情報

【氏名】巳崎 舞
【性別】女性【年齢】36歳
【出身】日本
【身長】159cm【体重】49kg
【スリーサイズ】97/55/89
【肌色】白【髪色】黒【瞳色】灰
【イメージカラー】サイケデリック
【属性】混沌・悪
【魔術属性】水
【起源】『追求』
【特技】仮説・検証・実践
【好きなもの】悪人、レッド●ル、プロジェクトX
【苦手なもの】偽善者、奇麗ごと、道徳、倫理
【魔術系統】形而上生物学
【魔術回路】質:C  量:D  編成:正常
【決戦の日】数多の悪辣と、数え切れない屍の果てに
【階位・称号・二つ名】フリーメイソン第32階級「至高なる王者の秘奥」

■外見・容姿

整えられていないぼさついた黒髪に、丸縁の黒眼鏡と深く刻まれたクマが目立つ妙齢の女性。
常に気味の悪い薄ら笑いを浮かべているか、寝不足で苛つき気味などちらかなので愛想は皆無に等しい。
お洒落にも無頓着で、基本的に縦セーターの上に白衣を羽織り、黒タイツにタイトスカートという、全く代わり映えの無いコーディネートを何日も繰り返す。
一応最低限の人間としての身だしなみを整える気はあり、どれだけ研究漬けの日々が続いても風呂と歯磨き顔洗いは毎日続けているらしく、清潔感はある。

Picrew


makeYo1にて作成

■概要・来歴

日本・天摩市において執り行われる聖杯戦争の裏で暗躍する組織、フリーメイソン所属の魔術師。
天摩市においては、フリーメイソンの構成員たちを指揮する最高責任者としての立場に立ち、聖杯戦争参加者では無いものの要所でその顔を覗かせる。
その理由は、メイソンが天摩市にて行おうとしている『真性悪魔受肉実験』において、彼女の研究内容が生命線とも言える内容のため。
結果の為なら簡単に他者の人命すら捨て置くその精神性もジャック=ド・モレーに評価され、天摩市における実験の責任者となった。

元々は、「人類が霊長となった所以」に根源への道筋を見出そうとする魔術の一族だった。
だが次第に没落し、やがて魔術師というよりは研究者に近い一族になり、現在では「魔術的な観点も踏まえ人類進化の謎を解明する」事に目的が転換した。
彼女はこれを独自に『形而上生物学』と(勝手に)呼称しているが、学会においても魔術協会においても爪弾きにされているのが現状である。
行き場を失った彼女は様々な魔術結社を転々とした後、フリーメイソンに拾われてお抱えの魔術師となった。

人間はそもそも邪悪なものだと定義しており、人間が霊長になった理由も『悪』にあると主張する。
まず何らかの形で野生動物に悪性という概念が生まれ、その悪性に対する否定と肯定、利用と抑圧が重なり"人"としての倫理や知恵を形作ったと考えている。
その悪性の生まれた理由こそ、天より定められた真性の魔であると考えており、それこそが人類を進化に導いた"楽園の蛇"であるという持論を展開する。
これら一連の持論を証明するために、人類に悪性を生み出した天性の魔と目される存在────────即ち、真性悪魔に研究ターゲットを絞る。
欧州諸国ではメジャーである悪魔憑きの犠牲者たちを解剖・研究して成果を重ね、時には人体実験も行い、悪魔による霊障の発生プロセスなど多数の論文をメイソンに残す。
主な研究成果としては、「人間の感情の変化が人体に直接影響を及ぼすアゴニスト変異」「過剰ストレス環境下での霊障進行度合い変化」など、主に人間の精神が物質に直接与える影響を中心に残している。
なお、これらの論文は基本的に人道に即していない研究過程が如実に記されている為、メイソン内でも相応に階級の高い(≒メイソンがどういう組織か知っている)者しか閲覧は出来ない。

積み重ねた成果によって潤沢な資金と人員が提供され、地位も得た。
それでも尚、彼女は満足するには至っていない。彼女自身でもその理由が分からない中、ある日メイソントップであるジャック=ド・モレーより直々の任が下る。
日本の天摩市において、現地で協力関係となった魔術師と結託し、真性悪魔についての研究を勧めろというお達し。それは彼女にとって、願ってもいないチャンスだった。
街の住民を自由に使ってもいいという環境に加え、メイソン傘下のグロリアス・コーポレーションと現地魔術師の蟇沼天牢による下地の形成もあり、実験は着々と進んでいった。
街という箱庭の中で熟成されていく人間の悪意、それにより多発する真性悪魔による霊障、それらを解剖するごとに得られる発見……。それらは彼女にえも言えぬ高揚感をもたらした。
自分の思い通りに研究ができる。倫理観や制約など一切ない。自分が命令すればその通りに人が動き、その通りにモルモットが運ばれてくる。その全能感に、彼女は酔い痴れた。

やがて彼女は、その全能感こそが自分の求めていたものだと悟る。
そしてその全能感を更に飛躍させる為に自分がやるべきことは何かを考え、結果彼女は1つの目標に思い至った。
彼女は「人の進化は悪性によってもたらされた」と提唱した。そして今、彼女は悪性の根源であると考えられる真性悪魔を受肉させる箱庭の責任者として立つ。
ならばそれは────────人間の進化の可能性を、そのまま自由に出来る環境にあると言っても、過言ではないのではないか? そう彼女は考えた。
今はまだ、人間は悪魔に適応できずに死ぬしか出来ない。だが数えきれない犠牲の果てに悪魔を支配しきる人間が必ずや現れると彼女は信じている。
その悪魔を支配するメカニズムを解明し意のままに操れれば、人類は次のステージに進める。それをこの手に握りたいと彼女は強く欲した。

遥か昔、"楽園の蛇"は人類に禁断の知恵の実をもたらした。
彼女もまた人類に対し、禁じられた悪を支配する力をもたらす"蛇"に至る事を強く望んでいる。
その為のカンフル剤として、聖杯戦争を巻き起こすという蟇沼天牢の提案にも強く同意した。だがその裏にあるのは、ただ自分の望みの為のエゴしか存在しない。
誰かの為という思考は最初からなく、全ての他人は自分の研究と目標の為の材料でしかない。故に、他人も簡単に切り捨てる。
そんな彼女の存在は、聖杯戦争という舞台に大きな波紋をもたらす事となるだろう。

■魔術・礼装・装備など

『霊障誘発促進剤』

精神に干渉する麻薬や霊薬、そして真性悪魔に取り憑かれた"実験体"の死骸の体細胞に調合を重ねた彼女特性の秘薬。
人間に投薬すればその精神に対し働きかけ、その人間の持つ負の感情を増幅。真性悪魔が取り憑きやすい、並びに変異を誘発させやすい肉体へと整える。
だが真性悪魔が憑依するか否か、憑依していたとしても変異が発生するか否かは確定ではない。あくまで行えるのは、変異を発生しやすい土壌を投薬相手の肉体で整えるだけである。
英霊に対してはまだ使用例が存在しないが、英霊に対し精神干渉が行える霊薬作成は封印指定レベルで無いと行えない為おそらくは干渉できないと考えられる。
ただし、真性悪魔に憑依された人間の細胞が英霊にどのような干渉を行うかに関しては未知数である。

■人物


【一人称】私【二人称】キミ、アンタ【三人称】○○君

性格

兎にも角にも自信家であり、自分の持つ才覚に対し絶対的な自負を持つ。
それに見合うだけの頭脳や才能、実績も持ち合わせており、いずれ必ず目的である"楽園の蛇"に至れるという自信は何があろうと揺るがない。
基本的には理論に対して実証実験や裏取り、データ収集を怠らないが、裏では「自分が間違っているはずがない」という傲慢性が存在する。
その為自分の計算外になる存在や、実験を邪魔しようとする存在に対しては強い嫌悪感を示し、排除を試みようとする。
だがそれらが自分の実験に役立つようならば、逆に利用しようと企むしたたかさも持ち合わせている。

フリーメイソンという信仰が重視される組織に所属する身でありながら、無神論者である。
これは彼女の思想が、「世界は偶然と"人の意志"から形作られている」という物であり、それらに神と名前を付けているだけという主張な為。
この"人の意志"の源流とは何なのか、野生と理性の境界線に存在する者は何なのかと考えた果てに、悪が人を人たらしめたという結論に至った。
そのため彼女にとって神とは人間の悪性、あるいはそれの源流である"魔"そのものであり、強いて言うならば彼女は"悪"を信仰している。

こういった理由から悪に対して一種の特別視を抱いており、人間の悪性を賛美する傾向にある。
悪人こそ自分に対して正直な姿、悪人としての自分を貫ける存在こそ素晴らしい、というように、悪であるという事を喝采する。
それだけに、1度悪に染まった人間や悪事を働いた人間が悔い改めようとすると、普段の余裕ぶった態度から一変して烈火の如く当たり散らす。
「悪は悪のまま死ね」という信念と呼べるような思考があるが、これもまた彼女の中で悪が特別視されている所以かもしれない。

他に特記するべき点としては、極度な結果主義。
自分に対しても他人に対しても、結果を出せなければやった行為に意味はないと考えるストイックさを持つ。
というより基本的に結果にしか興味が無い。研究員仲間に対しても、基本的にどういう人物かよりも「何を成したか」でしか覚えていない。
これは生来より他人に興味が無く、人の名前や顔を覚えられなかった事に由来する。基本的に他人を特徴でしか見れない。ので"成した結果"を重視するようになったのだ
そのため彼女は基本的に他人を名前で呼ぶことはなく、その人の地位や成した業績、あるいは身体的特徴で呼ぶのがほとんどである。

行動指針

"楽園の蛇"に至る────即ち、人間の持つ悪性を先鋭化させ、真性悪魔の力を自在に司れるようになる。
それを用いて人類を新たなるステージへと導く。その為に自分の天才的な頭脳は存在していると自負している。

サーヴァントへの態度

「サーヴァントを使って真性悪魔が受肉しようとしたらどうなるか興味が無いかい?
 いやそもそもエーテル体だから受肉の糧に使おうとしないとかは置いといて、単純にサーヴァントと悪魔が融合したら……興味深いねぇ。
 新しい存在が生まれるのか、あるいは片方が支配するのか……。ちょっと召喚してみたいね」
というように、英霊に対する敬意などは欠片も存在せず、ただ実験体の1つでしかないと見ている。

役どころ

純粋な悪役。殴ってもスカッと出来る邪悪。
天摩市聖杯戦争の黒幕が「同情してしまう悪」なので、それに付随する生粋の悪人を練る方針とした。
最後の最後で痛い目見ずに逃げ切れた……と見せかけて蛭川英輔に逮捕される所で物語が〆られると凄い奇麗に終わるかもとかぼんやり考え中。

因縁キャラ

ジャック=ド・モレー
自分の所属する組織のトップにいる人。だがほとんど面識はなく顔を合わせたのも数えるほど。
とはいえ、フリーメイソンにおいてモレーと面識があるというだけで一握りの上位存在と言えるので、彼女の持つ実力の高さがうかがえる。
対峙するだけで竦みそうになる恐ろしさは分かるが、そういった人物が自分の才覚に期待しているという事に奇妙な快感を抱く。

カール・エルンスト・クラフト
なんか知らないけど組織に所属している不気味な奴。
裏でコソコソやってるなぁと思うけどまぁ自分の研究を邪魔しなければいいやって程度。
Dr.ノン・ボーンモーチセン・デュヒータなどと付き合いがあるなとは思ってるが、まぁスルーしている。
触れると痛い目見そうだし。

■台詞

「やぁ、キミが聖杯戦争の参加者くん? へぇー、意外と若いねぇ。
 私? 私は巳崎。巳崎舞だ。まぁ覚えなくてもいいよ。この私が天才だと言う事を覚えていてくれればねぇ」

「いかにも。街で起きている怪死……。俗に"死因不明アンレコード"と呼ばれている事件は、根を辿れば私のせいだ。
 でもね? 私はあくまで背中を押しただけだよ? 基本的に悪魔を呼び出しているのは、その人間の悪意だからねぇ。
 私はそういった、増幅された人間の悪意に引き寄せられて受肉しそこなった悪魔を、研究しているだけさ」

「気に障ったのなら謝るよぉ。でも、私を責める事はそもそも正当性があるのかい?
 例えば銃殺事件が起きたとして、銃の開発者を責め立てるのは筋違いだと思うが……どうかな?
 銃を使って人を殺したのは、銃の使い手の殺意だ。悪魔により死ぬというのは、そう言う事だけれど。キミはどう思うかな?」

「的を得てないねぇ。キミのそれは感情論だ。きっかけは私だけれど、直接的な原因はその人間の感情だ。
 この天摩市における悪魔の受肉は、人間の強い感情に惹かれた悪魔が起こすものだからねぇ。そうだ体感してみるかい?
 キミのその怒りなら、きっといい悪魔が釣れるんじゃないかなぁ? おお、これは良いサンプルが来てくれた! 私の目の前で悪魔の受肉が見れるかもしれないな!!」

「ふぅーん、また死人かぁ。悪魔の受肉に耐えきれずに死ぬなんて珍しくも……なに? 違う?
 受肉しかけた悪魔による殺傷事件!? とうとう起きたか! それはめでたいな! 今すぐ死体を調べに行くぞ!
 死因はなんだ!? 出血死やショック死はつまらない。そうだな、毒で死ぬとかないか? 悪魔が出す毒がどういう物か知りたいしな!
 他の死因も楽しみだ……。特異であればあるほど良い! 今すぐ見てみたい……心が躍るなぁ!」

「基本的に、私はあまり"神"という物を信じていない。メイソンという組織でこんな事を言うのもなんだが……。
 私が信じているのは悪だ。正義は無数に存在するが、悪という概念は基本的にどの地域どの時代に言っても、突き詰めれば似た者同士になる。
 人を殺すなだの、物を盗むなだの、そういったものだね。これはつまり、悪という概念が最初にあったんじゃないか? と私は推理する。
 悪が最初にあったから、それを抑制する、あるいは制御するために、人は正義や倫理、法律を創り出したんじゃないか……とね」

「あのねぇ。私は結構こーみえても忙しいんだよぉ?
 そんな私を、キミみたいな名前も覚えていない部下くんが呼びだしていいと思っているのかい?
 まぁ良いけどねぇ。それで? 何の用だい? つまらない用事だったらこのまえ作った薬品のモルモットにしてあげるから」

「んー、見直しの必要があるな。まぁこれはこれで、良いデータが取れたと考えようじゃないか。
 今回死んだのは高校生だろ? まだ人生に希望があるタイプだが同時に多感な時期でもある。こういうケースでも悪魔化は失敗するんだねぇ。
 1回幼児が悪魔になるのをみたいなぁ。その辺にネグレストされている幼児は落ちていないかい? "そういうふう"に環境を整備してみるのもありか」

「今更なに良い子ちゃんぶろうとしてるわけぇ? アンタ人殺したんでしょ?
 だったらどう言い訳しようと悪人じゃん。それが何? あの時の私は正気じゃありませんでしたごめんなさいとか言うわけ?
 甘っちょろい事言ってんじゃねぇよ……! 一度悪事働いてハイごめんなさいと戻れるわけねぇだろうが!! やるなら徹底的にやれよ!!」

■コメント

性癖を詰め込んだ外見×ゲロカス以下の倫理観=ベストマッチ。
着想元は月姫リメイクのあの新キャラ。

性格欄から省いたが、悪に拘る理由は「自分が悪だから」。
自分が基本的に悪人だから、他人も悪が前提として存在しているんじゃないかと考えている。ぶっちゃけ言い訳のようなもの。
「自分がそうだから他人も同じ」という幼稚性の発露でもある。自分と他人の違いという当たり前を理解していない。
ちなみにこれらは全て無意識のため彼女自身も気づいてはいない。だから性格欄にも書いてない。

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