Starfinderルール翻訳を行うwiki

スターファインダーへようこそ

失われた魔法を求めて異星人の遺跡に辿り着く。宇宙ステーションの危険な街路で、企業のテクノマンサーやロボットの軍団と機転を競う。君のスターシップでドラゴンクルー級攻撃巡洋艦を攻撃し、恐ろしい異星の捕食者から新たなコロニーを守り、そして未知なる異星人の帝国と初めて接触する。
君の道具がレーザー・ライフルだろうと、はたまたパワード・アーマー、秘密の魔法、若しくは単純に君の交渉力だろうとも、スターファインダー・ロールプレイング・ゲームは、その冒険の中で銀河の局面を塗り替える英雄たちのゲームなのだ。

はじめに/Getting Started

スターファインダーでは、君は友人と共に謎めいた宇宙の神秘を探求するスターシップの乗組員を演じる。だが、この枠組みの中では君が演じる事の出来るキャラクターや、語る事の出来るストーリーに制限はない。スターファインダー協会に所属して異星人のテクノロジーを発掘するのか、それとも企業の傭兵として名声と富を得るのか。新しい惑星の生態系を守るために戦うゼノウォーデンや、読心術を操る神秘的な探偵、暗い過去を償おうとする魔法の剣を持つアンドロイドの暗殺者など多様な者がいる。どのような任務であっても、君たちのチームはあらゆる魔法、武器、そして知恵を駆使して切り抜けねばならない。だが、何よりも必要なのはお互いの存在だ。

アーク・ピストルを手にして冒険の旅に出る前に、スターファインダーのゲームを運営したりプレイしたりする上で知っておくべき重要なことがある。すでにロールプレイング・ゲームを経験されている者は、次のページに進んでもらっても結構だ。

ロールプレイング・ゲームとは?/What's a Roleplaying Game?

スターファインダーは卓上で冒険を行うロールプレイング・ゲーム(RPG)だ。1人のプレイヤー(ゲーム・マスター)が場面設定と課題を提示し、他のプレイヤーがこのサイエンス・ファンタジーのヒーローに扮して課題を克服していく、対話で紡ぐストーリーなのだ。プレイヤーたちはキャラクターの個性や能力に応じて状況に対応することで、それぞれの場面("遭遇"と呼ぶ)の結果を次の場面に繋げながらストーリーの筋書きを作って行く。ダイスを振り、あらかじめ設定された数値と組み合わせ、そこに偶然という要素を加えることで、キャラクターが試みる行動が成功したのかどうかを決定する。もしRPGを演劇に例えるならば、プレイヤーが役者でゲーム・マスターが演出家と言えるだろう。だが、ゲームをプレイするのに熟練した俳優や語り部である必要はない。君は自分のキャラクターに何をさせたいかを説明し、後はゲーム・マスターとルールに従うだけだ。

プレイヤー/The Players

ゲームを始める前に、プレイヤーたちは自分の演じるキャラクターの背景や個性を創造する。複数のキャラクターを同時に演じる事も可能ではあるが、通常では1人のプレイヤーにつき1人のキャラクターを用意するのが最も楽しく、プレイヤーはそれぞれの役割に集中する事が出来るだろう。プレイヤーは、キャラクターのコンセプトを考えるだけでなく、ゲームのルールに基づいてキャラクターの能力や長所、短所を数字で表わした統計を作成する。第2章ではキャラクターの作成方法を詳しく説明し、他の章にある関連ルールを紹介している。この本が大きい理由の一つは、無限にキャラクターをカスタマイズするためのオプション・ルールが大量に用意されているからなのだ。
ゲーム中、プレイヤーは自分のキャラクターが取る行動を説明する。プレイヤーの中には、ゲーム中の出来事を自分のキャラクターのように演じる事(ロールプレイ)を楽しむ人もいれば、ストーリーを語るように自分のキャラクターの行動を描写する人もいる。君の思う通りにやればいいのだ!
スターファインダーのゲーム内で直面する多くの状況には、その解決方法を定めるルールがある。例えば戦闘が始まったなら、第8章には攻撃や防御、移動などの方法を定めたルールが記されている。スターファインダーをプレイするために必要なルールは、全てこの本に記載されている。

ゲーム・マスター/The Game Master

スターファインダーのゲームでは、他のプレイヤーたちがキャラクターを作成する必要があるが、ゲーム・マスター(GM)はストーリーや舞台を担当する。ゲーム・マスターもプレイヤーの一人だが、判りやすくするために本書や他のスターファインダー製品では、ゲーム・マスターまたはGMと呼び、他のプレイヤーを単にプレイヤーと呼ぶ。ゲーム・マスターはストーリーの一部としてプレイヤーに体験してもらいたい状況を詳細に説明し、プレイヤー・キャラクター(PC)の行動が自分の計画にどのような影響を与えるかを検討し、その過程でプレイヤーたちが直面する課題のルールやデータを理解する必要がある。
多くのゲーム・マスターは、ゲームのストーリーや機械的な準備がほぼ完了している既成の冒険を運営する事が楽しくて便利だと考えている。スターファインダー・アドベンチャー・パス系列はその役割を果たすのに最適だろう。オリジナルのゲーム素材を用意することを楽しむゲーム・マスターもいるが、多くは両方を組み合わせている。いずれにしても、第11章のルールはゲーム・マスターたちが、プレイヤー・キャラクターたちの集団に相応しい対戦相手はどのキャラクターあるいはクリーチャーなのか、そして無重力状態などの環境上の障害や、成果に対する報酬としてどんな戦利品をPCたちが獲得するべきかまで、あらゆる状況を判定する方法を理解するのに役立つ。
ゲーム中、プレイヤーたちはダイスをロールし、プレイヤー・キャラクターのデータを使用してゲーム内での行動がどのように解決されるかを決定する。ゲーム・マスターが審判のように、行動の成否を最終的に判断する。また、ルールの解釈に納得できない場合や、ルール上のやりとりが雰囲気を害していると感じた場合は、いつでもルールを無効にする事も出来る。

無限の旅路/Unlimited Adventure

スターファインダーのようなロールプレイング・ゲームは、ゲーム・マスターがプレイヤーたちと共に冒険して楽しむための継続的なストーリーがある限り、遊び続ける事が出来る。つまり、ストーリーが短く完結型であればゲームは数時間で終わるかもしれないが、そうでなければ数年続くかもしれない。ゲーム・マスターとプレイヤーたちは座ってプレイするが、これをゲーム・セッションと呼ぶ。ほとんどのセッションは数時間程度である。ゲームは通常いくつかのセッションに分けられ、それらが合わさって"アドベンチャー"と呼ばれる1つのストーリーを形成している。1回のセッションで遊べる短いアドベンチャーは一般的に"ワンショット"と呼ばれ、何回もセッションを重ねるゲームや、繋がりはあるが異なるアドベンチャーがいくつもあるようなゲームは"キャンペーン"と呼ばれる。

この本の内容は?/What's in this Book?

この本にはプレイヤーとゲーム・マスターがスターファインダーをプレイするために必要な情報がすべて含まれている。第2章からすぐにルールやキャラクター作成に入りたい人もいれば、第12章をしっかり読んでスターファインダーの設定を知りたい人もいるだろう。
第2章ではキャラクターを作成するプレイヤーのために、関連する章を参照しながら手順毎に過程を説明している。第3章では選択可能な様々な基本種族について説明し、第4章ではキャラクターの技能と能力を決定するクラスについて説明している。第5章から第7章では、キャラクターの能力や装備をさらにカスタマイズするための情報が記載されており、第10章では超常的な要素を持つキャラクターのための魔法や呪文が取り上げられている。キャラクターの作成を始める前に、これらの項目の一部や全てを自由に確認してみて欲しい。詳しくは14ページの"キャラクター作成"の最初の段階に記載されている。
この本にはキャラクター作成に関する情報だけでなく、スターファインダーRPGをプレイするために必要なルールも含まれている。戦術的な戦闘や移動、および関連するルールは、スターシップ戦闘と同様にスターファインダーの重要な部分であり、これらは第8章と第9章に記載されている。プレイヤーはスターファインダーの遊び方を学ぶ際に、これらの章を確認すると良いだろう。ゲーム・マスターはゲームの進行や裁定が円滑に進むよう理解することが重要となる。
第11章ではスターファインダーの一般的な環境、罠や毒などの障害、遭遇の構築やゲームの準備・運営方法などの重要なGMルールがまとめられているため、ゲーム・マスターは是非とも確認して欲しい。また、第12章で紹介されている設定についても深く理解しておく必要がある。パスファインダーRPGに精通しており、そのゲームの要素をスターファインダーのアドベンチャーに取り入れたいと考えているゲーム・マスターに向け、第13章でその遺産をスターファインダーに取り入れる方法を解説している。
この本以外にスターファインダーのゲームをプレイ、運営するためにはいくつか必要な物がある。最も重要なのは準備を終えたゲーム・マスターと、事前にキャラクターを作成し終えたプレイヤーだ。白紙のキャラクター・シートは本書の巻末やpaizo.comにてオンラインで入手できる。また、鉛筆と多面体ダイスも必要となる。それぞれのダイスは、"d"の後に面数を付けて呼ぶ(4面ダイスはd4)。最低でもd4、d6、d8、d10、d12、d20と、1から100までの数字を発生させるパーセンテージ・ダイス(d%)が一式必要だ。ただし、d%は10面ダイス2つで代用する事も出来る。また、1インチ四方のマス目の入った戦術戦闘マップと1インチのヘックスマス入りのスターシップ戦闘マップ、そしてキャラクターやスターシップを表すトークンやミニチュアも必要となる。
どこから手をつけていいかわからない場合は、"スターファインダー・フリップ・マット:Basic Terrain"と"スターファインダー・フリップ・マット:Basic Starfield"がプレイに必要なマップを君に提供する。そして、paizo.comには、"スターファインダー コア・ルール・ブック:Pawn Collection"のようなミニチュアやカード用紙の駒が、ダイス・セットやその他の小道具と一緒に数多く用意されている。

基本的なコンセプト/Some Basic Concepts

この本を最大限に活用するために、いくつかの重要な用語や略語を知っておくと良いだろう。これらはこの本の随所で使われているが、その多くは卓上でのロールプレイ全般に共通するものだ。より詳しい用語集は512ページを参照して欲しい。

1d6、d20など/1d6, 1d20, etc.

これらの数値はダイス・ロールの略で、武器が与えるダメージ量などの変化する数値を決定するために、どのダイスをロールするかを示している。最初の数字はロールするダイスの数を、2番目の数字はダイスの面の数を表している。最初の数字がない場合はダイスを1つロールする。例えば、"2d8"は8面体のダイスを2つロールすることを意味し、"d20"は20面体のダイスを1つロールすることを意味している。場合によってはd3をロールする必要があるかもしれない。3面ダイスがない場合はd6で代用する事が出来る。1または2の目を1、3または4の目を2、5または6の目を3として扱う。

略語/Abbreviations

スターファインダーにはHP(ヒット・ポイント)、SP(スタミナ・ポイント)、RP(リゾルブ・ポイント)など、一般的に略語で表現されるゲーム用語が数多くある。もし略語の意味を忘れてしまった場合は、512ページから始まる用語集に内容が記載されている。

アーマー・クラス (AC)/Armor Class (AC)

戦闘時に敵が自分のキャラクターを攻撃するのがどれほど難しいかを表す数値である。キャラクターにはエネルギー・アーマー・クラス (EAC) とキネティック・アーマー・クラス (KAC) の2種類のアーマー・クラスがある。

攻撃ロール/Attack Roll

攻撃ロールは君のキャラクターが戦闘中に他のクリーチャーを攻撃しようとする際のd20ロールのことを指す。

判定/Check

判定はキャラクターの能力値や他の値によって修正される事もあるd20ロールである。最も頻繁に使用される判定は技能判定と能力値判定 (その行動が成功したかどうかを決定する) 、イニシアチブ判定 (戦闘中にいつ行動できるかを決定する) である。

戦闘/Combat

戦闘とは通常、四角いマス目の戦闘マップ上で個々のキャラクター同士で行う戦術的戦闘のことを指し、詳細については第8章に記載されている。代わりにスターシップ戦闘、ヘックス・マップを使用するスターシップ戦闘を指すこともあるが、このシステムの詳細は第9章に記載されている。

クリーチャー/Creature

クリーチャーとは、ストーリーや世界で活動をしている関係者のことを指す。これにはプレイヤー・キャラクター (PC)、ノンプレイヤー・キャラクター (NPC)、モンスターが含まれる。

難易度 (DC)/Difficulty Class (DC)

クリーチャーが与えられた課題を達成するための判定を試みる際に満たす、あるいは超えるべき指標となる数値である。

遭遇/Encounter

遭遇とはキャラクターに困難をもたらす状況のことを指す。情報を得るためのロールプレイ、物理的な戦闘、罠や仕掛けなど、プレイヤーたちが知恵やキャラクターの能力を用いるものがこれに該当する。キャラクターは通常、遭遇を達成することで経験点を獲得する。

経験点 (XP)/Experience Points (XP)

単に経験とも呼ばれる。これは課題を乗り越えた結果、キャラクターが獲得した専門的技術を記録する方法である。キャラクターたちが十分な経験点を獲得するとレベルが上昇し、"レベル・アップ"する(26ページの"レベル・アップ"を参照)。

ゲーム・マスター (GM)/Game Master (GM)

ゲーム・マスターとは、プレイヤーたちが探索を行うスターファインダーの物語や世界の様々な要素を制御し、裁定を行うプレイヤーである。GMの役割は公平で楽しいゲームを提供することだ。GMは他のプレイヤーが最終的に目標を達成することを望むが、それは英雄的な努力や危険を冒した後であるべきだろう。

ヒット・ポイント (HP) とスタミナ・ポイント (SP)/Hit Points (HP) and Stamina Points (SP)

スタミナ・ポイントは実際に傷つく前に受けることのできるダメージの大きさを表し、ヒット・ポイントは気絶状態または死亡状態となるまで受けることのできるダメージの大きさを表す。スタミナ・ポイントはヒット・ポイントよりも優先的に失われ、取り戻すのは遥かに簡単である。より詳しい説明は22ページを参照すること。

レベル/Level

レベルとはゲーム内における相対的な力を示すもので、レベルには幾つかの種類がある。クラス・レベルとは、あるキャラクターが持っている特定のクラスにおけるレベルを示す。キャラクター・レベルは、そのキャラクターが持つ全てのクラス・レベルの合計である。また、呪文のレベルやアイテムのレベル、あるいはゲームのルールの枠組みの中にあるその他の尺度を示す仕組みを指すこともある。

修正値/Modifier

修正値とは攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定などのロール結果に加算される数値である。この数値は正または負の値を取り得る。

モンスター/Monster

モンスターはノンプレイヤー・キャラクターである。概してモンスターはプレイヤー・キャラクターと比べると、奇妙で知性にも劣る。あるいは他の理由でプレイヤー・キャラクターになることができない。モンスターはプレイヤー・キャラクターの敵や味方であったり、その他の役割を担う。

ノンプレイヤー・キャラクター (NPC)/Nonplayer Character (NPC)

ノンプレイヤー・キャラクターは、プレイヤーとの交流や物語の進行を助ける目的でGMによって操られる。

プレイヤー・キャラクター (PC)/Player Character (PC)

プレイヤーが演じるキャラクターのことを指す。

ロールプレイ/Roleplaying

多くの場合、そのキャラクターの視点で演じ、行動を描写することをロールプレイと呼ぶ。プレイヤーがキャラクターの視点で話したり、行動を描写したりすることは"成り切る"と呼ばれる。

ラウンド/Round

戦術的戦闘において1ラウンドは、このゲームの世界での6秒に相当する時間の単位であり、行動可能なすべてのキャラクターは1ラウンドに1回のターンを得る。スターシップ戦闘では、ラウンドは3段階のアクションで構成されており、特定の時間とは関連していない。

セーヴィング・スロー/Saving Throw

セーヴィング・スローとは、キャラクターが何らかの有害な効果を回避または軽減しようとする際のd20ロールのことである。

ティア/Tier

ティアは尺度を示す言葉で、"レベル"と意味が似ている。コンピュータやスターシップ、その他の要素などに用いられる。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

メニュー2

コア・ルールブック

  • 第11章:Game Mastering
  • 第13章:Pathfinder Legacy

Pact Worlds

開くメニュー

【メニュー編集】

メンバーのみ編集できます

メンバー募集!