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種族/Races

スターファインダー・ロールプレイング・ゲームは、単に異星人と遭遇するだけではなく、異星人のキャラクターを演じることも目的としている。スターファインダーにおいて"種族"という言葉は通常、知的で自我のある種族を指し、その様な種の者は単純なモンスターではなくキャラクターとして扱われる。全ての種族がプレイヤー・キャラクターに適している訳ではないが、多くの種族が適している。種族特性の項目があるクリーチャーは、GMが承認すればプレイ可能な種族の一員とすることができる。
次の項目ではスターファインダーの基本種族を紹介する。この7つの種族はパクト・ワールド内で一般的に使用されており、太陽系内のどこにでも存在する(或いは少なくとも認識されている)。エルフやドワーフなどパクト・ワールドの星系では滅多にお目に掛かれない種族については506ページから記載されており、さらに多くの種族がスターファインダー・エイリアン・アーカイブに記されている。これらの種族はパクト・ワールドで最も一般的な種族であり、スターファインダーには文明的ではあるがあまり見ることのない種族も多く含まれていることを忘れてはならない。ことパクト・ワールド外部の種族についてはその存在は無限だ!
種族の選択はキャラクター作成における最も重要な選択の一つであり、一度決定したら変更することはできない。各種族は、その文化的特徴に加え、1レベルの時点で得られる一定量のヒット・ポイントと、一般データを修正したり追加の能力を与えたりといった幾つかの種族特性を持つ。中でも特に重要なのが能力修正値である。能力修正値によるボーナスやペナルティは能力値(18ページを参照)の生成時に適用され、ヴェスクは他の種族よりも平均的に力が強く、イソーキは弱いという様に、種族の生まれつきの才能や短所を反映している。プレイしたいクラスが既に決まっているのであれば種族を選択する際に、そのクラスの主要能力値(19ページを参照)と、各種族が与える能力修正値を比較すると良いだろう。そうすることで種族による能力値の調整が原因で、希望する種類のキャラクターを演じることができなくなってしまうことはなくなる。一部の種族はその能力ボーナスによって特定のクラスに最適である。 例えばヴェスクは【筋力】と【耐久力】にボーナスがあるため、生まれつきの兵士と言える。しかし、あるアイデアに惹かれたならば、敢えてこの適正に逆らうことを恐れる必要はない。ここで紹介されている全ての種族には、その社会の中であらゆる階級に属する者が存在するのだ。

アンドロイド/Android

アンドロイドは生物学的要素と機械的要素を併せ持つ人工生物で、元々は人類が使用人として作ったものであるが、現在は星々の中で自由に自らの運命を切り開くことができる。

人間/Human

人間はパクト・ワールドのあらゆる場所で見られる。故郷であるゴラリオンが消滅して以来、広範囲に広がっていった。人間は好奇心旺盛で粘り強く、適応力があることで知られる。

カサーサ/Kasatha

カサーサは遠く離れた星系に住む古代の4本腕の種族である。厳格な伝統主義者で、その習慣は他の種族からは知的で神秘的に見える。

ラシュンタ/Lashunta

ラシュンタは生まれつき超能力の才能を持ち、2つの副種族に分かれている。一方は背が高く細身で、もう一方は背が低く筋肉質である。どちらの種も他の種族に対して訴求力があり、学問と自己完成に徹している。

シーレン/Shirren

シーレンは昆虫の様な姿をしており、かつてはあらゆるものを食い尽くす恐ろしい集団の一部であったが、突然変異を経て分離し、独立した種となった。そして、共存志向だが個人の選択を強く尊重する種族となった。

ヴェスク/Vesk

ヴェスクは征服と支配を目的とする爬虫類種族で、パクト・ワールドの他の種族との長い戦争が終結したばかりである。彼らは名誉を尊重し、戦闘では大いに活躍するが、多くの人々が彼らに不信感を抱いている。

イソーキ/Ysoki

イソーキはネズミに似た姿をしており情熱的で血気溢れる。厄介事に巻き込まれることも逃れることも得意としている。彼らは科学技術と探求、そして冒険への情熱を燃やし、今日も星系中を駆け巡る。

言語/Languages

パクト・ワールドの無数の人々の間では、"共通語"と呼ばれるスターファインダーの世界全体で用いられる貿易用の言語から、不明瞭な異国の方言や他の実在する他の次元の古代言語に至るまで多種多様な言語が用いられている。多くの世界には共通の惑星言語があり、ほとんどの種族は種族言語を話す。パクト・ワールドの全ての一般的な言語には手話版と筆記版(視覚的および触覚的な文字を含む)がある。
キャラクターは共通語、自分の種族言語(もしあれば)、自分の母星の言語(もしあれば)を話したり読める状態でプレイを始める。また、次のリストから自分の【知力】ボーナスと同じ数のボーナス言語を選択することができる。キャラクターは自分が知っている言語の手話版または触覚版をボーナス言語として、または〈文化〉技能(139ページを参照)にランクを割り振ることで学ぶことができる。目が見えない状態でプレイを開始したキャラクターは、自分が知っている言語の触覚版を自動的に知ることができる。同様に耳が聞こえない状態でプレイを開始したキャラクターは、自動的に手話版を知ることができる。パクト・ワールドでは驚くほど多くの言語が話されているが、高度な科学技術を持たない他の種族が理解したり、用いることのできるものばかりではない。パクト・ワールドで最もよく話されている言語の一部を以下に示す。

普及している言語/Prevalent Languages

共通語はパクト・ワールドで最も普及している貿易言語で、古代ゴラリオンで用いられていた人間の言語の1つかそれ以上が元になっていると考えられている。パクト・ワールド(およびその代表的な話し手)で話されているその他の最も広く普及している言語は以下の通りである。
  • アキトン語 (アキトンの住人)
  • アクロ語 (アクターンの住人、黒の領域に所属する者)
  • ブレセダ語 (ブレセダ、リアヴァラ、その衛星の住人)
  • カストロヴェル語、別名ラシュンタ語 (ラシュンタ、カストロヴェルの住人)
  • イオクス語 (イオクスの住人)
  • カサーサ語 (カサーサ)
  • シーレン語 (シーレン)
  • トリアクス語 (トリアクスの住人)
  • ヴェルセス語 (ヴェルセスの住人)
  • ヴェスク語 (ヴェスク、ヴェスカリウムの住人)
  • イソーキ語 (イソーキ)

その他の言語/Other Languages

以下の言語はあまり一般的ではないが、学者や術者、その言語を話す人々の地元で商売を行う者たちがよく耳にする言語である。
  • 奈落語 (デーモン、混沌にして悪の来訪者、アビスの住人)
  • 水界語 (水の元素界の住人)
  • アルカネン語 (アルカネン、オソロの住人)
  • 風界語 (風の元素界の住人)
  • アズラント語 (アズラント、アズラント星間帝国の住人)
  • 天上語 (エンジェル、善の来訪者、善属性の次元界の住人)
  • 竜語 (ドラゴン、爬虫類の人型生物、トリアクスのドラゴン種)
  • ドラウ語 (ドラウ、アポスタエの多数の住人)
  • ドワーフ語 (ドワーフ)
  • エルフ語 (ドラウ、エルフ、ハーフエルフ)
  • ノーム (ノーム)
  • ゴブリン語 (バグベア、ゴブリン、ホブゴブリン)
  • ハーフリング語 (ハーフリング)
  • 火界語 (火の元素界の住人)
  • 地獄語 (デヴィル、秩序にして悪 来訪者、ヘルの住人)
  • カロ語 (カロ、カロ・マホイの住人)
  • ンチャク語 (ンチャクの住人)
  • オーク語 (オーク、ハーフオーク)
  • サルセシア語 (サルセシア)
  • ショブハド語 (ショブハド)
  • 地界語 (地の元素界の住人)

身体的統計/Vital Statistics

表3-1にキャラクターの身長や体重、年齢を決定するための基本的な範囲を示している。ほとんどのキャラクターは、該当する種族の範囲の中央程に位置しているが、一部の例外的な人物はそれが前後する。種族によっては性別が体格や姿に大きく影響するが、その様な種族であっても自分に合ったキャラクターを自由に作ることができる。キャラクターの体格や姿には環境的な要因も影響する。低重力環境で育ったキャラクターは平均よりも背が高くて細身だが、高重力環境で育ったキャラクターは体に掛かる負荷が大きいため、背が低くて筋肉質になる。
表に記載されている成熟年齢は、該当する種族の一員が成人と見做されるであろう年齢を表している。これは物理的、文化的要因に基づく一般論であり、個々の文化で異なる可能性がある。記載されている最高年齢には死の気まぐれさを反映したランダムな要素が含まれており、全ての種族の寿命は魔法や科学技術の介入がないという前提でのものである。適切な寿命延長技術を施すことにより、全ての種族の個体がほぼ不老となる可能性がある。また、ここで紹介する種族のほとんどは中型サイズ(255ページを参照)となり、接敵面と間合いは5フィートで、1ラウンドあたりの地上移動速度は30フィートである。イソーキは小型サイズ(255ページを参照)であるが、接敵面と間合い、地上移動速度は中型サイズのクリーチャーと同等となっている。

表3-1:種族毎の身体的統計
種族平均身長平均体重成熟年齢最高年齢
アンドロイド5-7フィート100-200ポンド0歳43ページ参照
人間5-7フィート100-300ポンド18歳80+2d20歳
カサーサ6-7フィート120-200ポンド25歳100+2d20歳
ラシュンタ5-7フィート140-180ポンド20歳80+2d20歳
シーレン5-6フィート100-150ポンド5歳50+1d20歳
ヴェスク6-8フィート200-300ポンド16歳70+1d20歳
イソーキ3-4フィート60-100ポンド10歳60+1d20歳

種族の各項目の読み方/Reading the Race Entries

次のページでは基本種族のルールを説明し、スターファインダーの設定にどのように適合するかを示している。但し、一部の重要な要素について追加の説明を記す。
能力調整:キャラクター作成時(18ページを参照)に行われる種族に基づく能力値の調整である。例えば、アンドロイドの能力調整は【敏捷力】と【知力】 はそれぞれ+2となるが、【魅力】は-2である。
ヒット・ポイント:1レベルの時点で種族により得られる追加のヒット・ポイント。詳細は22ページを参照のこと。
種族特性:各種族の最初のページにはその種族のキャラクターをプレイ時に獲得できる特殊能力が記されている。特殊能力は選択する必要はなく、自動的に全てを使用できる。
種族を演じる:ここに記された内容は当該の種族のキャラクターとして、君が世界とどのように関わっていくかの出発点となる。尚、種族の項目に記載されている他の文化的詳細と同様に、これらは君の種族の典型的な一員に基づいた提案に過ぎない。個性は様々であり、特に異文化で育った場合や特殊な環境で育った場合は提案された内容と大きく異なることもあるだろう。

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