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シーレン/Shirren

昆虫の様な外見を持つシーレンは、かつてはイナゴのような貪欲な捕食者の群れの一部であったが、つい最近になってその群れから決別した。そして、個人主義に目覚め身体的なテレパシー能力を持つ種族となった。他の種族との共存と調和の考えを尊重する。

能力値修正 +2【耐】、+2【判】、-2【魅】
ヒット・ポイント 6

サイズと種別

シーレンは(シーレン)の副種別を持つ中型サイズの人型生物である。

非視覚的感知/Blindsense

シーレンは敏感な触角により範囲30フィートの非視覚的感知 (振動) を持つ。この能力により空気中の振動を感知することができる。非視覚的感知の詳細については262ページを参照。

共有性/Communalism

シーレンは集団の一員として他の者と行動することに向いている。1日に1回、10フィート以内に味方がいる限り、シーレンは1回の攻撃ロールまたは技能判定を2回行い、高い方の結果を用いることができる。

文化への興味/Cultural Fascination

シーレンは新しい文化や社会について学ぶことに熱心である。シーレンは〈文化〉 および〈交渉〉判定に+2の種族ボーナスを得る。

限定的テレパシー/Limited Telepathy

シーレンは30フィート以内にいる同じ言語を話すクリーチャーと精神的な会話を行うことができる。複数のクリーチャーと同時にテレパシーで会話するのは、複数の者が話しているのを聞くことと同様に難しい。

シーレンについて

シーレンを演じる

君は恐らく・・・
  • 自主性を重んじ、仲間を助けたいと思う一方で、強制や陥れられることを嫌う。
  • 暴力を憎み、感情が高ぶっても理性と思いやりを忘れず、共同体の一員として行動する。
  • 自分の個性を確立する単純で平凡な選択に、深い感情と身体的な喜びを感じる。
  • 宗教に興味を惹かれ、自分が選んだ神は自分の性格を反映していると考えている。
他の種族は恐らく・・・
  • 君の身体的機能やテレパシー能力に戸惑いを感じる。
  • 例え君の結論が都合の良いものでなくても、君の勇気や道理、駆け引きを評価する。
  • 君の自由に対する定義や、小さな選択に対する過度の喜びを理解できない。
  • 君が捕食者である群れの支配の下に戻ってしまうのではないかと心配している。

身体的特徴

かつてシーレンは世界を渡り歩き、出会ったものをすべてを喰らい尽くして動き回る恐ろしい種族の群れの一員であった。しかし、数世代前に謎の突然変異によって一部の集団全体が群れから離脱し、それぞれ自我を持つようになった。個人主義という新たな考え方の虜になった反逆者たちは群れの無慈悲な暴食を拒み、シーレンと呼ばれる新たな種族を形成した。やがてパクト・ワールド星系に定住するようになった。
シーレンはキチン質の外骨格を持ち、大きな複眼と敏感な触角を持つ節足動物である。他の節足動物とは異なり直立して歩行し、3本の爪を持つ手で物を扱う。2本の主要な腕に加え、胸部から2組の小さな腕が生えている。この"交接腕"を度々見掛けることがあるが、非常に非力で儀式や繁殖のためだけに用いられる。日常的な活動に使用することは体裁が悪く恥ずべき事だと考えられている。
シーレンには男性、女性、宿主の3つの性がある。繁殖の際には男女のシーレンが最初の卵子と精子を準備し、宿主は受精卵を抱き、自分の遺伝子や免疫を加える。シーレンの社会では、一人の女王が宿主となって多くのつがいのために孵化させ、実の親と見做される場合もあれば、3人での結婚が一般的な場合もある。シーレンの子供は生後2年間を昆虫の様な小さな幼虫の状態で過ごし、安全に世界を観察できるように保護容器に入れて持ち歩くことが多い。

故郷

"群れ"が最初にどこで進化を遂げたのかは当のシーレンでさえも知らない。なぜなら、その巨大な生体コロニー船団は長い間星々を旅しており、そのようなことを記録する必要はないと感じているからだ。群れから分離した後、新たに自己に目覚めたシーレンは近隣のいくつかの星系に散らばって行った。その中の大規模な船団はパクト・ワールドへと向かい、ヴェルセスのエーテルシップの乗組員と初めての接触を取り、惑星ヴェルセスの乾燥したフルブライト地域に植民地を設立した。それ以降、シーレンはパクト・ワールドに広がった。

社会と属性

シーレンは個人主義者として自身を定義している。シーレンは群れを離れる際に、従来の快楽と痛みに関する神経系統を部分的に制御する必要があった。何世代も経過した今でも、自ら選択することで文字通り快楽神経伝達物質を分泌させることが可能である。この能力は必ずしも有益なものではないが、一部のシーレンは意図的にこの方法で自分自身に常用し、些細な決断の連続で至福感を得る"選択常習者"となっている。選択の自由はシーレンにとって自身の在り方を確立するという重要な意味を持つ。これは特に信仰に関してその傾向が強い。それは、来世をどう過ごすかということ以上に重要な選択があるだろうかということである。
その一方で、シーレンは群れとして行動する生物から進化したため、人間の常識では考えられない程の密度の高い共同生活を送っている。他の種族と共に行動する場合においても集団と連携を促進し、その集団にとって最善と考えられる行動を試みる。シーレンは大抵の場合、秩序にして善属性であるが、忠義心や"より大きな利益"を重視する功利的な思考により、疑わしい道を歩むこともある。

関係

ほとんどの主要な種族はシーレンを友好的で心強い同盟相手と見做しているが、テレパシーによる伝達や、チキチキと音を発する口部には戸惑うこともある。また、シーレンは全ての主要な種族に対して友好的で、中でもイソーキには共同体的な傾向があるため特に共感している。ラシュンタは昆虫系種族に対する偏見を持っていることが多いが、ほとんどのシーレンはそれを気にしていない。なぜなら、シーレンにとって自分たちを生み出した"群れ"以上に恐ろしいものなどないからである。

冒険者

シーレンは多くの種族と比べて実力行使には消極的で、使節や医療従事者、技術者などの非戦闘員としてスターシップの乗組員と契約することが多く、特に船の牧師として働くミスティックが多い。チームの一員として働くことを好み、混沌とした状況の中でも理性的な発言をすることが多い。だが、この普遍的な友好性を弱さと誤解してはならない。仲間の命を守るために戦うシーレンは恐ろしい程に致命的となり、集団の利益のためであれば自殺的とも言える任務も臆することなく遂行するのである。

名前

シーレンの意志疎通は主にテレパシーに頼っており、正式な場でのみ大顎を使って声を出す。昆虫のような生理機能を持つ彼らの"話し名"は、他の種族にとっては発音し難く、ぎくしゃくしたものになることがある。幸いなことに、彼らは他の種族がつけたあだ名を名誉とみなして快く受け入れる。また、ほとんどの者は純粋なテレパシーによる秘められた"真名"を持っており、感情や印象、感覚的な記憶の欠片が凝縮されていて、大切な友人とだけ共有しているのだ。シーレンの"話し名"には、ケスカ、ハリコン、ジュク、ケスコダイ、コースカル、ノスカル、シェクト、タスト、ティーセン、ヴィシュケシュ、キシリット、ゼンカなどがある。

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