PlanetSide 2 攻略wiki

　エアバースト（空中炸裂／曳下射撃）弾を発射する Nanite Systems 製のロケットランチャー。
　非常に特殊な武器で解説することが多いので、エアバーストについて、射撃方法について、使用上の注意について、使用感についての順で書いていく。


エアバーストについて
　エアバースト弾頭とは、目標に直撃させるのではなく、空中で炸裂することで敵に損害を与える弾頭のことを指す。空中で弾頭を炸裂させることで、障害物の後ろにいる敵や、視界の外にいる敵を上空から攻撃できるという利点が生まれるのだ。
　この武器におけるエアバースト弾頭は設定距離を飛翔後、空中で炸裂して 6 発の子爆弾を生み出す。子爆弾の 1 つは炸裂地点の真下へと落ち、残りの 5 つは炸裂地点を中心に正五角形を作って下へと落ちていく。この仕組みによって直下の敵を攻撃することを可能にしている。


射撃方法について
　次に、射撃方法と炸裂距離の設定方法について。
　この武器は腰だめ撃ちが不可能なので、射撃には ADS の必要がある。
　ADS 中に射撃ボタンを長押しすると、炸裂距離を表す ADS 照準器内の右のバーが 0 m から始まり最大 200 m まで自動で伸びていく。
　炸裂距離を 40 m 以上溜めた状態で射撃ボタンを離せば、エアバースト弾が発射される。炸裂距離はバー横の警告マークで表される 40 m 未満には設定できないため、バーが十分に溜まる前に射撃ボタンを離してしまうと、発射がキャンセルされ、バーも 0 m から溜めなおすことになる。
　一方で、炸裂距離の設定が上限である 200 m に達した場合には、弾頭は自動で発射されてしまう。
　発射のキャンセルと炸裂距離のリセットは ADS を解除することで行える。


使用上の注意について
　この武器を使用するうえでは、目標との距離を把握しておくことが非常に大事なのだが、この武器自体には距離を測る機能がついていない。そのため、目標との距離を測るには、インプラントの『Sweeper HUD』や個人用ウェイポイントを駆使する必要がある。
　それらを用いた距離の計測後、射撃を行う際には、炸裂距離の設定誤差を +5 m 程度に留めたい。なぜ ±5 m でなはく、+5 m なのかというと、車両を狙う場合にしろ、歩兵集団を狙う場合にしろ、それの標的は奥行きを持つためだ。個人用ウェイポイントを敵の中心に立てて距離を測る場合はこの限りではないが、Sweeper HUD で距離を測る場合には対象の奥行きを意識に入れておきたい。
　また、この武器は弾速が Rocket Launcher 内で最低であり、弾道もかなり落ちるため、目標を撃つ際にはそれらを考慮して上空を狙うようにしよう。


使用感について
　まず、この武器が持つ３つの長所を挙げていく。
　１つ目は、エアバースト弾頭により障害物の裏にいる敵を射線外から攻撃できること。
　２つ目は、今まではほぼ不可能だった歩兵による連続的な中範囲攻撃を可能としていること。
　そして最後に、子爆弾が 3 発ヒットで 1350 ダメージ、6 発フルヒットで 2700 ダメージという他に類を見ない火力を持つこと。
　これらがこの武器に特有の長所である。

　これだけを見ると、とてつもなく優秀な装備に思えるが、この武器は動きに対してとにかく弱い。標的の物理的移動という意味での動きはもちろんのこと、戦況に変動されることも含めて苦手とする。距離の測定後にそういった動きがあった場合、炸裂距離や照準の修正が難しいためだ。大体は振り出しに戻って、距離の測定からやり直すことになる。
　しかも、この武器は測定から発射までに時間がかかるうえに、弾速も遅い。弾道はかなり落ちるので、意図通りの場所および高度で炸裂させることが難しく、最初の射撃は観測用のテスト射撃になる場合が多い。距離を測定して、炸裂距離を設定して、１射目を撃って、リロードして、有効打となる２射目を発射するまでの間に、相手が動かない保証はどこにあろうか。

　そうなると、この武器を有効的に扱える場は、そういった動きが少ない戦場に限られてくる。人口密度が高くて、戦力は拮抗していて、前線が膠着している場所だ。前線が動いていないことが何よりも重要であるため、前線が移動しやすい少人数戦場では運用しづらい場合が多い。少人数戦場においては、発射中無防備な自分を守ってくれる味方が少ない点もマイナス要素となる。

　対照的に、前線が膠着している高密度戦場で、かつ敵の真上に障害物がない状態であれば、この武器はオンリーワンの役目をこなせる。安全圏から特定のエリアに中範囲のダメージゾーンを作成できるというのは、やられる側からしたら非常に鬱陶しい。相手歩兵は撃たれる度にシールドの回復が止まるせいで撃ち合いに復帰できるまでの時間が長くなるし、相手ビークルは前線に出たときに最大 2700 ダメージをもらう可能性に晒される。つまり、この武器は相手の行動を消極的にする妨害能力が高いのだ。それに、撃つ方も意外とキルを獲得できる。

　他にも使用感に記述できる要素として、急いでいるときは炸裂距離の設定はテキトーで分裂前の弾頭を直撃させても初期ロケぐらいの対装甲火力は出るだとか、分裂前の弾頭は直撃で歩兵 1 発キルが可能だとか、炸裂距離を 40 m 以内に設定できないことが意外と不便であるとか、ほぼ真下にいる敵を撃ち下ろす場合であれば距離の設定は雑でもOKで楽だとか、色々細かい点はある。
　しかし結局のところ、使用感とアドバイスは、この武器を持ち出す状況は選べという部分に収斂するし、購入すべきかどうかは、普段使いには向かないうえに持ってなくとも困らないこの武器がもつオンリーワンの性能と役回りにどれだけの価値を見出して楽しめるかという個人の感覚に依存するだろう。