最終更新:ID:jp0qeE71IA 2023年06月26日(月) 05:56:07履歴
「俺は幽鬼 の王を打ち砕きし者、無垢なる忌枝を振るいし剣士だ。お前が俺を誉れある戦場へと誘うのであれば...付き従おう」
「あっ、あの...わ、わたしのことも、よ、よろしくおねがいします、はい...」
【原典】フロームンド・グリプスソンのサガ
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】フロームンド・グリプスソン
【異名・別名・表記揺れ】Hromund Gripsson
【性別】男性
【身長・体重】181cm・74kg、110cm・18kg
【肌色】褐色【髪色】白【瞳色】赤
【外見・容姿】鍛え上げられた褐色の肉体、白き長髪、亡霊をも震え上がらせる鋭く赤き双眸を持つ戦士...と、若草色の髪をした、気弱そうな子供
【地域】ノルウェー、デンマーク、アイスランド
【属性】中立・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・愛する者
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:B 魔力:C 幸運:A 宝具: A++
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】フロームンド・グリプスソン
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】男性
【身長・体重】181cm・74kg、110cm・18kg
【肌色】褐色【髪色】白【瞳色】赤
【外見・容姿】鍛え上げられた褐色の肉体、白き長髪、亡霊をも震え上がらせる鋭く赤き双眸を持つ戦士...と、若草色の髪をした、気弱そうな子供
【地域】ノルウェー、デンマーク、アイスランド
【属性】中立・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・愛する者
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:B 魔力:C 幸運:A 宝具: A++
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。
白鳥の乙女の盾の効果によりランクが上がっており、恐るべき魔剣ミスティルテインの呪詛すら制御するフロームンドに魔術、特に呪術の類で傷を付ける事は難しい。
白鳥の乙女の盾の効果によりランクが上がっており、恐るべき魔剣ミスティルテインの呪詛すら制御するフロームンドに魔術、特に呪術の類で傷を付ける事は難しい。
乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
幽鬼王スラーインを素手で撃退したという武勇から。
死霊、魔性に対する強力な特攻。精霊種や巨人種に対しても効果を発揮する。
北欧に於ける幽鬼 とは肉体を持たぬ亡霊 とも、死してなお蠢く生ける屍 ともされるが、幽鬼王スラーインは魔剣ミスティルテインの呪詛により、それらの性質を併せ持つ屍肉の巨躯に呪木の鎧を纏いし巨怪妖種 へと変貌した恐るべき怪異であったという。
フロームンドのあらゆる攻撃は物理干渉を無効化する超常の存在を捉え、そして再生する間も与えず容赦なく打ち砕く。
死霊、魔性に対する強力な特攻。精霊種や巨人種に対しても効果を発揮する。
北欧に於ける
フロームンドのあらゆる攻撃は物理干渉を無効化する超常の存在を捉え、そして再生する間も与えず容赦なく打ち砕く。
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。
また、格闘ダメージを向上させる。
幽鬼 が巣くう墳墓に単身で乗り込み、武器が無くとも己の肉体のみで幽鬼王や邪悪な魔術師を捻り殺し、猛り狂うヴァイキングの軍にも恐れる事なく立ち向かい、暴れ回るセイバーの勇猛さは如何なる戦場でも翳る事はない。
また、格闘ダメージを向上させる。
オーラヴ王の娘である、才気溢れし姫スヴァンフヴィートからセイバーに与えられた加護。
滑り止め用の紐が編み込まれた盾に宿る護りの加護であり、これを身に付けている限り、何人も持ち主を傷付けることは出来ないという。
───美姫スヴァンフヴィートが戦乙女 に連なる者であったかは不明だが、少なくともこの加護は『白鳥礼装 』、或いは"最後のワルキューレ"が編みし『魔銀の衣』と類似した効果を示す。
対魔力を強化し、Bランク以下の物理攻撃を弾く。
また、一度のみ、盾を失う事と引き換えに因果干渉による致死の呪詛、対城級の魔力放射攻撃すらも防ぐ強力な概念防御を展開可能。
滑り止め用の紐が編み込まれた盾に宿る護りの加護であり、これを身に付けている限り、何人も持ち主を傷付けることは出来ないという。
───美姫スヴァンフヴィートが
対魔力を強化し、Bランク以下の物理攻撃を弾く。
また、一度のみ、盾を失う事と引き換えに因果干渉による致死の呪詛、対城級の魔力放射攻撃すらも防ぐ強力な概念防御を展開可能。
ランク:A 種別:対神宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:1人
セイバーが幽鬼王スラーインを滅ぼし、その戦利品として手に入れた魔剣。
光神バルドルの命を奪ったヤドリギの矢と同名の剣。
───汎人類史のエッダにもサガにも記述はないそうだが、これらの矢と剣は同一のものであり、若き新芽を素材にロキの悪意が作り出した、恐るべき神造兵装であったという。
赤く赫く琥珀 のような物質で構成された刃を持つ、植物性の剣であるが、セイバーの意志で弓矢にも、槍にも、場合によっては人型にすら変化する万能武装 。
...かつて、バルドルの母フリッグは、世界に存在するあらゆる物に命じて、決してバルドルを傷つけないことを誓わせた。
ただ一つ、若く柔らかきヤドリギの新芽を除いて。
「虚無」の概念武装。
「万物万象 に含まれない」という概念を利用し、「万物万象 から傷付けられない」という防御を無力化する。
この世の理から外れた、外宇宙の"降臨者"にも近しい性質を持つこの魔剣は、あらゆる防御能力の防御対象外に入る事で、万物を両断し、絶命せしめる。
対神、対不死特攻*1。
セイバーが幽鬼王スラーインを滅ぼし、その戦利品として手に入れた魔剣。
光神バルドルの命を奪ったヤドリギの矢と同名の剣。
───汎人類史のエッダにもサガにも記述はないそうだが、これらの矢と剣は同一のものであり、若き新芽を素材にロキの悪意が作り出した、恐るべき神造兵装であったという。
赤く赫く
...かつて、バルドルの母フリッグは、世界に存在するあらゆる物に命じて、決してバルドルを傷つけないことを誓わせた。
ただ一つ、若く柔らかきヤドリギの新芽を除いて。
「虚無」の概念武装。
「
この世の理から外れた、外宇宙の"降臨者"にも近しい性質を持つこの魔剣は、あらゆる防御能力の防御対象外に入る事で、万物を両断し、絶命せしめる。
対神、対不死特攻*1。
ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:50 最大捕捉:500人
魔剣ミスティルテインの全力解放。
其れは神々の黄昏 へと至る鏑矢。世界を侵す性質から対界宝具へと分類される。
魔剣に込められた極大の呪詛を引き出し、異形の怪樹と化したそれを前方へと投擲、無彩色に染まりし枝が無数に分岐し、レンジ内の空間を蹂躙する。
世界に寄生す宿木より伸びる、光を絶やす忌枝の正体。それは物質化した莫大量の「虚無」であり、接触した霊的物理的実体を消滅させながら蔓延り、空間を強制侵蝕し、この宇宙に於ける正常な法則が消去された「虚空 」へと変貌させる。
固有結界などを初めとした相手に有利となる異界常識 や法則 、大気中のマナなどを亡き物とし、蘇生能力といった再起手段をも消し飛ばし、使用不能とする事であらゆる存在をこの世ざる虚へと堕とす禁忌の樹冠。
絶大な威力と引き換えに魔力消費は激しく、多用すればセイバーの霊基もこの世ならざるものへと変質し、サーヴァントとして存在できなくなり、消滅するリスクも有する。
ベルヴァスミズとは「禍の鍛治師」を意味し、即ちミスティルテインによる惨劇、その全ての元凶である狡智神 の別名である。
対神、対不死、対界特攻。
魔剣ミスティルテインの全力解放。
其れは
魔剣に込められた極大の呪詛を引き出し、異形の怪樹と化したそれを前方へと投擲、無彩色に染まりし枝が無数に分岐し、レンジ内の空間を蹂躙する。
世界に寄生す宿木より伸びる、光を絶やす忌枝の正体。それは物質化した莫大量の「虚無」であり、接触した霊的物理的実体を消滅させながら蔓延り、空間を強制侵蝕し、この宇宙に於ける正常な法則が消去された「
固有結界などを初めとした相手に有利となる
絶大な威力と引き換えに魔力消費は激しく、多用すればセイバーの霊基もこの世ならざるものへと変質し、サーヴァントとして存在できなくなり、消滅するリスクも有する。
ベルヴァスミズとは「禍の鍛治師」を意味し、即ちミスティルテインによる惨劇、その全ての元凶である
対神、対不死、対界特攻。
アイスランド・サガの一編『フロームンド・グリプスソンのサガ』に登場する英雄。
デンマークを治めし勇猛なヴァイキングであるオーラヴ王には屈強な戦士である二人の息子と、ビルドルとヴァーリという邪悪で狡猾な家臣が仕えていた。
ある時、オーラヴ王は二人の息子と共にノルウェーへと航海し、とある島に立ち寄って侵攻を開始した。
王は島に敵の艦隊がいないかを確認するように二人の王子へと命じ、それに従った兄弟が上陸してみると、崖の下に6隻の軍艦を発見した。
その中には竜を象った立派な船もあった。
王子のひとりが船に向かって、誰がこの船の船長であるか尋ねた。
中からフロングヴィズという逞しい戦士が現れ、こう言った。
「私は33年間、夏と冬を奔走し、60回の戦いを行い、常に勝利を収めてきた。
我が剣の銘はブリントヴァリ。決して鈍ることはない。
明日の朝、ここに来い。お前の胸に彼の切先を納めてやろう」
兄弟は王のもとに戻り、この事を伝えると、王はその挑戦を受けると決め、戦いの準備をし始めた。
決戦の日、両軍は激突し、二人の王子は先陣を切って戦い、敵の戦士を次々と打ち倒した
それを見たフロングヴィズは王子たちに飛びかかり、一人の胸を剣で貫き、もう一人を槍で突き刺した。
王子たちはオーディンの客となった。
フロングヴィズは「諦めるべきだ」とオーラヴ軍に告げ、卓越した勇士でもあった二人の王子を失い、オーラヴ軍は劣勢に立たされた。
しかし、そこで王に仕えし戦士の一人、グリプルの息子フロームンドが名乗り出る。
彼は9兄弟の誰よりも優れており、白髪を靡かせた見目麗しく、屈強な体格を持ち、恐れを知らぬ勇者であった。
彼は棍棒を握り締め、嵐のように前進しながら戦場で暴れ回り、フロングヴィズと対峙する。
そしてその人並み外れた膂力で棍棒を振り下ろし、三度の打撃でフロングヴィズの頭蓋骨を砕き、絶命させた。
そして最強の戦士を失った敵軍はなす術も無くなり、オーラヴ軍に降伏した。
戦いが終わり、敵船の中を調べていたフロームンドは、一人の男を見つけた。
彼はフロングヴィズの兄弟である勇士ヘルギと名乗り、抵抗を試みたが、フロームンドは彼を見逃し、傷を癒やす時間を与えた。
この戦いの手柄により、フロームンドはスウェーデンの一部の土地管理を任された。
それからしばらく後、オーラヴ王はフロームンドらを引き連れてヘブリディーズ諸島へと航海し、そこで沿岸を襲撃して略奪を始めた。
フロームンドは、その地でオーラヴ王の部下に家畜を奪われ嘆き悲しんでいる男と出会う。
フロームンドは彼に尋ねると、男は少し離れた場所に住むマーニという農夫で、フロームンドに「私の家畜を奪うよりも、墳墓に忍び込んで宝を手に入れるほうがずっと大きな名誉が得られるのに」と言った。
フロームンドは、確かに墳墓を探索して宝を得ることは名誉ある行いだと思い、彼に墳墓について何か知っている事がないかと尋ねた。
マーニは「古代の戦士にして魔術師、恐るべきガリアの征服者であるスラーインが魔剣と鎧、そして多くの財宝を持って眠る墳墓がある」と教えた。
フロームンドはそこへ航海するのにどれくらい時間がかかるか尋ねた。
マーニは真南に向かって6日間ほどであると教えた。
フロームンドは情報をくれた事に感謝し、マーニに財産を与え、牛を引き取らせた。
そして、マーニの言うとおりに航海を続けると、6日後、墳墓のある地へと辿り着いた。
フロームンドはオーラヴ軍の戦士たちを連れて、墳墓の入り口を覗き込む。
するとそこには、青き屍の肌と巨大な体躯を持ち、全身に輝く黄金を身に纏った醜い何者かが、炎に息を吹きかけながら玉座に座っているのが見えた。
幽鬼 と化した古代王、スラーインである。
フロームンドは誰がこの墳墓に入るかを尋ね、入る者は自分が所有する為の3つの宝物を選ぶようにと言った。
スラーインの恐るべき風貌に怖気ついたオーラヴ王の戦士たちは、誰も入ろうとはしなかった。
奸臣ヴァーリも同行していたが「誰もそんな命知らずな真似をするわけがない。ここには60人の男がいるが、あの巨怪 は全員を殺すだろう」と言い、断った。
フロームンドは「王子が生きていれば、勇気を持って挑戦しただろう」とだけ言い、自らに鎖を巻き付けて墳墓の中へ降りていきました。
墳墓の底には、多くの財宝が散らばっており、フロームンドはそれをかき集めた。
その昔、スラーインは王の権威と、魔術によってすべてを成し遂げた。
彼は多くの悪事を働いたが、老齢になり、これ以上逆境を知りたくなくなったので、生きながらにして、財宝を持って墳墓に入ったという。
フロームンドがふと見れば、柱に見たこともない名剣が吊るされていたので、これを下ろして自分に帯びさせ、スラーインの前に出て言った。
「どうしたのだ、そこの老いぼれよ。俺が剣や宝飾品、その他多くの財宝を奪っていくのを黙って見ていることを、恥だと思わないのか?」
スラーインは、このまま黙って椅子に座ることを許せば、自分の価値が低く見えるだろうと考え、フロームンドに言った。
「私は戦うことを望んでいない。しかし、お前が私の財産を奪うことができるのであれば、私は偉大な臆病者となる」
すると、フロームンドは言った。
「臆病で卑怯なお前が立ち上がり、あえて俺から剣を取り返すのも一興だろう 」
スラーインは言い返した。
「武器を持たない私に対してその剣を向けても名誉はあるまい。素手で戦い、力を試してみよ」
フロームンドは手にした名剣を投げ捨て、己の力を信じ、スラーインに掴みかかった。
幽鬼 の指先は鉤爪のように鋭く、その力は巨怪そのものであった。
しかしフロームンドは互角以上に戦い、爪で体を引き裂かれ、骨を折られるのを物ともせず、長い格闘の末にこれを撃破した。
破れたスラーインは「私はこの墳墓で長く暮らし、財宝の山の上でほくそ笑んできたが、何一つ良いものは生まれなかった。我が剣ミスティルテインによって私が傷つけられる時が来るとは」と言った。
フロームンドが彼の武勇を尋ねると、スラーインはミスティルテインで420人もの戦士を斬り殺し、かすり傷すら負ったことがなかったと言う。
フロームンドはミスティルテインを手に取り、スラーインの首を刎ねると火を付けて灰にし、宝と名剣を手に墳墓より帰還した。
フロームンドは指輪、首飾り、ミスティルテインの三つの宝物を自分のものとし、他の財宝はオーラヴ王の戦士達に分配した。
この偉業で、フロームンドの名声は揺るぎないものとなった。
彼は気前が良いことでも有名で、フロックという男に8オンスの重さがある金の指輪を与えたという。
それを良く思わなかった者たちが、王の奸臣ビルドルとヴァーリである。
ヴァーリはある夜、フロックを殺し、指輪を奪い取り、彼らはフロームンドを失脚させるべく、宮廷で誹謗中傷の噂を流すようになった。
ところでオーラヴ王にはスヴァンフヴィートという美しく才気溢れ、すべての女性の中で最も優れていると評された娘がおり、スヴァンフヴィートとフロームンドは互いに惹かれ合っていた。
スヴァンフヴィートはフロームンドに、ビルドルとヴァーリが王に悪い噂を吹き込んでいると忠告するも、フロームンドは「俺はそんな卑怯な輩を恐れない、貴方が俺を愛してくれるなら、俺は貴方と話をしよう」と意に介さなかった。
しかし、王は二人の奸臣を重用していたため、誹謗中傷は肥大化し、最終的にフロームンドは失脚して王の家臣から追放され、スヴァンフヴィートとも引き離され、故郷へと帰って行った。
それからしばらくして、スウェーデンからハッディンギャル王の軍勢がやって来る。
彼の配下には、フロングヴィズの兄弟のヘルギも居た。
ハッディンギャルはオーラヴ王に挑戦し、両者はヴェーネルン湖の凍結した湖面で激突する事となった。
王の臣下から外されて故郷に戻っていたフロームンドは当然ながらオーラヴ王の軍勢には加わっておらず、オーラヴ王が彼とその兄弟に戦いに同行するように知らせても、フロームンドは「ビルドルとヴァーリが王の偉業の手助けをするだろう」と言って動こうとはしなかった。
しかし、スヴァンフヴィートが彼の元を訪れて父王を助けるよう懇願する。
そして彼に、滑り止め用の紐が編み込まれた盾を託した。
これがある限り、何者も盾の持ち手を傷つけることは出来ないという。
フロームンドは姫の贈り物に感謝し、八人の兄弟と共に、王に加勢すべく旅立った。
彼らがヴェーネルン湖に到着した時、既にオーラヴ王の軍とハッディンギャル王の軍は激しく戦闘を行っていた。
王の奸臣の一人であるビルドルはこの戦いで瞬殺されたが、ヴァーリは戦場に姿を見せなかった。
昨日の夢で悪い予兆を感じたフロームンドはこの日の参戦を避けようとしたが、兄弟たちに諭されて共に戦場へ向かった。
しかし、戦場に響く呪歌 が戦況を大きく狂わせる。
上空を飛ぶ白鳥が歌に乗せて呪文を唱えると、地上のオーラヴ王の戦士たちは力を失い、守りを解いて、為すすべなく倒されていった。
この白鳥は、姿を変えた戦乙女 であった。その名はカーラ。
そして彼女が介添せし英雄、恋人でもある男こそが、かつてフロームンドが見逃したフロングヴィズの兄弟、ハッディンギャルの勇士ヘルギであった。
カーラの呪歌を前に、弱体化したフロームンドの八人の兄弟たちは身を守ることすら出来ず、なす術もなくヘルギに殺された。
互いに兄弟の仇となったフロームンドと勇士ヘルギは、氷上で相対する。
ヘルギは「ミスティルテインは重い武器だ。君には制御出来ない。別の剣を貸してやろう」と挑発するがフロームンドは意に介さなかった。
さらに「君が白鳥の乙女の盾を身に着けている間は、決して傷つくことはない。それがあるからお前はいつもその乙女に忠実でいられる。女に頼って戦うのか?」
という痛烈な挑発を受け、盾を加護ごと投げ捨ててしまった。
カーラの呪歌による支援を受けたヘルギは、常勝無敗の勇士であったが、激しい戦いの中で我を忘れたことが悲劇を招く。
ヘルギは自分の頭上で剣を強く振りかざし、誤って彼女の足を切り落としてしまった。
カーラは重傷を負い、地に落ちて絶命した。
恋人を自らの手で殺めてしまったことを知ったヘルギは剣を取り落とし「今、私の幸運は尽きてしまった」とうなだれた。
フロームンドが「自分の恋人を殺した今、もはや二度と幸運など訪れまい」とミスティルテインを振り下ろし、ヘルギは咄嗟に剣で反撃したが、剣の先が氷に刺さっていたため刃の軌道がずれ、フロームンドの腹を割くだけで終わった。
ミスティルテインは一刀のもとに勇士ヘルギを斬り捨て、戦いは終わった。
やがてヘルギを失ったハッディンギャル軍は戦意を喪失し、撤退した。
引き上げようとしたフロームンドは、氷上に立つ一人の男を目にした。
それは戦場から消えていた奸臣ヴァーリであった。
彼は水と氷を操る魔術の使い手であったのだ。
これまでの因縁もあり、フロームンドは彼に報いる義務があると言い、彼のもとに駆け寄り、ミスティルテインを振りかざし、彼を打とうとした。
しかし、ヴァーリの魔術がその手から名剣を吹き飛ばし、湖の底に沈めてしまった。
ヴァーリは「これが運命だ。お前はミスティルテインを失い、もう二度と手に出来ない」と嗤いながら言う。
フロームンドは言った「だが、その前にお前は死ぬのだ」
フロームンドはヴァーリに駆け寄り、素手で捕らえて氷に叩きつけ、首をへし折って殺した。
フロームンドは氷の上に座り「戦いには勝利したが、八人の兄弟を失い、ミスティルテインも水底に沈んだ。この損失は決して補う事が出来ない」と呟き、虚しさを感じながら、戦場を後にし、自分のテントに帰って少し休んだ。
その後、傷付いたフロームンドを見つけたスヴァンフヴィートはその腹の傷を縫い合わせ、農夫のハガル夫妻の元へと送った。
傷の療養中、フロームンドが世話になっていた漁師がある日、釣りに行った時にノーザン・パイク、北欧に生息する巨大なカワカマスを釣った。
帰ってきてその魚を切り開くと、その口の中からなんとミスティルテインが出てきたので、フロームンドの元へ持っていくと、フロームンドはそれを見て喜び、たちまち元気になった。
その後、その療養先にハッディンギャルの刺客が訪れたが、フロームンドは釜の中に隠れたり、女装して石臼を挽く女中のふりをして目を欺き、傷を癒やしてオーラヴ王の軍勢と共にハッディンギャル王の居城を襲撃して打ち倒した。
オーラヴ王はスヴァンフヴィートをフロームンドに嫁がせ、二人は互いに愛し合い、優秀な息子や娘をもうけた。
彼らから、今日に至るまでに王室や偉大な戦士の血統が受け継がれているという。
デンマークを治めし勇猛なヴァイキングであるオーラヴ王には屈強な戦士である二人の息子と、ビルドルとヴァーリという邪悪で狡猾な家臣が仕えていた。
ある時、オーラヴ王は二人の息子と共にノルウェーへと航海し、とある島に立ち寄って侵攻を開始した。
王は島に敵の艦隊がいないかを確認するように二人の王子へと命じ、それに従った兄弟が上陸してみると、崖の下に6隻の軍艦を発見した。
その中には竜を象った立派な船もあった。
王子のひとりが船に向かって、誰がこの船の船長であるか尋ねた。
中からフロングヴィズという逞しい戦士が現れ、こう言った。
「私は33年間、夏と冬を奔走し、60回の戦いを行い、常に勝利を収めてきた。
我が剣の銘はブリントヴァリ。決して鈍ることはない。
明日の朝、ここに来い。お前の胸に彼の切先を納めてやろう」
兄弟は王のもとに戻り、この事を伝えると、王はその挑戦を受けると決め、戦いの準備をし始めた。
決戦の日、両軍は激突し、二人の王子は先陣を切って戦い、敵の戦士を次々と打ち倒した
それを見たフロングヴィズは王子たちに飛びかかり、一人の胸を剣で貫き、もう一人を槍で突き刺した。
王子たちは
フロングヴィズは「諦めるべきだ」とオーラヴ軍に告げ、卓越した勇士でもあった二人の王子を失い、オーラヴ軍は劣勢に立たされた。
しかし、そこで王に仕えし戦士の一人、グリプルの息子フロームンドが名乗り出る。
彼は9兄弟の誰よりも優れており、白髪を靡かせた見目麗しく、屈強な体格を持ち、恐れを知らぬ勇者であった。
彼は棍棒を握り締め、嵐のように前進しながら戦場で暴れ回り、フロングヴィズと対峙する。
そしてその人並み外れた膂力で棍棒を振り下ろし、三度の打撃でフロングヴィズの頭蓋骨を砕き、絶命させた。
そして最強の戦士を失った敵軍はなす術も無くなり、オーラヴ軍に降伏した。
戦いが終わり、敵船の中を調べていたフロームンドは、一人の男を見つけた。
彼はフロングヴィズの兄弟である勇士ヘルギと名乗り、抵抗を試みたが、フロームンドは彼を見逃し、傷を癒やす時間を与えた。
この戦いの手柄により、フロームンドはスウェーデンの一部の土地管理を任された。
それからしばらく後、オーラヴ王はフロームンドらを引き連れてヘブリディーズ諸島へと航海し、そこで沿岸を襲撃して略奪を始めた。
フロームンドは、その地でオーラヴ王の部下に家畜を奪われ嘆き悲しんでいる男と出会う。
フロームンドは彼に尋ねると、男は少し離れた場所に住むマーニという農夫で、フロームンドに「私の家畜を奪うよりも、墳墓に忍び込んで宝を手に入れるほうがずっと大きな名誉が得られるのに」と言った。
フロームンドは、確かに墳墓を探索して宝を得ることは名誉ある行いだと思い、彼に墳墓について何か知っている事がないかと尋ねた。
マーニは「古代の戦士にして魔術師、恐るべきガリアの征服者であるスラーインが魔剣と鎧、そして多くの財宝を持って眠る墳墓がある」と教えた。
フロームンドはそこへ航海するのにどれくらい時間がかかるか尋ねた。
マーニは真南に向かって6日間ほどであると教えた。
フロームンドは情報をくれた事に感謝し、マーニに財産を与え、牛を引き取らせた。
そして、マーニの言うとおりに航海を続けると、6日後、墳墓のある地へと辿り着いた。
フロームンドはオーラヴ軍の戦士たちを連れて、墳墓の入り口を覗き込む。
するとそこには、青き屍の肌と巨大な体躯を持ち、全身に輝く黄金を身に纏った醜い何者かが、炎に息を吹きかけながら玉座に座っているのが見えた。
フロームンドは誰がこの墳墓に入るかを尋ね、入る者は自分が所有する為の3つの宝物を選ぶようにと言った。
スラーインの恐るべき風貌に怖気ついたオーラヴ王の戦士たちは、誰も入ろうとはしなかった。
奸臣ヴァーリも同行していたが「誰もそんな命知らずな真似をするわけがない。ここには60人の男がいるが、あの
フロームンドは「王子が生きていれば、勇気を持って挑戦しただろう」とだけ言い、自らに鎖を巻き付けて墳墓の中へ降りていきました。
墳墓の底には、多くの財宝が散らばっており、フロームンドはそれをかき集めた。
その昔、スラーインは王の権威と、魔術によってすべてを成し遂げた。
彼は多くの悪事を働いたが、老齢になり、これ以上逆境を知りたくなくなったので、生きながらにして、財宝を持って墳墓に入ったという。
フロームンドがふと見れば、柱に見たこともない名剣が吊るされていたので、これを下ろして自分に帯びさせ、スラーインの前に出て言った。
「どうしたのだ、そこの老いぼれよ。俺が剣や宝飾品、その他多くの財宝を奪っていくのを黙って見ていることを、恥だと思わないのか?」
スラーインは、このまま黙って椅子に座ることを許せば、自分の価値が低く見えるだろうと考え、フロームンドに言った。
「私は戦うことを望んでいない。しかし、お前が私の財産を奪うことができるのであれば、私は偉大な臆病者となる」
すると、フロームンドは言った。
「臆病で卑怯なお前が立ち上がり、あえて俺から剣を取り返すのも一興だろう 」
スラーインは言い返した。
「武器を持たない私に対してその剣を向けても名誉はあるまい。素手で戦い、力を試してみよ」
フロームンドは手にした名剣を投げ捨て、己の力を信じ、スラーインに掴みかかった。
しかしフロームンドは互角以上に戦い、爪で体を引き裂かれ、骨を折られるのを物ともせず、長い格闘の末にこれを撃破した。
破れたスラーインは「私はこの墳墓で長く暮らし、財宝の山の上でほくそ笑んできたが、何一つ良いものは生まれなかった。我が剣ミスティルテインによって私が傷つけられる時が来るとは」と言った。
フロームンドが彼の武勇を尋ねると、スラーインはミスティルテインで420人もの戦士を斬り殺し、かすり傷すら負ったことがなかったと言う。
フロームンドはミスティルテインを手に取り、スラーインの首を刎ねると火を付けて灰にし、宝と名剣を手に墳墓より帰還した。
フロームンドは指輪、首飾り、ミスティルテインの三つの宝物を自分のものとし、他の財宝はオーラヴ王の戦士達に分配した。
この偉業で、フロームンドの名声は揺るぎないものとなった。
彼は気前が良いことでも有名で、フロックという男に8オンスの重さがある金の指輪を与えたという。
それを良く思わなかった者たちが、王の奸臣ビルドルとヴァーリである。
ヴァーリはある夜、フロックを殺し、指輪を奪い取り、彼らはフロームンドを失脚させるべく、宮廷で誹謗中傷の噂を流すようになった。
ところでオーラヴ王にはスヴァンフヴィートという美しく才気溢れ、すべての女性の中で最も優れていると評された娘がおり、スヴァンフヴィートとフロームンドは互いに惹かれ合っていた。
スヴァンフヴィートはフロームンドに、ビルドルとヴァーリが王に悪い噂を吹き込んでいると忠告するも、フロームンドは「俺はそんな卑怯な輩を恐れない、貴方が俺を愛してくれるなら、俺は貴方と話をしよう」と意に介さなかった。
しかし、王は二人の奸臣を重用していたため、誹謗中傷は肥大化し、最終的にフロームンドは失脚して王の家臣から追放され、スヴァンフヴィートとも引き離され、故郷へと帰って行った。
それからしばらくして、スウェーデンからハッディンギャル王の軍勢がやって来る。
彼の配下には、フロングヴィズの兄弟のヘルギも居た。
ハッディンギャルはオーラヴ王に挑戦し、両者はヴェーネルン湖の凍結した湖面で激突する事となった。
王の臣下から外されて故郷に戻っていたフロームンドは当然ながらオーラヴ王の軍勢には加わっておらず、オーラヴ王が彼とその兄弟に戦いに同行するように知らせても、フロームンドは「ビルドルとヴァーリが王の偉業の手助けをするだろう」と言って動こうとはしなかった。
しかし、スヴァンフヴィートが彼の元を訪れて父王を助けるよう懇願する。
そして彼に、滑り止め用の紐が編み込まれた盾を託した。
これがある限り、何者も盾の持ち手を傷つけることは出来ないという。
フロームンドは姫の贈り物に感謝し、八人の兄弟と共に、王に加勢すべく旅立った。
彼らがヴェーネルン湖に到着した時、既にオーラヴ王の軍とハッディンギャル王の軍は激しく戦闘を行っていた。
王の奸臣の一人であるビルドルはこの戦いで瞬殺されたが、ヴァーリは戦場に姿を見せなかった。
昨日の夢で悪い予兆を感じたフロームンドはこの日の参戦を避けようとしたが、兄弟たちに諭されて共に戦場へ向かった。
しかし、戦場に響く
上空を飛ぶ白鳥が歌に乗せて呪文を唱えると、地上のオーラヴ王の戦士たちは力を失い、守りを解いて、為すすべなく倒されていった。
この白鳥は、姿を変えた
そして彼女が介添せし英雄、恋人でもある男こそが、かつてフロームンドが見逃したフロングヴィズの兄弟、ハッディンギャルの勇士ヘルギであった。
カーラの呪歌を前に、弱体化したフロームンドの八人の兄弟たちは身を守ることすら出来ず、なす術もなくヘルギに殺された。
互いに兄弟の仇となったフロームンドと勇士ヘルギは、氷上で相対する。
ヘルギは「ミスティルテインは重い武器だ。君には制御出来ない。別の剣を貸してやろう」と挑発するがフロームンドは意に介さなかった。
さらに「君が白鳥の乙女の盾を身に着けている間は、決して傷つくことはない。それがあるからお前はいつもその乙女に忠実でいられる。女に頼って戦うのか?」
という痛烈な挑発を受け、盾を加護ごと投げ捨ててしまった。
カーラの呪歌による支援を受けたヘルギは、常勝無敗の勇士であったが、激しい戦いの中で我を忘れたことが悲劇を招く。
ヘルギは自分の頭上で剣を強く振りかざし、誤って彼女の足を切り落としてしまった。
カーラは重傷を負い、地に落ちて絶命した。
恋人を自らの手で殺めてしまったことを知ったヘルギは剣を取り落とし「今、私の幸運は尽きてしまった」とうなだれた。
フロームンドが「自分の恋人を殺した今、もはや二度と幸運など訪れまい」とミスティルテインを振り下ろし、ヘルギは咄嗟に剣で反撃したが、剣の先が氷に刺さっていたため刃の軌道がずれ、フロームンドの腹を割くだけで終わった。
ミスティルテインは一刀のもとに勇士ヘルギを斬り捨て、戦いは終わった。
やがてヘルギを失ったハッディンギャル軍は戦意を喪失し、撤退した。
引き上げようとしたフロームンドは、氷上に立つ一人の男を目にした。
それは戦場から消えていた奸臣ヴァーリであった。
彼は水と氷を操る魔術の使い手であったのだ。
これまでの因縁もあり、フロームンドは彼に報いる義務があると言い、彼のもとに駆け寄り、ミスティルテインを振りかざし、彼を打とうとした。
しかし、ヴァーリの魔術がその手から名剣を吹き飛ばし、湖の底に沈めてしまった。
ヴァーリは「これが運命だ。お前はミスティルテインを失い、もう二度と手に出来ない」と嗤いながら言う。
フロームンドは言った「だが、その前にお前は死ぬのだ」
フロームンドはヴァーリに駆け寄り、素手で捕らえて氷に叩きつけ、首をへし折って殺した。
フロームンドは氷の上に座り「戦いには勝利したが、八人の兄弟を失い、ミスティルテインも水底に沈んだ。この損失は決して補う事が出来ない」と呟き、虚しさを感じながら、戦場を後にし、自分のテントに帰って少し休んだ。
その後、傷付いたフロームンドを見つけたスヴァンフヴィートはその腹の傷を縫い合わせ、農夫のハガル夫妻の元へと送った。
傷の療養中、フロームンドが世話になっていた漁師がある日、釣りに行った時にノーザン・パイク、北欧に生息する巨大なカワカマスを釣った。
帰ってきてその魚を切り開くと、その口の中からなんとミスティルテインが出てきたので、フロームンドの元へ持っていくと、フロームンドはそれを見て喜び、たちまち元気になった。
その後、その療養先にハッディンギャルの刺客が訪れたが、フロームンドは釜の中に隠れたり、女装して石臼を挽く女中のふりをして目を欺き、傷を癒やしてオーラヴ王の軍勢と共にハッディンギャル王の居城を襲撃して打ち倒した。
オーラヴ王はスヴァンフヴィートをフロームンドに嫁がせ、二人は互いに愛し合い、優秀な息子や娘をもうけた。
彼らから、今日に至るまでに王室や偉大な戦士の血統が受け継がれているという。
外交的、陽気、能動的。
硬く鍛え上げられた褐色の肉体と白き美髪と鋭い赤眼を持つ中性的な美青年。女装に適する。
北欧の戦士らしく、強者との戦いを好み、誉れある、全身全霊をかけた戦闘を良しとする。
他者からの中傷や侮りを意も介さず、冷静に戦うが、時には敵の本気を引き出す為に、こちらから不敵な挑発を行うことも。
幽鬼 殺しの武勇と神殺しの魔剣を持つが故に、竜種を除いたほぼ全ての幻想種に優位に立ち、万能武装であるミスティルテインを使い熟し、真正面から叩き潰す実力を持つ。
例え武器がない状況に追い込まれようが、怯むこと無く掴み掛かり、殴り、頭蓋を砕く。
だが、フロームンドの強さを語る上で欠かせぬ要素はその勇猛さであろう。
ある種の異界と化した墳墓へと単身で乗り込み、古き神代より続く凄惨なる因果を宿す魔剣を躊躇うこと無く手にし、どれだけ傷付き骨を砕かれようが戦意を失う事はなく、死してなお恐れを知らずに極限まで争い続ける姿は、亡霊なぞよりも遥かに恐るべき存在であろう。
基本的に無表情であり、冷酷な印象を受けるが、無感情なわけでは無く、兄弟など親しい身内の前では破顔することも。ただし笑顔は怖い。
硬く鍛え上げられた褐色の肉体と白き美髪と鋭い赤眼を持つ中性的な美青年。女装に適する。
北欧の戦士らしく、強者との戦いを好み、誉れある、全身全霊をかけた戦闘を良しとする。
他者からの中傷や侮りを意も介さず、冷静に戦うが、時には敵の本気を引き出す為に、こちらから不敵な挑発を行うことも。
例え武器がない状況に追い込まれようが、怯むこと無く掴み掛かり、殴り、頭蓋を砕く。
だが、フロームンドの強さを語る上で欠かせぬ要素はその勇猛さであろう。
ある種の異界と化した墳墓へと単身で乗り込み、古き神代より続く凄惨なる因果を宿す魔剣を躊躇うこと無く手にし、どれだけ傷付き骨を砕かれようが戦意を失う事はなく、死してなお恐れを知らずに極限まで争い続ける姿は、亡霊なぞよりも遥かに恐るべき存在であろう。
基本的に無表情であり、冷酷な印象を受けるが、無感情なわけでは無く、兄弟など親しい身内の前では破顔することも。ただし笑顔は怖い。
通称:ミスティ。
半ば偶発的にミスティルテインに生じた人格。
構成要素は"無垢なるヤドリギの微かな情動"、"ヘズの慚愧"、バルドルの苦痛(血肉)"、そして僅かな"ロキの悪意"
内向的・陰気・受動的。そして自虐的・自罰的・悲観的。
バルドルを貫いた後も、世界に残留し、所有者をこの世の理から外れたモノへと変貌させる呪詛により望まぬ禍を振り撒いてきた。
ミスティルテインに端を発する一連の惨劇に於いて、誰が罪人かに付いては満場一致でロキであろうが、己が貫いたバルドルの苦悶の声とヘズの深き後悔に晒され続け、自我を獲得してしまったミスティルテインは「自分さえ居なければ」と思い込まずにはいられなかった。
この世ならざる怪物、巨怪妖種 へと変貌したスラーインと共に墳墓へと入った後は、このまま陽の目を見る事なく、迅速に朽ち果てる事を望んでいたが...
墳墓へと略奪にやって来たフロームンドに戦果として掻っ攫われる事となったのであった。
幸いにも優れた呪詛耐性を持っていたフロームンドが所有者となった事で、災いを齎す魔剣の力が安定したようだ。
フロームンドとの関係性は「所有者かつ兄(妹)」
ミスティルテインに性別はないが、便宜上妹として扱われている。
...8兄弟が全員男性だった為、妹が欲しかったフロームンドがゴリ押ししたと言う説もあるが、詳細は不明。
戦闘時には所謂意思を持つ剣 として自立して行動することも可能だが、本人が武器の癖に闘争意欲に欠けている事から縦横無尽に飛び廻り攻撃するといった事は不得意。
遠距離攻撃時の弾道修正による必中攻撃くらいの恩恵はある。
ある種の杖 としての、架空元素系のものも含む呪術支援の方が得意だが、基本的にフロームンドが持って振った方が強い。
なお、湖に落下した後、魚に食べられてフロームンドの元へと帰って来たという如何にもな呪われし魔剣エピソードは、魚に食べられた後、呪術で魚を操って半泣きで帰って来た、というのが真相だったという。
イメージカラー:血に濡れた白
特技:対幻想種戦闘、乱戦、肉弾戦、女装
好きなもの:誉ある戦い、スヴァンフヴィート、兄弟たち、マス料理
嫌いなもの:誹謗中傷
天敵:ヘルギ、カーラ
【一人称】俺【二人称】お前、貴方、貴様【三人称】呼び捨て、○○殿
半ば偶発的にミスティルテインに生じた人格。
構成要素は"無垢なるヤドリギの微かな情動"、"ヘズの慚愧"、バルドルの苦痛(血肉)"、そして僅かな"ロキの悪意"
内向的・陰気・受動的。そして自虐的・自罰的・悲観的。
バルドルを貫いた後も、世界に残留し、所有者をこの世の理から外れたモノへと変貌させる呪詛により望まぬ禍を振り撒いてきた。
ミスティルテインに端を発する一連の惨劇に於いて、誰が罪人かに付いては満場一致でロキであろうが、己が貫いたバルドルの苦悶の声とヘズの深き後悔に晒され続け、自我を獲得してしまったミスティルテインは「自分さえ居なければ」と思い込まずにはいられなかった。
この世ならざる怪物、
墳墓へと略奪にやって来たフロームンドに戦果として掻っ攫われる事となったのであった。
幸いにも優れた呪詛耐性を持っていたフロームンドが所有者となった事で、災いを齎す魔剣の力が安定したようだ。
フロームンドとの関係性は「所有者かつ兄(妹)」
ミスティルテインに性別はないが、便宜上妹として扱われている。
...8兄弟が全員男性だった為、妹が欲しかったフロームンドがゴリ押ししたと言う説もあるが、詳細は不明。
戦闘時には所謂
遠距離攻撃時の弾道修正による必中攻撃くらいの恩恵はある。
ある種の
なお、湖に落下した後、魚に食べられてフロームンドの元へと帰って来たという如何にもな呪われし魔剣エピソードは、魚に食べられた後、呪術で魚を操って半泣きで帰って来た、というのが真相だったという。
イメージカラー:血に濡れた白
特技:対幻想種戦闘、乱戦、肉弾戦、女装
好きなもの:誉ある戦い、スヴァンフヴィート、兄弟たち、マス料理
嫌いなもの:誹謗中傷
天敵:ヘルギ、カーラ
【一人称】俺【二人称】お前、貴方、貴様【三人称】呼び捨て、○○殿
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