最終更新:ID:A+TaJfOe/g 2022年10月23日(日) 13:05:41履歴
『災裾』アルメア・イルデブランド・リーベルスの名において、君たちに課せられた不触の戒を解く。────心せよ諸君。ここからが本番だ。
バチカン市国は教皇庁の配下にある小組織。異端審問会『omenes enim qui acceperint gladium gladio peribunt』*1を前身とする聖杯回収機関。
或いは『必要悪の爪』(ネシチトゥード・マーレブランケ)、『拷問吏』(ケルビニネリ)とも呼ばれ、
聖杯による願望実現を悪徳とみなし、平時は、欲に惑わされる子羊を救済するための聖杯回収を目的とする。
或いは『必要悪の爪』(ネシチトゥード・マーレブランケ)、『拷問吏』(ケルビニネリ)とも呼ばれ、
聖杯による願望実現を悪徳とみなし、平時は、欲に惑わされる子羊を救済するための聖杯回収を目的とする。
目立つ特徴は彼らの戒律である『Noli me tangere』、即ち外部からの干渉の一切を許さないことだろう。
『五の濠』の指令系統は教皇庁から派遣された第一爪『災裾』(マラコーダ)を頂点とする二層構造で、
あらゆる活動は第一爪並びに第一爪が仕える教皇庁の意志が介在したものとなる。
『爪』に選定された者は『五の濠』を除いた聖堂教会を含むあらゆる派閥、組織との繋がりを許されず、信仰の証立てに生涯の純潔を求められる。
この不触の戒を破った場合、該当する『爪』は直ちに異端として認定され『欠番』(ノン・ヴォカヴィット)による粛清が執行される。
ただし、この戒律は『五の濠』が「とある悪魔憑き」に直面する場合にのみ解かれることがある。
滞りなき封印よりも優先される敵手とは即ち『五の濠』の存在によって齎さられる災厄。その名を、永世宿主という。
『五の濠』の指令系統は教皇庁から派遣された第一爪『災裾』(マラコーダ)を頂点とする二層構造で、
あらゆる活動は第一爪並びに第一爪が仕える教皇庁の意志が介在したものとなる。
『爪』に選定された者は『五の濠』を除いた聖堂教会を含むあらゆる派閥、組織との繋がりを許されず、信仰の証立てに生涯の純潔を求められる。
この不触の戒を破った場合、該当する『爪』は直ちに異端として認定され『欠番』(ノン・ヴォカヴィット)による粛清が執行される。
ただし、この戒律は『五の濠』が「とある悪魔憑き」に直面する場合にのみ解かれることがある。
滞りなき封印よりも優先される敵手とは即ち『五の濠』の存在によって齎さられる災厄。その名を、永世宿主という。
『五の濠』の目的は『示現大罪』を人柱に封じることにある。
が、ただ封じるなら戒律など課して自由にさせるのは不自然極まりない。封印のみを求めるなら東方の『欠件機密院』のように狂信者を穴蔵に隠してしまえばよい話。つまり『五の濠』は最も効率よろしい方法を避けて通ったことになる。
それでは戒律という強制力の薄い縛りが『爪』に与えられた理由とは何だろう。人道? 尊厳? いずれも誤りである。
それは『五の濠』の根幹を為すものだ。それは二人のアルメア・リーベルスが示すもの。それは『爪』に封印されたモノが抱えていた、とある、特異な性質。
────『示現大罪』は並行世界に影響を及ぼすのだ。
それは、あたかも楔に結わえた鎖を掴んで対岸へと渡すかのように。あるいは繋がれた犬が首輪の描く円弧を憎んで吠え猛るように。
『贖罪釘』を厭うて身をよじる『示現大罪』は、縛めの隙間から尾を延ばし『右手』と『左手』二つの世界で運命を呪う。
『爪』の継承とは、封印されていない『示現大罪』の悪魔憑きを並行した世に解き放つのを意味する。もし『右手』側の何者かが『爪』になったなら『左手』側の同一人物が魔に憑かれてしまう。逆もまた真なり。
さて。継承の度に魔が放たれるのであれば信仰深い不死を人柱に選定するのが理想だろう。
『OEQAGGP 』はこのような人柱モデルを「永世宿主」と特別に呼称し封印の最終目標 に掲げていた。
ところが不死は不死ゆえに、それだけで倒すのが困難であった。金棒ならぬ悪魔が加わってしまえば通常の代行者では為す術もあるまい。漫然と永世宿主を生み出せばおびただしい命と戦力を砕かれてしまう。
それでも『示現大罪』の完全封印を意味する永世宿主は悲願である。そして悲願の成就のためには相応の対抗手段が必要だった。こうして『OEQAGGP』は“同格の魔”をもって永世宿主を抗することを選ぶ。『OEQAGGP』は『五の濠』に、人柱は『爪』となり、永世宿主未出段階での「予備役」のために不触戒が発足されるに至ったのである。
以上の成立経緯から、永世宿主出現の兆候を察知した場合にのみ『災裾』によって特例として不触戒が解除される。
開祖が行った誓約 により『爪』の粛清にのみ力を振るう戒を得た『愚者』は永世宿主祓滅という大任を果たすことができない。
『愚者』が粛清するそれより数段上を行く永世宿主との戦いにおいて『爪』たちは何度も己を試されることになる。
ゆえに、かつて『爪』への選定は決して揺らがぬ信仰と卓越した不死狩りの技術を兼ね備える代行者であることを、公に認められる栄誉を意味した。
しかし『右手』での永世宿主の先例は「暁に栄えし」ユートオルメアの悪魔憑きであるカトリーヌ・アディスアベバにまで遡り、今世紀の出現は実に五世紀ぶりとなる。
形骸化の進行により既に本質を忘却されきって久しく、今も克明に記憶するのは『災裾』たるリーベルス家のみである。*2
※同調能力によって継承時の問題を防止できる『災裾』および『愚者』、擬似的な不死性をもつ『道化』は暫定的な永世宿主と見做されている。
が、ただ封じるなら戒律など課して自由にさせるのは不自然極まりない。封印のみを求めるなら東方の『欠件機密院』のように狂信者を穴蔵に隠してしまえばよい話。つまり『五の濠』は最も効率よろしい方法を避けて通ったことになる。
それでは戒律という強制力の薄い縛りが『爪』に与えられた理由とは何だろう。人道? 尊厳? いずれも誤りである。
それは『五の濠』の根幹を為すものだ。それは二人のアルメア・リーベルスが示すもの。それは『爪』に封印されたモノが抱えていた、とある、特異な性質。
────『示現大罪』は並行世界に影響を及ぼすのだ。
それは、あたかも楔に結わえた鎖を掴んで対岸へと渡すかのように。あるいは繋がれた犬が首輪の描く円弧を憎んで吠え猛るように。
『贖罪釘』を厭うて身をよじる『示現大罪』は、縛めの隙間から尾を延ばし『右手』と『左手』二つの世界で運命を呪う。
『爪』の継承とは、封印されていない『示現大罪』の悪魔憑きを並行した世に解き放つのを意味する。もし『右手』側の何者かが『爪』になったなら『左手』側の同一人物が魔に憑かれてしまう。逆もまた真なり。
さて。継承の度に魔が放たれるのであれば信仰深い不死を人柱に選定するのが理想だろう。
『
ところが不死は不死ゆえに、それだけで倒すのが困難であった。金棒ならぬ悪魔が加わってしまえば通常の代行者では為す術もあるまい。漫然と永世宿主を生み出せばおびただしい命と戦力を砕かれてしまう。
それでも『示現大罪』の完全封印を意味する永世宿主は悲願である。そして悲願の成就のためには相応の対抗手段が必要だった。こうして『OEQAGGP』は“同格の魔”をもって永世宿主を抗することを選ぶ。『OEQAGGP』は『五の濠』に、人柱は『爪』となり、永世宿主未出段階での「予備役」のために不触戒が発足されるに至ったのである。
以上の成立経緯から、永世宿主出現の兆候を察知した場合にのみ『災裾』によって特例として不触戒が解除される。
開祖が行った
『愚者』が粛清するそれより数段上を行く永世宿主との戦いにおいて『爪』たちは何度も己を試されることになる。
ゆえに、かつて『爪』への選定は決して揺らがぬ信仰と卓越した不死狩りの技術を兼ね備える代行者であることを、公に認められる栄誉を意味した。
しかし『右手』での永世宿主の先例は「暁に栄えし」ユートオルメアの悪魔憑きであるカトリーヌ・アディスアベバにまで遡り、今世紀の出現は実に五世紀ぶりとなる。
形骸化の進行により既に本質を忘却されきって久しく、今も克明に記憶するのは『災裾』たるリーベルス家のみである。*2
永世宿主一覧 | |||||
討伐 | 所属 | 序列 | 肩書 | 名前 | 示現大罪の悪魔 |
暫祓 | 左右 | 第一爪 | 災裾 | アルメア・リーベルス | 「終末の吹き手」モートヤカ…… |
祓済 | 左手 | 第二爪 | 猥紊 | スカルミリオーネ(・アディスアベバ) | 「暁に栄えし」ユートオルメア |
未祓 | 右手 | 第三爪 | 道化 | 『道化』 | 「嘲る」ムルル |
未祓 | 左手 | 第四爪 | 霜踏 | クラリッサ・アーベルマン | 「融界」ブラッドブローム |
未祓 | 左手 | 第五爪 | 歪面 | ユーディ・コロン | 「背教者」ヘアリセル |
暫祓 | 左右 | 第十二爪 | 愚者 | ???? | (略) |
教皇庁が従える十二人 の代行者。
『災裾』を始めとする『道化 』『蛮獣 』『犀牙 』『掻鉤犬 』『愉霊 』の六人 が総員となる。
『災裾』を除いた『爪』たちに共通するのは四点。
第一に代行者にして魔術師でもあること。
第二に『贖罪釘』と呼ばれる亜種魔術刻印を心臓に打ち込まれること。
第三に教皇庁に嘘偽りなき忠誠を誓うこと。
そして何より要となる第四。
即ち、その身を今も穢され続ける悪魔憑きにして、宿りし悪魔の力を振るう異端者ということである。
『災裾』を始めとする『
『災裾』を除いた『爪』たちに共通するのは四点。
第一に代行者にして魔術師でもあること。
第二に『贖罪釘』と呼ばれる亜種魔術刻印を心臓に打ち込まれること。
第三に教皇庁に嘘偽りなき忠誠を誓うこと。
そして何より要となる第四。
即ち、その身を今も穢され続ける悪魔憑きにして、宿りし悪魔の力を振るう異端者ということである。
強大さ故に完全には祓えなかった十一柱の真性悪魔の幼体──『示現大罪 』を人柱に封じ込めることこそが『五の濠』本来の役割となる。
『爪』と呼称される人柱たちの受け継ぐ封印式こそが『贖罪釘』、クロム鋼に酷似した材質のエクトプラズム鎖を体外に伸ばす亜種の魔術刻印である。
この鎖は宝石魔術の使い手のように魔力を蓄積出来る一種の体外臓器であり、蓄積魔力を用いて悪魔を封じ、人柱は悪魔の能力を行使することが可能となる。
しかし魔力を使い切れば『贖罪釘』は『爪』の魂を喰らい尽くしてしまい、その魔力を以て封印を保つことを選択するため『爪』との関係は"寄生"に近い。
『五の濠』が掲げる『Noli me tangere』の戒律が『爪』へ不触を求めるのは『贖罪釘』によって封じられた悪魔を奪われる、或いは利用されることを防ぐために存在し、また、純潔の戒も含めて『爪』の内部に封じる魔が周囲に振りまく霊障を『爪』自身が無辜の人々に押し付けてしまう悲劇を未然に防ぐことを目的として設けられている。
『五の濠』において戒律を破ることは『爪』が悪意を以て厄災を広めた、即ち悪魔に屈したことを意味する。故に速やかな粛清が執行されるのである。
『爪』と呼称される人柱たちの受け継ぐ封印式こそが『贖罪釘』、クロム鋼に酷似した材質のエクトプラズム鎖を体外に伸ばす亜種の魔術刻印である。
この鎖は宝石魔術の使い手のように魔力を蓄積出来る一種の体外臓器であり、蓄積魔力を用いて悪魔を封じ、人柱は悪魔の能力を行使することが可能となる。
しかし魔力を使い切れば『贖罪釘』は『爪』の魂を喰らい尽くしてしまい、その魔力を以て封印を保つことを選択するため『爪』との関係は"寄生"に近い。
『五の濠』が掲げる『Noli me tangere』の戒律が『爪』へ不触を求めるのは『贖罪釘』によって封じられた悪魔を奪われる、或いは利用されることを防ぐために存在し、また、純潔の戒も含めて『爪』の内部に封じる魔が周囲に振りまく霊障を『爪』自身が無辜の人々に押し付けてしまう悲劇を未然に防ぐことを目的として設けられている。
『五の濠』において戒律を破ることは『爪』が悪意を以て厄災を広めた、即ち悪魔に屈したことを意味する。故に速やかな粛清が執行されるのである。
『贖罪釘』が備える機能は三つ。
一つ目に魔力の蓄積。
通常、魔力を保存することは非常に難しく、素養を持つ魔術師の他には髪の毛や精嚢を補助タンクとして運用することしかできない。
心臓を通して魂に結びつく『贖罪釘』は魔力貯蔵に対応する魔術的素養を必要とせず、回路が生産した魔力を貯蓄することができる。
前述の通り魔力切れとなった場合は装着者の魂を喰らって魔力に変換するため内部魔力量の管理が『爪』の生命線となる。
二つ目に真性悪魔の封印。
成体となった悪魔を祓った例は『埋葬機関』ミスター・ダウンが行った悪魔祓いにおいての一例のみ。
しかし幼体の中でも完全体の真性悪魔に肉薄する力を持つものや成熟しすぎたものなど討滅が間に合わないものもあった。
からくも封印に成功したそれらの十一柱の準成体真性悪魔『示現大罪』を幼体のまま保持する魔術式が『贖罪釘』となる。
三つ目に魔の発散。
人に宿らせることで封印した『示現大罪』だが、人に宿る以上は眠る悪魔たちも力を蓄え続ける。
故に『示現大罪』を幼体に留めるために『爪』に求められるのが霊障としての悪魔使役。魔の発散である。
『贖罪釘』が埋め込まれた胸から伸びる鎖は魔力と瘴気を配合し霊的に受肉させたもので触れた対象に霊障を与える。
この際、本来の力より劣化した霊障を使うことで、その過程において『示現大罪』を卑小に再定義し力を削ぎ落とす。
魔の発散を怠れば『爪』は悪魔に精神を蝕まれ、単なる悪魔憑きと成り果てるため魔力管理の次に重要な機能である。
一つ目に魔力の蓄積。
通常、魔力を保存することは非常に難しく、素養を持つ魔術師の他には髪の毛や精嚢を補助タンクとして運用することしかできない。
心臓を通して魂に結びつく『贖罪釘』は魔力貯蔵に対応する魔術的素養を必要とせず、回路が生産した魔力を貯蓄することができる。
前述の通り魔力切れとなった場合は装着者の魂を喰らって魔力に変換するため内部魔力量の管理が『爪』の生命線となる。
二つ目に真性悪魔の封印。
成体となった悪魔を祓った例は『埋葬機関』ミスター・ダウンが行った悪魔祓いにおいての一例のみ。
しかし幼体の中でも完全体の真性悪魔に肉薄する力を持つものや成熟しすぎたものなど討滅が間に合わないものもあった。
からくも封印に成功したそれらの十一柱の準成体真性悪魔『示現大罪』を幼体のまま保持する魔術式が『贖罪釘』となる。
三つ目に魔の発散。
人に宿らせることで封印した『示現大罪』だが、人に宿る以上は眠る悪魔たちも力を蓄え続ける。
故に『示現大罪』を幼体に留めるために『爪』に求められるのが霊障としての悪魔使役。魔の発散である。
『贖罪釘』が埋め込まれた胸から伸びる鎖は魔力と瘴気を配合し霊的に受肉させたもので触れた対象に霊障を与える。
この際、本来の力より劣化した霊障を使うことで、その過程において『示現大罪』を卑小に再定義し力を削ぎ落とす。
魔の発散を怠れば『爪』は悪魔に精神を蝕まれ、単なる悪魔憑きと成り果てるため魔力管理の次に重要な機能である。
意味するのは悪魔の解放。
内部の『示現大罪』を矮小化し歪曲した姿*3で顕現させ、擬似的に準成体真性悪魔を使役する。
『限定霊障』を用いた魔の発散はオリジナルの能力に限りなく近いものを行使可能だが『爪』への負担や魔力消費も大きい。
一度の任務で一度きりしか使用を許可されず二度の開帳は粛清の明日を意味する『贖罪釘』の秘すべき奥義。
内部の『示現大罪』を矮小化し歪曲した姿*3で顕現させ、擬似的に準成体真性悪魔を使役する。
『限定霊障』を用いた魔の発散はオリジナルの能力に限りなく近いものを行使可能だが『爪』への負担や魔力消費も大きい。
一度の任務で一度きりしか使用を許可されず二度の開帳は粛清の明日を意味する『贖罪釘』の秘すべき奥義。
詳細はアルメア・リーベルスを参照。
『五の濠』のトップ。教皇庁から派遣される『災裾』は教皇直属の代行者であり『爪』の指揮権及び粛清権を教皇庁より預かる。
『災裾』の一族は代々教皇に仕え、『災裾』を継いでおり、今代『災裾』となったアルメア・リーベルスも先代『災裾』の孫となる。
まだ年若いアルメアは『災裾』としての功績が少ないために教皇庁では肩身が狭く、功績稼ぎとして『爪』の面々に聖杯回収の命を与えている。
『五の濠』のトップ。教皇庁から派遣される『災裾』は教皇直属の代行者であり『爪』の指揮権及び粛清権を教皇庁より預かる。
『災裾』の一族は代々教皇に仕え、『災裾』を継いでおり、今代『災裾』となったアルメア・リーベルスも先代『災裾』の孫となる。
まだ年若いアルメアは『災裾』としての功績が少ないために教皇庁では肩身が狭く、功績稼ぎとして『爪』の面々に聖杯回収の命を与えている。
現在『爪』と呼ばれる五指の代行者。
先代の五名は不触の戒に触れて『欠番』に粛清されたため新たな人柱を選別中。*4
先代第三爪『道化』
『水鏡道化』
先代第十爪『掻鉤犬』
オルトヴィーン・ヴァイスハウプト
先代の五名は不触の戒に触れて『欠番』に粛清されたため新たな人柱を選別中。*4
序列 | 贖罪釘 | 肩書 | 名前 | 示現大罪の悪魔 |
第三爪 | 転写鎖 | 道化 | 『道化』 | 「嘲る」ムルル |
第六爪 | 感受鎖 | 蛮獣 | アーベーカ・デフギ | 「白痴」ペスターロ・ヴィ・デーロ |
第九爪 | 剣槍鎖 | 犀牙 | ネーナ・コウフウ・リカシャズィア | 「被せ割く」ラーグ・ラーグ |
第十爪 | 盈虧鎖 | 掻鉤犬 | ドレンヴィデレー・ファーティデッター | 「逸脱」ファンドラッヘ・バーナードレーン |
第十一爪 | 漸増鎖 | 愉霊 | イーサン・ヴォクシー・マックイーン | 「臨界突破」ア・ラオア・リラ |
先代第三爪『道化』
『水鏡道化』
先代第十爪『掻鉤犬』
オルトヴィーン・ヴァイスハウプト
ここにはいない『爪』たち。『猥紊 』『霜踏 』『歪面 』『空際嵐 』『竜笑 』
『右手』が出逢うことの出来ない遥か遠くに存在する五指の『爪』。
『右手』が出逢うことの出来ない遥か遠くに存在する五指の『爪』。
序列 | 贖罪釘 | 肩書 | 名前 | 示現大罪の悪魔 |
第一爪 | 遍在鎖 | 災裾 | アルメア・リーベルス | ─ |
第二爪 | 灰燼鎖 | 猥紊 | スカルミリオーネ(・アディスアベバ) | 「暁に栄えし」ユートオルメア |
第四爪 | 止氷鎖 | 霜踏 | クラリッサ・アーベルマン | 「融界」ブラッドブローム |
第五爪 | 教理鎖 | 歪面 | ユーディ・コロン | 「背教者」ヘアリセル |
第七爪 | 遡行鎖 | 空際嵐 | ハルゼガルド・ヴァルデンスィ・ルトミア・アルネードラ | 「急速落下」ド・トゥートゥハイハ |
第八爪 | 煽風鎖 | 竜笑 | ィーオル・マットハァント | 「叫ぶ贄」ワッド・ラッド・クロード |
序列 | 贖罪釘 | 肩書 | 名前 | 示現大罪の悪魔 |
第十二爪 | 双追鎖 | 欠番の愚者 | 不詳 | 「終末の吹き手」モートヤカ・キュギュヒュセシアン・ルズ・ヘイゼ |
『五の濠』の中でも謎が多く『Noli me tangere』の違反者を粛清すること以外は明らかにされていない。
教皇庁内部では『示現大罪』の依代と成り果ててしまった『爪』ではないかと噂されるが、
その真相は代々の教皇と第一爪『災裾』を受け継ぐリーベルス一族のみが知るところである。
母体だが彼ら『五の濠』は聖堂教会ではなく教皇及び教皇庁の下部組織であるため多くの代行者とは指揮系統が異なる。
よって扱いとしては聖堂教会からも独立することから、聖堂教会内の派閥・組織も『爪』の不触の対象に入っている。
聖堂教会の戦闘員と共闘することはあるが戒律上向こうの人間の作戦指揮下に収まることが許されないため外様扱い。
とは言え、『五の濠』の実態は教皇直属のエリート少数部隊なので、不触の事情も周知されており悪感情は少ない。
むしろ指揮官級の代行者には尊敬と"あの"リーベルスの配下に置かれている同情を含んだ眼差しで迎えられることが多々ある。
一般の代行者には、お高く留まった連中と毛嫌いする者も少なくはないが、
叩き上げ代行者の象徴である「鋼の十字」が一員となったことがクッションとなって近年は緩和の傾向が見られる。
よって扱いとしては聖堂教会からも独立することから、聖堂教会内の派閥・組織も『爪』の不触の対象に入っている。
聖堂教会の戦闘員と共闘することはあるが戒律上向こうの人間の作戦指揮下に収まることが許されないため外様扱い。
とは言え、『五の濠』の実態は教皇直属のエリート少数部隊なので、不触の事情も周知されており悪感情は少ない。
むしろ指揮官級の代行者には尊敬と"あの"リーベルスの配下に置かれている同情を含んだ眼差しで迎えられることが多々ある。
一般の代行者には、お高く留まった連中と毛嫌いする者も少なくはないが、
叩き上げ代行者の象徴である「鋼の十字」が一員となったことがクッションとなって近年は緩和の傾向が見られる。
聖堂教会の最高位異端審問機関。異端を狩るための異端たち。
同じ異端審問機関だが信仰心、スタンス、指揮系統、その全てが食い合わないため互いに互いがアンタッチャブル。
序列一位のナルバレックは無駄飯食いの無能である聖堂教会の特権階級、リーベルス一族を毛嫌いしており、
以前、ナルバレックからリーベルスの不透明性への弾劾と内情開示及び立ち入り審問の請求が行われた際に、
先代『災裾』がその足で埋葬機関を訪れ、教皇直々に発した不認可届を手ずから渡し煽ったことで確執が悪化。
獲物の奪い合いや管轄区域の摩擦、異端者の悪魔狩りと悪魔憑きの異端狩りの対立、聖堂教会内支持層の違い、
エリート主義と実力至上主義の意識差、人格性の問題、指揮系統の違いが引き起こした上下関係の不在、
信仰心の有無、『道化』による『示現大罪』増殖への黙殺批判と奴隷所有及び快楽殺人者への肯定誹議、
聖堂教会で数少ない世襲制をとるナルバレックとリーベルスの両者が長い年月で交わしてきた因縁、etc、etc、etc……
積もりに積もった色々に飛び火して聖堂教会はバルカン半島に変貌。一躍、一触即発の冷戦時代に入った。
冷戦は時代の趨勢で風化し、アルメア・リーベルスへ『災裾』が代替わりした頃にはなし崩し的に収まっていたが、
収集がついた今でも「埋葬機関 と五の濠 を同席させるな」という教訓が慣例として根付き守られている。
同じ異端審問機関だが信仰心、スタンス、指揮系統、その全てが食い合わないため互いに互いがアンタッチャブル。
序列一位のナルバレックは無駄飯食いの無能である聖堂教会の特権階級、リーベルス一族を毛嫌いしており、
以前、ナルバレックからリーベルスの不透明性への弾劾と内情開示及び立ち入り審問の請求が行われた際に、
先代『災裾』がその足で埋葬機関を訪れ、教皇直々に発した不認可届を手ずから渡し煽ったことで確執が悪化。
獲物の奪い合いや管轄区域の摩擦、異端者の悪魔狩りと悪魔憑きの異端狩りの対立、聖堂教会内支持層の違い、
エリート主義と実力至上主義の意識差、人格性の問題、指揮系統の違いが引き起こした上下関係の不在、
信仰心の有無、『道化』による『示現大罪』増殖への黙殺批判と奴隷所有及び快楽殺人者への肯定誹議、
聖堂教会で数少ない世襲制をとるナルバレックとリーベルスの両者が長い年月で交わしてきた因縁、etc、etc、etc……
積もりに積もった色々に飛び火して聖堂教会はバルカン半島に変貌。一躍、一触即発の冷戦時代に入った。
冷戦は時代の趨勢で風化し、アルメア・リーベルスへ『災裾』が代替わりした頃にはなし崩し的に収まっていたが、
収集がついた今でも「
能力の都合上、出動のたびに数を増やす彼が形成する『道化』だけのコミュニティ。
現在確認されているだけでも革新派、長老派などの複数派閥が存在していることを見受けられる。
厄介なことに彼らはその全員が『道化』であり、同一人物の集まりでは不触戎に抵触しないため『災裾』の介入も不可能。
歴代の『道化』を選出するのも当該コミュニティとなるため、最早『道化』自体が『五の濠』から独立した機関であると見て良い。
もっとも、『限定霊障』しかり精神性しかり躊躇なく野放図に増大する彼らは『番外』に間引かれてもおかしくはないのだが、
ユートオルメア以前に起こった"クムレダットの夜"事件で『災裾』ツーミッヒ・リーベルスとの間に"盟約"が締結されたことから、
『爪』ならぬ『道化』の『転写鎖』の使用や、教皇庁へ反旗を翻すことでも無い限りは粛清認定が困難なのが現状。
幸いにも『爪』に相応しい強靭な信仰心と忠誠心を抱く彼らは、あくまで『五の濠』としてのみ動くため暴走の兆しはなく、
バチカンに攻め入られた場合に動員可能な不可視の防衛戦力の役割を担うことなどの事情も加味し、今のところは見逃されている。
現在確認されているだけでも革新派、長老派などの複数派閥が存在していることを見受けられる。
厄介なことに彼らはその全員が『道化』であり、同一人物の集まりでは不触戎に抵触しないため『災裾』の介入も不可能。
歴代の『道化』を選出するのも当該コミュニティとなるため、最早『道化』自体が『五の濠』から独立した機関であると見て良い。
もっとも、『限定霊障』しかり精神性しかり躊躇なく野放図に増大する彼らは『番外』に間引かれてもおかしくはないのだが、
ユートオルメア以前に起こった"クムレダットの夜"事件で『災裾』ツーミッヒ・リーベルスとの間に"盟約"が締結されたことから、
『爪』ならぬ『道化』の『転写鎖』の使用や、教皇庁へ反旗を翻すことでも無い限りは粛清認定が困難なのが現状。
幸いにも『爪』に相応しい強靭な信仰心と忠誠心を抱く彼らは、あくまで『五の濠』としてのみ動くため暴走の兆しはなく、
バチカンに攻め入られた場合に動員可能な不可視の防衛戦力の役割を担うことなどの事情も加味し、今のところは見逃されている。
アングリカン・コミュニオン、つまりイングランド国教会を頂点とする聖公会における聖堂教会的存在。
聖堂教会を異端とし、追求の手を休めることのない彼らにすれば、『五の濠』もまた本来は神罰を受けるべき異端者だが、
ローマ・カトリックに所属する『災裾』が指揮をしていることから彼らにとっての「異端」である『悪霊』指定を逃れている。
もともと聖堂教会でも絶妙かつ微妙な立ち位置というのもあって、聖典教会勢力と協力する事例も稀にではあるが存在する。
聖堂教会を異端とし、追求の手を休めることのない彼らにすれば、『五の濠』もまた本来は神罰を受けるべき異端者だが、
ローマ・カトリックに所属する『災裾』が指揮をしていることから彼らにとっての「異端」である『悪霊』指定を逃れている。
もともと聖堂教会でも絶妙かつ微妙な立ち位置というのもあって、聖典教会勢力と協力する事例も稀にではあるが存在する。
二十六席円卓騎士団の人殺し部隊。『五の濠』では何よりも真性悪魔封印の使命が優先されるため交戦は推奨されていない。
聖堂教会で言うところの「異端」を用いての"狩り"に卓越した、かの騎士たちを正面から相手にするのは愚の骨頂である。
悪霊討滅──『納剣典礼』が開始される前に戦意のないことを伝え、拘束されるまで行けば殲滅対象からは除外されるため、
『五の濠』で配られるマニュアルには、彼らとかち合った場合は停戦命令に従うのではなく即座に投降せよと明記される。
これは納剣典礼司式会が双方の和解を除いては調停と認めず、どちらかが指示に反すれば殲滅行動に移行することがゆえん。
神秘をサタンの民の持ち物として時計塔に横流しする彼らに『爪』が敗れれば摘出した真性悪魔を時計塔に持ち出され、
身の程を知らない魔術師にその封印を破られるだろうことは想像するに容易いため、万が一のためにも迅速な投降が求められる。
聖堂教会で言うところの「異端」を用いての"狩り"に卓越した、かの騎士たちを正面から相手にするのは愚の骨頂である。
悪霊討滅──『納剣典礼』が開始される前に戦意のないことを伝え、拘束されるまで行けば殲滅対象からは除外されるため、
『五の濠』で配られるマニュアルには、彼らとかち合った場合は停戦命令に従うのではなく即座に投降せよと明記される。
これは納剣典礼司式会が双方の和解を除いては調停と認めず、どちらかが指示に反すれば殲滅行動に移行することがゆえん。
神秘をサタンの民の持ち物として時計塔に横流しする彼らに『爪』が敗れれば摘出した真性悪魔を時計塔に持ち出され、
身の程を知らない魔術師にその封印を破られるだろうことは想像するに容易いため、万が一のためにも迅速な投降が求められる。
礼部聖省以来、教理が容認せざる「第八秘跡」に携わってきた教皇庁の聖省。「裏」の顔である聖堂教会との橋渡し役。
いわゆるキャリア組ゆえにノンキャリ上等の聖堂教会との軋轢も多く、いつの時代の長官も頭を悩ませている。
この呪わしい歴史を断ち切らんとした現長官は、有望な代行者に司教区を与えゆくゆくは後釜に据えることで聖堂教会との連携を強化しながら関係改善を図る、という計画に踏み切り、自身のキャリアと任期の全てをなげうつ勢いで進行させていた。
ところが。目をつけていた代行者を横から『五の濠』に掻っ攫われた秘跡省は目論見が水の泡となったばかりか『五の濠』と聖堂教会の連携強化と関係改善の踏み台にされてしまう。
以降、秘跡省と『五の濠』(正確には任命を行った『災据』アルメア・イルデブラント・リーベルス)との関係が劇的に悪化。現在は事実上の断交状態となっている。
いわゆるキャリア組ゆえにノンキャリ上等の聖堂教会との軋轢も多く、いつの時代の長官も頭を悩ませている。
この呪わしい歴史を断ち切らんとした現長官は、有望な代行者に司教区を与えゆくゆくは後釜に据えることで聖堂教会との連携を強化しながら関係改善を図る、という計画に踏み切り、自身のキャリアと任期の全てをなげうつ勢いで進行させていた。
ところが。目をつけていた代行者を横から『五の濠』に掻っ攫われた秘跡省は目論見が水の泡となったばかりか『五の濠』と聖堂教会の連携強化と関係改善の踏み台にされてしまう。
以降、秘跡省と『五の濠』(正確には任命を行った『災据』アルメア・イルデブラント・リーベルス)との関係が劇的に悪化。現在は事実上の断交状態となっている。
「我々は『爪』である。災禍を封じる必要悪である。故に触れるな(Noli me tangere)。私の罪を継ぐリーベルスの子らよ、くれぐれも思い違えるな。我々の使命は『示現大罪』の封印。例え世界が滅びかけようとも『五の濠』の力を関わらせてはならない。彼らの裡に眠らせた悪魔の種子こそが何よりも忌まわしき厄災の火種となるのだから」 ──── 四十六代『災裾』エルデン・リーベルス
他、コンセプト等のお話
カトリック系列の組織です。練った際のコンセプトは「関わらない」こと。
世界が滅びようと漂白されようとルシなんとかさんが来ようと絶対、絶対、絶対……に歴史の表側に出てこない! そんな組織。
とにかく大事に関わらない引きこもり推奨組織なので広い活躍の機会はあまり無さそうですが秘密結社っぽいのもたまにはいいよね、ということで。
表に出る=剣を取れば滅びるので、剣を持てず、また必要としない『爪』となります。
世界が滅びようと漂白されようとルシなんとかさんが来ようと絶対、絶対、絶対……に歴史の表側に出てこない! そんな組織。
とにかく大事に関わらない引きこもり推奨組織なので広い活躍の機会はあまり無さそうですが秘密結社っぽいのもたまにはいいよね、ということで。
表に出る=剣を取れば滅びるので、剣を持てず、また必要としない『爪』となります。
命名規則とか
贖罪釘は◯◯+鎖(カテナ)。読みはラテン語。
示現大罪の悪魔は二十七祖的なイメージでそれっぽい「異名」+名前。
悪魔の名前は適当でいいですが題材が題材(Fate)なので有名な神とか悪魔とか怪物の名前は避けてオリジナルで用意するのがいいかも。
示現大罪の悪魔は二十七祖的なイメージでそれっぽい「異名」+名前。
悪魔の名前は適当でいいですが題材が題材(Fate)なので有名な神とか悪魔とか怪物の名前は避けてオリジナルで用意するのがいいかも。
組織の立ち位置
振り返ってみると結構複雑だったので補足。
前提として型月世界におけるローマ・カトリック教会と聖堂教会は別の組織として扱われています。
恐らくはローマ・カトリック或いはローマ教皇→聖堂協会の図式が成り立っていると見て良いかとは思われますが、
言うなれば裏ヴァチカンである彼らとイデオロギー的に相反するカトリックは指揮系統が異なって然るべきでしょう。
ここからが五の濠の話。
五の濠は聖堂教会の一組織ではありますが、教皇庁の人間である『災裾』に指揮権を委任しているので教皇庁の下部組織です。
そして指揮権を持つ『災裾』は教皇庁勤めではありますが教皇直属の代行者であるため実はカトリックの人間ではありません。
更にややこしいことに『災裾』を輩出するリーベルス一族は教皇庁に所属しておらず聖堂教会の一派閥となっています。
とはいえ順を追うからややこしくなるだけの話。
要は聖堂教会から教皇庁に派遣された者が所属ロンダリングしてからUターンすることで組織ごと所属ロンダしてるということ。
しかしながら、その単純な帰結への過程の中で所詮暗部でしかない聖堂教会から実質教皇の膝下に成り上がれることや、
リーベルスが厳しい政治ゲームを乗り越えなければ辿り着けない教皇庁中枢に聖堂教会での温い政争だけで居座れること、
無学でも、異端でも、どんな身分、民族、イデオロギーでも『爪』になれば教皇直々に贖宥されることなどの特典が発生するため、
ローマ・カトリック教会、聖堂教会の両面から良くも悪くも大小様々なやっかみを受ける立ち位置にある組織だったりします。
尚。お給料はかなり良いので、"これ以上"には進めないことや純潔の義務さえ受容できれば元暗部にとっては最高のアガリかと。
やたらと数の多い『道化』コミュニティが継続できている一因も代々の『爪』からの収入が約束されることかも知りません。
前提として型月世界におけるローマ・カトリック教会と聖堂教会は別の組織として扱われています。
恐らくはローマ・カトリック或いはローマ教皇→聖堂協会の図式が成り立っていると見て良いかとは思われますが、
言うなれば裏ヴァチカンである彼らとイデオロギー的に相反するカトリックは指揮系統が異なって然るべきでしょう。
ここからが五の濠の話。
五の濠は聖堂教会の一組織ではありますが、教皇庁の人間である『災裾』に指揮権を委任しているので教皇庁の下部組織です。
そして指揮権を持つ『災裾』は教皇庁勤めではありますが教皇直属の代行者であるため実はカトリックの人間ではありません。
更にややこしいことに『災裾』を輩出するリーベルス一族は教皇庁に所属しておらず聖堂教会の一派閥となっています。
とはいえ順を追うからややこしくなるだけの話。
要は聖堂教会から教皇庁に派遣された者が所属ロンダリングしてからUターンすることで組織ごと所属ロンダしてるということ。
しかしながら、その単純な帰結への過程の中で所詮暗部でしかない聖堂教会から実質教皇の膝下に成り上がれることや、
リーベルスが厳しい政治ゲームを乗り越えなければ辿り着けない教皇庁中枢に聖堂教会での温い政争だけで居座れること、
無学でも、異端でも、どんな身分、民族、イデオロギーでも『爪』になれば教皇直々に贖宥されることなどの特典が発生するため、
ローマ・カトリック教会、聖堂教会の両面から良くも悪くも大小様々なやっかみを受ける立ち位置にある組織だったりします。
尚。お給料はかなり良いので、"これ以上"には進めないことや純潔の義務さえ受容できれば元暗部にとっては最高のアガリかと。
やたらと数の多い『道化』コミュニティが継続できている一因も代々の『爪』からの収入が約束されることかも知りません。
『左手』の贖罪釘
灰燼鎖(ラフィーネ・カテナ)
『猥紊』の贖罪釘。崩壊を司り、鎖を絡めた相手は自らの形を忘却し壊れてしまう。
内部に封印するユートオルメアは存在だけで万象を滅する力を持ち、かつて三つの街を消し去り、五つの街を半壊させ、数百の代行者を葬った。
被憑依者はユートオルメア顕現時に消失したため不明。被憑依者の願望も同様の理由で不明。
記録される十一の『示現大罪』では最も幼く、発生から封印に至るまで僅か二日しかかからなかったが、
それは、たった二日でこれほどの被害を出したユートオルメアが絶大的な力を有していたことの裏返しでもある。
被害規模は十一柱でも最大級となるため慎重を期して生物としての強度に優れる今代『猥紊』を人柱とすることとなった。
内部に封印するユートオルメアは存在だけで万象を滅する力を持ち、かつて三つの街を消し去り、五つの街を半壊させ、数百の代行者を葬った。
被憑依者はユートオルメア顕現時に消失したため不明。被憑依者の願望も同様の理由で不明。
記録される十一の『示現大罪』では最も幼く、発生から封印に至るまで僅か二日しかかからなかったが、
それは、たった二日でこれほどの被害を出したユートオルメアが絶大的な力を有していたことの裏返しでもある。
被害規模は十一柱でも最大級となるため慎重を期して生物としての強度に優れる今代『猥紊』を人柱とすることとなった。
止氷鎖(ラソスタ・カテナ)
『霜踏』の贖罪釘。塑性を司り、鎖を絡めた対象の性質を柔らかなものに変える。
内部に封印するブラッドブロームは物質を液状化させる力を持ち、人に不死を与え、代償として『革袋』に変える。
被憑依者はチャーリー・アントン。被憑依者の願望は末期の肺炎に蝕まれた母親の快癒。
『革袋』にされたスー村の人々は二百年の時が過ぎた現在も聖堂教会に保護され治療を受けているが依然見込みはない。
ブラッドブロームを封印したアウラ神父も犠牲者の一人で、生身のまま経年で腐敗した胴体を切断され『革袋』化した頭部のみで生存する。
内部に封印するブラッドブロームは物質を液状化させる力を持ち、人に不死を与え、代償として『革袋』に変える。
被憑依者はチャーリー・アントン。被憑依者の願望は末期の肺炎に蝕まれた母親の快癒。
『革袋』にされたスー村の人々は二百年の時が過ぎた現在も聖堂教会に保護され治療を受けているが依然見込みはない。
ブラッドブロームを封印したアウラ神父も犠牲者の一人で、生身のまま経年で腐敗した胴体を切断され『革袋』化した頭部のみで生存する。
教理鎖(プレスト・カテナ)
『歪面』の贖罪釘。陶酔を司り、鎖を絡めた人物を支配し意のままに操る。
内部に封印するヘアリセルは人の欲望を刺激して充足なしに満たす力を持ち、約十万人の餓死者を生み出した。
被憑依者はヘンゼリッタ・マーシャ。被憑依者の願望は永遠の富と称賛及び全人類の隷属。
ヘアリセルは被憑依者の欲望をも操っていたため被憑依者からの抵抗が無く受肉のペースが早い。
今代『歪面』が人柱として選ばれたのも教会が保護する以前は魔術師の実験台だった彼女が欲望を破壊されていたことに端を発する。
内部に封印するヘアリセルは人の欲望を刺激して充足なしに満たす力を持ち、約十万人の餓死者を生み出した。
被憑依者はヘンゼリッタ・マーシャ。被憑依者の願望は永遠の富と称賛及び全人類の隷属。
ヘアリセルは被憑依者の欲望をも操っていたため被憑依者からの抵抗が無く受肉のペースが早い。
今代『歪面』が人柱として選ばれたのも教会が保護する以前は魔術師の実験台だった彼女が欲望を破壊されていたことに端を発する。
遡行鎖(リトールノ・カテナ)
『空際嵐』の贖罪釘。負を司り、鎖を絡めたモノの運行を逆転させる。
内部に封印するド・トゥートゥハイハは正負と進行度を変転させる力を持ち、二つの村の住人を老衰死した赤子へと変貌させた。
被憑依者はリン・ダ・ルーチェ。被憑依者の願望は若さ。
人柱に特別な素養は求められないが『空際嵐』の能力はユートオルメアやブラッドブロームの力のカウンターとしても働くため、
『爪』の候補の中でも特に魔術的素養と見地、そして様々な観点からの総合的能力が高い人物が選ばれる。
内部に封印するド・トゥートゥハイハは正負と進行度を変転させる力を持ち、二つの村の住人を老衰死した赤子へと変貌させた。
被憑依者はリン・ダ・ルーチェ。被憑依者の願望は若さ。
人柱に特別な素養は求められないが『空際嵐』の能力はユートオルメアやブラッドブロームの力のカウンターとしても働くため、
『爪』の候補の中でも特に魔術的素養と見地、そして様々な観点からの総合的能力が高い人物が選ばれる。
煽風鎖(バラッターレ・カテナ)
『竜笑』の贖罪釘。湿潤を司り、鎖が触れた周囲の空気を自由に操る。
内部に封印するワッド・ラッド・クロードは圧力を思いのままに変動させる力を持ち、局地的な嵐を呼び起こして多数の街に壊滅的被害を与えた。
被憑依者はリガト・ウェデオウ。被憑依者の願望は雨天。
発生から封印までの一年の間に確認されただけでも数百の嵐を起こしたと記録され、人口密集地が増加した現代では更なる被害が予測される。
ワッド・ラッド・クロードが暴走した場合ド・トゥートゥハイハの能力でも相殺は難しいためユートオルメアの次に継承の判断が難しい。
内部に封印するワッド・ラッド・クロードは圧力を思いのままに変動させる力を持ち、局地的な嵐を呼び起こして多数の街に壊滅的被害を与えた。
被憑依者はリガト・ウェデオウ。被憑依者の願望は雨天。
発生から封印までの一年の間に確認されただけでも数百の嵐を起こしたと記録され、人口密集地が増加した現代では更なる被害が予測される。
ワッド・ラッド・クロードが暴走した場合ド・トゥートゥハイハの能力でも相殺は難しいためユートオルメアの次に継承の判断が難しい。
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