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nevadakagemiya 2021年10月13日(水) 00:34:15履歴
「もっともっと、広い世界を生きるんだ」
「滑らかに、しなやかに。水のように、河のように」
「僕と同じ『典』の字。でも意味は違う」
「典った河の流れのように、愛する者に囲まれた、肥沃な人生を」
「未来に恵まれ、出会いに恵まれ、そして愛に恵まれて」
「そして、それを皆に与えられるような子に育ってほしい」
「だから、こう名付けようと思うんだ」
「――――『典河』。いい名前だと思わない?」
【氏名】十影典世
【性別】男性
【年齢】27歳
【出身】日本
【身長・体重】168cm・57kg
【肌色】色白【髪色】暗褐色【瞳色】ダークブラウン
【外見・容姿】やや線の細い眼鏡の青年
【令呪の位置】左手背部
【属性】中立・善→中立・悪
【魔術系統】硝子形成・制御
【魔術属性】地・風
【魔術特性】硝子の生成、及びそれを媒介とした鏡や光の魔術(本来は結界生成)
【起源】破片
【契約サーヴァント】ライダー
![](https://image02.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/vhrtz1xzg8-s.png)
Picrewの「はりねず版男子メーカー」でつくったよ! https://picrew.me/share?cd=R7V1sQFg8W #Picrew #はりねず版男子メーカー
【性別】男性
【年齢】27歳
【出身】日本
【身長・体重】168cm・57kg
【肌色】色白【髪色】暗褐色【瞳色】ダークブラウン
【外見・容姿】やや線の細い眼鏡の青年
【令呪の位置】左手背部
【属性】中立・善→中立・悪
【魔術系統】硝子形成・制御
【魔術属性】地・風
【魔術特性】硝子の生成、及びそれを媒介とした鏡や光の魔術(本来は結界生成)
【起源】破片
【契約サーヴァント】ライダー
![](https://image02.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/vhrtz1xzg8-s.png)
Picrewの「はりねず版男子メーカー」でつくったよ! https://picrew.me/share?cd=R7V1sQFg8W #Picrew #はりねず版男子メーカー
魔力により硝子を作り出す魔術。
応用として鏡やレンズを作り出すことも出来る。
本質的にはこの鏡やレンズなどを媒介として空間を認識することで、対象を異界化させる魔術。
空間に対して一枚のフィルタを噛ませて認識することにより、その領域内にそのフィルタによって生じた効果をフィードバックする一種の結界魔術といえる。
とはいえ実際に現実の空間を幻想にて浸食するには現代の魔術師では多大な魔力と時間が要求されるため、異界化させる魔術自体を戦闘に使用するのは現実的ではない。
それゆえ、聖杯戦争中に使用する場合には「硝子を作り出すこと」そのものやそれによる魔力の制御・光の魔術による攻撃や幻惑を主体として使用する。
「硝子長槍」「魔力光線」「鏡面分身」などを多用する。
応用として鏡やレンズを作り出すことも出来る。
本質的にはこの鏡やレンズなどを媒介として空間を認識することで、対象を異界化させる魔術。
空間に対して一枚のフィルタを噛ませて認識することにより、その領域内にそのフィルタによって生じた効果をフィードバックする一種の結界魔術といえる。
とはいえ実際に現実の空間を幻想にて浸食するには現代の魔術師では多大な魔力と時間が要求されるため、異界化させる魔術自体を戦闘に使用するのは現実的ではない。
それゆえ、聖杯戦争中に使用する場合には「硝子を作り出すこと」そのものやそれによる魔力の制御・光の魔術による攻撃や幻惑を主体として使用する。
「硝子長槍」「魔力光線」「鏡面分身」などを多用する。
アモルファス・ブルームによる硝子形成術の応用。
魔術によって創り出した宝石に、宝石魔術の要領で魔力を蓄積させておくことが出来る。
内容量は実際の宝石に比べると大きく劣り、また硝子が割れると暴発する危険があるのがデメリット。
要約すると(準備にかかる費用的な意味でも)宝石魔術の廉価版といえる。
魔術によって創り出した宝石に、宝石魔術の要領で魔力を蓄積させておくことが出来る。
内容量は実際の宝石に比べると大きく劣り、また硝子が割れると暴発する危険があるのがデメリット。
要約すると(準備にかかる費用的な意味でも)宝石魔術の廉価版といえる。
アモルファス・ブルームの極地とも言える一種の隔絶結界。
直径1m、高さ2m程の硝子の円柱を創り出し、その内部への外界からの一切の干渉を隔絶する。
物理的な衝撃や魔力の放出などはもちろんのこと、燃え盛る炎や悪意に満ちた呪いすらはね除ける非常に強力な結界。
完璧に完成すれば一種の絶対安全圏となるため、不死となった上でここに引きこもることで悠久の時を待ち続けて根源へと至るのがアモルファス・ブルームの本質である。
現状は常に術者が魔力を注ぎ続けておかなければ維持することが出来ないため、この手段は非現実的であると言える。
魔力の供給が途絶えたとき、硝子の揺りかごは微細な硝子片と化して砕け散る。
直径1m、高さ2m程の硝子の円柱を創り出し、その内部への外界からの一切の干渉を隔絶する。
物理的な衝撃や魔力の放出などはもちろんのこと、燃え盛る炎や悪意に満ちた呪いすらはね除ける非常に強力な結界。
完璧に完成すれば一種の絶対安全圏となるため、不死となった上でここに引きこもることで悠久の時を待ち続けて根源へと至るのがアモルファス・ブルームの本質である。
現状は常に術者が魔力を注ぎ続けておかなければ維持することが出来ないため、この手段は非現実的であると言える。
魔力の供給が途絶えたとき、硝子の揺りかごは微細な硝子片と化して砕け散る。
ライダーを召喚する際に触媒とした、とある伝説に伝わる剣の柄。
それに込められた能力はほぼ失われているが、この柄にアモルファス・ブルームにて硝子の刃を生成することにより、ある程度の呪いを「切り裂く」ことが出来る擬似聖剣となる。
典世の近距離戦でのメインウェポン。
それに込められた能力はほぼ失われているが、この柄にアモルファス・ブルームにて硝子の刃を生成することにより、ある程度の呪いを「切り裂く」ことが出来る擬似聖剣となる。
典世の近距離戦でのメインウェポン。
握り拳大の『ブレイカブル・ジュエル』がマウントされている腰ベルト。
典世の魔力がストックされている緊急時用の魔力リソース。
ジュエルは簡単に取り外しが可能で、最大6つ持ち歩いている他、予備のジュエルもいくつか存在する。
典世の魔力がストックされている緊急時用の魔力リソース。
ジュエルは簡単に取り外しが可能で、最大6つ持ち歩いている他、予備のジュエルもいくつか存在する。
非常に整ってはいる一方で、やや頼りなさげな雰囲気を持つ青年。
ふわりとウェーブのかかった艶やかな髪と困り眉、そして黒縁の眼鏡の下でどこか戸惑ったような笑顔を浮かべていることが多い。
中性的な雰囲気を持つ顔立ち自体は後の息子である典河とよく似ているが、あちらとは異なり表情に力がなく、弱々しい。
肉体を十影家の魔術に適応させるに当たって複数の施術を受けているため、身体には幾つもの手術痕や傷跡が残っている。
シルエットはかなりの痩せ型で、見ている側がやや不安になるほど。
通常時は黒のスラックスにグレーのワイシャツ、ダークイエローのベスト、カーキのネクタイといった出で立ちで、その上から白衣のような白いローブを羽織っていることが多い。
実は眼鏡の下にある焦げ茶色の瞳は大きいながらも鋭く、決意を宿らせたときには普段の柔和な笑みからは想像できないほど凛々しい表情を見せる。
ふわりとウェーブのかかった艶やかな髪と困り眉、そして黒縁の眼鏡の下でどこか戸惑ったような笑顔を浮かべていることが多い。
中性的な雰囲気を持つ顔立ち自体は後の息子である典河とよく似ているが、あちらとは異なり表情に力がなく、弱々しい。
肉体を十影家の魔術に適応させるに当たって複数の施術を受けているため、身体には幾つもの手術痕や傷跡が残っている。
シルエットはかなりの痩せ型で、見ている側がやや不安になるほど。
通常時は黒のスラックスにグレーのワイシャツ、ダークイエローのベスト、カーキのネクタイといった出で立ちで、その上から白衣のような白いローブを羽織っていることが多い。
実は眼鏡の下にある焦げ茶色の瞳は大きいながらも鋭く、決意を宿らせたときには普段の柔和な笑みからは想像できないほど凛々しい表情を見せる。
外向的、受動的。
明るく朗らかで人当たりもよく、誰に対しても分け隔てなく接する青年。
口数も決して多いというほどではないが、無口ではない。
彼自身は比較的生真面目な性分ではあるが、他人の選択は尊重する度量を併せ持つ。
むしろ他者の思想や理念を重視して行動することが彼の基本スタンスであり、基本的に相手を否定しない。
自分の信念・価値観よりも相手のそれを重視するあまり、彼自身のそういった感情が希薄であるように誤解されることも少なくなく、自己犠牲的であると受け取られがちである。
生まれながらにして「役割」を定められ、それに従わされて生きてきた人生であったため、自分自身で何かを決断するだけの判断力に欠ける側面がある。
自らがこの世に生を受けた理由自体が血の繋がった兄の「予備」であったこと。
その後兄が無事に育ったために「不要」なものとして十影家に婿入りすると両親に決められたこと。
十影家にとっても男児に恵まれなかったがゆえの「代理」であること……。
これらの要素ゆえにまず第一として自分が何らかの立場に立っていること自体が分不相応だと考えてしまうネガティヴな思考回路が生まれてしまった。
そしてそうであるがゆえに、せめて自分に預けられた物事だけは依頼主を満足させるものにしなければならないという強迫観念に囚われている面が強い。
その自己評価の低さゆえか、行動を起こす際は非常に慎重。
あらゆる物事に対して失敗の可能性とその対処方法を事前に用意できて初めて動くため、聖杯戦争のような場ではどうしても後手後手に回りがちである。
強力なサーヴァントを召喚しておきながら、その慎重さと生来の心優しさゆえに攻め手に回ることが出来ず、序盤はライダーを苦戦させてしまう場面も多い。
それなりに名門の魔術家系であった十影家の跡継ぎとして選ばれただけあって、魔術回路は質・量共に優秀。
属性も地と風の二重属性を備えており、砂から創り出す硝子を風のような流体として扱うため魔術との相性も良好。
客観的に言って優秀な魔術師のうちに入るだけの才能を持つ。
一方で幼い頃から魔術師としての修行に明け暮れる生活を送ってきたために身体能力にはやや難があり、有事には魔力を身体に走らせることによって無理矢理底上げを行っている。
このため長期経戦能力に乏しく、初期は基本的には魔術師らしくサーヴァントの後ろに控えていることが多い。
かつての許嫁、今の妻である十影静留 との関係は非常に良好。
やや気弱で流されがちな典世は、気が強く押しの強い静留にたじたじとなる場面が多い。
一方で、むしろそんな彼女が迷いがちな自分を応援してくれることに頼もしさを感じている側面もある。
彼女が支えてくれてきたからこそ今自分がここにいられているのだという認識が強く、それ故にこれ以上迷惑をかけられないと最近密かに思い始めている面がある。
愛しているからこそ、いつかは自分一人で何かを決めて動けるようにならなければならない。
常日頃から抱いていたそんな感情は、聖杯戦争という極限状況の中でだんだんと静留との間に軋轢を生むこととなる。
趣味は魔術の媒介として生成した余りや使用済みの材料を使った硝子細工で、特に植物を彫り上げるのが得意。
過去に花や木々をモチーフにしたアクセサリーをいくつも静留にプレゼントしているほか、「天清」という雅号で個展を開いたこともある。
手先が起用ゆえ料理も決して苦手ではないのだが、どうにも凝りすぎてしまう性分なのか一品を作るのに非常に時間がかかる。
筑前煮の人参に毎回毎回繊細な飾り包丁なんて入れなくていいから。
用事がないときは美術品の雑誌やテレビ番組を見ながらのんびりしていることが多い。
魔術師として育てられた彼であるが、科学技術についてはやや疎いものの一般人レベルの知識くらいは持っているようだ。
イメージカラー:割れた硝子
特技:工芸、アクセサリーの作成
好きなもの:幼なじみ、精巧な硝子細工
苦手なもの:誰かの頼みを断ること
天敵:十影静留
願い:義父に託された願いである根源への到達→魔術師の家系の宿命から逃れ、静留と穏やか暮らすこと
CV:浅沼晋太郎
【一人称】僕 【二人称】あなた 【三人称】○○さん、彼、彼女
明るく朗らかで人当たりもよく、誰に対しても分け隔てなく接する青年。
口数も決して多いというほどではないが、無口ではない。
彼自身は比較的生真面目な性分ではあるが、他人の選択は尊重する度量を併せ持つ。
むしろ他者の思想や理念を重視して行動することが彼の基本スタンスであり、基本的に相手を否定しない。
自分の信念・価値観よりも相手のそれを重視するあまり、彼自身のそういった感情が希薄であるように誤解されることも少なくなく、自己犠牲的であると受け取られがちである。
生まれながらにして「役割」を定められ、それに従わされて生きてきた人生であったため、自分自身で何かを決断するだけの判断力に欠ける側面がある。
自らがこの世に生を受けた理由自体が血の繋がった兄の「予備」であったこと。
その後兄が無事に育ったために「不要」なものとして十影家に婿入りすると両親に決められたこと。
十影家にとっても男児に恵まれなかったがゆえの「代理」であること……。
これらの要素ゆえにまず第一として自分が何らかの立場に立っていること自体が分不相応だと考えてしまうネガティヴな思考回路が生まれてしまった。
そしてそうであるがゆえに、せめて自分に預けられた物事だけは依頼主を満足させるものにしなければならないという強迫観念に囚われている面が強い。
その自己評価の低さゆえか、行動を起こす際は非常に慎重。
あらゆる物事に対して失敗の可能性とその対処方法を事前に用意できて初めて動くため、聖杯戦争のような場ではどうしても後手後手に回りがちである。
強力なサーヴァントを召喚しておきながら、その慎重さと生来の心優しさゆえに攻め手に回ることが出来ず、序盤はライダーを苦戦させてしまう場面も多い。
それなりに名門の魔術家系であった十影家の跡継ぎとして選ばれただけあって、魔術回路は質・量共に優秀。
属性も地と風の二重属性を備えており、砂から創り出す硝子を風のような流体として扱うため魔術との相性も良好。
客観的に言って優秀な魔術師のうちに入るだけの才能を持つ。
一方で幼い頃から魔術師としての修行に明け暮れる生活を送ってきたために身体能力にはやや難があり、有事には魔力を身体に走らせることによって無理矢理底上げを行っている。
このため長期経戦能力に乏しく、初期は基本的には魔術師らしくサーヴァントの後ろに控えていることが多い。
かつての許嫁、今の妻である十影
やや気弱で流されがちな典世は、気が強く押しの強い静留にたじたじとなる場面が多い。
一方で、むしろそんな彼女が迷いがちな自分を応援してくれることに頼もしさを感じている側面もある。
彼女が支えてくれてきたからこそ今自分がここにいられているのだという認識が強く、それ故にこれ以上迷惑をかけられないと最近密かに思い始めている面がある。
愛しているからこそ、いつかは自分一人で何かを決めて動けるようにならなければならない。
常日頃から抱いていたそんな感情は、聖杯戦争という極限状況の中でだんだんと静留との間に軋轢を生むこととなる。
趣味は魔術の媒介として生成した余りや使用済みの材料を使った硝子細工で、特に植物を彫り上げるのが得意。
過去に花や木々をモチーフにしたアクセサリーをいくつも静留にプレゼントしているほか、「天清」という雅号で個展を開いたこともある。
手先が起用ゆえ料理も決して苦手ではないのだが、どうにも凝りすぎてしまう性分なのか一品を作るのに非常に時間がかかる。
筑前煮の人参に毎回毎回繊細な飾り包丁なんて入れなくていいから。
用事がないときは美術品の雑誌やテレビ番組を見ながらのんびりしていることが多い。
魔術師として育てられた彼であるが、科学技術についてはやや疎いものの一般人レベルの知識くらいは持っているようだ。
イメージカラー:割れた硝子
特技:工芸、アクセサリーの作成
好きなもの:幼なじみ、精巧な硝子細工
苦手なもの:誰かの頼みを断ること
天敵:十影静留
願い:義父に託された願いである根源への到達→魔術師の家系の宿命から逃れ、静留と穏やか暮らすこと
CV:浅沼晋太郎
【一人称】僕 【二人称】あなた 【三人称】○○さん、彼、彼女
出生名、「鏑城憲継 」。
鏑城家は魔術師として5代を数える、魔術師としてはそれなりの権威がある程度の家系であったが、憲継の父であった鏑城貞憲 が結婚した女性は偶然ながら優れた母胎を有していたことが結婚後に判明する。
こうして授かった第一子・晃憲 は、父をゆうに越える質・量を誇る魔術回路と地・風・空の三重属性を備えていた。
しかしながら晃憲は出生児にはRDSを発症、更に2歳の時にも気管支喘息で入院と体長面の不安が続く。
その身体の弱さを心配した貞憲は、二人目の子を為した。
これが憲継である。
ノウブルである風に地を加えた二重属性を持ち、かつ魔術回路の質も良好であったが、さすがに兄・晃憲ほどの才能には恵まれず、幼少期からあくまでも晃憲の身に何かあった際の代理であることを教え込まれて育つ。
さて、鏑城家は地脈の優秀さから土夏市の郊外へ屋敷を構えていたが、土地の所有権を持つセカンドオーナーは別に存在した。
その家系こそが十影家である。
十影家は当初は魔術師としての立場を隠していた鏑城家に金銭のやり取りで土地を貸与していたが、憲継の出生の数年前にその秘密が発覚。
鏑城家の屋敷がその頃には深く地脈に楔を打ってしまっていたために強制的に排除することも出来ず、緊張状態が続いていた。
ところで、当時の十影家の当主である十影典厳 は子供が出来ないままに既に相当の高齢であった。
ぎりぎりといったところで同じく高齢であった妻が懐妊、出産するが、高齢出産ゆえに負担に耐えられず死亡してしまう。
このようにして産まれた娘の静留も、かなり優秀な魔術回路を備えていたのにも関わらず十影の魔術への適性が非常に低く、後継者になるのは難しいと言わざるを得なかった。
やがて不要となる子を抱えた魔術家系と、後継者問題が深刻な魔術家系。
偶然の一致が生まれたことにより、「晃憲が健康に育った場合、憲継を静留と結婚させ十影家の後継者とする。この契約が果たされた場合、既存の利用中である土地面積に限り、十影家は鏑城家にその権利を与える」という契約が結ばれた。
この契約により、幼い憲継は鏑城家のスペアとしての魔術教育と十影家の許嫁としての魔術教育の二足のわらじを履く生活が始まった。
そんな厳しい生活の中で癒やしとなったのが、二つ年上の許嫁の静留であった。
まだ結婚の意味もよく分かっていないままごとのような関係であったが、否、そうであったからこそ、挫けそうになる憲継を姉ぶりながらも優しく叱咤してくれる彼女に惹かれるのは当然の理であったと言えるだろう。
やがて、晃憲が健康上の問題を大きく起こすことなく成人。
これ以上は安泰であると判断し、契約が成立。
正式に十影家の後継者となるにあたって、憲継は典厳の指示で、根源への到達という願望をかけて「世の定めを識る存在」という意味を込め同じ読みの「典世」と改名する。
現十影家当主、十影典厳が聖杯戦争への参加を表明したのはそこからまもなくであった。
家庭内はその準備で忙しくなり、典世と静留は正式に婚儀を挙げることもないまま書類のみ受理され、典世は「十影典世」となる。
サーヴァントを召喚するための聖遺物も入手し、典厳の左手にも令呪が宿ったまさにそのタイミングで、典厳は唐突に体調を崩す。
既にかなりの高齢であったためかその後はみるみるうちに体力が低下、結局サーヴァントを召喚することなく死亡してしまう。
齢90を超えた魔術師の呆気ない最期であった。
そして、典厳は死に際に典世に遺言を残す。
自分の代わりに、聖杯を勝ち取ってほしい。
そして、悲願である根源への到達を成し遂げてほしい。
彼の通夜を終えた翌朝、典世は自分の腕に令呪が移動しているのを発見する。
頼まれたのであれば、果たさねばならない。
葬儀を終えたその日の夜、典世は屋敷の魔法陣でサーヴァント・ライダーを召喚した……。
鏑城家は魔術師として5代を数える、魔術師としてはそれなりの権威がある程度の家系であったが、憲継の父であった鏑城
こうして授かった第一子・
しかしながら晃憲は出生児にはRDSを発症、更に2歳の時にも気管支喘息で入院と体長面の不安が続く。
その身体の弱さを心配した貞憲は、二人目の子を為した。
これが憲継である。
ノウブルである風に地を加えた二重属性を持ち、かつ魔術回路の質も良好であったが、さすがに兄・晃憲ほどの才能には恵まれず、幼少期からあくまでも晃憲の身に何かあった際の代理であることを教え込まれて育つ。
さて、鏑城家は地脈の優秀さから土夏市の郊外へ屋敷を構えていたが、土地の所有権を持つセカンドオーナーは別に存在した。
その家系こそが十影家である。
十影家は当初は魔術師としての立場を隠していた鏑城家に金銭のやり取りで土地を貸与していたが、憲継の出生の数年前にその秘密が発覚。
鏑城家の屋敷がその頃には深く地脈に楔を打ってしまっていたために強制的に排除することも出来ず、緊張状態が続いていた。
ところで、当時の十影家の当主である十影
ぎりぎりといったところで同じく高齢であった妻が懐妊、出産するが、高齢出産ゆえに負担に耐えられず死亡してしまう。
このようにして産まれた娘の静留も、かなり優秀な魔術回路を備えていたのにも関わらず十影の魔術への適性が非常に低く、後継者になるのは難しいと言わざるを得なかった。
やがて不要となる子を抱えた魔術家系と、後継者問題が深刻な魔術家系。
偶然の一致が生まれたことにより、「晃憲が健康に育った場合、憲継を静留と結婚させ十影家の後継者とする。この契約が果たされた場合、既存の利用中である土地面積に限り、十影家は鏑城家にその権利を与える」という契約が結ばれた。
この契約により、幼い憲継は鏑城家のスペアとしての魔術教育と十影家の許嫁としての魔術教育の二足のわらじを履く生活が始まった。
そんな厳しい生活の中で癒やしとなったのが、二つ年上の許嫁の静留であった。
まだ結婚の意味もよく分かっていないままごとのような関係であったが、否、そうであったからこそ、挫けそうになる憲継を姉ぶりながらも優しく叱咤してくれる彼女に惹かれるのは当然の理であったと言えるだろう。
やがて、晃憲が健康上の問題を大きく起こすことなく成人。
これ以上は安泰であると判断し、契約が成立。
正式に十影家の後継者となるにあたって、憲継は典厳の指示で、根源への到達という願望をかけて「世の定めを識る存在」という意味を込め同じ読みの「典世」と改名する。
現十影家当主、十影典厳が聖杯戦争への参加を表明したのはそこからまもなくであった。
家庭内はその準備で忙しくなり、典世と静留は正式に婚儀を挙げることもないまま書類のみ受理され、典世は「十影典世」となる。
サーヴァントを召喚するための聖遺物も入手し、典厳の左手にも令呪が宿ったまさにそのタイミングで、典厳は唐突に体調を崩す。
既にかなりの高齢であったためかその後はみるみるうちに体力が低下、結局サーヴァントを召喚することなく死亡してしまう。
齢90を超えた魔術師の呆気ない最期であった。
そして、典厳は死に際に典世に遺言を残す。
自分の代わりに、聖杯を勝ち取ってほしい。
そして、悲願である根源への到達を成し遂げてほしい。
彼の通夜を終えた翌朝、典世は自分の腕に令呪が移動しているのを発見する。
頼まれたのであれば、果たさねばならない。
葬儀を終えたその日の夜、典世は屋敷の魔法陣でサーヴァント・ライダーを召喚した……。
根っからの善人。
人を傷つけることを好まず、人の気持ちを踏みにじることを好まない。
生まれながらにおいて常に何者かの「代理」としての役割を背負い、決められたロールを果たすことを求められ続けて育ったために、託された願いを背負い続けてしまう傾向にある。
根底に「役割がなければ自分に価値はないのではないか」という疑念が燻っているため、自分自身の存在よりも役割を果たすことを優先しがち。
そんな彼が唯一自分自身が自分自身でいて良いのだと安心できる場所こそが静留の隣であり、彼女の前では弱音を吐くことも多い。
逆に言えば、彼女以外に不安や恐怖といった本心を吐露できる相手は存在していないという問題がある。
静留を愛しているからこそ彼女に対してであっても気を遣って本心を隠すことが少なくないため、それに気がつくころ背負い込んだものは彼を押しつぶしてしまう程に肥大化している。
また、上記の責任感の過剰な強さは一種の精神症の域にまで至っており、自分の中で自分をどんどん追い詰めてしまいがち。
そしてやがてそれがマスターという役割へ到達した結果――彼の行動原理を大きく変えることとなる。
人を傷つけることを好まず、人の気持ちを踏みにじることを好まない。
生まれながらにおいて常に何者かの「代理」としての役割を背負い、決められたロールを果たすことを求められ続けて育ったために、託された願いを背負い続けてしまう傾向にある。
根底に「役割がなければ自分に価値はないのではないか」という疑念が燻っているため、自分自身の存在よりも役割を果たすことを優先しがち。
そんな彼が唯一自分自身が自分自身でいて良いのだと安心できる場所こそが静留の隣であり、彼女の前では弱音を吐くことも多い。
逆に言えば、彼女以外に不安や恐怖といった本心を吐露できる相手は存在していないという問題がある。
静留を愛しているからこそ彼女に対してであっても気を遣って本心を隠すことが少なくないため、それに気がつくころ背負い込んだものは彼を押しつぶしてしまう程に肥大化している。
また、上記の責任感の過剰な強さは一種の精神症の域にまで至っており、自分の中で自分をどんどん追い詰めてしまいがち。
そしてやがてそれがマスターという役割へ到達した結果――彼の行動原理を大きく変えることとなる。
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