架空国家を作ろう

1980年代後半、カナダ連邦海軍及びヌナブト連邦共和国沿岸警備隊は、新型フリゲートの開発計画に着手した。現在では新型の艦艇を開発する時は連邦政府の手で行われるが、ヌナブト連邦共和国成立直後の当時は各民族共和国の技術者が開発に多数加わっていた。しかし計画の過程で各民族共和国の要求事項の差異が顕在化し、1992年には、ユーロピア、サウザジアが相次いで計画から離脱した。イースタジアと連邦政府は計画の続行を試みたものの、1995年1月18日、計画のキャンセルが決定された。
連邦政府とイースタジアはそれぞれに艦艇の開発を続行することとなったが、民族共和国にすぎないイースタジアでは単独で新型艦艇の開発を行うだけの財源を用意できず、1998年より再び連邦政府とイースタジアによる共同開発計画が始まった。
そうして完成したのが本級であり、イースタジアに配備されていた。
2020年、世界各国で行われる核軍拡競争によりヌナブト連邦共和国も核ミサイルの脅威に備えなくてはいけなくなった。それに伴い対空装備を備えた同級の有用性が認識され、イースタジアより連邦政府へ所有権が委譲され、沿岸警備隊に配備された。

基本的には先行する防空艦として設計されており、長距離捜索レーダー、多機能レーダー、赤外線捜索システムを備えた高度な索敵能力を持ち、艦隊防空ミサイルを個艦防空ミサイルを装備している。またモジュール化およびステルス化が導入された。
ダメージコントロールのため、船体内は7つのゾーンに区分されている。このゾーンを区分する隔壁には、「イーチンシー」と呼ばれる対爆、対弾片処理が導入されている。これはダブルスキン構造の隔壁同士を無補剛の接合材によって接合することにより、爆風を膜のように受け流し、また船体が大きな損害を受けても構造的な連続性を保つことができるよう配慮されている。

試験運用艦ローゼンタール
1番艦イェコンメイルー
2番艦ヤーチールォーセン
3番艦チージンシン
4番艦バイチャンシュイシュエ
5番艦シャズェアヂャイ