架空国家を作ろう

ABC連合は西インド諸島からブラジルにかけてを領域とする国家連合である。
太平洋、カリブ海、大西洋に面し、バミューダやバハマの環礁からアンデスの山々、リャノの熱帯平原、ギアナやアマゾンの熱帯林、乾燥したカンポ・セラードの草原、セフタンの荒野、マタ・アトランチカ 、そして雪の降るサンタ・カタリーナやリオグランデ・ド・スルの大地まで、非常に領域を覆う。

ABC連合は外敵から身を守る南米諸国民の同盟から始まった。現在のアルゼンチン帝国の前身であるアルゼンチンでは、アイルサン・ヒドゥラー率いる帝国白銀党が僅か一年で驚くべき躍進を遂げ、権力を掌握。チリへと侵攻し、その後も拡大は続いた。アルゼンチンは苛烈な支配を統治下の地域において行い、多くの難民を発生させることとなった。
北アメリカ大陸においては、アメリカ自由国同盟が米墨戦争の結果併合した、メキシコ支配の支配を行なっていた。
中央アメリカ地域においてはインドシナ共和国より独立した中央アメリカ共和国が成立。
共産主義勢力による国家であり、国旗も国章も国歌すらも存在しなかった。
この国は宗主国たるインドシナ共和国の支援を受けていた。
また、北方では平和主義的な国家を自称するヌナブト連邦共和国がイヌイット文化による支配を行い、国民を民族ごとに分ける政策を施行。混血住民の混血によるアイデンティティを認めない人種の分断を行った。
こうした状況の中で、現在のABC連合加盟国である各国の危機感は高まっていた。

あらゆる国に、主権を侵害しうる敵国となる可能性か存在するために、コロンビア、ベネズエラ、ブラジルの三カ国によりマナウス会談が行われた。
この会談では南米に位置する国々で国家連合を形成、脅威に耐えうる力を手にするといったものであった。
この会談で各国は、連合形成の為の政策を履行することが決定した。
連合構想は拡大し、次回のカルタヘナ会談ではガイアナ、スリナム、バハマの参加が決定し、具体的な国家連合構想、中南米諸国共同体が発表された。
懸念として各国の主権の制限などはあったものの、周辺諸国の脅威を優先したため、驚くべき速さで構想は進展して行った。

その後には連合構想はさらなる拡大を見せ、タークス・カイコス諸島共和国やバミューダ諸島共和国が参加、ナッソー会談により中南米諸国共同体が発足し、お互いの協調が図られた。
しかし、連合は発足時より足並みが揃わなかった。共同体自体の権力が弱く、特にブラジルを中心としたグループと、コロンビア、ベネズエラを中心としたグループに分裂。
お互いの対立の結果、完全な機能不全に至ってた。

分裂状態であった共同体の失敗体験は、より強い連合の存在を求めさせた。
さらなるアルゼンチン帝国の侵略的行為は共同体の明らかな脅威であったため、両グループは和解、制度を改革しさらなる強化された連合の結成に向けて合意した。

失敗体験は共同体の中央集権化を促進した。新たなる連合構想、ABC連合が発表され、軍事改革、財政改革、政治改革が徐々に行われていった。
ABC連合軍やABC連合投資銀行はその際たる例である。
改革が落ち着くと共同体はABC連合へと発展的に解消を遂げた。

新たにフランス王国から独立したギュイヤンヌ共和国は、独立早々の内戦状態に至った。
独立の主導メンバーであった白人政権に南部、イニニ地域の先住民やマルーンが反発、イニニ共和国の成立を宣言した。
ABC連合は調停役として内戦に参加、最終的にイニニ共和国はギュイヤンヌ共和国に統合することが決定。
イニニを統合したギュイヤンヌはギュイヤンヌ連合共和国になり、イニニの一定の独立した権限を認めた。
この内戦によりABC連合軍の有用性が証明された。

現在もABC連合は域内における政治統合を進めている。また、域外への拡大も行われ、サントメ・プリンシペ民主共和国が域外から加盟した。
そのため、現在では連合の名称の改名案もある。
現在でもABC連合は米州における巨大な勢力の一つである。

• ブラジル連邦共和国?
• コロンビア共和国
• ベネズエラ・ボリバル共和国
• ガイアナ共同共和国
• スリナム共和国
• バハマ共和国
• タークス及びカイコス諸島共和国?
• バミューダ共和国?
• ギュイヤンヌ連合共和国
• サントメ・プリンシペ民主共和国