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Trade Manifesto (トレードへの声明)

Development Manifesto - 2017/11/4 原文
Posted by Chris
Grinding Gear Games

本日のニュースにもあるように、トレードAPIに若干の変更を加え、公式アイテムトレード サイト のベータ版を立ち上げた。既存のコミュニティ運営のトレードサイトと似た機能だが、英語以外の言語にも対応している。この記事に先立って、このニュースを読んで欲しい。

この声明は、トレードとこれらの変更に関する方向性について、我々の哲学と理由付けに関心のある読者を対象にしている。

アイテム中心。トレードの重要性。

Path of Exileの開発を2006年に始めた際、デザインの鍵となる柱を何本か建てた。これらは開発全体にわたるデザインを決める方針になる基礎的な哲学である。そのうちの1つが「アイテム中心」である。アイテムはプレイヤーがPath of Exileをプレイする報酬であり、リーグ中の進捗の第一の指針である。ゲーム内で非常に多くの資産を持つプレイヤーは、高レベルのキャラクターを持っているだけのプレイヤーよりも、より長時間プレイしている場合が多い。プレイヤーがアイテムを重要視するのは、もしより良いアイテムが手に入れば、より強力なキャラクターをビルドでき、高難度のコンテンツをプレイでき、ゲーム内で裕福な成功者だと注目されるからである。アイテムの入手こそが皆がアクションRPGをプレイする理由である。この文章を読んでいる方なら、既にアイテムの重要性はご理解いただけているだろう。Path of Exileのアイテムにも大いに当てはまるのだから。

アイテムを中心的な存在にするため、アイテムを他のプレイーやーとトレードできるようにすることも重要である。お互いの同意があれば、あなたが他のプレイヤーにアイテムを与えることができることも重要である。この理由のため、Path of Exileではアカウントに紐づけられたアイテムはほとんど無い。トレード禁止の Solo Self-Found (SSF) モードでさえ、任意でアイテムを通常のトレード可能なリーグへ移動でき、そのアイテムの価値を享受できる。

全てのアイテムをトレードできることこそ、Path of Exileをプレイを楽しめる基礎である。幸運にも素晴らしいアイテムを拾えれば、それをトレードして完全な新キャラクター用の装備一式を揃えることもできるだろう。

容易なトレードが何を引き起こすか

Path of Exileへの我々のトレードへの愛と関心を語ったところで、ゲーム内のトレードについてさらに議論することはあるだろうか? その第一は、トレードは容易であるべきか否か、に関連することである。容易なトレードは机上では良いことに思えるが、猶予すべきこともあるのだ!
容易なトレードはアイテムの更新回数減らす
トレードを多用するユーザーはビルドの最終形を達成するためのアイテムのアップグレード回数が少ない。必要なアイテムに近いものを容易に買うことができるため、少ない回数で最終形へ辿り着けるのだ。端的に言えば、彼らのキャラクターの進捗は、モンスターからのアイテムの入手よりも、トレードに拠っている。我々が信じているのは、プレイ時間に渡ってゆっくりと段階的にキャラクターを更新し装備を付け替えていくほうが面白いということだ。モンスターからのドロップによりキャラクターを更新できる可能性があると知っていれば、ゲームを続ける大きな動機になるだろう!
容易なトレードはドロップ率を低下させる
2つのゲームを想像してみよう。1つ目のゲームは、トレードが非常に困難である。あなたのキャラクターが使用できないアイテムの大半は他のプレイヤーにはトレードされない。2つ目のゲームは、トレードが非常に容易である。あなたの使用できないアイテムの多くは、他のプレイヤーの持つあなたの使用できるアイテムとトレードされる。2つ目のゲームでは、トレードのおかげで、あなたは有用なアイテムを取得できる確率は上昇する。短期的な満足感を得るには良いように聞こえるが、実際には2つ目のゲームは1つ目のゲームに比べて低いドロップ率に設定せざるを得ない。そうしなければ、全体に渡って簡単になり過ぎ、ゴールを達成するためのハードルが下がり過ぎるからだ。
容易なトレードはプレイヤー間の格差を広げる
プレイヤー間でトレードの使用率に大きな格差があることを踏まえると、上記の両方はさらに悪化する。Path of Exile をプレイするユーザーの多くはトレードをしていない。トレードをするプレイヤーの中でも、その多くはリーグ中でトレードする回数は少ない。トレードを日常的に行う一部のプレイヤーは、redditフォーラムやコミュニティフォーラムで活動する層と大きく重なっている。そもそもこの記事を読んでいるあなたは、先端システムを熟知している上位10%に含まれているであろう。トレードを全く/殆ど行わない層と多用する層で、トレード(と、それによるアイテムの入手と育成)からの影響は非常に大きな差が生じる。一般的なプレイヤーがあるリーグ内で片手に収まるほどの Exalted Orb を運良く入手している一方で、同じ時間でトレーダーは数100を手にする。トレーダーが完全武装してShaperを倒す一方、非トレーダーはまだ中/低Tierマップを回る状況になる。

トレードにより生じたキャラクターの強さと育成速度に大きな格差は、Path of Exileが難しいのか簡単なのかプレイヤー間で異なるという問題を既に生み出している。Atlas of Worldsを回り切れないプレイヤーが存在する一方で、すぐに完了させ新しいチャレンジを求めるプレイヤーも存在する。現状の格差は許容範囲内だと考えているが、トレードが容易になるにつれて格差が広がるだろう。
容易なトレードは不正な自動化を招く
別の観点として、自動化がある。ボットや不正な振る舞いの撲滅には努めているが、迅速なトレードシステムを使用する少数のトレードボットからの影響を完全には払拭できていない。もしボットがアイテムを検索し、他のプレイヤーとの会話無しに購入ができるならば、大きな経済圏が誕生してしまうだろう。それは一般的なプレイヤーに取って、決して好ましくは無い。

Path of Exileにおけるトレードの歴史

当初から、我々は Path of Exile にはトレード機能が必要でありながら、それを容易にし過ぎないことに注意を払ってきた。キャラクターのアップグレードが(トレードのみで)簡単に行えてしまう他のアクションRPGで何が起こったかも知っていた。トレードチャットと安全性に配慮したプレイヤー間トレード画面を追加し、プレイヤーは取引について交渉し、取引先リスク無しでは取引を完了できないようにした。

トレードに実際に与える影響についての十分な予測無く、公式フォーラムにアイテムをリンクする機能を加えた。アイテムをリンクすることで、実際にそのアイテムを所持していることを他のプレイヤーに証明できる。システムは自動的にそのアイテムを今も所持しているかを判定し、検証済みであるとマーク付けするからである。このシステムの本来の想定は、あなたが発見した素晴らしいアイテムを他プレイヤーに自慢してもらうためのものだった。ゲーム内でのアイテムリンクシステムと同様である。Path of Exileではアイテムが中心であるため、アイテムの所有権を示す方法を提供することが重要だと考えていた。ゲーム内からツイッターへアイテムを投稿することさえ考えていたのだ。こちらは実装には至らなかったが。

間もなく、プレイヤーはアイテムリンクを使ってトレードフォーラムに店を開くようになった。これは予想内で、アイテムの所有権を証明することがアイテムリンクの目的だったからである(トレードを要求する際に、現在も所有しているかの確認もできる)。店は複雑化したため、店を管理しアイテムを登録するためのツールも作成された。ここまでは、良い感じだ。

トレード用エコシステムが発展していった。そこは求めるアイテムを迅速に検索できるトレード用ウェブサイトであったが、トレードを行うためにはゲーム内で売り主に手作業で連絡を取る必要があった。これにより以前よりも高速化を招いた。我々はその状況を受け入れるようになったが、特にある側面を心配していた: トレード用フォーラムを作成するために、プレイヤーはサードパーティー製のプログラムをダウンロードし、自分のアカウントの詳細(少なくともウェブセッションID)をそれに入力していたのだ。そういったツールやその製作者が情報を不正に利用することはなかったものの、プレイヤーにとって潜在的に危険な状況であり、我々は公式な解決策を必要とした。そこで、public API経由でトレードサイトへPremium Stash Tabの内容を公開できるようにした。

これが本日の状況である。トレードのためにアイテムを公開することは容易であり、アイテムを検索することも容易であるが、トレードを完了するのには若干の不満を感じる。この残る不満こそがトレードをほぼ瞬間的にする道に立ちはだかっている。我々は、この不満は良い状況だと解釈する一方で、最終的に何が起こるかについては大きな懸念がある。Path of Exileの長期的な健全さを第一にしたいのだ。

The Trade Market

中国を中心にTencent社によって運営されているバージョンの Path of Exile では、公開スタッシュタブとウェブフォーラムへの投稿を検索するシステムの代わりに、"Trade Market" が使われている。このシステムは Xbox One 版でも使われている - ご想像の通り、ウェブページでの検索やテキストベースのトレードのための会話は、コンソールのコントローラーとは相性が悪い。

Trade Market において、我々はトレードの別の方向性を試している。そこではトレードは容易に行えるものの、求めるぴったりなアイテムを探すのを難しくしている。アイテムのクラスやタイプをざっくりと絞り込むことはできるが、その大量の検索結果から求めるアイテムを目で見て判断する必要がある。このシステムではあえて検索を困難に、トレードを容易にしており、かなり異なるトレードを体感することになる。なお、これをPC版に移植する予定は無い。

Solo Self-Found モードの役割

トレードを使用しないプレイヤーは Path of Exile の進捗に大きな不利益を被る。しかしながら、トレードしないことでチャレンジをより長く楽しむことを求めるプレイヤーも存在する。歴史的に、そうしたプレイヤーは単独プレイを行うのだが、それを認知し達成したことを証明する方法が無かった。トレードをしたのではないか、その成果は無効ではないかと言い掛かりをつけられることもあっただろう。

公式に Solo, Self-Found モードを Content Update 2.6.0 (Breach League) にて追加した。これはトレードもパーティプレイもできないキャラクターを作成するオプションである。異なるラダーに属し、通常のキャラクターに変換するまで続けた期間を表示する。重要なことだが、このモードであってもアイテムは容易に通常のゲームへ移動してトレード可能にできる(そうしてもSSFでの利点は無いとはいえ)。

なお、このモードが決してトレードをしないというプレイヤー向けであることは、通常ゲームでトレードを大幅に容易にすることの前兆ではない。

本日の変更

先のニュースに記載したように、オンラインAPIにてプレイヤーの AFK 状態を公開するようにした。このAPIはコミュニティ運営のトレードサイトで利用されており、現時点でトレードに対応できるオンラインプレイヤーを対象に絞り込みする機能を追加できるだろう。さらに、DNDモードの場合はオンラインとはみなされないようになる。DNDモードのプレイヤーはメッセージを受け取れないからである。

また、仮運用ではあるが公式のトレードサイト: www.pathofexile.com/trade も立ち上げた。試してみて、フィードバックしてほしい!

このトレードサイトの目的は、トレードに関する基礎を変更するものでははない。特に非英語圏のプレイヤーに対して、他のコミュニティサイトの代替となるものである。

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