最終更新:ID:Rd+LLO2WvA 2023年12月17日(日) 02:47:49履歴
「キョーカ?なんでえ、あらたまって電話なんぞ。ロンドンにゃいつ帰るんだい?みんな待ってるぜ。なに?函館ェ?おーおー、こっちも大騒ぎだぜ。ごくろうさんなこった!だーれがそんな日本くんだりのど田舎なんて行くもんですか。今にシャーベットになるぜ!言っとくが俺はそんなとこはごめんだからな!ぜーったいついてってなんかやらんぞ!いいな!…なっ、なんと!?一人で行くゥ!?まっ、待てってんだ!早まったことはやめなさい!あーっ、切っちまいやがったあのスカポンタン!」
【本名】ディーン・アンドレ・デ=ヴェステマー・フェルナンド(Dean Andres de Vestemer Fernando)
【渾名】ディナンドリ・エル=ソール(Denandre El-Sol)
【性別】男性
【年齢】25歳
【出身】スペイン
【身長・体重】192cm・88kg
【外見・容姿】
顎ひげをたくわえた鼻の高い偉丈夫。黒髪に橙の目を持つ。
【属性】空/火
【魔術属性】元素転換
【魔術回路】質:B+ 量:A 編成:正常
【所属】時計塔現代魔術科『エルメロイ教室』、時計塔天体科
【渾名】ディナンドリ・エル=ソール(Denandre El-Sol)
【性別】男性
【年齢】25歳
【出身】スペイン
【身長・体重】192cm・88kg
【外見・容姿】
顎ひげをたくわえた鼻の高い偉丈夫。黒髪に橙の目を持つ。
【属性】空/火
【魔術属性】元素転換
【魔術回路】質:B+ 量:A 編成:正常
【所属】時計塔現代魔術科『エルメロイ教室』、時計塔天体科
魔術家としては古参に類するデ=ヴェステマー家の魔術。系統は元素変換に属する。
地上から望む星々の配列や関連に神秘を見出す天体魔術とは思想が異なり、客体として単一の恒星それ自体に神秘性を見出す。
その神髄はかねてより単時点的な恒星の不滅性を主題としており、1900年代以降は御多分に漏れず自然科学としての天文学の勃興に伴い衰退を免れない風前の魔術でしかありえなかった。
そこで彼は現代魔術科に於ける研鑽を通じ、ここに「星が生じてから滅ぶまで」の過程に注目した再解釈を加える試みに着手。現代科学へ急速に迎合しながらもその未解明の神秘性を汲み出す新たな視点を提示し、今ではその場凌ぎとはいえ緩やかな再興の兆しにあるとすら評される。
ことほどさように歴史を積んだ魔術が現代科学の波及を受け(見方によれば破壊的なまでに)在り方を変えるというのは稀有な事例でもあり、同年代の魔術師としては並の上程度の腕前にすぎないディナンドリの名が時には他科においてもあるいは侮蔑、あるいは好奇の声色と共に囁かれる所以でもある。
しかしながらその姿勢とデ=ヴェステマー本来の(比較的な)権勢の小ささ故に古巣であるはずの天文科からは今や爪弾きも同然に扱われている───これがかつての「狂犬」ディナンドリ・デ=ヴェステマーである。
火球の精製、恒常性を利用した物質の固着化等の性質はそのままに、かつてに比しても格段にその応用範囲は拡張されているものの、まだまだ研ぎ澄まされているとは言い難く、突然一室が爆発したかと思えば次に大声の悪態が轟く、1分もせず現代魔術科のロードがそこへ飛び込む、そんな光景もまた今の現代魔術科におけるありふれた一幕である。
地上から望む星々の配列や関連に神秘を見出す天体魔術とは思想が異なり、客体として単一の恒星それ自体に神秘性を見出す。
その神髄はかねてより単時点的な恒星の不滅性を主題としており、1900年代以降は御多分に漏れず自然科学としての天文学の勃興に伴い衰退を免れない風前の魔術でしかありえなかった。
そこで彼は現代魔術科に於ける研鑽を通じ、ここに「星が生じてから滅ぶまで」の過程に注目した再解釈を加える試みに着手。現代科学へ急速に迎合しながらもその未解明の神秘性を汲み出す新たな視点を提示し、今ではその場凌ぎとはいえ緩やかな再興の兆しにあるとすら評される。
ことほどさように歴史を積んだ魔術が現代科学の波及を受け(見方によれば破壊的なまでに)在り方を変えるというのは稀有な事例でもあり、同年代の魔術師としては並の上程度の腕前にすぎないディナンドリの名が時には他科においてもあるいは侮蔑、あるいは好奇の声色と共に囁かれる所以でもある。
しかしながらその姿勢とデ=ヴェステマー本来の(比較的な)権勢の小ささ故に古巣であるはずの天文科からは今や爪弾きも同然に扱われている───これがかつての「狂犬」ディナンドリ・デ=ヴェステマーである。
火球の精製、恒常性を利用した物質の固着化等の性質はそのままに、かつてに比しても格段にその応用範囲は拡張されているものの、まだまだ研ぎ澄まされているとは言い難く、突然一室が爆発したかと思えば次に大声の悪態が轟く、1分もせず現代魔術科のロードがそこへ飛び込む、そんな光景もまた今の現代魔術科におけるありふれた一幕である。
自らを燃やし輝く星を参考にした新たなるデ=ヴェステマーの魔術の一例。魔力の自発反応を主題とした研究サンプルで不安定。
エーテルが元素転換により炎に転換され、そのエネルギーの干潮的再転換により即時にエーテルに戻る。これを繰り返すことで初期状態の魔力が尽きるまで内部爆発を続ける大変危険な小天体。
取扱注意、人に向けない、屋内で作らない等々の血の盟約が彼の教諭との間に結ばれている。
エーテルが元素転換により炎に転換され、そのエネルギーの干潮的再転換により即時にエーテルに戻る。これを繰り返すことで初期状態の魔力が尽きるまで内部爆発を続ける大変危険な小天体。
取扱注意、人に向けない、屋内で作らない等々の血の盟約が彼の教諭との間に結ばれている。
かつて友人たちと議論した「空を飛ぶ方法」の数ある内の一つ。両手両足から指向性の爆薬かなにかで間歇ジェットを噴射すれば十分推力を得て飛行できるのではないか───つまりは飲んだくれのたわ言である。
彼はこの話題を次の瞬間には二日酔いの頭の遥か辺境に追いやったが、不幸にも現時点での彼であれば着地を考慮しなければ実現できてしまう。
彼はこの話題を次の瞬間には二日酔いの頭の遥か辺境に追いやったが、不幸にも現時点での彼であれば着地を考慮しなければ実現できてしまう。
上述の情報のみを携えて彼と相対する者はまずそのあまりに俗物的な感性に気勢を削がれるだろう。
彼は旧体制を破壊せんと目論む急進的革新者でもなければ家系の存続に心血を注ぐ情熱的研究者でもありえない。
そこにいるのは朗らかで軽妙な人あたりとユーモア、それと表裏をなす激情的な気性の荒さをもつ小市民そのものである。
その時受けた感情が即座に表に出る性格で、飾らなく素直、言い換えれば子供っぽく熱くなりやすい。
口の悪さは魔術師随一。非常に短気で喧嘩っ早く、怒ると何かと膨大なレパートリーの罵倒が次々に飛び出してくる。
反面情にもろく、悲しい身の上話を聞けば泣いてラム酒をおごり、他人の喜ばしい出来事も自分のことのように喜びラム酒をおごる。
その酒好きは輪をかけて強くなっており、何かにつけて飲んでいる。
地に足のついたリアリストでもあり、何かと奇天烈な人物の多いエルメロイ教室では彼らをたしなめる事もある。
俗人的な謙虚さから必要以上に気取ったり偉ぶったりすることが嫌いで、常に自然体でいることを良しとする。そうした人物への嫌悪感も変わらず、今や全く天体科に顔を出さなくなっている直接の原因でもある。
激情的な性格に反して等身大の思考から生まれるどっしりと揺るがぬ精神性は、在学生では年長寄りのこともあり、時に頼もしい太陽の男としてエルメロイ教室の同窓をなしている。
だが、かなりドジな部分は昔から直っていない。
不注意でつまづいて転ぶ、余所見をして電柱にぶつかる、魔術が爆発して黒コゲになる等々、その後の大きな罵声含めて日常茶飯事である。
これが本人の高い行動力と悪く噛み合った時、しばしば教室にトラブルを呼び込む種ともなる。
魔術の研鑽についてもできる事をできる範囲で好きに行うという姿勢で臨んでおり、大胆な魔術の再解釈も気性と時流と魔術とがうまく噛み合った結果と言える。どれか一つでも欠けていれば現在のディナンドリは無かったであろう。
決して天才でも秀才でもないが、類まれなる柔軟さと型破りな思考でもって頭角を表しはじめた『エルメロイ教室』では典型的な人物といえる。
特技:天文航法
好きなもの:大の酒好き
苦手なもの:虫
願い:酒を山ほど飲む
【一人称】俺 【二人称】きみ/おめえ/てめえ【三人称】○○(名前)/あいつ
彼は旧体制を破壊せんと目論む急進的革新者でもなければ家系の存続に心血を注ぐ情熱的研究者でもありえない。
そこにいるのは朗らかで軽妙な人あたりとユーモア、それと表裏をなす激情的な気性の荒さをもつ小市民そのものである。
その時受けた感情が即座に表に出る性格で、飾らなく素直、言い換えれば子供っぽく熱くなりやすい。
口の悪さは魔術師随一。非常に短気で喧嘩っ早く、怒ると何かと膨大なレパートリーの罵倒が次々に飛び出してくる。
反面情にもろく、悲しい身の上話を聞けば泣いてラム酒をおごり、他人の喜ばしい出来事も自分のことのように喜びラム酒をおごる。
その酒好きは輪をかけて強くなっており、何かにつけて飲んでいる。
地に足のついたリアリストでもあり、何かと奇天烈な人物の多いエルメロイ教室では彼らをたしなめる事もある。
俗人的な謙虚さから必要以上に気取ったり偉ぶったりすることが嫌いで、常に自然体でいることを良しとする。そうした人物への嫌悪感も変わらず、今や全く天体科に顔を出さなくなっている直接の原因でもある。
激情的な性格に反して等身大の思考から生まれるどっしりと揺るがぬ精神性は、在学生では年長寄りのこともあり、時に頼もしい太陽の男としてエルメロイ教室の同窓をなしている。
だが、かなりドジな部分は昔から直っていない。
不注意でつまづいて転ぶ、余所見をして電柱にぶつかる、魔術が爆発して黒コゲになる等々、その後の大きな罵声含めて日常茶飯事である。
これが本人の高い行動力と悪く噛み合った時、しばしば教室にトラブルを呼び込む種ともなる。
魔術の研鑽についてもできる事をできる範囲で好きに行うという姿勢で臨んでおり、大胆な魔術の再解釈も気性と時流と魔術とがうまく噛み合った結果と言える。どれか一つでも欠けていれば現在のディナンドリは無かったであろう。
決して天才でも秀才でもないが、類まれなる柔軟さと型破りな思考でもって頭角を表しはじめた『エルメロイ教室』では典型的な人物といえる。
特技:天文航法
好きなもの:大の酒好き
苦手なもの:虫
願い:酒を山ほど飲む
【一人称】俺 【二人称】きみ/おめえ/てめえ【三人称】○○(名前)/あいつ
「ヒグマがいるならヒグマがいるって最初に言っといてほしいもんですね。おかげで俺の右手はもう少しであのクマちゃんの昼ごはんになるとこだぜ」
「なっ、なにィ!?結界が破られてるゥ!?あれがなかったら俺たちゃどうすればいいんだ!そんなんでよく魔術師がやってられるな!今に店の看板おろすことになるぜ!」
「何かと思えばあのナメクジ野郎どもの使い魔の残りかすじゃんか。聖杯の破片ってのは実はニセの情報で、俺たちをこの辺に放した魔獣のエサにしちまおうって魂胆だったってわけか、あんのヨゴレトマト!そういうことだったらこんな山奥にいるなんてとんでもねえ、すぐあいつらに知らせてやらにゃ!」
「ここが今のいる地点……北極星がここから見てちょうどあの木の上くらいにあるから、俺たちは北緯41度50分の線を横切ろうとしているわけだ。きみらに調べてもらいたいのはこのあたりの西経140度48分から50分の間なんだ」
「助かった…?おお神よ!感謝いたします!」
「おい!干からびたホタテみてーなツラしてる場合じゃねえぜチキショーメ!敵は3マイルもリードしてやがんだ、さっさと支度をしろい!」
「なっ、なにィ!?結界が破られてるゥ!?あれがなかったら俺たちゃどうすればいいんだ!そんなんでよく魔術師がやってられるな!今に店の看板おろすことになるぜ!」
「何かと思えばあのナメクジ野郎どもの使い魔の残りかすじゃんか。聖杯の破片ってのは実はニセの情報で、俺たちをこの辺に放した魔獣のエサにしちまおうって魂胆だったってわけか、あんのヨゴレトマト!そういうことだったらこんな山奥にいるなんてとんでもねえ、すぐあいつらに知らせてやらにゃ!」
「ここが今のいる地点……北極星がここから見てちょうどあの木の上くらいにあるから、俺たちは北緯41度50分の線を横切ろうとしているわけだ。きみらに調べてもらいたいのはこのあたりの西経140度48分から50分の間なんだ」
「助かった…?おお神よ!感謝いたします!」
「おい!干からびたホタテみてーなツラしてる場合じゃねえぜチキショーメ!敵は3マイルもリードしてやがんだ、さっさと支度をしろい!」
「ヒヨッコどもにおとぎ話のまねごとさせると思うと心配で、酒ものどを通らねえ。このままじゃ病気になっちまうからついてってやる事にしたんだよ!文句あっか!」
訳あって何かと付き合いは長く、現在では同窓生でもとりわけ信頼するよき友人。
近頃は彼女が習熟してきたところの電子、磁気を操る魔術を頼って、磁気プラズマ閉じ込め等々共同研究という名の一方的な協力を求めることもある。
昔からの適当ではっちゃけた性格の際立っている様には魔術師らしさが増したなと感じている。それ自体は良いにせよ、魂を本格的に電子化した事件の際にはそれが魔術師としての探究と知りつつも、ロードの叱責を受けて部屋を出てきた直後に激昂せずにはいられなかった。
函館聖杯探索/afterでは初め乗り気でなかった彼であったが、他の生徒が湧き立って次々と函館行きを決めたこと、そして彼女からの電話もとどめとなり荷物を抱え函館へ向かうはめになる。
「ようミカビ、炉の調子はどうだ?あやー、どうも反応がにぶいな。これじゃ加圧してもパンみたくはじけてサンプルがおじゃんだぜ。どれ、ここはお手本を……(爆発)」
後輩にあたる。アプローチこそ違えど、比較的近しい手法によって魔術を研鑽している為に研究領域が被りやすく、最近では論文の交換や回し読み、小工房に顔を出し合ったり設備を共有したりと、特に学業における接点が多い相手。
リアリスト的な物の考え方の相性も悪くなく、友人関係としては良好なものを築いていると言えるが、彼女の趣味である日本フリークには昔似たような後輩を見ているために慣れた調子で流すものの余りついて行けておらず、本人すら言っている意味が分かっているのか曖昧なコトワザには内心呆れもある。
聖杯探索の旅では初見の日本に精神崩壊しかけた彼女をなんとか励ましブレーンとして信頼をおくが、基本的にその護衛を押し付けられるのは彼でもある。
「ミカビのトーヘンボクもう3時間も出てこねえ。パーになっちまったんかなあ。幸先悪いぜ、ったく!これがジャパンリアリティショックてやつか。出てくる頃にゃスペインかぶれになってねえといいけど」
「まあまあ、そうむくれなさんなって!今どきダイミョーがニンジャを飼ってるなんてロンドンでアーサー王がナイトとサンバ踊ってるてなもんだよ。それよか見ろ、この広い海!絶景だぜ。な?物事はつとめて、いい面を見るようにしねえと……」
「ニンジャ?忍者がどうしたって?おたくが忍者の末裔なら俺ァいまごろスペイン王家の末裔でございますことよ」
後輩にあたる。彼女をニンジャと呼ばないうちのひとり。あくまでカゾエと呼ぶのは彼女がどうしてもニンジャなどとは思えず、自称と見なしているため。
器用で何でもこなす不思議ちゃん、認識としてはそれくらいのものだが、それだけでも彼にとってれっきとした同窓の友人の条件を満たすには十分である。聖杯探索の旅では能力の信頼を置いて偵察等々をまかせるが、その後にイクラを奢らされるのは彼でもある。
面と向かって会話する際は煙に巻くような語気にペースを乱されやすく、呆れたり怒ることもしばしばだが、のらりくらりした口調に内心の発露を隠していることを何となく勘づいてもおり、歳の離れた後輩として気にかけるような場面も見られる。
「よし、そっちを調べるのはきみに任せる。俺はこのキャンプでお粥でも作っとくから……くれぐれも無茶だけはせんようにな!キャビアだとォ、この期に及んでそんなぜいたく言えたもんだなオタンコナス!その辺でサメでも取ってこいっての!」
「てーした手際じゃねえの。その調子でこっちのタマネギもみじん切りにしてくんな。ありゃほんまもんのニンジャかもしれんぜ、なあミカビ?」
「なんだカゾエ?一人部屋?まーだそんなこと言ってやがる、気でも触れたんかよ!?ただでさえあのゴキブリどもに狙われてるってのに一人にさせるかい!二人か三人一組ってみんなで決めたろ、大人しくキョーカと寝てろっての!あーあー、スネちまって……」
「落ち着きなさい、そう慌てなさんなって、ドラゴンだろうがなかろうが……なっ、なんと!ほんとにドラゴンだ!くっ、空襲警報!国家存立の危機!SOS!すぐ助けを呼べ!ザック!あわてるな!女子供が先だ!落ち着けよ!」
「おい、外に出ちゃだめだ!まだあのゴジラもどきがその辺にいるんだぜ!死ににいくようなもんだ!」
「縁起の悪いやつがまた出やがった、この座礁ナマコ!てめーなんかにやられてたまるかってんだ、変質者!昼行灯!はぐれクジラ!ヘナチョコウミウシ!……あっあっ、そ、そんなにコーフンしますとお体に悪いですよ」
「いででっ、妙な礼装刺してくれやがって、あんのヘボクラゲ……次会ったら羽むしってローストチキンの剥製にして……いででっ!雨でも降りはじめんことをいのるぜ。くわばら、くわばら……」
「黙れ、この人民の敵!バケモン!バイキン!バチアタリ!人の命をなんだと思ってやがる!カッコばっかつけやがって、要するに人殺しがしてえだけじゃんかよ!」
「ギョギョッ!もしやこれ、全部ホトケさんの……こんな縁起のいいもん見るためにはるばるエコノミーに揺られてきたんじゃねえやい!おんのれェ、死にぞこないども!B級映画!実写版デッド・ライジング!」
「てめーはこの俺が相手だ、かかってこんかい瓶底サディスト!ネクロフィリア!うじ虫!ファシスト!パラノイア!てめーみてーなんを地球のダニってんだ!死体どもごと土ん中にたたっこんでやらあ、ドシロート!」
「オリョ?誰かと思ったらありゃーお姫さんじゃねえの!なんで時計塔のアナクロ集団と一緒にいるんだ?」
訳あって何かと付き合いは長く、現在では同窓生でもとりわけ信頼するよき友人。
近頃は彼女が習熟してきたところの電子、磁気を操る魔術を頼って、磁気プラズマ閉じ込め等々共同研究という名の一方的な協力を求めることもある。
昔からの適当ではっちゃけた性格の際立っている様には魔術師らしさが増したなと感じている。それ自体は良いにせよ、魂を本格的に電子化した事件の際にはそれが魔術師としての探究と知りつつも、ロードの叱責を受けて部屋を出てきた直後に激昂せずにはいられなかった。
函館聖杯探索/afterでは初め乗り気でなかった彼であったが、他の生徒が湧き立って次々と函館行きを決めたこと、そして彼女からの電話もとどめとなり荷物を抱え函館へ向かうはめになる。
「ようミカビ、炉の調子はどうだ?あやー、どうも反応がにぶいな。これじゃ加圧してもパンみたくはじけてサンプルがおじゃんだぜ。どれ、ここはお手本を……(爆発)」
後輩にあたる。アプローチこそ違えど、比較的近しい手法によって魔術を研鑽している為に研究領域が被りやすく、最近では論文の交換や回し読み、小工房に顔を出し合ったり設備を共有したりと、特に学業における接点が多い相手。
リアリスト的な物の考え方の相性も悪くなく、友人関係としては良好なものを築いていると言えるが、彼女の趣味である日本フリークには昔似たような後輩を見ているために慣れた調子で流すものの余りついて行けておらず、本人すら言っている意味が分かっているのか曖昧なコトワザには内心呆れもある。
聖杯探索の旅では初見の日本に精神崩壊しかけた彼女をなんとか励ましブレーンとして信頼をおくが、基本的にその護衛を押し付けられるのは彼でもある。
「ミカビのトーヘンボクもう3時間も出てこねえ。パーになっちまったんかなあ。幸先悪いぜ、ったく!これがジャパンリアリティショックてやつか。出てくる頃にゃスペインかぶれになってねえといいけど」
「まあまあ、そうむくれなさんなって!今どきダイミョーがニンジャを飼ってるなんてロンドンでアーサー王がナイトとサンバ踊ってるてなもんだよ。それよか見ろ、この広い海!絶景だぜ。な?物事はつとめて、いい面を見るようにしねえと……」
「ニンジャ?忍者がどうしたって?おたくが忍者の末裔なら俺ァいまごろスペイン王家の末裔でございますことよ」
後輩にあたる。彼女をニンジャと呼ばないうちのひとり。あくまでカゾエと呼ぶのは彼女がどうしてもニンジャなどとは思えず、自称と見なしているため。
器用で何でもこなす不思議ちゃん、認識としてはそれくらいのものだが、それだけでも彼にとってれっきとした同窓の友人の条件を満たすには十分である。聖杯探索の旅では能力の信頼を置いて偵察等々をまかせるが、その後にイクラを奢らされるのは彼でもある。
面と向かって会話する際は煙に巻くような語気にペースを乱されやすく、呆れたり怒ることもしばしばだが、のらりくらりした口調に内心の発露を隠していることを何となく勘づいてもおり、歳の離れた後輩として気にかけるような場面も見られる。
「よし、そっちを調べるのはきみに任せる。俺はこのキャンプでお粥でも作っとくから……くれぐれも無茶だけはせんようにな!キャビアだとォ、この期に及んでそんなぜいたく言えたもんだなオタンコナス!その辺でサメでも取ってこいっての!」
「てーした手際じゃねえの。その調子でこっちのタマネギもみじん切りにしてくんな。ありゃほんまもんのニンジャかもしれんぜ、なあミカビ?」
「なんだカゾエ?一人部屋?まーだそんなこと言ってやがる、気でも触れたんかよ!?ただでさえあのゴキブリどもに狙われてるってのに一人にさせるかい!二人か三人一組ってみんなで決めたろ、大人しくキョーカと寝てろっての!あーあー、スネちまって……」
「落ち着きなさい、そう慌てなさんなって、ドラゴンだろうがなかろうが……なっ、なんと!ほんとにドラゴンだ!くっ、空襲警報!国家存立の危機!SOS!すぐ助けを呼べ!ザック!あわてるな!女子供が先だ!落ち着けよ!」
「おい、外に出ちゃだめだ!まだあのゴジラもどきがその辺にいるんだぜ!死ににいくようなもんだ!」
「縁起の悪いやつがまた出やがった、この座礁ナマコ!てめーなんかにやられてたまるかってんだ、変質者!昼行灯!はぐれクジラ!ヘナチョコウミウシ!……あっあっ、そ、そんなにコーフンしますとお体に悪いですよ」
「いででっ、妙な礼装刺してくれやがって、あんのヘボクラゲ……次会ったら羽むしってローストチキンの剥製にして……いででっ!雨でも降りはじめんことをいのるぜ。くわばら、くわばら……」
「黙れ、この人民の敵!バケモン!バイキン!バチアタリ!人の命をなんだと思ってやがる!カッコばっかつけやがって、要するに人殺しがしてえだけじゃんかよ!」
「ギョギョッ!もしやこれ、全部ホトケさんの……こんな縁起のいいもん見るためにはるばるエコノミーに揺られてきたんじゃねえやい!おんのれェ、死にぞこないども!B級映画!実写版デッド・ライジング!」
「てめーはこの俺が相手だ、かかってこんかい瓶底サディスト!ネクロフィリア!うじ虫!ファシスト!パラノイア!てめーみてーなんを地球のダニってんだ!死体どもごと土ん中にたたっこんでやらあ、ドシロート!」
「オリョ?誰かと思ったらありゃーお姫さんじゃねえの!なんで時計塔のアナクロ集団と一緒にいるんだ?」
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