kagemiya@ふたば

魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
耐久が低いセイバーにとっては生命線となるスキル。

ワルキューレ達の所持する狼ケニングを乗りこなす技術。
自由自在に空を駆ける狼による進撃が標的を追い詰める。
あくまでケニングに特化したスキルであるために、ケニング以外の幻想種を乗りこなす事は困難。
それでも、通常の乗り物や動物であれば十二分以上に乗りこなすことが可能である。

神性適正を持つかどうか。
ワルキューレであるセイバーは高い適性を持つ。
……のだが、他ならぬセイバーがこの神性を否定している為、通常は機能していない。
宝具解放状態でのみ効果を発揮するが、効力は微弱。

魔力の蓄積と解放による能力強化。
セイバーのそれは氷として出力される。
かつての燃費の悪さはいくぶんか改善され、使い方にも幅が増えた。
瞬間的な火力は出さなくなったものの、総合的に見た場合の火力や利便性は向上している。

北欧の刻印魔術、ルーンの所持。
セイバーが独自に習得したもので、その出来は正しい形とは離れたもの。
伝承、伝説として虚実入り混じった状態で後世に残ったものの再現。
純粋なルーンに比べて足りるべき所は不足し、必要のない場所が突出している。
間違いだらけで歪な形のルーンは魔術として奇跡的に機能はすれど、僅かに身体能力を上げる事しか出来ない。

戦場において恐怖心を和らげ相手を威嚇し、己を鼓舞する為の雄叫び。
終わりなき戦いの中で、己を見失わぬ為に叫び続ける慟哭にも似た狂乱。
一時的に自らにAランク相当の『狂化』スキルを付与し、全ての“敵”を塵殺するまで戦闘を続ける。

ワルキューレ達の持つと言われる純白の羽衣、その信仰の具現……の成れの果て。
持ち主の精神を反映するかのように汚れ、擦り切れたボロ布。
発現させることで一時的に神性をセイバーに持たせ、能力をアップさせる。
また飛行能力も付与させるのだが、あちらと違い、セイバー自身を浮かせるのではなく、羽衣がその形を変え空を駆ける狼ケニングの姿になることで間接的に付与させる効果となっている。
この狼への変形能力は、羽衣自体がワルキューレに対する信仰の集約ともいえる宝具であった為に可能となった。
だがそれ以上に、セイバーが“より正しいワルキューレの姿”を求めたために変質したというのが正しいだろう。

セイバーの持つ無銘の剣。
細やかな装飾がされた大剣…だったもの。
装飾はあたかも長年の戦いで摩耗したかのように使い潰され、擦り切れた刃は斬ることを忘れた。
使い手の身の丈ほどもあるこの鉄塊は斬るというより削り取り、磨り潰す為の武器として機能する。
この巨大な鉄屑をセイバーは驚くほど器用に、そして流麗に使いこなす。

主神オーディンの娘達にして、白鳥の羽衣を纏って勇者をヴァルハラへ導く美しき天使、戦乙女ワルキューレ。
彼女はその内の一人、神々の残せし物レギンレイヴ――だったもの。
正しくはレギンレイヴの後継者だったレギンレイヴが、霊長の守護者と化した姿。
個人としての信仰が薄く、さらに本来は死んでいるべき人間だったものが、無理やり座に己をねじ込んできた。その事象、摂理の歪みが引き起こす運命のいたずらの具現…つまりこちらのレギンレイヴが存在している世界にとってはif、もしもの存在であり、未来の姿というわけではない。
したがって“こちら”では正規の手段に拠る召喚は不可能。
だがもしも、何かしらの強大な力で運命そのものが捻じ曲げられてしまうか、歴史の“もしも”が許されてしまうような、世界が根底から揺るがされるような大いなる事象が起きた時であるのなら、この錆びついた翼の天使は血反吐を吐きながら現世へ舞い降りるだろう。

色々あってグレたレギンレイヴ。
ワルキューレというよりも霊長の守護者としての側面が強い。
その経緯から精神的に摩耗し、自身のことを“他者に使われる道具”として認識。
自ら行動を起こすことは殆ど無くなってしまったが、それ故にマスターの命令には忠実である。
一見して無慈悲で冷徹な殺戮兵器を演じる物の、あくまでそれは自衛の為に身に着けた心の鎧。
自嘲的で虚無的でありながらも、心根は未だ無垢な少女のまま。
ゆえに霊長の守護者としての己に絶望し、摩耗したと言えよう。

その人生経験の殆どを他者を殺すために使ってきたため、コミュニケーション能力が育っていない。
グレていない自分のような愚直さを失っているのもあって、戦闘を介さない交流に対しては臆病。
心を開くまでは頑なに一定以上の距離を開けようとするが、一度心を許した相手には、元の彼女よりも重い親愛を寄せるだろう。
ワルキューレに対する憧れは変わらず持っており、破れてしまったとはいえ夢もまだ消えてはいない。
誰かからの愛を欲し、誰も傷つけずに済む未来を、叶わないと知りながら渇望し続ける。

召喚：「セイバー、レギンレイウ゛。しょうかんにおうじさんじょうした。
　　　　さあ、こんどはだれを、なにをころせばいい……？」

レベルアップ：「わたしにちからを、くれたのか」
霊基再臨：「わたしに、きたいしているのか、なにを……？」
その2：「……す、すまない。どうかんしゃをつたえればいいのか、うまくわからなくて……あ、ありが、とう」
その3：「ふしぎだ、マスターといっしょなら、たたかうこともつらくない……うけとったこのちから、むだにはしない、みていてくれ」
最終：「このちからは、きもちは……マスター、おまえがおもいださせてくれたものだ。ならば、わたしはこのみのすべてを、このこころのすべてをつくして……しゅごしゃとしてでなく、ワルキューレとして、マスター、おまえのつるぎとなろう！　そうだ、わがなはレギンレイウ゛…ほこりたかき、ワルキューレのなをつぎしものだ！」

開始：「いくか」
その2：「よごれしごとはなれているさ」

スキル：「ちからを……！」
その2：「う、オォォ――！」
選択：「わかった」
その2：「いいだろう」
その3：「おまえにしたがおう」
攻撃：「ちれ……！」
その2：「くらうがいい！」
その3：「たおれろ……！！」
EX：「ニブルヘイムへいくがよい！　さらばだ！」

宝具選択：「しかたがない、か…！」
その2：「きこえるか、おおかみたちのあしおとが……！！」
宝具：「けがれどりのはごろもロスト・ゲヴァント――！
　　　　そらをみよ！　わがおおかみのあしおとをきけ！　そしておそれよ！
　　　　きさまがみるは、こごえるよるのながれぼし――だ！！」

小ダメージ：「く…！」
大ダメージ：「うぐ……！！」

戦闘不能：「これで、すこしは、ねむれるか……」
その2：「ああ、やはり、わたしなどでは……」
勝利：「おわった……のか。そうか、おわってくれたのだな……」
その2：「ヘルのみもとでねむるがいい、それが、へいおんというものだ」

会話：「しゃべっているひまがあるのか？　あるのか……そうか……」
その2：「おまえのことは……き、きらいではない、うん、きらいではない、ぞ」
その3：「わたしはおまえのどうぐだ……すきなときに、すきなふうにつかえばいい」
その4：「あれをみると、むねがくるしくなる。わたしは、あのわたしのままで、いれたはずなのだとおもうと、むねのおくが、な……（レギンレイヴ所持）」
その5：「かのじょにつみはない。かわってしまったのはわたしで、むしろわたしがあやまるほうさ……だが、もし、かのじょとであいさえしなければ……もし……（レギンレイヴ(罪)所持）」
その7：「う、う、う……うらましい……！！　ずるい、ずるいぞ！　あいつばかりたのしそうに……いや、とくにあのルーンのもんだいしゅうがうらましい……！(レギンレイヴ【水着】所持)」
その8：「ま、まさか、わたしのようなものが、ほんもののワルキューレとかたをならべるひがくるとは……む、むむむ、これは、ゆめか……？！　ま、マスター、わたしのほほをつねってみてくれ……うぐっ、ゆ、ゆめでは、ないようだな……！（レギンレイヴ以外のワルキューレ所持）」

好きなこと：「しずかなときに、そっとめをとじる。なにもしなくていい、なにもかんがえなくていいというのは、しあわせなことだ」
嫌いなこと：「いちどきいたひめいはずっとノイズとしてみみにのこりつづける……できれば、あんなさけびは、もうききたくないな……」
聖杯について：「あれのせいで、わたしはなんどか“しごと”をするハメになった……ゆえにいいおもいではないが、ときおり、このくるしみをおわらせるしゅだんでもあるのではないかと、おもうのだ……」

絆：「ま、マスター、その……いや、なんでもない、すまない……」
その2：「マスター……わたしなんかとふたりきりで、たのしいか……？　わたしは、べつにかまわないが……」
その3：「おまえのそばにいると、かたのちからがぬける。らくになるんだ。だから、おまえのそばにいるのは、す、すき、だぞ……」
その4：「……すまない、マスター、もうすこし、もうすこしだけ、おまえのそばにいさせてくれ……あのさけびごえが、きこえなくなるまで……もう、すこし、だけ……」
その5：「わたしは、ゆめをもっていた。いまはくだけてしまったが……きっと、マスターとであうためにはひつようなものだったのだろう。そして、いまはあたらしいゆめ……マスター、わたしはおまえと“しあわせ”になりたい……あぁ、そうだ、やっといえたぞ……フフ、わかっているさ、ほんとうにそうなることはできないだろう……でも、いいんだ、もういちど、こんなきもちになれたことが、わたしはなにより、うれしいのだから……」

イベント：「そとがさわがしい……いくのだなマスター、ならばわたしがごえいにつこう、まかせておけ」
誕生日：「おまえがうまれたひ……か。あぁ、とてもすばらしいひだな。わたしでよければ、しゅくふくさせてもらっても、いい、だろうか？」

09/16…仮完成。
09/17…完成。