最終更新:ID:NHnHDPS+BA 2024年09月04日(水) 19:03:46履歴
「初めに言っておく。ここから先は意味のない駄文だ。
あるものといえば、だいぶ先の話の伏線しかない。それでもいいなら読み進めるがいい」
【P.N.】白金 銀銅(しらがね-ぎんどう)
【性別】男性【年齢】不明(外見年齢だけで言えば20代後半)
【出身】不明
【身長】170cm前後【体重】不明
【特技】執筆
【好きなもの】まっすぐな意志
【苦手なもの】他人に流される人間
【決戦の日】白き王の間にて
【二つ名】「最も剛 きシナリオライター」
【性別】男性【年齢】不明(外見年齢だけで言えば20代後半)
【出身】不明
【身長】170cm前後【体重】不明
【特技】執筆
【好きなもの】まっすぐな意志
【苦手なもの】他人に流される人間
【決戦の日】白き王の間にて
【二つ名】「最も
【一人称】僕【二人称】アンタ、君、貴方【三人称】○○くん
80年代初頭から20年代前半にかけて活躍した作家、シナリオライター、あるいはプロデューサー。
主にフィクション小説やアニメ・特撮などサブカルチャー周りの脚本を執筆することを生業としている。
確固たる信念を貫くキャラクター同士の主張のぶつかり合いを書くことに定評があり、客層を選ぶもののその分根強いファンがつくことが特徴的な作家。
代表作として、アニメだけでも「超竜機神 ティタンキラー」(1986年)、「十字行軍西へ向かう」(1997年)、「滅亡使いの救命録」(2018年・アニメ版脚本のみ)など多岐にわたる。
アニメ以外にも「イドリース・クィンテセンス」(2007年・ゲーム)や「フューチャー・ウォーズ」(1999年・映画)、「仮面レイダーリバース」(2021年・特撮)などのシナリオを手がけている。
手がけたシナリオは大小合わせて100を超えるが、基本的にメディア出演は少なく、2001年11月に行われた雑誌のインタビューを除いて表に顔を出すことはない。
その後、唯一2022年に行われた仮面レイダーリバース完結記念のインタビューを終えて以降、突如として失踪。3年経過後の2024年に死亡扱いとなった。
失踪後に判明したことだが、出生時に戸籍届が出されていない、いわゆる無戸籍の人間だったらしく、親戚もいない天涯孤独の身だった。
そのような身でどのように生活をしていたのかは不明。親しい友人もおらず、また遺産などもほとんど存在しない人間だったと関係者は語っている。
以下は、彼が生前最後にメディアに露出したインタビュー記事の抜粋である。
────本日はよろしくお願いいたします。
白金銀銅(以下、白金):よろしくお願いします。
────早速ですが、仮面レイダーリバース完結おめでとうございます。
非常に熱に溢れた脚本で時には物議を醸しましたが、今のお気持ちをお聞かせください。
白金:結構今回はうまく書けたかな、ってのが正直な感想です。僕の作品って、結構試行錯誤の連続なんですよ。
ただ今回は、書きたいものが書けた。ああ、こうするのが正解だったのかって安堵できるようなものが書けた。そんな気がする。
────書きたいもの、と言うとやはり「強い信念」でしょうか。
仮面レイダーリバースでも、主人公とその兄妹の強い信念のぶつかり合いが主題になっていましたからね。
白金:まぁそうね。リバースの世界って、人を化け物が乗っ取ろうとする、そして支配しようとする世界でしょ?
でも、乗っ取る過程に問題がある。人を誘惑して、たぶらかして、こっちのほうが幸せだよって言う。それに乗った人間を怪物に変える。
じゃあ悪いのは人間なのか? それとも化け物なのか? 化け物が悪いとして、じゃあどうするか。そもそも誰がみんなを"救う"のか。
そういう信念がたくさん書けた。だから結構、よかったなって思える。
────なるほど。確かにリバースにおいては、最後はレイダー同士で戦うというショッキングな展開もありました。
あれは最初から構想があったのでしょうか?
白金:構想自体はあった。主人公とその妹は特に、最初からぶつかり合う、いや言っちゃえば殺しあう想定で書いてた。
2人とも自分を曲げないタイプで、兄は自己犠牲上等。妹は自己犠牲精神こそないけど、やると決めたらやるし、やれるならやろうとする。
書いてるうちに「ああ、こいつらはぶつかり合うな」って思ってたんだけど、なんか気づいたら大事になっちゃって(笑)
────キャラクターが勝手に動いたというやつですね(笑)
やっぱり、長年書いているとそういうことが多々あるのでしょうか?
白金:まぁ、割と。イドクィンの時とかキャラが勝手に動きすぎて困ったぐらい。
でもあれはもうちょっとうまくやれたよなぁ。勝手に変なの介入してきてさぁ。いっつも星見に邪魔されるんだよなぁ。
────星見、とは? お知り合いです?
白金:いや……こっちの話。イドクィンはもっと悲劇的になる予定だった。けどなんか、気づいたら大団円になってた。
だからぶっちゃけ、個人的には駄作。好きな人には悪いけどね。信念のぶつかり合いって、もっと血生臭くあるべきなんだよ。
俺も本当は、もっとそういう感じで書きたかったんだけど、見えてないもんを書くのは流儀に反するし。
────見えていないもの?
白金:あー、うん。まぁ、あれだよ。あれ。物語の筋書きの、ひらめき? みたいな、そういう。
────なるほど。直感が下りてきたらそれに従って書くタイプというわけですか。
それにしても、白金さんは非常に信念に対して信念を持っていますね。何か、過去にあったのですか?
白金:過去って言うより、家族かなぁ。うち12人家族なんだけど、とにかく強い意志を持てってうるさくて
────12人!? 大所帯ですね……。
白金:そう? 少ない少ない。まぁ喧しい家族だけど、根はいい奴らばっかですよ。
みんな揃って自分を曲げない連中ばっかですからね。僕は末っ子に近い立場なんで、苦労しましたよ。
ライターやりたいって言った時もすげぇ否定されてさ。じゃあ13人目連れてきてやるから覚悟しろよって飛び出して(笑)
以降40年、筆業続けてます。ま、13人目は全然見つかってないんですが(笑)
────(笑) 家族を1人増やすって言うと、やはり嫁さんですか?
白金:まぁー、うん。そんな認識でいいよ。結構いい線行ってるのはいたんだけどねー……。
王の子は惜しかったなー。あそこでキレたりしなけりゃ、もっと質の良いのを作れたんだろーけど。
白神のあの子もなー。あれもよかったけど、他人ありきだしなー。電脳世界だけで流出しても意味ねーんだよなぁ。
質はいいからリトライしてみたけど、うまくいかないもんだなー。
────あの、白金さん?
白金:ああ、ごめん。忘れて。プライバシー侵害だった。うん。
────と、とにかく、結構盛んに人と交流していることがわかりました。
やはり人を惹きつけるシナリオを生み出すのは、そういった盛んな人脈に由来するのでしょうか?
白金:ですね。人と出会えば、その分、その人の過去や信念を見れる。で、それらをカードみたいに組み合わせて人物とする。
そうすると「ああ、こいつにこの過去が組み合わさったらどう生きるかな?」って想像力が働く。麻雀みたいで楽しいですよ。
今自分の中にある手札から、どれだけうまい役、つまり人物像を組み立てられるか。そこから自分は人を引き付ける信念を練り上げるんです。
────どういった信念が、人を惹きつけるとかそういった部分まで考えて練っているのでしょうか?
白金:熱。これ以外にないと思います。人は基本的に、熱意に惹かれる生き物なんです。
ぶっちゃけ、明かりに吸い寄せられる羽虫と一緒。わかりやすいものに群がるんです。
だから僕は、この世界で最も強い熱を書きたい。そう思って書いてるうちに、信念のぶつかり合いが主題になっちゃうんですよね。
────なるほど。先ほどお聞きしたご家族の話を聞いても、強い信念を大事にする心意気が伝わりました。
白金:本当に? じゃあ僕が君の信念を否定したらぶん殴れる? っていうか殺せる?
────え?
白金:だから、君の持つ信念を否定されたら、その人殺せる? って聞いてんの。
────いや、それは…。
白金:ダメだよ。気軽に他人を分かるとか言っちゃ。基本的に人間は分かり合えないの。
人の根幹にある信念っていうのは、簡単に揺るがないしすり合わない。それがぶつかり合ったら殺しあうしかない。
他者に迎合して媚びへつらうだけの存在になったらダメなんだよ。人は太陽であるべきだ。
────太陽、ですか。
白金:人は星を見上げることができる。人は月を見つめることができる。
けどそれじゃだめだ。星は遠すぎる。月に至っては自分から光ってない。それは偽物だ。今の大衆と一緒。
距離を置きすぎて自分を出さないやつもいれば、自分の熱を持たずに他人の熱を借りて自分が光ってるように見せているやつもいる。
僕はそれは間違ってると思っている。たとえ近づくやつら全員燃やすような存在であろうと、人間は太陽になるべきだ。
────でも、それだと向き合うことができないんじゃないでしょうか?
白金:いいんだよ。真正面から向き合ったら目が潰れるほど輝くぐらいで。
うちの家族みんなそうだったよ? まぁ、そういうやつらだからこそ家族になれたんだろうなって思うけど。
────えーっと、話を変えましょう。
白金さん自身、非常に強い信念があるように見えますが、何かノンフィクション系列の本を書いたりなどはしないのでしょうか?
白金:思想を本にしろってこと? ダメダメ。信念ってのはフィクションだからこそ輝くの。事実として書いたら誰も取り合わない。
────と、言いますと? 逆のように思えるのですが。
白金:さっきも言ったでしょ。基本的に人間は分かり合えないって。それと同じで、本読んで全部を理解できる人も少ないの。
まだ無垢な状態の子供とかなら別だよ? でも、ある程度もう自分ってものを構築している大人は、何読んでもダメ。頭に入ってこない。
そういう連中はそろって、言葉をゆがめてとらえるしかできないんだ。
────ゆがめて?
白金:例えば僕を嫌う奴がいたとしたら、僕が何言っても"僕を嫌うための材料"にゆがめて捉えるって話だよ。
だからと言って、俺を好きな奴ならちゃんとしっかり理解するかって言うとそうでもない。ただ自分に都合がいいように解釈するだけだ。
一昨年ぐらいにアメリカで議会襲撃とか起きたでしょ? ああいうのとかまさに典型じゃない。事実を事実として捉えない。表面上だけ受け取って自分の都合のいいように解釈する。
基本、人間はそういう風にできてる。だから僕は真実を語りたくない。あくまで偽物という前提で語れば、みんなそういう風に見てくれるから。
────はぁ。
白金:そう考えると、人間って本質変わってないなー。フランス革命の時から。
まぁ、そういう話を聞かないって部分が僕好きなんだけどね。それつまり、信念があるってことだから。
問題は、その信念すら他人からの借り物ってやつらがいることなんだけど。
────まるでフランス革命を間近で見てきたかのように語りますね(笑)
白金:見てきましたよ?
────は?
白金:まぁ、あれもある意味僕が起こしたようなもので……。
国民議会とか……まさかあんな広がるとはなー。もうちょっとうまく書けたよなぁあれ。
初めてのホンだったし、しょうがないけど。あそこでアダムさんに拾われなかったらどうなってたかなー。
────なかなか鋭いご冗談を……。
やっぱり、そういった想像力が人を惹きつけるのでしょうか?
白金:いやー、そんな。2001年のあれも、人死ぬだけで面白くもなかったし。
同じアメリカでも、サンウッドん時とは偉い違いだったなぁ。ま、あれも最後全部壊れてたけど。
やっぱ壊れる過程だよ、過程。全部壊そうとするメイソンのやり方好きじゃない。人でなしはやっぱダメだわ。
────あの、白金さん? 2001年に作品ありましたっけ?
白金:かといって人間災害もなー。すぐ邪魔しに来るし。ああ、星見もあれ人間の組織か。
ああいうのばっかいるし、そろそろたたむ準備とかしないとなんかなー。潮時かもしれん。
────潮時? 今後の展望について、何かお考えで?
白金:ああ、うん。ちょっとショバ変えようかなって思ってる。
月の連中とか秩序とか、色々良いインスピレーションこそ得れたんだけど、やっぱもうここだと限界かなって思って。
読んでくれる人はいるし、そういう人達には悪いけど、ちょっと移動しようかなって思っててさ。
────移動、とは……。新しい分野で再挑戦する、ということでしょうか?
白金:その認識でいいよ。まぁ、ついてこれるかどうか知らないけど。ついてこれる奴だけついてこい、って感じで。
────なるほど。かなり強い信念のこもったお言葉、ありがとうございます。
どのような作品を書くか、構想などはあるのでしょうか?
白金:さっき言った、月とか秩序に関して書こうかなって思ってる。こっち来てだいぶ経つけど、あれらからは良いインスピレーションを得れた。
向こうにそういうのを持ち込んだらどういう顔されるかわかんないけど。多分、良い信念になりそうな気はする。
何度か試し書きして、むこうとこっちのすり合わせがどうなるか試してみたいけどね。
────普段ある何気ない光景からインスピレーションを得たということでしょうか。
新作について、楽しみにしております。すり合わせ、というのは一体?
白金:あんま深い意味はないよ。向こうでこっちの話をまず書けるかってこと。
まずは向こうからこっちへ、その次はこっちから向こうへ。繰り返してやがては1つに。とか考えている。
────コラボ、ということですか?
白金:まぁ、うん。混ざり合うってことは信念がぶつかるってことだし。
キューさんも似たようなことしてたけどさ、あの人……いや人じゃねぇや。まぁ、あの女も似たようなことしてたけど、あれじゃだめだよ。
あの頃は自分たちがまだ表に出れてなかったから、顔出せなかったの、すごい悔しく思うんだよね。だから次は、僕らなりの渾然を見せてやりたいと思ってる。
その前準備として、まずはそれぞれの場に存在しないジャンルを書いていきたい。そしたらそのうち混ざるでしょ。照応ってやつ。
────あの、何の話ですか?
白金:コラボ好きでしょ? って話。
────ああ、なるほど。次回作の構想を話していただいたんですね。ありがとうございます。
そろそろお時間ですが、最後に読者へ伝えたいことなどありましたらメッセージをお願いします。
白金:今まで存在しない作品が、いきなり流行ってたことになった気分はどう? 面白かった?
────え?
白金:1日前まで僕が存在しなかった世界に、僕という名前がいきなり挟まってきた気分はどう?
────あの、何を?
白金:ま、どうでもいいか。どうせすぐやばいのも来るし。僕は帰らせてもらうよ。
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