「帽子屋」。
ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」に登場する人物。
三月ウサギ、眠りネズミと共に「狂ったお茶会」を開いており、そこにアリスが加わって奇妙なやり取りを繰り広げる。
元々は「
帽子屋のように気が狂っている」という英語の慣用句があり、その言葉を元にしてキャロルが創作したキャラクター。
当時の帽子屋(現実の)が帽子の製造過程で水銀を用いていたためか、本当に気が狂ってしまうことがよくあったために生まれた言葉だと言われる。
その物語上のキャラクターがサーヴァントと化したもの。
ナーサリー・ライムの一種……なのだろうか。
真名溶解
【基本情報】
【元ネタ】不思議の国のアリス 鏡の国のアリス ブードゥー教信仰
【CLASS】プリテンダー
【真名】バロン・"マッドハッター"・サムディ
【異名・表記揺れ】ハッタ マッドハッター バロン・クロア バロン・シミテール
【性別】男性
【身長・体重】173cm・58kg
【容姿】黒いシルクハットを被りタキシードを着た男
【属性】秩序・悪
【天地人属性】天
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:B 魔力:A 幸運:C 宝具:B
対生命:C
肉体や精神、魂の質に関わらず『生きている』ものに対して特効性能を発揮する。
命あるもの全てには誕生と共に死が存在し、生命は死から逃れられないという一つの理。
死んだ時計:A
『不思議の国のアリス』内のエピソードに由来するスキル。
帽子屋の時計は六時のまま止まってしまっていて、終わらないお茶会を続けている。
世界の正しい時間軸から放逐された存在であり、相手の時間干渉を無視して『六時』に留まり続けることができる。
獣のクラスが持つ単独顕現スキルに類似したもの。
世界に生と死がある限り、それがバロン・サムディの存在証明となる。
気狂いお茶会:B
マッド・ティーパーティー。
陣地作成スキルの一種……と思われるもの。
テーブルとイスとティーセットによって構成される陣地。
ゲーム的には戦闘グラフィックがティーパーティー。
狂気:B
調和と摂理からの逸脱。周囲精神の世界観にまで影響を及ぼす異質な思考。
気狂い帽子屋の異名を持つ彼とは、およそまともな意思疎通は不可能である。
もっとも、バロン・サムディは根本的に人とは思考形態が異なる存在であるために、もしこのスキルが解除されたとしてもやはりまともな意思疎通は望めないだろうが。
境界にて:A
バロン・サムディは死者の魂が死者の国ギネーへ行くときに通る『永遠の交差点』に立つとされる。
生と死の境界に立ち生と死を司る存在の一つ。
死に慣れ、同化しているため、即死耐性と恐怖耐性を獲得する。
サーヴァント化する際、自ら境界から出てきているのでランクがAに下がっている。
即死無効、魅了無効、通常攻撃に即死付加……そもそも魅了や恐怖などとは無縁な狂気の存在ではあるが。
蔵知の司書:C-
バロン・サムディは全ての生きてきた人間を記憶しており、必要ならばその知識を引き出すことができる――はずなのだが。
気狂い帽子屋という役を背負ったことでその機能は大きく低下してしまっている。
『永遠の交差点』
ランク:B 種別:対生命宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:50人
死を司るロア――厳密には違うが、いわゆる死神のようなもの――であるバロン・サムディが持つ能力、あるいは機能。
生きとし生けるものを死へと導く対生命機構、世界の法則の具現。
……ただしそのままでは神の権能の領域である。
『帽子屋』というキャラクターと合わさることで、ティーパーティーという限られた領域でのみその力を発揮する形に制限されている。
【解説】
土曜男爵。ブードゥー教に伝わるロアの一つ。
精霊のようなものでもあり神のようなものでもあり、そのどちらともまた違う概念。“ロア”としか言いようのないもの。
ロアの中でも特に強大な力を持ったロアとされており、生と死を司る能力を持つと言われる。
それが不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」に登場する「帽子屋」という役を羽織ることで現れたサーヴァント。
【人物・性格】
彼は狂っている。
お茶会に誘い、誘った相手を毒に侵して死なせ、再びお茶会を始める。
イカレた言葉、馬鹿げた行動、気の違ったパーティー……そこにはまともなものは何一つ存在せず。
偽りのことなど何一つなく、しかし真実と言えるものもただ一つとしてありはしない。
あるいはその狂気の中に、バロン・サムディという“ロア”が人というものをどう捉えどう思っているのかを見つけ出すことができるかもしれないが――。
【関連キャラ】
マーチヘア
『やあ、お友達! 今日も素敵だ、お茶でもいかが?』
アリスと白ウサギ
『カラスと書き物机はよく似ている! ――それはなぜか?
お久し振りです、アリス。初めまして、白ウサギ。
なぞなぞの答えを考えながら、お茶でもどうです?』
エルシー
『なるほど、夢からはいつか醒めなければならない、それはごもっとも!
ですがしかし、醒めた後に何が待つかはお分かりですか? そう、夢よりも狂った現実です!
さあどうぞ、狂った世界に乾杯!』
ハートの女王
『ああ、女王様! まったく大変なのです、女王様!
あの日以来私の時間は止まってしまった! だからこうして私はお茶会をずっと続けているのです!
どうです女王様、貴方も一杯? よければタルトもありますよ』
バロン・サムディ
『ハハ、ハハハ! ハハハハハハ! ハハハ!
やあ、私! 私ではない貴方! ようこそ十字道のお茶会へ!』
【コメント】
紅茶飲めマンと化した土曜日男爵が敵を襲う……!
中の人既にいるじゃん!どうしよ…
↓
まあいいか
の精神
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