架空国家を作ろう

ヌナブト連邦共和国で信仰されているプロテスタントの教派。植民地時代に白人勢力がそれぞれの信仰を持ち込み、さらにそれがイヌイットの伝統的な信仰と混ざり合って誕生した。ヌナブト州のイカルイトに拠点を置く。ヨーロッパ系白人を中心に460万人に信仰されているが、カトリックもヌナブト連邦共和国では一定の勢力を誇ってはいる。本拠はイカルイトの聖ユダ教会聖堂で、イカルイト大主教は各教会に対する指導権を持つ。現在のイカルイト大主教はモーゼズ・フロリオ。

ヌナブト連邦共和国が成立した後も、その前身であるカナダ連邦の名前をもちいいる。これはヌナブト連邦共和国が北米地域を白人よりイヌイットへ返還するという趣旨で成立した国家であり、「ヌナブト」がイヌイット語の分派イヌクティトゥット語で「我々の土地」を意味するのに対し、カナダ誓教は信者のほとんどがヨーロッパ系白人であるためである。

発祥は植民地時代で、ヨーロッパ各地からそれぞれの信仰を持ってやってきた入植者たちが共存していく中で徐々に信仰が融合化していったという経緯を作で、設立された教会であり1703年に成立が宣言された。国教会を中核にカトリックとカルヴァン派の要素が多く取り入れられているが、東方教会の影響も受けている。
カナダ連邦時代は事実上の国教と言えるほど強い勢力を持つ宗教だったが、ヌナブト連邦共和国が成立するとイヌイットの伝統的なアニミズムが国家の第一宗教と定められた。しかし、現在でもアニミズムを抑えて国内最大の信者数を誇る宗教であり、またアニミズムが一元的な宗教組織を持たないため、カナダ誓教の宗教的な権威は強い。
移民国家のカナダ連邦と多文化共存を掲げるヌナブト連邦共和国の歴史、複数の教派が混交して生まれたという成立経緯を反映し、カナダ誓教は自らを、西方教会におけるカトリック教会とプロテスタントの中間として位置づけ、そのことから「中道」の教会であると自認している。