ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

[フリー素材]

「僕が……僕が止めなくてはならない……。
 "アレ"は……僕が止めるべき、使命なんだ」



【基本情報】

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】ナツメ・エーレン(仮契約)
【真名】アドルフ・フォン・クニッゲ
 Adolph Frantz Ludwig Friedrich von Knigge
【通称】クニッゲ男爵(Adolph Freiherr Knigge)
【性別】男性
【身長・体重】159cm・62kg
【肌色】薄【髪色】翡翠【瞳色】金
【外見・容姿】15,6歳頃の、中性的な容姿と背丈の少年。
【地域】プロイセン王国、神聖ローマ帝国
【年代】18世紀後半
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・作家
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:C 魔力:C 幸運:D- 宝具:B

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【クラス別スキル】

陣地作成:D

魔術師として、自らに有利の陣地を作り上げる。
だが彼は作るのは工房ではなく、書物をしたためる”書斎”である。

道具作成:−

道具作成スキルは、固有スキル『遺志上梓』によって失われている。

【保有スキル】

人間観察:B

人々を観察し、理解する技術。同時にどのような人間と付き合い、そして友好関係を築くべきかを理解する術。
ただ観察するだけではなく、名前も知らない人々の生活、好み、人生までを想定し、これを忘れない記憶力が重要。
人との付き合い方や処世術を通じて幸運な生き方を行う術を伝えるアドルフ・クニッゲの最も有名な著作『交際法』に由来するスキル。

自給自足(節制):C+

自己や他者を律し、無駄遣いを防がせて浪費を止めるスキル。
転じてその霊基を維持する魔力を自分である程度補う事を可能にする。
マスターからの魔力供給がなくとも現界を維持可能。ただし宝具使用などの大規模な魔力消費は賄えない。
名著『交際法』の代名詞として、現在ではその著者名「クニッゲ」はエチケットや(テーブル)マナー、善行などを意味する一種の表現となっており、それに由来するスキル。
(だが実際には礼儀作法やテーブルマナーの書ではなく、啓蒙主義に基づいた行動規範の考察の書である。)

遺志上梓:A

作品を大量に遺し、早死にした者の持てるスキル。
知識や知恵を広め、数多くの人々へとその遺志を残したことから、その霊基が消滅しても、著した作品を宝具として消滅せず残すことが出来る。
この残された宝具は物品として残り、その所持者が魔力を流し込むことで真名開放を可能とする。宝具版の単独行動と言えるスキル。
ただし今を生きる人間ではなく英霊であることから、生前と異なり遺すことができる作品はひとつしか選べない。
加えて残した宝具は発動回数に制限があり、宝具を残した際にキャスターの託した魔力や所持者の潜在魔力などに依存する。

【宝具】

人との交際についてユーバー・デン・ウムガング・ミット・メンシェン

ランク:C 種別:対人 レンジ:1〜3 最大捕捉:1人
人のより良い生き方が込められた大ヒット作。クニッゲの著作の中で最も有名なものとも言える本。
訳名は『交際法』『処世交際法』などとして知られ、森鴎外がこの書を骨子に翻案アレンジしたのが『智恵袋』である。
ドイツでは聖書の次に最も多く置かれている書にして、同様に聖書の次に最も読まれない書である、というジョークも囁かれるほど。

それは言うならば書物の形を取った『啓蒙の光』であり、真名を解放すれば対象一名の盲を開き、自分の人生を大切にできるように覚醒させる。
例えば誰かに心酔して自分を捧げようとしていたなら、心酔から覚まさせ正常に戻す。
宝具としては性能が低いが、低い魔力消費で連発が可能。
加えて精神汚染などといったスキルによる干渉不可を突破して精神に干渉する能力もあるため、意外と活用できる点は多いかもしれない。
また術者自身に対して用いれば精神に対するデバフの解除なども可能。スキル「遺志上梓」によって残された後も仕事をする。

何処かの世界線のヴァイスハウプトが遺した啓蒙への道が"絶対的理性による統治"であったのに対し、
このクニッゲの遺した啓蒙の形は個々人の理性に託すものであった。

【解説】

アドルフ・クニッゲ。フルネームをアドルフ・フランツ・ルドヴィグ・フリードリッヒ・フォン・クニッゲ。
18世紀のドイツ・ニーダーザクセンに生まれた著作家にして評論家。一般には『交際法』*1が有名。
どれほど有名かというと、「(Der) knigge(ダー)・クニッゲ」というだけで「礼儀作法の書」を意味する普通名詞として使われるほどである。

存命の間は幅広い著作活動に明け暮れ、研究者によれば「彼が試みなかったジャンルはない」とまで言及される。
文通、時事評論、ドラマ、詩、長編小説、経済及び通俗哲学的評論、宗教的教説、風刺、音楽評論、旅行記、などを執筆したようだ。
主な代表作に、上述の『交際法』に加え『ペーター・クラウゼン物語三巻』『我が生涯の長編四巻』『ブラウンシュヴァイクへの旅路』などがある。

父は高級官吏で、フリーメイソンのフリードリッヒ・ロッジの親方(マイスター)。
そういった縁があった故かは不明だが、ゲッチンゲン大学法学部所属時には学生団体『協調と沈黙』*2に入会していた。
その後宮廷人としてヴァイマルの宮廷に仕えつつ、フリーメイソンの「厳しい戒律の儀礼」派グランドマスター、フェルディナント公に入会を申し込み入会する。
だが「収入が足らずに昇格が出来ない」などといったメイソン内の俗物的な規定や人脈に失望。もう一つのフリーメイソンの支流、黄金・薔薇十字団に関心を持つ。
黄金・薔薇十字団の会員F.J.シュレーダー(マールブルク大学教授)と接触した際にフリーメイソン(厳しい戒律の儀礼派)に属したまま改革をするという考えに至る。
だがその結果、出版した著作に「薔薇十字団の思想・色彩が強く出過ぎている」と批判され肩身の狭い思いをする事となった。

1779年、戦争から薬剤師の娘を連れて帰還した皇太子をきっかけとしてスキャンダルに巻き込まれ宮廷を出禁になる。
どうすればいいかと迷っている最中メイソンロッジにて改革について尋ねられ、彼なりの考察を述べた所それに近いことを実現している組織があると聞き興味を抱く。
「この私ですら知らない組織がまだあるのか……」と、意気揚々とコンタクトを取り入会。のちに『イルミナティ』と呼ばれる秘密結社の一員となる。

当初のクニッゲは会の義務を熱心に勤め、イルミナティの規定にある啓蒙的な文書を研究していた。
知人が会に好意を持ちうるか、あるいは敵意を持ちうるかの観察日記を提出するなど、精力的な活動を続ける。
……のだが、『教育内容があまりにも幼稚』『書簡が全て粗雑で命令口調』『詐欺まがいな乱雑さ』から脱会を考慮する。
しかし"スパルタクス"と名乗る男────後のイルミナティ統括、アダム・ヴァイスハウプト────と文通を重ね親交を深める。
その文通を通し、イルミナティの目指している啓蒙思想はこれまで彼が所属したどの組織とも異なると言葉ではなく心で理解し、脱会を取り消した。
フリーメイソンに失望し、黄金・薔薇十字団には詐欺の匂いを嗅ぎ取ったクニッゲは、ようやく理想の結社を見出せたのだ。

その後クニッゲはイルミナティ古参会員「アレオパギテン」の一員として迎え入れられ、組織の骨子に携わって往く。
実はクニッゲが入会を願った時点ではイルミナティはまだ未完成という段階であった。そのことについて憤りを覚えつつも、
クニッゲは「逆に考えればイルミナティのこれからは自分の手中にある」とし、メイソンを参考として位階の制定などを行った。
また他にもフリーメイソンの指導的職務に入り込み、そうして下位フリーメイソン会員をイルミナティに加入させる勧誘を提案。
これによって500人を加入させることに成功しイルミナティは最盛期を誇った。

…………だがしかし、クニッゲとヴァイスハウプトの間に亀裂が生じる。
イルミナティの運営方針。即ち会員数だとか、あるいは参考にした組織だとか、様々な理由で双方に不満が募っていく。
アダム・ヴァイスハウプトに潜んでいた「他人に無条件の服従を求める専横的な性格」が強く出て来始め、団内には不和が満ちた。
結果としてヴァイスハウプトへの失望と呆れ、また同時に本業も忙しく持病(結石症)も悪化した為関わりを薄め、1784年には正式に退団した。

その3年後、『交際法』を出版し爆発的にヒットし安泰な生活を続ける。
イルミナティがフランス革命の首謀者としてスキャンダルに取り上げられる中、
偽名を彼が使っていたことが幸いし追手は彼が死ぬまでクニッゲへ辿り着かなかった。
1796年5月、43歳の若さであった。


余談であるが、クニッゲのその記した『交際法』には以下のような記述がある。
「役にも立たず、馬鹿げていて、他方で社会生活に危険な秘密結社を捨てる時が来ているようだ」
「私は自分の経験を人に話せるだけ十分長く、この件に関わってきた」
「時間を大切にしなければならない若い人に、秘密結社に入会する事などしないように忠告したい」
「こういう結社はみんな、もちろん程度の差はあるが例外なく無用であり、危険である」(交際法3・8・1より、一部要約)
どうやら彼にとって、秘密結社に所属していた過去は恥ずべき黒歴史らしい。

クニッゲの半生は、水内 透『森鴎外研究アードルフ・フォン・クニッゲ ―森鵬外の『智恵袋』との関連において―』に詳しい。

泥に於いての追加設定

魔術師の家系に生まれた魔術師。だが魔術社会の閉塞的な概念に疑問と違和感を覚える。
時計塔に進学できるほどの十分な資産のある家であったが、14歳の時に父が死ぬと同時に荘園に偽装していた霊地が差押えられる。
「陰謀が交錯する排他的な時計塔などこちらから願い下げだ」と半ば負け惜しみ気味に、ゲッチンゲン大学に通いつつ魔術の腕を伸ばす。
そしてメイソン、黄金・薔薇十字と秘密結社に所属しつつ魔術の腕を伸ばすも、誰も『魔術とは閉塞的な物である』という理由を説明できないことに失望する。
そんな中で「全人類を理性という光明で照らす」というアダム・ヴァイスハウプトの思想に魔術という技術の画一的普及の可能性を見て協力をする。
だがその後は上述の通り、方向性の違いにより脱会となり、世間からはイルミナティはフランス革命の首謀者だと因縁をつけられたのだった。

召喚されている年齢は15,6歳頃の彼。
作家という属性を帯びるサーヴァントは全盛期として想像力豊かであった子供の時代で召喚されることがあるが彼もその一例。
曰く「損得勘定や社会的地位などを一切考慮しないで誰とでも楽しく付き合えたのがこの時期」として、人間として正しい交際法を出版した彼ならではの姿と言える。
だが中性的な見た目なのが少し不満らしい。「メイソンに入った頃なら多少は眉目秀麗なのだが、あの頃は思い出したくない」と主張するが真偽は不明。

サンウッド偽典戦争において】

サンウッドと呼ばれるアメリカ合衆国の都市にて巻き起こった聖杯戦争にて召喚される。
黒幕たるフィロの聖杯への細工という不正を検知した聖杯が、黒幕に対する対抗措置として選定した。
同時にマスターを人類の中からピックアップした聖杯が彼女をマスターとして契約させた。
契約時に夢の中でこの歪な聖杯戦争を止めるべく協力を求めるが聖杯戦争に関わることを拒絶される。
その後契約を切るためにサンウッドまでやってきたナツメとも現地で巡り合ったがやはり協力的な関係は結べなかった。
しかし諦めず聖杯戦争を終わらせるために必要不可欠なピースである彼女を説得し続ける。

共にいる間にその素性や黒幕らの目的や正体を伝えるが物語の序盤に於いて不慮の事故により敗北。
その固有スキル『遺志上梓』によって宝具をナツメへと託し、消滅することとなった。彼が残した宝具はこの聖杯戦争に何をもたらすか。
それはまだ、分からない。

【因縁キャラ】

ナツメ・エーレン
サンウッドにて出会った少女にして、マスターである証たる令呪を持つ存在。
同時に彼の持つ"人間観察"のスキルから「この聖杯戦争を止める事の出来る存在」と見て、戦争を止めてほしいと願う。
結果一時行動を共にする。行動を共にする中で、その口からこの聖杯戦争を止めようとする真意を語り始める……。

フィロ
最大限の憎悪を向ける相手。面識はない。だが"殺さねばならない"と語る存在。
理由は問うてもただ言葉を濁すのみ。だがナツメをはじめとした「本当にこの聖杯戦争を止めてくれる人たち」と、
彼が感じ取った者たちに限りその真実を口にすることになる。
「彼女は、いや、"アレ"は────────。」

【人物・性格】

生真面目であり、かつ几帳面。礼節に厳しく、幼げな外見からは想像のつかない口煩さを持つ。
その姿は例えるなら教師に近く、自分のマスターが非行に走るようならそれを咎めようとする一面もある。
同時にそういった性格上、やらなければならないと感じればそれを達成するためにどこまでも務める努力家な部分もある。
総じて英霊というにはあまりにも感性が普通だがそれ故に多くのマスターと反りを合わせることが出来るタイプ。
だが魔術師らしい魔術師とはあらゆる意味で会わない。何故なら魔術師は生前の関係で嫌いなため。
ただし魔術師であることを誇っているようでなければ特に毛嫌いする事なく付き合う。

【その他情報】

イメージカラー:青銅
特技:人間観察
好きなもの:読書、見識を広める事
嫌いなもの:秘密結社、魔術師
天敵:フィロ
願い:「彼女を……いや、あれを、この世から葬る。それが僕の使命だ」

【一人称】僕【二人称】君、貴方【三人称】○○さん、君、殿

【台詞】

自己紹介:「初めまして。僕はクニッゲ。ドルフ・フォン・クニッゲと言えば知っているだろうか?
      ……知らない? まぁそれでも構わない。これから短い間だけれど、僕は君と共に在るサーヴァントとなる。
      どうかこの短い付き合いが、君にとってより良い人生への手助けになってくれればと願っているよ」
戦闘開始:「僕は荒事は好まない。だけれど、相手を見極め解析する事ならだれにも負けるつもりはないさ」
スキル:「なるほど。敵は次にこう打って出てくるかもしれない」「その点はお見通しだ」
宝具:「君のその道筋は正しいものか? 君のその選択は、より良き道に続くものか?
    問おう、その生き方を。救おう、その人生を。そして糾そう、君のその過ちを!『人との交際について』!」
ダメージ:「くっ!」
大ダメージ:「ああ…! この程度!」
消滅:「悲しむんじゃない……別れはいつだって……来るものなのだから……」
勝利:「僕はなにも出来ていないけど……それでも、勝利というのは格別に気分がいいものだ」
好きなこと:「そうだな……静かに本を読むことは好きだ。誰にも邪魔をさえない時間というものは、特別な一瞬だと思う」
嫌いなこと:「マスター、秘密結社などに所属してはいないか? いない? なら良い。はっきり言うがあれは人生の時間の無駄だ。
       僕は人にこう語ることが出来るほどに長い時間をああいった場所で過ごしてきたからよくわかる。君たちは時間を大切にすべき若者だ。
       だからこそあんな時間の無駄な組織に費やす時間など無いのだ。ああいう連中は無駄に何十ものヴェールを纏って自分たちを特別扱いする。
       程度の差こそあれど例外はない。その点キリスト教は非常にすっきりしているからお勧……すまん。忘れてくれ。マスター」(他の言葉と比較して凄まじい早口で)
マイルーム:「マスター、突然だが人の悪い噂などを取り扱っている物はこのカルデアにいないかい? いない? それは結構だと思う。
       ついでにもう一つ。タクシー馬車などには乗るかい? もし乗るなら、時には余分にチップを払ったり丁重に礼をすると良いよ」
関連鯖へ:「あれは……サンウッドで出会ったサーヴァント? そうか。あの時は敵同士ともいえる存在だったけど、今は味方なのか。心強いな」

【コメント】

すぐ死なすには勿体ないキャラになったかもしれない……。

【FGO性能】

【レアリティ】★3
【CLASS】キャスター
【真名】アドルフ・フォン・クニッゲ
【ステータス】筋E 耐D 敏C 魔C 幸D- 宝B
【コマンドカード】B1/A3/Q1

【クラス別スキル】
■陣地作成:D
自身のArtsカード性能を少しアップ[4%]

【保有スキル】
■人間観察:B CT:7~5
味方全体のクリティカル威力をアップ[8~32%](3T)

■自給自足(節制):C+ CT:7~5
味方全体に宝具封印状態を付与(1T)【デメリット】
&NP獲得量をアップ[20~30%](3T)
&スター発生率をアップ[30~50](3T)

■遺志上梓:A CT:7~5
自身に「自身がやられた時にスターを獲得[10~30個]
    +味方全体のNPを増やす[10~20%]状態」を付与(3T)

【宝具】
『人との交際について(ユーバー・デン・ウムガング・ミット・メンシェン)』 Arts/C/対人
味方全体の弱体状態を解除
&クリティカル威力をアップ[Lv:30~50%](3T)
+自身に毎ターンスター獲得状態<OC:10~30個>を付与(3T)

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http://www.hajimeteno.ne.jp/dhtml/dist/js06.html

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