ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

(マビノギオンからロマンスへのケイとベディヴィエールの性質の変化について触れてから)そして、アーサー自身はどうだろう? 彼の性質は間違えようがなかった。彼は民衆の英雄フォーク・ヒーローであり、慈悲深き巨人であり、部下と共に他の巨人、魔女、怪物を島から蹴散らした。彼は異界への旅を引き受けて囚われた者を救い、宝物を運んだ。 彼は粗野で、野生的で、英雄的で、また守護者然ともしている。 そして、すでに彼は彼自身へと、古き神々の神話と古き英雄の伝説を引き付けている。 言い換えれば、彼は常に英国の物語ブリティッシュ・ストーリーの中心にいると言える。
 ━━━トマス・グウィン・ジョーンズによる『マビノギオン』の序文より
*1

基本情報

【元ネタ】アーサー王伝説、ウェールズ伝承
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】アルスル・ガウル
 Arthur Gawr ("巨人の"アーサー)
【性別】男
【身長・体重】巨大
【肌色】岩質【髪色】黄金【瞳色】湖光
【外見・容姿】人間の骨格とは異質なずんぐりとした巨大な威容、獣とも人ともつかぬ獰猛な顔相、身に纏う石の鎧、装飾。その威風は大自然の荒々しさと猛烈さのみならず、樹木の落ち着きや優しさも兼ね備える。
【地域】北ウェールズ
【年代】ブリテン先史時代(80万年前〜)、〜ローマのブリテン征服(紀元後43年〜)まで?
【属性】中立・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・巨人・アーサー・超巨大
【ステータス】筋力:EX 耐久:A+ 敏捷:B 魔力:B(EX) 幸運:C 宝具:A

【クラス別スキル】

対魔力:A

単独行動:B(EX)

スキル「島の主」によって環境から無尽蔵に魔力を回収できるため、霊地や秘境などでは活動限界はほぼ無くなる。

【保有スキル】

幻想の巨人:A+

ブリテン島の先住民たる巨人種ケウリ*2の一員だが、かの巨人の影は後世においても現地民と共に在り、ウェールズ人の心の拠り所のひとつであった。
もとよりウェールズの巨人カウルは大きさの幅が広く、身の丈二倍のものもあれば、ベンディゲイドヴラン祝福されしヴランは動く山と湖にも見えるという常識外の威容であった。
そのような巨人の在り方と、中世以降の地元民の守護霊としての在り方が融合した特殊スキル。
能力としては高ランクの怪力頑強魔力放出(石)などを内包する。
通常の倍から超巨大までサイズが変動するが、これは変身するスキルではなく大きさが曖昧なだけのスキルであるため、拡大縮小の過程や瞬間は誰にも観測されない。

太古の巨石工(投):A++

ストーンヘンジなど、先史時代の巨石古墳を建設したものの一人とされる。
ストーンヘンジ、支石墓ドルメン支石壇クロムレック環状列石ストーンサークルなどを建築可能。
建築系スキルの中では非常に原始的で精密さや機能性を欠いたものだが、その価値や神秘的な重さでは凌駕する。
建設されたオブジェは超一級の霊的スポットとなるため、陣地や工房に建てた場合その制御された霊脈が大幅に乱れ、霊的な支配は崩壊する。
アルスルの場合は遠投により遠隔地への建築も可能。
ウェールズ各地に残る彼の名が冠された支石墓は、彼が投げて建てたとされる。
これら先史時代の巨石建築は現代においても未だ解明され切らぬ神秘の一つにして、ペイガニズムやニューエイジといった"最も新しき"新時代の信仰が強固に集まる聖所でもあるため、神秘殺しや神秘暴き、神秘の無力化のような干渉に対して大きな耐性を持つ楔、防壁としても機能する。

島の主:EX

ペン・アニスPenYnys
Fateにおいてウーサー、モルガン、ヴォーティガーンらが求めたと語られる、島の神秘の担い手としての資格、立場。
この古の巨人こそはかつてその座にあった者。
これはつまるところ、大地、大気、世界から好きなだけ神秘を引き出し、行使する力、権利である。
星の端末たる精霊の権限にも類似するが、より苛烈で、強引な力を発揮する。
非常時に発行される上位権限とも表現できる。(例えば島の神秘が枯渇しようとしている時に精霊が無駄遣いしようとする時には、強制的にロックをかけて途絶させる必要がある)

島以外においても限定的ながらその権利は健在であり、
神秘の途絶えたる現代にあっても、その地に残る神秘を搾り取るように取得可能。
結果として、他のサーヴァントよりも大規模な神秘強度を実現できる。(ランクやパラメータとは別種のもの。「神秘はより強い神秘に打ち消される」という点において圧倒的な優越を得る。)


【宝具】

我が投礫は大地の礎コイタン・アルスル

 Coetan[輪投げ] Arthur
ランク:A+ 種別:対大地宝具・建築宝具・対陣宝具 レンジ:1〜500(レンジ5以内では近接、外では投擲) 最大捕捉:50
コイタン・アルスルはウェールズ各地に残る支石遺跡の呼称で、名前の由来は巨人アルスルが投擲で建設したという伝承に由来する。
この巨石を攻撃に扱うのが宝具としてのコイタン・アルスルである。
普通に巨石を投げるだけでも神秘・物理両面での恐ろしい暴力だが、真名解放によりさらなる力を増すプロセスは以下の通り。

ブリテン島の大地で長年の時を経て育まれた巨石は、星の結晶の一種に相違ない。
それを引き抜き自らの力とするこの幻想武装はまさに原始的なエクスカリバーでありカリバーン、プロト聖剣といえるのである。

またこの宝具はそれだけに終わらない。
数度の投擲で巨石のオブジェを建設することができるのだが、
その建築物は、その周囲の神秘を島の主が強固に制御するための塔……塔としてのロンゴミニアドの子機のような役割も果たす。
つまりこの巨石は原始的なエクスカリバーにしてロンゴミニアドなのであった。
その荒削りな外観は洗練される前だからこそといえる。

我が軍勢は古き猛者どもバジン・ケウリ

 Byddin[軍] cewri[巨人達]
ランク:EX 種別:召喚宝具 レンジ:_ 最大捕捉:_
通常は使用しない。

巨人アルスルは目立った部下を持たないが、それは島の自然全てが彼の力の庇護にあり、社会というものが無くても住まうものたちに本能的に敬われていたためである。
だが彼の名を受け継いだアーサーの伝説は部下との結び付きが非常に強い。
円卓という概念がない段階の伝説ですら、臣下なくしては成立しないと言えるだろう。
よって逆説的にアーサーである彼もそういった属性を帯び、「彼にとっての円卓のようなもの」に当てはめられた巨人たちを召集することが可能になっている。

ただしいくつかの難点がある。
ひとつはリソースの問題。
巨人を何体も現代に召喚するには莫大なリソース消費を要する。
通常の聖杯戦争中に魔術師が確保できるとは考えにくい。(むしろそんなものがあるなら聖杯を求めないでいい)

もうひとつは連携の問題。
強き巨人である彼らに指揮の概念はほとんど無い。
本能的に敬うアルスルへ敵対することはあまり考えにくいにしても、それ以外は全く無法といって良いだろう。
アルスルにとってもマスターにとっても、望ましくない状況が多いであろうはずだ。
アルスルは無関係な市民や自然の破壊をあまり望まないため、巨人が複数出て暴れてもよいという判断になる状況は非常に限られる。

そして、巨人たちは召集に応じるための条件をそれぞれ持っている。
条件が満たない者は召集に応じない。

リタ・ガウル……人類の王の時代にもアルスル・ガウルの後継者を自認して覇を唱えた巨人王。人間のアーサー王とも戦い、また11人の王を配下にしたリエンス王として人間の側面も持つ。
条件は「強者との戦い」
ベンディゲイドヴラン……妹ブランウェンが嫁入り先で虐げられたことに応じて軍勢を引き連れ迫った優しき巨人。その威容は山、頭部は尾根、両目それぞれは湖と例えられるほどの大きさ。
条件は「弱き者を助けるための行い」
イスバザデン・ペン・カウル……キルッフが求婚した美女オルウェンの父たる巨人の長ペン・カウル。愛用武器は毒の石槍。かなりの巨大さだが、人間のアーサー王の時代には老いており、部下が熊手でまぶたを持ち上げないと目も開けない有様であった。人間のアーサー王の味方であるカウとゴレイによって討たれた。
条件は「支配者としての義務を果たすに相応しい行い」
ウルナッハ・カウル……猪の王トゥルッフ・トゥルウィスの命を唯一奪えるという短剣の所有者。短剣ということで巨体に似合わぬ俊敏さを持つ。研ぎ師に扮したケイに討たれた。
条件は「卑劣や虚偽、詐欺を用いない戦い」
オグルヴァン・ガウル*3……アルスルの妻グェンホヴァル"白い妖精"三題詩トライアドでは親違いで三人挙げられている。その一人が巨人オグルヴァンの娘である。断片的な伝説によると"巨人オグルヴァンの娘の"グェンホヴァルとその親族は別の巨人に囚われていたところをアルスルに助けられたという。オグルヴァンは各地にその名を冠した砦や城を多く持つ。
条件は「虐げられしものや囚われしものを解放するための行い」
イドリス・ガウル……メリオネズ地方の王の一人。大きな山に座って領地を見渡したとされ、山はイドリスの椅子カダイル・イドリスと呼ばれる。この「椅子」の上で一夜を過ごした人間には死か狂気か詩的発想がもたらされると信じられている。
条件は「統治者として民を守るための行い」
マイロル・ガウル……マイロル城カステス・マイロルに住まう巨人。三人の息子の名はそれぞれコルニフィン・ガウル、クリガン・ガウル、ブバ・ガウル。マイロルは12マイル離れた城で囚われた時、死ぬ前に三度角笛を吹かせてほしいと申し出た。自らの凄まじい息により1度目で髪と髭が吹き飛んだ。2度目で全ての指と爪が吹き飛んだ。3度目で角笛が粉々になり、ついに狩猟中の息子コルニフィンの耳に届いた。コルニフィンは父を助けに馬に乗ったまま河を飛び越え、戦いの果てに討ち死にしたという。
条件は「家族や友を助けるための行い」
クリブル・ガウル*4……彼には三人一度に殺さないと死なない剛力の三姉妹がいたが、アーサーの裏切りにより姉妹を殺されたとされる。長女は熱い汁物、次女は暖かい粥、三女はパンの欠片をアーサーに与えられてから殺されたという。
条件は「自身にも他人にもやましいことのない行い」


【Weapon】

巨石


【解説】

アルスル・ガウル。巨人のアーサー。
アーサーは地元では巨人としても親しまれており、ローカルには長く伝えられてきた。


まとまった形ではウェールズのカンブリア考古学協会の会誌『Archaeologia Cambrensis』(1847年)に次のように記されている。
上の支石壇クロムレックのスケッチは、カーナーヴォンの地、Llŷnスィーンの岬にて、MynyddCefnAmwlchマニズ・ケヴン・アムルフ(路に近き山)で書かれたもの。 この興味深い遺物は、3つの他の石によって支えられた1つの大きな石で構成され、(3つの支石の)2つは北側、もう1つは南側にある。 この集まり「CoetanArthurコイタン・アルスル」(アーサーの投げ輪)という名は、ArthurGawrアルスル・ガウル(巨人アーサー)がカルン・マドリン*5という数マイルも離れた山から投げて、妻がエプロンで3つの石を運び、それらをコイタンの支持具にした、という言い伝えから名付けられた。

これに限らず巨人アーサーの伝説は地元では多いらしく、冒頭に引用したようにウェールズの詩人トマス・グウィン・ジョーンズも頻繁に言及している。
彼は自身による『マビノギオン』訳の序文以外にも、『アルスル・ガウル』という題の詩を著していた。


また、ブリテンの民間伝承を調査した公開論文The Place of Folklore in Archaeological Landscapes: Narratives and Identity in Medieval to Modern Britainでも巨人アーサーの伝説に触れられている。
こちらによると巨人アーサーは主に北ウェールズに広まっているという。
また、巨人としての伝説が広く伝わらなかったことについて、都合のいい人物像とかけ離れていたからではないか等の考察がなされていた。


その他の名残りらしきものとしては、『ロナブイの夢』にて夢の中で出会うアルスル(故人)の言動がある。
……彼は主人公や当時の現代人について「こんなにも小さき者」と表現するのだ。

泥設定

ジェフリー・オブ・モンマスの偽史『ブリタニア列王史』などではブリテン島の先住民は巨人であったとされる。
すなわち巨人アーサーとは、人間の時代以前にその任にあったもの。
島の神秘を背負う「島の主」であった巨人である、とする。
一方で現代の考古学などでは古代から人間の痕跡が確認されており、別のテクスチャに基づいた古代では彼は古代人と重なっているのかもしれない。

人間の時代の到来とともアルスル・ガウルは世界の裏側へと溶けるように消失したが、しかしその微かな残滓は島の守護霊のような存在となった。
過去の巨人王と、守護霊としての現代の巨人。それらがぼんやりと重なったのがサーヴァントとしてのアルスル・ガウルである。

【人物・性格】

そのメンタルは人間というより古樹や山に近い。
人も含めた生物を暖かく抱き抱える一方で、一人一人の生き死にには必要以上に頓着しない。同じ巨人に対しても同様。
優しく厳しい。

イメージカラー:緑
特技:石積み
好きなもの:石、樹木、草原、山
嫌いなもの:鉄、鋼、プラスチック
天敵:プロトアーサー
願い:聖杯に賭ける自身のための願いは無いが、何かを守るために召喚に応じることが多い。

【一人称】我【二人称】小さき者/汝【三人称】小さき者/彼

セリフ


【因縁キャラ】

人間のアーサー王シリーズ
だいたい後輩。
湖の乙女
隣人。ただし巨人アルスルが彼女らを必要としないように、彼女らにとっても彼は不要な存在であるのだろう。
ブルートゥス・オブ・トロイ
巨人を征伐しブリテン島を開拓したとされる伝説上の人物。逸話の関係で相性がかなり悪いと思われる。

【コメント】

進撃のアーサー……?

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