kagemiya@ふたば

【元ネタ】史実
【CLASS】ハービンジャー
【マスター】
【真名】ココ・シャネル
【異名・別名・表記揺れ】ガブリエル・ボヌール・シャネル
【性別】女
【身長・体重】160cm・46kg
【肌色】少し日に焼けている、血色のいい色　【髪色】黒(濃い紫か青にも見える)　【瞳色】紫
【スリーサイズ】79/56/78　大きすぎる胸や尻はあまり好きではないらしい。
【外見・容姿】LBDを身に纏うショートヘアの女。一輪の白椿の飾りがついた帽子をかぶっている。
【地域】フランス
【年代】1883年8月19日〜1971年1月10日
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・
【ステータス】筋力：E　耐久：E　敏捷：D　魔力：B　幸運：D　宝具：EX

世界を切り開いた功績を持つ者に与えられるスキル。エクストラクラス・ハービンジャーのクラススキル。
　自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
　実際に「不可能を不可能のままに可能にした」者に与えられる特級スキルが『星の開拓者』であるが、こちらはそれに類似した効果を持つ。
　「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。
動きやすく、美しいファッションスタイルの確立。
労働者の証であった「日焼け」を特権とゆとりのある生活を表すシンボルに変え、日光浴を流行させる。
本物と偽物、両方の宝石を組み合わせた作品を作り、コスチューム・ジュエリーを「憧れのアクセサリー」に変える。
自然物ではなく人工的なアルデヒドを利用した香水、シャネルNo.5の開発。
などなど、ファッション業界において文字通り「先駆け」とも言うべき数々の功績を残している。
(もっとも、ファッションデザイナーとして名を残すような人間は多かれ少なかれ時代に先駆けている部分があるが)

身体の黄金比ではなく、人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
世界的ファッションブランド『CHANEL』の創設者である彼女が、お金に困ることはまずない。

彼女自身がファッション業界におけるカリスマであり、
彼女の作るファッションの持つカリスマであることも意味するダブルミーニング。またの名をブランド。
晩年も第一線でその実力を発揮し続け、現代にまで続くブランドを作り上げた彼女のセンスは、
多くの人々を魅了し、その名を冠するというだけで高く評価される。
特におしゃれに敏感な女性に対し高い効果を発揮する。

一度はファッション業界を引退しながら、
70歳を過ぎて舞い戻り、死に至るまでファッション業界に君臨し続けたことに由来するスキル。
限定的な復活能力として機能するほか、
若いころの姿だけでなく晩年の姿も全盛期として扱うことのできる効果も持つ。

ランク：EX　種別：対衆宝具　レンジ：―　最大捕捉：―
帽子屋から始まったシャネルブランドの第一号店であり、
現代まで続くシャネルブランドという概念そのものであり、
死の間際までファッションデザイナーとしてあり続けた彼女の生き様、
ファッションセンスの具現化でもある、複合的な宝具。

ブティック、研究設備、アトリエなど、『CHANEL』に関するあらゆる設備を作成できる、陣地作成スキルとして機能するほか、
衣服、アクセサリー、バッグなど、宝具級の『ブランド品』を作成する道具作成スキル、概念改良スキルとしても機能する。
シャネル自身が作成したものでなくとも、現代までのシャネル系の会社において製造されたことのあるものならば何でも作成可能。
革新的なデザインによって女性を解放したと評される逸話から、
『ブランド品』によって自分や他のサーヴァントを飾り立て、霊衣解放のようなことができる。
場合によってはクラスや能力が変質することもありうる。

また、シャネルが現界している限りこの宝具やこの宝具によって生み出されるものは進化する可能性を秘める。
一度は引退しながらも、晩年に舞い戻り『モードを超えた』とまで評価された逸話に由来。

ランク：A　種別：対人宝具　レンジ：1　最大捕捉：1人
別名シャネル・ナンバーファイヴ。
香りによって女性を美しく飾り立てる。
当時としては画期的な『アルデヒドを利用した香水』であり、以降の香水の歴史に大きな影響を与えている。
ゆえに、これ以降のあらゆる香水を精製する能力を持つ。

振りかけた対象の魅力を引き上げ、魅了スキルや微弱なカリスマのようなスキルとして機能させるほか、
コナハトの女王のオードトワレ・ホワイトハニーに類似した効果も発揮しうる。

「シャネル」という名を聞けば知らない者はいないであろう、
そうあの有名ブランド「CHANEL」の創始者である。

本名はガブリエル・ボヌール・シャネル。
幼少期に母親を亡くし、18歳までを孤児院で過ごす。
その後、孤児院時代に培った裁縫の腕を利用して仕立て屋で働きながら、
キャバレーで歌を歌ったりしていた。この時のレパートリー、
「ココを見たのは誰？」や「ココリコ」などがココという愛称の由来になったと言われている。
その影響もあり、芸能人を目指すようになった彼女は、リゾート地ヴィシーに向かった。
しかし、都会であるヴィシーでは実績のないシャネルに与えられるチャンスは多くなく、
何度か受けたオーディションでも、容姿はともかく歌はあまり評価されず、結局舞台方面では挫折することとなった。

それと同じか少し後、ムーランでフランス軍元騎兵将校にして繊維業者の息子バルサンと出会い、
愛人となってロワイヤリューで生活を始めた。そこでの生活は自堕落なものであり、
田舎娘のシャネルは社交界には出られなかったが、競馬狂であった彼の下で乗馬を学び、馬に熱中した。
当時、女性はロングスカートを履くのが当然であり、乗馬時もそのような服装が当たり前だったので、
女性は横向きで馬に乗る必要があった。ゆえに、移動の際は男性の補助が必須だった。
しかしそのような作法に疎かった(無頓着)シャネルは、現地の仕立て屋に、乗馬用のズボンを作るように求めた。
当時、ズボンは明確に「男性用の衣類」であり、シャネルの注文は突拍子もないものであったといえる。
(現代でたとえるならば、生物学的な性別も性自認も男である男性が、スカートを履こうとするようなもの)
ともかく、彼女は乗馬方面では才能があったようで、当時の彼女を知る人々によれば技術は確かだったという。
別のクラスで召喚されれば騎乗スキルを有するかもしれない。
この頃の経験が、のちの服飾デザインに影響を与えている。

バルサンと暮らしている間、シャネルは暇つぶしに、バルサンの家に出入りする女性たちに帽子をデザインし、作っていた。
当時、帽子と言えばとにかく豪華に飾り立てたものだったので、彼女のシンプルなデザインはアートとして好評だった。
その後、バルサンの友人カペルとも関係を持ち始める。
晩年のシャネルはこの頃のことを「二人の紳士が私をめぐって競い合っていた」などと浮かれた回想をするが、ここでは割愛。
ともかく、シャネルがシャトーでの生活を変えて再び芸能人になりたいと言い出すと、
バルサンもカペルも芸能人ではなく帽子屋になることを提案し、説得した。
こうして1910年、帽子職人のライセンスを取得し、帽子屋「シャネル・モード」を開店する。
これが現代までに続く服飾ブランド、『CHANEL』のはじまり、第一号店である。
ともかく、芸能人にはなれなかった彼女だが、デザイナーとしては大成功を収めることとなる。

彼女が作り、残したものはファッション界の常識を覆す、まさに革命と言えるものが多くあった。
たとえばジャージー生地。機械編みの素材であり、主に靴下やスポーツウェアとして利用されていたこの生地を、婦人服の素材にした。
このようなニット構造は取り扱いが難しかったためデザイナーに敬遠されており、
男性用としても美的とは考えられてなかったため、シャネルからジャージー生地を注文されたロディエは、
このアイデアに躊躇し注文を一度は断った。のだが、それでもジャージー生地の可能性を主張し、
そして実際にシャネルが自分用にデザインした服を見たロディエは、この判断を認めることとなる。
この、ジャージー生地の高級ファッションへの導入は、第一次世界大戦の影響による他の素材の不足と、
女性が働く必要があったことから動きやすい服が求められていたことにより、大成功を収める。

1923年に導入されたツイードスーツは特に機能性にこだわっており、当時一般的であった肩パッドなどは使わず、
バスの階段を上ったり、スポーツカーに乗るような姿勢でのテストを行わせ、
肌を露出することなく、自由に動き回ることのできるデザインを追求し、作り出した。

また、喪服として使われていた黒一色のドレスを、ファッション用として作成し、普及させたのも大きな功績である。
リトル・ブラック・ドレス。今日でも愛されているこのデザインは、
当時世界恐慌であったことも手伝って、手頃な価格のファッションを欲していた女性たちに絶大な人気を博した。

彼女のブランドでとくに有名な物は、その名を冠する香水、「シャネルの5番」であろう。
調香師エルネスト・ポーとの共同制作で開発された香水は、
それまでの香水が花のような自然の香りを混ぜ合わせて作るのが普通だったのに対し、
人工香料として利用されつつあったアルデヒドを大胆に使用したのである。
アルデヒドを使用した香水は、その20年前にダルセンやビアンエメらによって作られていたが、
商業的な成功という面においてはシャネルの5番に遠く及ばなかった。
そのため、この香水は後年まで様々な香水に模倣され、のちの香水の歴史に大きな影響を与えている。

その他にも、本物と偽物両方の宝石を使用したアクセサリーを作成し、それを価値あるものに変えたこと、
肩にかけ、両手を空けることのできるハンドバッグを作成したこと、
歴史的に労働階級の証であり、純白の肌が貴族階級の証だった「日焼け」を許容し、
そればかりか「日焼け」を特権とゆとりのある生活のシンボルに変え、日光浴を流行させるなど、その功績は多岐にわたる。

また、シャネルは「女性を解放したデザイナー」とも評されており、
男性用のファッションを「男装」ではなく女性のファッションとして確立したこと。
「コルセットによって締め付けられた細いウエストと、それによって強調される胸や臀部のシルエットこそが女性らしい美しさ」
という概念そのものから女性を解放したことなどから評価されている。
まさに「先駆者」と呼ぶにふさわしい女性であろう。

さらに驚くべきことに、彼女は一度ファッション業界を引退しておきながら、
その15年後、70歳を過ぎてからファッション業界に舞い戻った。
当初、フランスでは評価されなかったものの、アメリカとイギリスではブレイクスルーとされ、
フランスでは酷評されたデザインも、一年後のアメリカで絶大な人気を誇った。
ライフ誌はシャネルの復帰を「彼女は71歳にしてモード以上のものを齎した。これはまさに革命である」と評した。
以降、シャネルは死に至るまでファッション業界に君臨することとなる。

詳しくはミル貝を参照。

毒舌家。見た目は落ち着いた雰囲気だが、その実激情的で熱狂的であり、
こと仕事、つまりデザインにおいては妥協をしない性格。
理想のデザインのために部下を馬車馬のように働かせ、
会社の権利や存在を守るために明に暗に戦い続けるバイタリティを持つ。


孤児院時代によくない思い出があるため、日曜日はあまり好きではない。

イメージカラー：黒
特技：裁縫、ファッションデザイン
好きなもの：『5』、シンプルなデザイン、白い椿の花
嫌いなもの：日曜日
天敵：エルザ・スキャパレッリ
願い：

【一人称】私　【二人称】あなた　【三人称】〜さん、呼び捨て、〜ちゃんなど

エルザ・スキャパレッリ：生前のライバル。ショッキングピンクの生みの親。
シンプルなデザインを好んだシャネルに対し、派手なデザインを好んでいた。
シャネルのセンスはハリウッドとは合わなかったが、スキャパレッリは高く評価されたなど、並々ならぬ因縁がある。

エルネスト・ポー：シャネルの五番の共同開発者。
その技術を高く評価している。

アラクネ：「……その腕、うちで振るわない？」
ギリシアが生んだ神へ挑むほどの天才的縫製技術。
シャネルとしてもその腕は高く評価しており、機会があれば雇いたいと思っている。

(キャラ名)：

スパイ経験もあるので微妙にアサシン適性もある。