ベイリン【剣】
最終更新：ID:Z5FHCbM/VQ 2019年04月28日(日) 07:38:16履歴
「いいわねぇ、素敵ねぇ、あなたのその騎士道――――――――」
「――――――ぶち壊したくなるくらい、綺麗だわ」
基本情報 
【元ネタ】アーサー王伝説
【CLASS】セイバー
【真名】ベイリン
【異名・別名・表記揺れ】双剣の騎士、野蛮なベイリン、蛮人、二本の剣を帯びた騎士
【性別】女性
【身長・体重】178cm・60kg
【肌色】やや小麦肌 【髪色】黒一色 【瞳色】濃いめの紫
【スリーサイズ】98/58/99
【外見・容姿】細身だが出る所は出た美しいプロポーションに軽鎧を身に着けた騎士の女性
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【ステータス】筋力：B 耐久：B 敏捷：B 魔力：C 幸運：D 宝具：B+
【CLASS】セイバー
【真名】ベイリン
【異名・別名・表記揺れ】双剣の騎士、野蛮なベイリン、蛮人、二本の剣を帯びた騎士
【性別】女性
【身長・体重】178cm・60kg
【肌色】やや小麦肌 【髪色】黒一色 【瞳色】濃いめの紫
【スリーサイズ】98/58/99
【外見・容姿】細身だが出る所は出た美しいプロポーションに軽鎧を身に着けた騎士の女性
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【ステータス】筋力：B 耐久：B 敏捷：B 魔力：C 幸運：D 宝具：B+
【クラス別スキル】
対魔力：C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗：B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【保有スキル】
無窮の武練：A
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
双剣という難度の高い戦闘スタイルながら、Aクラスサーヴァントに匹敵する剣戟を可能とする。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
双剣という難度の高い戦闘スタイルながら、Aクラスサーヴァントに匹敵する剣戟を可能とする。
不顧なる意志：B
決して顧みず、躊躇わない。蛮勇とも言い換えられる彼女の精神性。
こと戦いに於いて、彼女は一切の情報を排して剣を振るう。戦闘の中に於いて騎士道など、相手への思い遣りなどありはしない。
そして――――生命が持つ“死への恐怖”すらも不要と断ずる。強固な精神干渉耐性を持つが、戦闘時の命令を受け付け難くなる。
こと戦いに於いて、彼女は一切の情報を排して剣を振るう。戦闘の中に於いて騎士道など、相手への思い遣りなどありはしない。
そして――――生命が持つ“死への恐怖”すらも不要と断ずる。強固な精神干渉耐性を持つが、戦闘時の命令を受け付け難くなる。
単独行動：D
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。多くの逸話にて単独で戦い抜いていた彼女の性質に由来する。
ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。多くの逸話にて単独で戦い抜いていた彼女の性質に由来する。
呪難の躰：EX
数々の呪いに蝕まれた身体。霊基に刻み込まれた呪痕であり、解くことは出来ない。
聖槍ロンギヌスの使用による呪い、湖の乙女より奪った魔剣による呪いなど、複数の呪いが彼女の身体を蝕んでいる。
聖なる人物、またそれに連なる人物に対してデバフが生じ、また召喚のたびに必ず“愛するもの”を手にかけてしまう。
聖槍ロンギヌスの使用による呪い、湖の乙女より奪った魔剣による呪いなど、複数の呪いが彼女の身体を蝕んでいる。
聖なる人物、またそれに連なる人物に対してデバフが生じ、また召喚のたびに必ず“愛するもの”を手にかけてしまう。
【宝具】
『惨憺たる嘆きの剣 』
ランク：B+ 種別：対人宝具 レンジ：1-3 最大捕捉：1人
湖の乙女より奪った呪いの魔剣。精霊の手により授けられたその剣は、神造宝具に近い性質を持つ。
精霊……星の端末を殺害した事で魔剣としての要素が増し、同胞を殺め続けた事でその魔剣としての性質は決定された。
数々の騎士達の血、最高位の精霊であった湖の乙女の血に塗れたこの剣は、相手の血液に触れる事で対象の魔力を吸収する。
吸い上げられた魔力は刀身へと蓄積され、その度に刃は妖しく光り、新たな血を求めるように熱を帯びる。
ベイリンが対象へ向ける「愛の強さ」によって攻撃力が変化し、より熾烈に魔力を吸い上げるという独特な性質を持つ。
また精霊を殺したという逸話、刃自体の性能もあり、魔力でのみ構築された存在―――サーヴァント含む―――に対して高い特攻性能を持つ。
言うなればこの剣は、斬撃を与えるだけで「相手の霊基ごと」削り取る。無論、所有者であるベイリン自身からも――――。
湖の乙女より奪った呪いの魔剣。精霊の手により授けられたその剣は、神造宝具に近い性質を持つ。
精霊……星の端末を殺害した事で魔剣としての要素が増し、同胞を殺め続けた事でその魔剣としての性質は決定された。
数々の騎士達の血、最高位の精霊であった湖の乙女の血に塗れたこの剣は、相手の血液に触れる事で対象の魔力を吸収する。
吸い上げられた魔力は刀身へと蓄積され、その度に刃は妖しく光り、新たな血を求めるように熱を帯びる。
ベイリンが対象へ向ける「愛の強さ」によって攻撃力が変化し、より熾烈に魔力を吸い上げるという独特な性質を持つ。
また精霊を殺したという逸話、刃自体の性能もあり、魔力でのみ構築された存在―――サーヴァント含む―――に対して高い特攻性能を持つ。
言うなればこの剣は、斬撃を与えるだけで「相手の霊基ごと」削り取る。無論、所有者であるベイリン自身からも――――。
『定命を識る贖いの剣 』
ランク：C 種別：対人宝具 レンジ：1-2 最大捕捉：1人
ペラム王暗殺の際に持ち込んだ短剣。周囲の風景に溶け込む性質があり、所有していることを見切られ難い。
武器の所有が禁じられた城に持ち込めたのもこの特性があってこそのもので、宝具となったことでより性能が向上した。
双剣の騎士とまで謳われたベイリンは、双剣を構えているという事自体が真名看破への鍵となりうる。その危険性を排するためのもの。
また不可視の騎士、ガーロンを打ち倒した逸話から、この剣を握っている間「不可視のもの」を看破するという能力が与えられる。
ペラム王暗殺の際に持ち込んだ短剣。周囲の風景に溶け込む性質があり、所有していることを見切られ難い。
武器の所有が禁じられた城に持ち込めたのもこの特性があってこそのもので、宝具となったことでより性能が向上した。
双剣の騎士とまで謳われたベイリンは、双剣を構えているという事自体が真名看破への鍵となりうる。その危険性を排するためのもの。
また不可視の騎士、ガーロンを打ち倒した逸話から、この剣を握っている間「不可視のもの」を看破するという能力が与えられる。
『王へと捧ぐ殲しの剣戟 』
ランク：C 種別：対軍宝具 レンジ：1-5 最大捕捉：60人
アーサー王からの許しを得るべく、リエンス王率いる軍勢をたったの2騎で押し返したという逸話が昇華した宝具。
個対軍、一対多の技術が詰め込まれた“剣戟”の具現であり、最優の騎士とも評されたベイリンが誇る騎士としての経験の現れ。
軍勢を相手取っても手間取る事はなく、対等に渡り合うことが出来る。すなわち、ベイリンは単騎にて一小隊に匹敵する性能を誇る。
一点特化の特技、状況を打破するような決め手は持たないものの、アベレージで見れば範囲攻撃にも匹敵しうる。
逸話では妹・ベイランと共に成し得た名誉だが…………本人はあくまでも、単騎での使用を好んでいる。
アーサー王からの許しを得るべく、リエンス王率いる軍勢をたったの2騎で押し返したという逸話が昇華した宝具。
個対軍、一対多の技術が詰め込まれた“剣戟”の具現であり、最優の騎士とも評されたベイリンが誇る騎士としての経験の現れ。
軍勢を相手取っても手間取る事はなく、対等に渡り合うことが出来る。すなわち、ベイリンは単騎にて一小隊に匹敵する性能を誇る。
一点特化の特技、状況を打破するような決め手は持たないものの、アベレージで見れば範囲攻撃にも匹敵しうる。
逸話では妹・ベイランと共に成し得た名誉だが…………本人はあくまでも、単騎での使用を好んでいる。
【解説】
略歴に関してはベイリンを参照のこと。
大まかに辿った道程、辿った運命に違いは無い。
ただ一点―――このベイリンは、人が少なからず持ちうる“善”を一切持ち合わせなかった。
卑劣ではあるが悪人ではなかった“男”のベイリンとは異なり……この時空のベイリンは根っからの悪辣である。
故に、彼女はただ彼女らしく、その戦闘欲の赴くままに生きた。湧き上がる衝動を、他者との凌ぎ合いのみに注いで生きた。
自分に刃を向けるものは等しく殺す。抜き身の刃という表現すらも生温い――――単純なる戦闘の鬼。
だからこそ、彼女はランサー卿を殺せた。その遺体に縋り泣きわめく女を、冷たい眼差しで見下ろした。
その後も刺客を送り込まれる事に喜んでいたものの……妹、ベイラン卿がその在り方を正そうと試み、敵対者であったエリンス王へと鋒を変えさせた。
結果、軍勢を皆殺しにし王を捕縛。が、ベイリンは円卓の騎士として再び舞い戻ることはなく、ガーロン卿やペラム王の元を訪れ殺戮三昧。
ロンギヌスの呪いをその身に宿して尚蛮行は収まる事無く、最後には―――――実の妹との決闘の末、彼女を自ら殺めるのだった。
最も愛する者を殺してしまう、という呪いを体現する形となったが……その今際の際に抱いた感想は、ただ一点。
「―――――最高に楽しかったわ。だって、他ならないあたしの妹と戦えたのよ？人生で一番気持ち良かったに決まってるじゃない」
……彼女にとっての“愛”とは、即ち“最も強く、最も戦いたいと感じること”であった。
大まかに辿った道程、辿った運命に違いは無い。
ただ一点―――このベイリンは、人が少なからず持ちうる“善”を一切持ち合わせなかった。
卑劣ではあるが悪人ではなかった“男”のベイリンとは異なり……この時空のベイリンは根っからの悪辣である。
故に、彼女はただ彼女らしく、その戦闘欲の赴くままに生きた。湧き上がる衝動を、他者との凌ぎ合いのみに注いで生きた。
自分に刃を向けるものは等しく殺す。抜き身の刃という表現すらも生温い――――単純なる戦闘の鬼。
だからこそ、彼女はランサー卿を殺せた。その遺体に縋り泣きわめく女を、冷たい眼差しで見下ろした。
その後も刺客を送り込まれる事に喜んでいたものの……妹、ベイラン卿がその在り方を正そうと試み、敵対者であったエリンス王へと鋒を変えさせた。
結果、軍勢を皆殺しにし王を捕縛。が、ベイリンは円卓の騎士として再び舞い戻ることはなく、ガーロン卿やペラム王の元を訪れ殺戮三昧。
ロンギヌスの呪いをその身に宿して尚蛮行は収まる事無く、最後には―――――実の妹との決闘の末、彼女を自ら殺めるのだった。
最も愛する者を殺してしまう、という呪いを体現する形となったが……その今際の際に抱いた感想は、ただ一点。
「―――――最高に楽しかったわ。だって、他ならないあたしの妹と戦えたのよ？人生で一番気持ち良かったに決まってるじゃない」
……彼女にとっての“愛”とは、即ち“最も強く、最も戦いたいと感じること”であった。
【人物・性格】
戦いのみを求める悪辣なる女性。騎士ではあるが騎士道は持ち合わせず、ただ戦闘こそを重んじる。
彼女にとって戦いとは単純な殺意のぶつかり合い。そこに騎士道など、相手への想いなどは存在せず、ただあるのは「敵意」のみ。
この認識を誤る者は弱者である―――そんな持論を抱き続けた、文字通りの意味での「戦闘狂」。
戦いの前では「死」という概念すらも霞む。ただ、洗練された技術を以て相手と凌ぎ合う―――その瞬間こそが彼女の生き甲斐。
人としての感情を持たず、生物としての生存本能すらも欠けた女。抜き身の剣のような彼女にとっては……勝利という概念すら希薄なものである。
個人としての性格もまた粗暴。
歯に衣は一切着せず、相手の敵意を煽るような言葉を無意識に言い放つ。
戦いへ発展するような火種を自ら進んで放ち、薪をくべるような言動を繰り返す。
特に力ある者、サーヴァント相手には顕著であり、基本的に他人を「戦いのための道具」としてしか見ていない。
ベイリンが「個人として」他人を認識することは極めて稀で、彼女にとっては誰もが等しく「自分を楽しませてくれるであろう戦闘相手」である。
イメージカラー：穢れた紫
特技：一方的な虐殺、煽り芸
好きなもの：純粋な戦い、自分のような戦闘狂、タバスコたっぷりのポテト
嫌いなもの：甘っちょろい人、戦いを嫌う者、お菓子類全般
天敵：
願い：「願い？あはっ、こうやって無条件で戦えるってだけで、あたしはもう大満足なのよ？」
【一人称】あたし 【二人称】あなた、あんた 【三人称】あいつ、あの○○
彼女にとって戦いとは単純な殺意のぶつかり合い。そこに騎士道など、相手への想いなどは存在せず、ただあるのは「敵意」のみ。
この認識を誤る者は弱者である―――そんな持論を抱き続けた、文字通りの意味での「戦闘狂」。
戦いの前では「死」という概念すらも霞む。ただ、洗練された技術を以て相手と凌ぎ合う―――その瞬間こそが彼女の生き甲斐。
人としての感情を持たず、生物としての生存本能すらも欠けた女。抜き身の剣のような彼女にとっては……勝利という概念すら希薄なものである。
個人としての性格もまた粗暴。
歯に衣は一切着せず、相手の敵意を煽るような言葉を無意識に言い放つ。
戦いへ発展するような火種を自ら進んで放ち、薪をくべるような言動を繰り返す。
特に力ある者、サーヴァント相手には顕著であり、基本的に他人を「戦いのための道具」としてしか見ていない。
ベイリンが「個人として」他人を認識することは極めて稀で、彼女にとっては誰もが等しく「自分を楽しませてくれるであろう戦闘相手」である。
イメージカラー：穢れた紫
特技：一方的な虐殺、煽り芸
好きなもの：純粋な戦い、自分のような戦闘狂、タバスコたっぷりのポテト
嫌いなもの：甘っちょろい人、戦いを嫌う者、お菓子類全般
天敵：
願い：「願い？あはっ、こうやって無条件で戦えるってだけで、あたしはもう大満足なのよ？」
【一人称】あたし 【二人称】あなた、あんた 【三人称】あいつ、あの○○
セリフ集
【因縁キャラ】
ベイリン：“正しい”自分。
その在り方も、騎士としての矜持も、存在そのものも―――全てが正しいと理解しているからこそ、何よりも気に食わない。
それは羨望や嫉妬ではなく、純粋なる悪意。「自分だから」腹が立つのではなく……「正しいから」腹が立つ。
自分と同類であることを匂わせておきながら、その実騎士としての誇りを捨てずに居る彼を、真っ向から「どっちつかずの蝙蝠男」と批判する。
もし、面と向かって出会うことが会ったならば……これより以降の会話は、剣戟を以て行われることになるだろう。
「あら。随分と丸い顔になったわねえ、騎士さん？」
「守りたい者が出来たのかしら？それとも、身命を尽くしてでも従いたい主が居るのかしら？ああ、愛する人がいる……っていうのも王道よねぇ！」
「……反吐が出るわ。ベイリン という存在が二度目の生を受けて、それを謳歌していいと思っているの？」
「まあいいわ。こーんな醜い自分同士の争いだなんて、つまらないものね。ねえ？見解の相違、ってことで終わりにしましょうか？」
「―――――――ああ、でも。ここに一人、ベイリン じゃなくなった人がいるわねえ。どっちつかずの、みっともない騎士さんが一人……」
「…………うふっ。大事な人を守る騎士の強さ。貴方ならよーく知ってるでしょう？あの騎士のように……貴方も、少しは楽しませてみせなさい？」
アーサー・ペンドラゴン：主。
円卓の騎士として自身を迎えてくれた人物であり、ある意味ではベイリンという存在の方向性を決定付けた人物である。
欲望の赴くまま、「戦いたい」が為に生きるベイリンにとって、彼のような存在はあまりにも奇っ怪なもので、理解しがたい。
眼の前で湖の乙女を殺害しても、追手として差し向けられたランサー卿を惨殺しても、「上に立つもの」としての罪は下せど「人」としての罰は与えなかった。
故に、ベイリンは彼の下に着くことを拒まなかった。そう、ベイリンは彼を人として見なさず……自身に戦う機会を与えてくれる、単なる“機構”としてしか見ていなかった。
命令を下し、騎士として戦う権利を得られる。その権利を与えてくれる彼の姿こそ……ベイリンにとっての“理想の王”の姿だったのかもしれない。
個人として彼に思う部分は無い。強いて言うのならば、自分とは真逆の生き方をしているので「あんな生き方で息苦しくないのかしら」とぼんやりと思っていたりする。
その人柄も理解しようとはしなかったし、その必要もなかった。良くも悪くも、彼とベイリンは「王と騎士」という割り切った関係であった。
湖の乙女を殺害し国を追い出されてからも彼に対する認識は変わっておらず、リエンス王打倒後に許しを請いに向かった際には妹のベイランがとても胃を痛めながら頭を下げていた。
逆�値�依：モザイク市における自身のマスター。
殺意を以て愛を為す女。「血を分けた家族と戦う」という縁により召喚に応じた。
一見似通った、写し鏡のような存在でいて……根底にある部分は大きく異なる。故に、心の底から相容れることはない。
彼女は愛ゆえに殺す。ベイリンは戦いの結果として殺す。辿り着く場所は同じでもその過程は大きく異なる……だからこそ、彼女の愛を“理解”はしない。
だがその人柄、その在り方にはとても好感を抱いているようで、己の欲を貫き通し、“自我”を保ったままに殺意を抱き続けた者同士として意気投合。
“理解者”ではないが“親しい友人”。特異な嗜好を語り合えて、思う存分余すこと無く欲望をさらけ出せて、それを真っ向から受け入れてくれる唯一無二の親友。
―――――だからこそ。ベイリンは彼女と戦う。彼女を殺す。彼女の“殺意”と、己の“殺意”のどちらが勝つのかを試す。それは理屈でも、矜持でもなく。
『アオイ、あなたがあたしを愛しているから殺すというなら―――――あたしは、あなたを殺したいから殺す。
これ以上の理由が必要？要らないわよねえ？こんなに長い付き合いだもの。もう何も言わなくても、あたしの行動原理くらいわかってるでしょ？
……無論、あなたの事もわかってるわ。んじゃ初めましょうか、お互いの殺意が冷めないうちに…………最っ高の“愛”を、ぶつけ合いましょう！』
「悪かどうかなんて気にするようなタマだったかしら？ま、どうしても気になるんなら……あたしがあんたの愛を肯定してあげる。だから存分に殺 しなさい」
「あっは！そりゃあ素敵ねぇ！最後の瞬間に、最高の晩餐が約束されてるなんて、召喚に応じた甲斐があったわ！
安心しなさいアオイ。この世界で、あんた以上にあたしを楽しませてくれる人はいないわ。だから、あんたと殺し合えるその時までは……死なないし、負けない。覚悟しておきなさい？」
「……笑いなさい。何があっても、どんな結末だろうと……その愛を貫きなさい。己を曲げて、世界に迎合して、歪なハッピーエンドを迎えるなんて……そんなどこぞのバカみたいな真似、許さないから」
その在り方も、騎士としての矜持も、存在そのものも―――全てが正しいと理解しているからこそ、何よりも気に食わない。
それは羨望や嫉妬ではなく、純粋なる悪意。「自分だから」腹が立つのではなく……「正しいから」腹が立つ。
自分と同類であることを匂わせておきながら、その実騎士としての誇りを捨てずに居る彼を、真っ向から「どっちつかずの蝙蝠男」と批判する。
もし、面と向かって出会うことが会ったならば……これより以降の会話は、剣戟を以て行われることになるだろう。
「あら。随分と丸い顔になったわねえ、騎士さん？」
「守りたい者が出来たのかしら？それとも、身命を尽くしてでも従いたい主が居るのかしら？ああ、愛する人がいる……っていうのも王道よねぇ！」
「……反吐が出るわ。
「まあいいわ。こーんな醜い自分同士の争いだなんて、つまらないものね。ねえ？見解の相違、ってことで終わりにしましょうか？」
「―――――――ああ、でも。ここに一人、
「…………うふっ。大事な人を守る騎士の強さ。貴方ならよーく知ってるでしょう？あの騎士のように……貴方も、少しは楽しませてみせなさい？」
アーサー・ペンドラゴン：主。
円卓の騎士として自身を迎えてくれた人物であり、ある意味ではベイリンという存在の方向性を決定付けた人物である。
欲望の赴くまま、「戦いたい」が為に生きるベイリンにとって、彼のような存在はあまりにも奇っ怪なもので、理解しがたい。
眼の前で湖の乙女を殺害しても、追手として差し向けられたランサー卿を惨殺しても、「上に立つもの」としての罪は下せど「人」としての罰は与えなかった。
故に、ベイリンは彼の下に着くことを拒まなかった。そう、ベイリンは彼を人として見なさず……自身に戦う機会を与えてくれる、単なる“機構”としてしか見ていなかった。
命令を下し、騎士として戦う権利を得られる。その権利を与えてくれる彼の姿こそ……ベイリンにとっての“理想の王”の姿だったのかもしれない。
個人として彼に思う部分は無い。強いて言うのならば、自分とは真逆の生き方をしているので「あんな生き方で息苦しくないのかしら」とぼんやりと思っていたりする。
その人柄も理解しようとはしなかったし、その必要もなかった。良くも悪くも、彼とベイリンは「王と騎士」という割り切った関係であった。
湖の乙女を殺害し国を追い出されてからも彼に対する認識は変わっておらず、リエンス王打倒後に許しを請いに向かった際には妹のベイランがとても胃を痛めながら頭を下げていた。
逆�値�依：モザイク市における自身のマスター。
殺意を以て愛を為す女。「血を分けた家族と戦う」という縁により召喚に応じた。
一見似通った、写し鏡のような存在でいて……根底にある部分は大きく異なる。故に、心の底から相容れることはない。
彼女は愛ゆえに殺す。ベイリンは戦いの結果として殺す。辿り着く場所は同じでもその過程は大きく異なる……だからこそ、彼女の愛を“理解”はしない。
だがその人柄、その在り方にはとても好感を抱いているようで、己の欲を貫き通し、“自我”を保ったままに殺意を抱き続けた者同士として意気投合。
“理解者”ではないが“親しい友人”。特異な嗜好を語り合えて、思う存分余すこと無く欲望をさらけ出せて、それを真っ向から受け入れてくれる唯一無二の親友。
―――――だからこそ。ベイリンは彼女と戦う。彼女を殺す。彼女の“殺意”と、己の“殺意”のどちらが勝つのかを試す。それは理屈でも、矜持でもなく。
『アオイ、あなたがあたしを愛しているから殺すというなら―――――あたしは、あなたを殺したいから殺す。
これ以上の理由が必要？要らないわよねえ？こんなに長い付き合いだもの。もう何も言わなくても、あたしの行動原理くらいわかってるでしょ？
……無論、あなたの事もわかってるわ。んじゃ初めましょうか、お互いの殺意が冷めないうちに…………最っ高の“愛”を、ぶつけ合いましょう！』
「悪かどうかなんて気にするようなタマだったかしら？ま、どうしても気になるんなら……あたしがあんたの愛を肯定してあげる。だから存分に
「あっは！そりゃあ素敵ねぇ！最後の瞬間に、最高の晩餐が約束されてるなんて、召喚に応じた甲斐があったわ！
安心しなさいアオイ。この世界で、あんた以上にあたしを楽しませてくれる人はいないわ。だから、あんたと殺し合えるその時までは……死なないし、負けない。覚悟しておきなさい？」
「……笑いなさい。何があっても、どんな結末だろうと……その愛を貫きなさい。己を曲げて、世界に迎合して、歪なハッピーエンドを迎えるなんて……そんなどこぞのバカみたいな真似、許さないから」
【コメント】
救いようがない感じのド外道戦闘狂を作りたかった
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