レヴェ・スィエア・ストレリチア

ふわふわする。
ぴかぴかする。まっくらだ。
おわらない。いつまでも。

────いつまでも。

基本情報

【名前】レヴェ・スィエア・ストレリチア
【階梯】Ⅸ
【別名】『夢見鳥の繭』『輪廻展性』『壁無し迷宮エクスセンス・ケージ』
【性別】女性
【年齢】████歳
【出身】南米
【身長・体重】151cm・650g(最低値)
【肌色】黄色【髪色】スレートブルー【瞳色】水色
【スリーサイズ】71/54/77
【外見・容姿】ほつれたワンピースを着用した少女。

【属性】混沌・悪
【魔術回路】質：EX(変動) 量：EX(変動) 編成：異常(一定しない)
【原理】夢現

外見・容姿の詳細など

　先に向かってやや青みがかるスレートブルーの髪をシルエット上短めのツインテールと呼べる形に纏め、特に装飾も施されていない白いワンピース型の服のみを着用したヒト型実体。
　だがその領域内に於ける姿は一定せず、口、目、鼻の位置は愚か肢の長さ、ひいては数に至るまで不定。凡そ人類から出た生命体としてはあり得ざる形態を成したまま、生命と呼べるかも不明な状態で存在し続けるモノ。

魔術・特殊技能・特性など

『非現実』

　畝る木々、揺蕩う地面。草を裂く風、空に浮かぶ指、染み出す血液。惨劇の香りと、平穏の音。凡そ同居し得ないはずのもの同士が混ざる、渾沌の風景。
　レヴェの保有する原理血戒。使用者である彼女を一千年単位で生かし続けた最大要因にして、誰も彼女に手を出す事ができなかった最大の理由。あらゆる物を傷つけ捻じ曲げながら、何一つ殺す事のできない最弱の原理。
　その内側には実体がなく、単に最大直径35kmの広大な、“あらゆる物体から現実性を奪い去り、薄めていく”性質のみを持った空間が広がる。現実性を奪い取られた物体はそれだけで現実に在るものとしての強度が低下、脆弱化する。
　空間の現実性自体が極低の状態で保たれているため、この空間内でどれだけ希釈され、微風に身体を引きちぎられ、波打つ土に呑み込まれ、血管が霧散したとしても、現実的にあり得ない空間であるがために死に至る事はない。尚、この原理によって著しく現実性を奪われたものが原理血戒外に放り出されれば、外界の現実性に押し潰されて死を迎える事になる。
　また、原理血戒の内側には、拡散したレヴェ自身も広がっている。これにより薄められた物体、その全てがレヴェ自身と混ざる事を意味するため、原理血戒内部においては事実上全てのものの支配権をレヴェが持つ事になる。

　

現理決壊

　ディナイド・リアリティ。
　原理血戒で霧散させた現実性の行き先。彼女を死徒として確立させる第二の柱。
　汲み上げ、収集した現実の物体としての存在強度を集約、圧縮。これにより、“通常の物体よりも遥かにあり得るモノ”として、自身を定義する。
　本来生命として消えゆくという現実を、更に強い法則で上書きする。謂わば第二の原理血戒とも言える方法で、彼女はその場に存在し続ける。
　またこの副次効果により原理血戒抜きにしても、彼女の肉体は高い耐久力───ないし、防御力を保有している。
　

魔術

　人間としての生前の知識に由来するもの。
　魔術師ではないが、信仰に由来する儀式に縁を持っていた彼女は、元来自身の身体を代償に現象を起こす技能を持つ。主に黒魔術、或いは呪術と呼ばれるものに類する。
　彼女の場合は特に代償となるものを半ば無限に供給できる事で、雑ながら乱射する形でこれを扱う事ができる。

礼装・装備など

　特に持ち得ない。それは、万物を熔かす彼女と相性が良くない。

人物像

　南米の森を根城にする、二十七祖の第十一位。終わらぬ苦痛と現実を糧に、前代の十一位を熔かして祖の座に至った不定の乙女。

イメージカラー：マーブル
特技：日光浴
好きなもの：何もない日
苦手なもの：何かある日
天敵：散らないもの

【一人称】わたし　【二人称】あなた/手前　【三人称】彼、彼女、あの人

台詞例

来歴

　現・死徒二十七祖第十一位。南米の森の奥深く、人の訪れぬ領域に佇むモノ。
　魔術を扱う事のできる死徒ではあるものの、人としての彼女は魔術師ではなく、あくまでもある儀式の生贄となるだけだったはずの、一人の少女だった。
　血と肉と精神を消費して、自然神を鎮めるためにある物資。或いはソレを見るため、触覚として身体を整え薬物とアルコールを摂取させられた彼女は、その過剰摂取によって自身の制御を失い、更には儀式に混入した吸血種の血液によって完全に暴走状態に陥る。
　変貌する肉体と薬物によって現実を正常に知覚できない状態のまま、物体を儀式のための資源に変換する魔術を垂れ流し続けながら彷徨った彼女は、やがて人気のない森林で移動を中止。以降は完全に茫然自失としたままに周囲の木と同じように風に吹かれ続ける日々を送っていたが、数日か、あるいは数百年かと経った頃。偶然か必然か、近辺を訪れては下級死徒である彼女の気配を感じ取って訪れた前代の十一位を、半ば事故的かつ一方的に分解。祖の血を取り込んだ影響か、或いは別の要因を土台にして原理血戒を獲得。
　魔術という形で行っていた物体の分解を、より強力かつ広範囲に行使出来るよう変化。彼女が儀式のために身をやつしていた感覚───即ち制御不可能の浮遊感、非現実感を凡ゆるものに与える原理血戒を以って、近づくもの全てから現実としての存在強度を奪い続けた。
　これによって、彼女自身は漸くピントを現実に引き戻すことに成功する。実際には数百年、或いは千年単位のギャップがあり、また人の身ですら無くなっているために生前……人であった頃とはかなり人格が変化しているが、本人は無自覚。
　死徒としての歴も短くはないが、二十七祖では新参の域に入る。原理血戒の性質上、他の生物を取り込んで扱う事もあれば自身の血がそれらに混ざり込む事もあるが、それらはもはや直接彼女と混濁する以外には何もできないものであり、彼女の支配下ではあるものの「子」と呼ぶには力不足の代物。故に半ば単独で勢力圏を形成しており、後述の人格も相まって、彼女のことを知る者はあまり多くない状態となっている。
　

性格

　受動的・内向的。
　間延びしたような話し方と、それでいてやや独特な言語センスで会話する二十七祖の一つ。
　普段はただ森の中に棒立ちするだけで時間を消費しているが、こと風の強い日にはそれに乗る形で人里へ現れる。自身の姿に全くと言っていいほど拘りを持っていないが、人里に降りた際には人としての形を整える程度の良識(?)は持つ。
　「楽」である事を好み、自身の根城では特に何も考えずに過ごしている。二十七祖同士の付き合いや闘争、人間社会などにも特に興味は示さず、時たま自衛のために情報を集める程度。人間に対しても非好戦的ではあるが、狙われれば迎撃する。そもそも原理血戒故に停止している彼女に近づける者は多くないのだが。
　同様の理由で服装にも拘泥しない。これは興味がない事に加え、「いずれほつれてダメになるものなのに、凝る事に意味があるのか」という持論に基づいており、普段から着用しているワンピース型の布も、よく見ると日によって形状がまちまちといった有様。そもそも身体の形自体がかなり変わってしまうため、服そのものが意味を成していないケースさえある。
　原理血戒内で与えられる浮遊感にやや依存しており、現実の重力をあまり好まない。そのために海中で過ごしていた時期があるが、「うっかり変なのと衝突しかけた」との事で現在は地上に戻っている。ここ暫くのブームは空。自らの能力で密度を落とし、風に吹かれるままに宙を舞っている。
　尚、その言語センスに関しては、他者から現実性を奪って自身を担保している在り方に依るもの。他人の「現実」を喰らう事で内側が渾沌としているため、これを吐き出すように言葉を吐き出している。
　吸血という形で積極的に他者を襲う事はないが、原理血戒の機能を用いて血を取り込む事は当然ながらある。同様に自身の断片がそれらに混ざり込む事もあり、死徒としての機能は持ち合わせている。現在ではこれを当たり前の事と捉えており、人間だった頃の感覚はほぼ喪失しているに等しい。偶に思い出す事はあるようだが、記憶は相当に劣化している。

　総じて浮世離れしており、人間はおろか他の祖との交流も多くないタイプ。終われない事を嘆きながら、終わらない日々の中でそよぎ続けるもの。

行動規範・行動方針

　毎日、特に何もなく。回る星を見つめて、通る風に吹かれる。
　特に強い風が吹けば、それが時流を見に行くタイミング。

参戦理由

　そういう風が吹いたから。

役どころ・コンセプトなど

　三態ガール。

因縁キャラ

[[]]

　ビジュアルは用意できませんが、きっと大丈夫だと思います。

このページを編集するこのページを元に新規ページを作成

印刷する

コメント（0）

カテゴリ：
趣味
泥

レヴェ・スィエア・ストレリチア - kagemiya@ふたば先頭へ

コメントをかく

名前	ユーザIDを使用しないで書き込む	ユーザーIDを使う	ログインする
画像コード	画像に記載されている文字を下のフォームに入力してください。
本文
利用規約をご確認のうえご記入下さい

kagemiya@ふたば