kagemiya@ふたば

「ああーやっぱ気づいてたか。この俺様『舌禍のハサン』の丹精込めた策に。わかったわかった、全部やめる。二重人格ほど上手に分けれるわけでもねえからな俺は。
もう下手な芝居もやめて、本気で勝ちに行くよ。準備はいいか？マスター。…いや今のは冗談だってもうほんとにやってないから許して痛い」
主は、主たる器を示した。

「ザーんねんマスターさん！！もう何もわからなくなってるマスター様のために、『舌禍のハサン』が講義してやるよ。」

まずはここからだ。

気配遮断：C++++の違和感。
特定状況において卓越した遮断能力を擁する。
ならそれはいつなのか。

お前、暗殺者と二人きりでいてリラックスなんて、おかしいと思わなかったか？そもそも聖杯戦争の真っただ中だぞ？
立ち居振る舞い、だけじゃないんだよ。すなわち俺の技能なのさ。

俺の気配遮断技術は、殺意や悪意を隠すときに特別効果を発揮する。マスター相手に悪意がないと思ったか？
常に悪魔が誑かしてただろう？ハシシ入りの料理をやったろう？
くだらないことでもいちいち同意を求めていただろう？そう、俺の宝具を思い出せ。
続けて説明してやろう。

『善想葬送ザバーニーヤ』 だなぁ！お前はこの宝具の効果を知ってたのに、わかってたのに、まんまと引っかかった！
歌だけじゃなく言葉でも俺の『舌』は発動する。質問に同意するだけでも！肯定するだけでも！悪意を、呪いを乗せなきゃいけないが、それは『気配遮断』の本領発揮ってわけさ。

さて、ここまでいけば俺の目的は自動的にわかる。
『お前を乗っ取ること。』
そう。俺がハサン不適格とされた真の理由は、教団を乗っ取り私利私欲に染め上げると判断されてだったのさ。
憎いったらありゃしねえ。だから聖杯に呼ばれて、主気取りを乗っ取る！それが目的。ちゃんとしてるだろう？

「…まあ、もし気づいてたんなら。そんなマスターのもとなら、一緒に戦ってもよかったんだがなーーーーーーー」
その者は、どこまでも孤独だった。

【人物・性格】
サイコパスの皮をかぶった、マスターを出し抜くことに命かけてるサーヴァント。
彼が暗殺教団を乗っ取っていたなら、教団は堕落し、腐敗し、しかし暗殺もおこらなかったであろう。

歴代山の翁を"人殺しを何も考えずに指揮してるやつら"と認識し、この組織をめちゃくちゃにしてやると息巻いていた。
善意というより、"思考停止の権力者"とでも認識しての反逆心である。
ぎりぎりまで上り詰めたが、失敗。変装を繰り返し逃げおおせたか、暗殺教団からは逃れられなかったか。

とにかくそういう末路を迎えた彼は、マスターというものに強い嫌悪感を覚え、本気で試す。
しかし彼の試練を乗り越えられれば、あるいは絆が生まれるかもしれない。

【コメント】
あやしいサイコパス→マスター出し抜く地雷系→友情！

結構強そうな宝具なのでこの友情の先に勝利がないとは限らないんじゃないでしょうか