kagemiya@ふたば

だいたい中身はケイ義兄ちゃん。たま〜にマーリンがinする。
共通するのはどちらもセイバーのコスプレ百面相に大笑いすること。
腹ただしいので引っ込めてお仕置きすること多々。
ここだけの話、あくまで遠隔通信機ドローンでしかないので殴ろうが蹴ろうが向こうは痛くも痒くもない。

誰にも打ち明けられないが、その正体はアルトリア・ペンドラゴン。

完璧な変装に誰もが騙されたと思うが、ネタバレになるのでどうか黙していてほしい。
本人の名誉のためにも……！

そろそろ真面目に解説する。
当然正体はセイバー。
彼女が今回の召喚において自己に定めた範疇を逸脱しないと判断した時、無辜なる者や影から光に向かって進もうとしている者を助ける時の姿である。
このモザイク市で彼女は過度な干渉は避けるとした。己は歩みを止めた者であり、残りの時間を見守ることに費やす者だと。
だが―――だからといって、目の前の不正や理不尽を見過ごすのが騎士王として正しい行いだろうか。
それは生前やサーヴァントとして過ごした時間を含め、かつて駆け抜けた日々を侮辱することにならないだろうか。
厳密にそれらを精査し、剣を手にすべきだと確信した時、彼女はスキル「鸚鵡の騎士」を全力で悪用して正体を隠しつつ不逞の輩の前に姿を表すのである。
勿論線引きは極めて慎重に行う。過度な深入りはしないというのは前提だし、表立って行動するようなことにはならないよう振る舞う。
つい先程まで（正体不明だが）ピンチにおいて心強い味方だったのが、危機を脱したと思ったらいつの間にかいなくなっているというのはよくあることだ。
影に潜む、心正しき者の味方――――それが彼女の裏の顔である。

特筆すべきはその衣装バリエーションの多さ。
スキル「鸚鵡の騎士」は『（本人の認識の中で）変装している』というのがトリガーになるスキルなので、出動のたびにローテーションで様々な服を着ることになる。
故に彼女の自宅にあるクローゼットはあれこれと変装グッズたる服が詰め込まれているのだ。「そろそろコスプレ染みてきたな」とは鸚鵡の談。
その気になれば風の鎧も纏えるし、何を着ようが特に防御力に問題はない。
服のチョイスはセイバー自身が選んだものと鸚鵡が選んだものがあり、前者は鸚鵡の辛辣なコメントにそんなに似合っていませんかと首を傾げ、後者は着ると恥ずかしそうにする。

当然ながらスキル「鸚鵡の騎士」は円卓の騎士やセイバーの関係者にはほぼ一発で見抜かれる。
そうして彼らから指摘された場合、あまりの羞恥にしばらくセイバーは機能不全になる。誰か慰めてあげよう。