最終更新: nevadakagemiya 2016年11月01日(火) 19:14:17履歴
【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【真名】武田 SHINGEN 晴信
【性別】男性
【身長・体重】165cm・270kg(鎧重量込)
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:B+ 耐久:B+ 敏捷:B+ 魔力:C+ 幸運:C 宝具:A
【CLASS】ライダー
【真名】武田 SHINGEN 晴信
【性別】男性
【身長・体重】165cm・270kg(鎧重量込)
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:B+ 耐久:B+ 敏捷:B+ 魔力:C+ 幸運:C 宝具:A
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
孫子の兵法に由来する軍事的見地。これに通ずることで晴信は周辺の戦国大名より大幅に有利な立場にあった。
自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
孫子の兵法に由来する軍事的見地。これに通ずることで晴信は周辺の戦国大名より大幅に有利な立場にあった。
諏訪に伝承される原始呪術を習得している。
情報伝達に遅れがあった東の地に残された、古い神秘の一つ。古代より存在する呪いの力。SHINGENパワーの源。
異常に相性が良かったらしく、晴信はこれを身体感覚の延長として習得している。
それにより理論的な理解がなくともその身に感覚を覚えさせることで術式を新しく取得したり行使することができる。
ただし身体感覚の延長としていることにはデメリットもあり、呪術の理論的な説明は一切できず、また他人にも説明できない。
――――この能力は晴信にあらゆる恩恵を与えたが、人を呪わば穴二つの言の通り、その代償は大きかった。
情報伝達に遅れがあった東の地に残された、古い神秘の一つ。古代より存在する呪いの力。SHINGENパワーの源。
異常に相性が良かったらしく、晴信はこれを身体感覚の延長として習得している。
それにより理論的な理解がなくともその身に感覚を覚えさせることで術式を新しく取得したり行使することができる。
ただし身体感覚の延長としていることにはデメリットもあり、呪術の理論的な説明は一切できず、また他人にも説明できない。
――――この能力は晴信にあらゆる恩恵を与えたが、人を呪わば穴二つの言の通り、その代償は大きかった。
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:100
晴信のあまりに有名な戦略思想が宝具として昇華したもの。常時発動しており四つの効果を持つ。四つの効果は対象は異なるものの、全て、ランク・種別・レンジ・最大補足数を同じくする。
この戦略思想は晴信の土台であり、自ら実践し培ったもの。そのため、全ての効果は軍事戦略としてどころか、晴信個人の力として使用できる。
→『其疾如風(ストーム・オブ・ウォー)』
常時効果を発揮し、晴信の敏捷をブーストする。
真名解放と共に軍配を振り下ろすことで、その方向に『暴風の道』を発生させ、敵の足を止め味方の移動を補助する、軍団強化が発動する。
更に発動後、味方に3ターンの間ランクC相当の変化(半人半馬化限定)を付与し敏捷のステータスを上昇させる。
基本的に聖杯戦中では使用できないものの、味方が多ければ武田騎馬隊を編成し、そのまま蹂躙突撃を行う対軍宝具として扱うことができる。
マスター一人にしか効力が及ばない場合、マスターを乗騎にすることくらいしかできない。
→『其徐如林(フォレスト・オブ・ウォー)』
常時効果を発揮し、晴信の魔力をブーストする。
真名解放と共に軍配を振り下ろすことで、菱型をした使い魔の如き端末を周辺に解き放ち、情報収集を行う軍団索敵が発動する。
更に発動後、味方に3ターンの間ランクC相当の気配遮断を付与し魔力のステータスを上昇させる。
放たれた端末は透破と呼ばれる武田の忍軍団を由来としており、地形や天候情報、奥様の井戸端話の収集、更には気配遮断を持つサーヴァントの感知まで行う。
これで事前索敵を行い、有利な状況で『其疾如風』によって奇襲突撃するのがSHINGEN必勝戦術である。
→『侵掠如火(ブレイズ・オブ・ウォー)』
常時効果を発揮し、晴信の筋力をブーストする。
真名解放と共に軍配を振り下ろすことで、虎の爪の如き灼熱が放たれ敵を焼く対軍攻撃が発動する。
更に攻撃後、味方に3ターンの間ランクC相当の魔力放出(炎)を付与し筋力のステータスを強化する。
森林帯の戦闘においては補正がかかり、威力が向上する。逆に川縁においては威力が弱体化する。
→『不動如山(パイル・オブ・ウォー)』
常時効果を発揮し、晴信の耐久をブーストする。
真名解放と共に軍配を振り下ろすことで、その場に持続する強固な障壁を形成する対軍防御。ただし使用中は移動することができなくなる。
障壁は多数の魔力で出来た菱型で構成されており、攻撃に対して柔軟に形を変える。
更に発動後、味方に3ターンの間ランクC相当の魔力防御を付与し耐久のステータスを強化する。
「人は城、人は石垣、人は堀」の字面の通り菱型の守りを支えているのは霊体化武田軍団であり、晴信の身に危険が迫れば自動発動し、全周囲防御を行う。
晴信のあまりに有名な戦略思想が宝具として昇華したもの。常時発動しており四つの効果を持つ。四つの効果は対象は異なるものの、全て、ランク・種別・レンジ・最大補足数を同じくする。
この戦略思想は晴信の土台であり、自ら実践し培ったもの。そのため、全ての効果は軍事戦略としてどころか、晴信個人の力として使用できる。
→『其疾如風(ストーム・オブ・ウォー)』
常時効果を発揮し、晴信の敏捷をブーストする。
真名解放と共に軍配を振り下ろすことで、その方向に『暴風の道』を発生させ、敵の足を止め味方の移動を補助する、軍団強化が発動する。
更に発動後、味方に3ターンの間ランクC相当の変化(半人半馬化限定)を付与し敏捷のステータスを上昇させる。
基本的に聖杯戦中では使用できないものの、味方が多ければ武田騎馬隊を編成し、そのまま蹂躙突撃を行う対軍宝具として扱うことができる。
マスター一人にしか効力が及ばない場合、マスターを乗騎にすることくらいしかできない。
→『其徐如林(フォレスト・オブ・ウォー)』
常時効果を発揮し、晴信の魔力をブーストする。
真名解放と共に軍配を振り下ろすことで、菱型をした使い魔の如き端末を周辺に解き放ち、情報収集を行う軍団索敵が発動する。
更に発動後、味方に3ターンの間ランクC相当の気配遮断を付与し魔力のステータスを上昇させる。
放たれた端末は透破と呼ばれる武田の忍軍団を由来としており、地形や天候情報、奥様の井戸端話の収集、更には気配遮断を持つサーヴァントの感知まで行う。
これで事前索敵を行い、有利な状況で『其疾如風』によって奇襲突撃するのがSHINGEN必勝戦術である。
→『侵掠如火(ブレイズ・オブ・ウォー)』
常時効果を発揮し、晴信の筋力をブーストする。
真名解放と共に軍配を振り下ろすことで、虎の爪の如き灼熱が放たれ敵を焼く対軍攻撃が発動する。
更に攻撃後、味方に3ターンの間ランクC相当の魔力放出(炎)を付与し筋力のステータスを強化する。
森林帯の戦闘においては補正がかかり、威力が向上する。逆に川縁においては威力が弱体化する。
→『不動如山(パイル・オブ・ウォー)』
常時効果を発揮し、晴信の耐久をブーストする。
真名解放と共に軍配を振り下ろすことで、その場に持続する強固な障壁を形成する対軍防御。ただし使用中は移動することができなくなる。
障壁は多数の魔力で出来た菱型で構成されており、攻撃に対して柔軟に形を変える。
更に発動後、味方に3ターンの間ランクC相当の魔力防御を付与し耐久のステータスを強化する。
「人は城、人は石垣、人は堀」の字面の通り菱型の守りを支えているのは霊体化武田軍団であり、晴信の身に危険が迫れば自動発動し、全周囲防御を行う。
ランク:A 種別:対乗騎宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
『風林火山』から欠如した、陰および雷霆を含む『風林火陰山雷』を司る宝具。
『風林火山』もこの宝具も、オリジナルである『武経孫子(アート・オブ・ウォー)』の劣化品であるが、こちらはより原典に近い強力な効果を持つ。
しかしながら信玄はこの宝具を取り扱いきれないため複数の味方敵方に使用できず、さらに一部デメリットが存在する。
→『甲陽戦事略決・陽(うごくことらいていのごとし)』
真名解放と共に雷の顕現、『黒雲』の真の力――その身を雷霆へ変化させ移動することができる――を開放する。
その際の機動力は雷霆相応であり、サーヴァントといえど追いきれるものではない。しかも現代に張り巡らされた電線網や伝導体を移動経路として使用できる。
雷霆状態に変化している際は攻撃も雷撃属性を帯び、連鎖する対軍攻撃となって敵を襲う。
しかしこの状態は雷霆そのものである関係上、空気中の直進に難があるため一度の移動距離が10mほどもなく地面に落下する。
しかも地面に接触して電気が散ると一時的に通常状態に戻ってしまうという弱点がある。
さらに雷を寄せる概念、雷を斬る概念などが適用されてしまうため、相手によっては一方的に攻撃を受けてしまい危機に陥ることも。
基本的には信玄が正面から攻め、雷霆化した黒雲が瞬間的な移動から背後奇襲して攻める『啄木鳥戦法』を行ったり、雷霆を信玄自身が飛び道具として用いたりもする。
雷霆化は乗り手である信玄もろとも行うことも可能。この場合専ら離脱・逃走に使われる。
この宝具は使用中、『風林火山』の風および火が機能干渉を起こし停止する。また真名解放も行えなくなる。
→『甲陽戦事略決・陰(しりがたきことかげのごとし)』
真名解放と共に『黒雲』を武田信玄の陰である影武者に変化させる。
影武者の信玄は全能力が武田信玄と同等であり、見破ることは困難である。
さらにまた、この宝具発動中に倒された『信玄』はたとえどちらだったとしても影武者だったことになり、残った信玄が本体となる分身術。
無論影武者は本人と共に戦闘可能。数多くであたり、有利を取るという基本兵法を体現する宝具。
この宝具は使用中、『風林火山』の林および山が機能干渉を起こし停止する。また真名解放も行えなくなる。
『風林火山』から欠如した、陰および雷霆を含む『風林火陰山雷』を司る宝具。
『風林火山』もこの宝具も、オリジナルである『武経孫子(アート・オブ・ウォー)』の劣化品であるが、こちらはより原典に近い強力な効果を持つ。
しかしながら信玄はこの宝具を取り扱いきれないため複数の味方敵方に使用できず、さらに一部デメリットが存在する。
→『甲陽戦事略決・陽(うごくことらいていのごとし)』
真名解放と共に雷の顕現、『黒雲』の真の力――その身を雷霆へ変化させ移動することができる――を開放する。
その際の機動力は雷霆相応であり、サーヴァントといえど追いきれるものではない。しかも現代に張り巡らされた電線網や伝導体を移動経路として使用できる。
雷霆状態に変化している際は攻撃も雷撃属性を帯び、連鎖する対軍攻撃となって敵を襲う。
しかしこの状態は雷霆そのものである関係上、空気中の直進に難があるため一度の移動距離が10mほどもなく地面に落下する。
しかも地面に接触して電気が散ると一時的に通常状態に戻ってしまうという弱点がある。
さらに雷を寄せる概念、雷を斬る概念などが適用されてしまうため、相手によっては一方的に攻撃を受けてしまい危機に陥ることも。
基本的には信玄が正面から攻め、雷霆化した黒雲が瞬間的な移動から背後奇襲して攻める『啄木鳥戦法』を行ったり、雷霆を信玄自身が飛び道具として用いたりもする。
雷霆化は乗り手である信玄もろとも行うことも可能。この場合専ら離脱・逃走に使われる。
この宝具は使用中、『風林火山』の風および火が機能干渉を起こし停止する。また真名解放も行えなくなる。
→『甲陽戦事略決・陰(しりがたきことかげのごとし)』
真名解放と共に『黒雲』を武田信玄の陰である影武者に変化させる。
影武者の信玄は全能力が武田信玄と同等であり、見破ることは困難である。
さらにまた、この宝具発動中に倒された『信玄』はたとえどちらだったとしても影武者だったことになり、残った信玄が本体となる分身術。
無論影武者は本人と共に戦闘可能。数多くであたり、有利を取るという基本兵法を体現する宝具。
この宝具は使用中、『風林火山』の林および山が機能干渉を起こし停止する。また真名解放も行えなくなる。
名刀工二代兼定作。目貫に風神雷神文様があったことから命名された。
一度は美和神社へ奉納されたものの、度重なる参拝により天が動かされたのか晴信の手に渡った。
刀が欲しいわけではなかった晴信だが、名刀であることは確かなのでそのまま使用した。
……この刀自体、雷神としての神格をわずかだが持つ。宝具相当の力を帯びているものの、ライダーの信玄では刀としてそれを発揮することはない。
よってほぼ鞘に入れ佩刀したままであり、抜刀はほとんどしない。
一度は美和神社へ奉納されたものの、度重なる参拝により天が動かされたのか晴信の手に渡った。
刀が欲しいわけではなかった晴信だが、名刀であることは確かなのでそのまま使用した。
……この刀自体、雷神としての神格をわずかだが持つ。宝具相当の力を帯びているものの、ライダーの信玄では刀としてそれを発揮することはない。
よってほぼ鞘に入れ佩刀したままであり、抜刀はほとんどしない。
武田信玄の愛馬として有名な戦馬。気性荒く、また、決して影武者を乗せることはなかったという。
……鳴神に宿りし神格の顕現。特別刀兵法に優れたわけではない信玄の力となるため馬へと変じたもの。
雷神の力宿す刀であるものの独力で変ずるほどの神通力は無い。この形態変化は『其徐如林』の能力を刀が受け入れていることで馬へと変化している。
そのせいか戦馬鎧のあちらこちらに刃が生え、さらに雷の意匠が見て取れる。
その形状は『ぼんぼこさん』と呼ばれる、ルーツ不明のご神体を原型としている。大国主だろうと目される鳴神に宿った神格が本当は一体何なのか、実際のところは不明である。
……鳴神に宿りし神格の顕現。特別刀兵法に優れたわけではない信玄の力となるため馬へと変じたもの。
雷神の力宿す刀であるものの独力で変ずるほどの神通力は無い。この形態変化は『其徐如林』の能力を刀が受け入れていることで馬へと変化している。
そのせいか戦馬鎧のあちらこちらに刃が生え、さらに雷の意匠が見て取れる。
その形状は『ぼんぼこさん』と呼ばれる、ルーツ不明のご神体を原型としている。大国主だろうと目される鳴神に宿った神格が本当は一体何なのか、実際のところは不明である。
『天下に最も近かった男』『騎馬隊の主』『上杉謙信史上最大のライバル』として名高い大大名。
数々の逸話を持ち、日本を代表する英霊の一人。通称、甲斐の虎。
――――彼は生まれながらにして病弱な身体だった。
苛烈な性向であった父信虎はそれを嫌い、晴信を後継にすることに難儀を示し、いっそ敵対関係と言っていいほど親子仲は壊滅的だった。
幼少のころの晴信はそれを嫌がり、病弱の克服を目指した。
それは心技体の鍛錬にはじまり、薬草知識や民間療法、湯治に祈祷、果ては国外(大陸)の医学まで取り入れたものの芳しくなかった。
ひたすら参拝し神頼みさえしたものの、神馬ともいうべき名馬こそ得ることができたが体を癒すことは叶わなかった。
そうして長く続けられた治療法の模索だったが、その間に父との関係は決定的なものとなり、その頃合いには晴信自身もただ己の病気を治すこと一心で、最初の目的などとうに忘れていた。
謀略により父を追放し家督を相続した晴信は信濃平定を開始。
――――そこで彼は、諏訪の呪術と出会った。
毒以て毒を制す。この身に宿る病弱が呪いの様であるならば、それを制するのはやはり呪いであるべきだ。
偶さか特異な性質を持っていた信玄は、独自の方法ながら呪術を覚えた。
世界から失われていく原初の呪いを受け継ぎ続けた諏訪の呪術は強力無比で、信玄の生まれ持つ病弱はたちどころに抑え込まれた。
それを以て信玄は諏訪大社を篤く信奉し、敬うようになった。
しかし勿論、呪いは呪いである。
呪術として制御されようと呪いであり、生者である信玄にとってはあまりに強烈な毒である。
それは生来の病弱を癒したが、それを上回る強力な代償を求めた。
『最も重大な歴史の転換期にその命が奪われる』。
信玄自身も知らぬ間にかかったその強力な呪いは、まさに一大決戦の直前に履行され、それまでの期間押し留められていた病弱は濃縮され、津波のように信玄を襲った。
己の縋ったものの正体をよく知っていた信玄はそれを天命と受け止め、粛々と死後の準備を行い、息子を、部下たちを説き、その後の指針を伝えた。
そしてさらに後事を『黒雲』に託しつつ、この世から死去。
「大ていは 地に任せて 肌骨好し 紅粉を塗らず 自ら風流」の辞世の句は、後悔をせぬ生き様をせよ、と説いた信玄の胸中でもあっただろう。
――――つまるところ、彼はまだまだ現世に未練があったのだ。
数々の逸話を持ち、日本を代表する英霊の一人。通称、甲斐の虎。
――――彼は生まれながらにして病弱な身体だった。
苛烈な性向であった父信虎はそれを嫌い、晴信を後継にすることに難儀を示し、いっそ敵対関係と言っていいほど親子仲は壊滅的だった。
幼少のころの晴信はそれを嫌がり、病弱の克服を目指した。
それは心技体の鍛錬にはじまり、薬草知識や民間療法、湯治に祈祷、果ては国外(大陸)の医学まで取り入れたものの芳しくなかった。
ひたすら参拝し神頼みさえしたものの、神馬ともいうべき名馬こそ得ることができたが体を癒すことは叶わなかった。
そうして長く続けられた治療法の模索だったが、その間に父との関係は決定的なものとなり、その頃合いには晴信自身もただ己の病気を治すこと一心で、最初の目的などとうに忘れていた。
謀略により父を追放し家督を相続した晴信は信濃平定を開始。
――――そこで彼は、諏訪の呪術と出会った。
毒以て毒を制す。この身に宿る病弱が呪いの様であるならば、それを制するのはやはり呪いであるべきだ。
偶さか特異な性質を持っていた信玄は、独自の方法ながら呪術を覚えた。
世界から失われていく原初の呪いを受け継ぎ続けた諏訪の呪術は強力無比で、信玄の生まれ持つ病弱はたちどころに抑え込まれた。
それを以て信玄は諏訪大社を篤く信奉し、敬うようになった。
しかし勿論、呪いは呪いである。
呪術として制御されようと呪いであり、生者である信玄にとってはあまりに強烈な毒である。
それは生来の病弱を癒したが、それを上回る強力な代償を求めた。
『最も重大な歴史の転換期にその命が奪われる』。
信玄自身も知らぬ間にかかったその強力な呪いは、まさに一大決戦の直前に履行され、それまでの期間押し留められていた病弱は濃縮され、津波のように信玄を襲った。
己の縋ったものの正体をよく知っていた信玄はそれを天命と受け止め、粛々と死後の準備を行い、息子を、部下たちを説き、その後の指針を伝えた。
そしてさらに後事を『黒雲』に託しつつ、この世から死去。
「大ていは 地に任せて 肌骨好し 紅粉を塗らず 自ら風流」の辞世の句は、後悔をせぬ生き様をせよ、と説いた信玄の胸中でもあっただろう。
――――つまるところ、彼はまだまだ現世に未練があったのだ。
彼の願いは『織田信長』もしくは『長尾景虎(上杉謙信)』ときっちり優劣を決める事。
召喚当初、歴史改変を行い『武田家による天下布武』を考えていた晴信だが、現代の諸相を知ることで考えを改め、誰が収めても大勢に影響はないとしたのである。
そうなってしまえば聖杯に求めるものなど碌に無く、精々が憎き怨敵(ライバル)たちに「ワシこそが最強でありお前らは所詮ワシの指先ほどの価値もない木端武将よカッカッカ」と言ってやることくらいだった。
……戦人にはままあることだが、彼もまた強者を見ると高ぶる者の一人であり、戦い自体が好きである。
マスターが邪悪な存在でなければ、ライダーは軍師としての立場でマスターを立て、勝利の為動いてくれるだろう。
彼は、敗けることが嫌いなのだ。
――――――――彼は心奥において父との和解、というものを求めている。
マスターがそれを読み解くことができるなら、唯一無二の関係を築くこともできるかもしれない。
「おうおう、お主がマスターか。ワシは晴信。武田SHINGEN晴信よ! 我が威の威光に預かればこの程度の戦などホレ、ものの見事に勝ち抜いてやろう」
「おう、おまんこっちこうし。ええ月じゃ、ほれ一杯」
「またお前か長尾景虎! …………結局ワシとお前は、川一本引いて対峙するが定めか。面白すぎるのう。そう思わんか景虎ァ!!」
「燃えよ燃えよ、燃え盛れ。孫子伝来我が兵法、そん目に焼き付けそして逝けい!『侵掠如火(ブレイズ・オブ・ウォー)』! そらそら、大盤振る舞い大炎上じゃあ!!」
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