戦闘天賦
通常攻撃・フロストコンビネーション
アイスファング・ラッシュ − 「過去の懲罰には、もう決着がついている。未来の選択肢はまだこの手中に…」「己の運命を一時の罪に吞まれたくなければ、今この瞬間を大事にしろ。」
ガンメタル・ウルフバイト − メロピデ要塞の公爵でさえ、どうしようもないことがある――煩わしい文書の仕事、細かい管理の責務、あるいは…どうしても自分のナックルに、剥がしにくく可愛らしいステッカーを貼ろうとする小さな友人たちの執着心だ。
固有天賦
やがて公義は弁ぜらる
いずれ罪業は贖わる
公爵の恩赦
リオセスリのオリジナル料理。「すぐここを離れろ。今からキッチンが爆発する」と言って部下の出入りを禁じたかと思うと、しばらく後、豪華な肉料理が目の前に運ばれてきた。ジューシーな肉汁とカリッとした皮は格別な組み合わせ。ただ、味付けは最近流行りの某調味料とまるで同じ…
検律庭をこの上なく安堵させる事実、それはフォンテーヌ廷の大多数の市民が法を順守し、メロピデ要塞とは無縁の人生を歩んでいるということだ。
同時にもう一つ、もっともながら悲哀も垣間見える事実が存在する。それは、服役を終えた罪人が再び水の上での暮らしに馴染むことは非常に難しく、ほとんどの場合、自分から水の下での経験を語らないという点だ。
メロピデ要塞は、具体的な場所というよりもある種の概念に近く、警告、不幸、懲罰の象徴としてフォンテーヌのことわざや決まり文句の中に引用される。この概念を司るのが誰であるか、というのは決して重要ではない。
そのお陰で、リオセスリはあたかも世捨て人のように、「公爵」の身分には極めて不釣り合いな形をもってフォンテーヌで暮らしている。
人々が「次に騒ぎでも起こしたら、メロピデ要塞に叩き込んでやる」「こんな厄介事に関わるくらいなら、海の底でネジを回してたほうがマシだ」などと言うとき、ちょうど水中要塞の管理者がアフタヌーンティーをテイクアウトすべく、カフェへと通じる石畳の上を歩いているかもしれない。
(好感度2で解放)
リオセスリがメロピデ要塞を離れることはあまりない。自らの手で作り上げた情報網と人脈を頼りに、執務室で座ったまま必要な情報と物資を手にすることができるからだ。
だが彼も理解はしていた。「煩雑な業務のせいで、ここに囚われ続けるわけにはいかない。さもなくば永遠に眠れぬままか、でなければ遅かれ早かれ海底で永遠の眠りにつく羽目になる」と…
この場所を肩ひじ張らずに管理していくために何より重要な事柄は二つだけ――そう、金と人だ。
彼の場合、メロピデ要塞が元々巨大な工場であり、なおかつ自身が金儲けに長けており、パレ・メルモニアのような太っ腹な客を捕まえられたのは、幸運なことだった。手厚い対応をするのは、パレ・メルモニアの権勢を敬ってのことではない。フォンテーヌ廷にはそもそもメロピデ要塞の庶務に口を出す権利がない――要は貴重なモラのためだ。モラはあればあるほどいい。ゆえに、たとえ共律庭が書類仕事に対して煩わしいほどの厳しい要求を出してきても、リオセスリはそのすべてに応えた。
(もともと、フォンテーヌ運動エネルギー工学科学研究院は研究材料としてアルケウムを大量に必要としていた。パレ・メルモニアと取引先として張り合うこともできたかもしれないが、あそこが壮麗な空中の観光スポットとなったことで、惜しみつつもビジネスパートナーの選択肢からは除外した。縁があればまたの機会に。)
金持ちが犯しがちな過ちと言えば、お金の力を高く見積もりすぎて、傲慢になってしまうことだ。だが、そうならずに済んでいるという点でもリオセスリはツイていた。彼は生まれつき裕福だったわけではないため、善意の人助けがどれほど大切であるかを知っていたのだ。
メロピデ要塞に身を寄せる人々と分け隔てなく接し、罪人だろうが看守だろうがただの従業員だろうが、立場を弁えてさえいれば責め立てることはない。
逆に言うと、分不相応な振る舞いをする者に対しては物申すこともあった。水中の空間は地上に比べれば閉塞的で、大多数は行く当てがなくここに留まり続けるしかない。できることなら、皆が理屈の分かる人間であってほしいとリオセスリは願っている。言葉で伝えても効き目がないなら、より説得力のある手段を取るまでだ。
人間同士の無意味でありながら避け難い揉め事や些末な事柄に関しては、時には放っておくのもよい。頭が冴えている人なら事を荒立てるべきでないと分かるし、冴えていない人であれば自ずと向かうべき場所がある。水に自浄作用があるように、人間にも似たような力が働くのだ。
それゆえ、リオセスリは忙しさで目を回すこともなく、むしろある程度自由な時間を作ることができた。
ある時、フォンテーヌで決闘代理人として名高いクロリンデが訪れると、何気なく聞いた。「私よりあなたのほうがのんびりして見えるのはなぜだ?その公爵の称号とやらは、金で買ったわけじゃないのだろう?」
「少し待て。」
疑いをかけられたリオセスリはそう言うと、三つの引き出しを立て続けに開け閉めして、数ページに渡る分厚い書類をガサゴソと取り出した。「どれどれ…『…適切に管理を行い…納税に前向き…』…『ここに特別に称号を授ける…』…どう思う?おおよそ、あんたの言う通りだな。」
(獄守犬の章一幕クリア/好感度3で解放)
公平無私の国として知られるフォンテーヌにおいて、金で買える肩書きなどはない。先ほどの二人の会話はでたらめである。リオセスリとクロリンデは味気ない公務のやり取りの合間に冗談を言い合ったにすぎない。
しかし、「公爵」の称号は取引と無関係であるものの、リオセスリがメロピデ要塞を任されていることと「お金」との間には切っても切れない関係がある。
特別許可券はメロピデ要塞で流通している「お金」だ。ここでは特別許可券が取引の媒介であり、それは今も昔も変わらない。だが、具体的な価値は常に変化している。リオセスリがまだ囚人としてここに留まっていた頃は、特別許可券の使い道は今よりも自由で、買える物の品ぞろえもずっと豊富だった。ポケットに十分な数の券がありさえすれば、健康を害する薬品や100%当たる賭け予測、揺らぎがちな人の心、他人が息をする権利までも買うことができた。
これらは非公式な取引だが、公式のほうも素晴らしい。個人的な伝手を持たない場合、食堂で値の張る水や食べ物を買うしかない。そして、付いてくるおみくじに書かれているのは意味不明なことわざなどではなく、嘘でも偽りでもない、その日のうちに終わらせなければならない追加の仕事内容だった。当時の特別許可券はお金というよりも前管理者が罪人を支配するための道具のようであった。
法に背いた罪人をルールのない混沌に放り込み、各自で何とかしてもらう。確かにいい方法にも聞こえるが、リオセスリは賛同できなかった――「生き延びるために環境に順応することならできる。だが、その環境が生存に適していないのなら、何もせずに死を待つわけにはいかない」と、そう考えていた。
彼は相当長い時間をかけて地下格闘場で特別許可券を貯め、それを元手にさらに稼いだ。他人を観察することにも説得することにも長けており、なおかつ謙虚な態度だったため、大多数が気づかぬうちに他の人々を遥かにしのぐ数の特別許可券を手にしていた。
富を蓄えたことで罪人の間での声望が高まった彼の元に、やがて長年心待ちにしていたその時は訪れた。ある日一夜にして、彼の口座はメロピデ要塞前管理者の手により空にされてしまう。
だがすでに述べたとおり、リオセスリは説得が上手かった。言葉には人を扇動する力がある。彼は言葉を使って皆に気づかせるだけでよかった。「あんな管理の下では誰もが――貧しかろうが裕福だろうが――自分と同じような憂き目に遭う可能性がある」と…こうなれば人々は彼のために声を上げるだろう。彼の実直な語りかけと壮大なシチュエーションが揃う時、人々は自らに足りない価値を補うべく仲間に加わろうとする。
こうして、公平、正義、秩序の名の下にリオセスリは要塞の前管理者に決闘を申し込んだ。彼らの身分と住まいからすれば、決闘と言っても名ばかりのもの。だが、取り囲む人々は罪人であれ看守であれ、誰一人として異議を唱えなかった。
幸運にも前管理者は決闘直前に逃げ出したため、リオセスリは人殺しを重ねずに済んだ。一方で不運と言えることもある。本来、その日は彼が服役を終える日だった。しかし管理者不在のため、出獄手続きをしてくれる人がいなかったのだ。
そこで彼はメロピデ要塞の中央に位置する執務室に入り、すべての職務を引き継いだのだった。
(獄守犬の章一幕クリア/好感度4で解放)
書類を手に取ることができるようになり、リオセスリは自分の事件記録を閲覧した。内容は多くはないが、フォンテーヌ当局が調べうる情報のすべてだった。里親の売買記録によれば彼は捨て子として引き取られたそうで、それ以外にめぼしい情報はなかった。
目を通すうちに見覚えのある名前を見つけた。ぼんやりとした人の顔が記憶の中で束の間に浮かび上がっては、ページをめくる音と共に脳裏に消えた。リオセスリが望めば、自身の人脈を使うことで昔の仲間の現在を調べることもできただろう。しかし、その考えは浮かんだ瞬間にかき消された。
彼らにとってみれば、リオセスリは思い出したくない過去を象徴するようなものだ。そしてリオセスリにとっては、それらの名前はもはや今の生活を形作る一部ではなくなっている。彼には新しい身分、新しい住まい、新しい友人がいる。
それは普通とは違う体験だ。知り合いは大勢いるが、友と呼べるのはごく一部で、中には少なからず人間ではない者がいる――メリュジーヌたちは確かに人とつるむのが好きだな、と彼は思う。見た目だけで彼女たちの小さな体と年齢を結びつけるのは難しい。だが彼女たちが見せる善意には、確かに年長者特有の純朴さがある。「年端もいかない生き物は根っからの善良で、親心を持って接するにふさわしく、予測のつかない無限の未来が待っている」と彼女たちは信じているのだ。
リオセスリは何度もメリュジーヌの世話になった。無一物で街を彷徨っていた頃には、通りがかりのメリュジーヌが温かいスープをごちそうしてくれた。鉄拳闘技場に出るたびケガをして戻っていた頃は、医務室のシグウィンが毎回親切に迎えてくれた。そして、極秘事項を調べる必要があった時には、マレショーセ・ファントムの警察隊員たちが法律の範囲内でできる限り手を差し伸べてくれた。
それゆえに、メリュジーヌがメロピデ要塞を見物に来るたび、余計な面倒事が起きる可能性があってもリオセスリは黙認してきた。警告すべきことは看護師長が伝えてくれるため、自分までしつこく言う必要はない。ましてや彼女たちに彼の目を盗んであちこちにポスターを貼る能力があるなら、その身の安全をわざわざ心配してやる必要もないだろう。
(獄守犬の章一幕クリア/好感度5で解放)
床に広がった赤錆色を見つめるリオセスリの頭に、非常に場違いな笑い話がふと浮かんだ。ここにあるすべての血痕を調べようと思ったら、メリュジーヌの警察隊員は全部で何人必要になるだろうか?
そして、すぐに違うことを考え始めた。「自分と自分を騙した者が流す血はこんなにも似ていて、しかも混ざり合うだなんて吐き気がする」と。
しかし彼はすでに吐く力など失っており、指一本すら動かせない。思考も温度感覚も鈍くなり、頭の中に残されたのは深い霧だけ――これまでの人生において、思い出すほどの価値あるものなど彼にはなかった。
だが、死ななかった。生きて罰を受けよと神が望んだのだろう、彼が病院のベッドで目を覚ますと両手は金属の手すりに繋がれていた。立派な身なりの女性が緊張した面持ちで彼を見つめながら、離れたところで椅子に座っている。生まれつきの反社会的な非行少年だと勘違いしているのだろう。
彼女は筆記用具を取り出して彼に名前を聞いた。リオセスリは長く沈黙した。そして、以前新聞で見かけた訃報と、晩年を幸せに過ごしたその死者の長くて言いづらい名前を思い出した。その名前を特に気に入ったというわけではなく、養父母に与えられた名前をこの先使いたくはなかっただけだ。
女性はうつむいて「リオセスリ」と記録すると、審判の日――彼が病院を離れて動けるようになる日だろう――について簡潔に伝え、足早に立ち去った。
審判は順調に進み、心は弾んだ。罪が彼の手を染め上げ、心の奥底に根を張り、正義の判決が下されることを渇望する。彼は殺人の一部始終を漏れなく陳述し、細部まで補足したため、観衆が事件について議論を交わす余地はほとんど残されていなかった。観衆はまず孤児に関連した過去の事件について話し合い、規則性を探ろうとしたが見つけられなかった。次になんと彼の肩を持ち始めて、復讐相手は元々卑劣だったのだから罪を背負うべきではないと考えた。
こういう背景音は最終判決になんら影響も及ぼさない。審判の終了後、彼はただちに海の底に送られ服役することになった。出発前、判決書を書いた共律庭の職員は、再度彼に個人情報を確認した。
「あなたの名前は…リオセスリだね?生まれた日は?」
「…今日だ。」
(獄守犬の章一幕クリア/好感度6で解放)
リオセスリの機械仕掛けのナックルは何度も生まれ変わってきた。
遡れば里親の家から逃げ出した時が始まりだ。当時の彼の年齢と体格では、大人に対抗し続けることは不可能だった。街を彷徨い歩くしかなく、アルバイトや見習いとして働き、解錠と小型装置製作の技術を手探りで身につけた。そしてできる限りの準備を整え、あの劣悪な場所を破壊しに戻った。
彼は腕に嵌められる装置を作った。それは高速で釘を弾き出せて、硬度の高すぎない場所ならどこにでも打ち込めた。使用回数が限られている点が玉に瑕で、戦いの後の装置はまるで彼自身のように瀕死状態に陥った。しかも彼とは違い、回復する見込みはなかった。
以前、メロピデ要塞で地下闘技をやっていた時は、決まった試合場所もルールもなかった。彼は勝つため、特別許可券を稼ぐために、ナックルの機能を常に新しくする必要があった。なぜなら、同じような小細工を二度も使えば、相手に利用されてしっぺ返しを食らう可能性があるからだ。また、試合で生き延びたとしてもナックルが盗まれたり壊されたりする可能性も大いにあった。そのため、数えきれないほど振り出しに戻ってきたのである。
より良いリソースを確保できるようになってからは、ナックル作りの手際もよくなった。化学薬品に頼って装置を駆動させる必要はなくなり、フォンテーヌ科学院の助っ人たちにも恵まれた。彼ら研究員たちはいつも機械の動く仕組みについて解説しながら、科学院で起きた荒唐無稽な事件についてあれこれと愚痴をこぼす。一方のリオセスリは、科学技術の進歩が犯罪の増加をもたらすとともに、事件捜査にも役立っていることを鑑み、良くなったとも悪くなったとも言い難い状況を興味深く思うのだった。
その頃にはもうほとんど試合に出ることはなく、ナックルはひと際厄介なトラブル解決のために使われていた。もはや人の命を奪う道具ではなく、むしろ称賛と敬意をもたらしてくれる。
しかし、人々は彼の犯した過ちを知らない。そして、彼だけが今もはっきりと記憶しているのだ――どれほど多くの栄誉や名声を手にしても、依然として自身の知る「リオセスリ」であることに変わりはないことを…
善人でもなければ完全なる悪人でもない。生き延びている命、ただそれだけなのだ。
(魔神四章四幕クリア/好感度4で解放)
「…しかし古代の作家たちはこぞって、栄枯盛衰は世の常で、永久不変のものはないと言った…」
ファデュイが差し向けたスパイの件を解決した後、リオセスリは一人メロピデ要塞付近の海をひと回り泳いでみた。泳いだのはほんの短い時間だったが、帰ってから肌に軽く赤みが出ていることに気がついた。とはいえすぐに元に戻り、医務室で検査をすることもなく、この件を誰かに伝えようともしていない。ここ数年、予言が一歩ずつ現実になりつつあることは、様々な兆しから見て明らかだ。信じる者も信じない者もそれぞれに自分の揺るぎない指針があるがゆえ、その情報を必要としていない。
彼はメロピデ要塞で歴史を研究する罪人に何人か会ったことがある。その数は少ないが、意識のはっきりしている時でもよく突拍子のないことを口にしていた。そして「これは歴史学者にはよくある病気みたいなものでして、公爵様のお気に障りませんように」と言うのだ。もちろん彼らの口から聞く言葉を不快に思うことはなく、その理論に興味さえ抱いた。ある説では、繁栄を極めれば必ず衰退し、やがて再興するのがこの世の常であるならば、レムリアを飲み込んだあの大きな海はいずれ帰ってくるかもしれない、と言われている。そう聞くと、予言がもはや予言には聞こえず、ある種の規則に基づいて得られた推論のように思えてくる。
この理論を信じるか否かについては、他の多くの物事に対してそうであるように、様子見の立場を取っている。というのも、メロピデ要塞では常日頃から「仲裁」を必要とする問題が起きるが、同じ現場にいた目撃者の証言はほとんどの確率で一致しない。それゆえに、存在するあらゆる記録について鵜呑みにしないようにしている。歴史的な記述であればなおさらとなる。叙情的な語りには誇張された表現が当たり前にあるからだ。「…海淵の下の巨龍までもが王に臣従した」…とは言うが、単に特大級のヴィシャップだったりするんじゃないだろうか?
こういった輝かしい語りを除いた部分にこそ、彼は目を留める。
まだ先のある人生において、リオセスリはいつも何かしらの目的のために準備をしているようだ。彼はどのような状況下でも、人々が恐慌によって支配されることを望まない。恐慌に陥った個人の感情を取り除けば、後には危機意識と呼ばれるものが残る。危機に対応するために、たとえ無駄骨になろうと彼は何かをしなければならない。
歴史は常に壮大だ。歴史の下では、「人間」と波で砕かれ砂浜に打ち上げられた「貝殻」との間に何の違いもない。彼はウィンガレット号の製造準備を始め、物資と人手を大量につぎ込んだが、それほど期待を抱いているわけではない。これは災禍を逃れるための船であり、文明と栄光をもたらす金色のフォルトゥナ号とは雲泥の差がある。
しかし、結果がどうなろうとこの船を無事に動かすことができたら、少なくともジュリエとルールヴィのケンカは無駄ではなかったことになる。
「…古代の作家たちがいみじくも言ったように、栄枯盛衰は世の常で、永久不変のものはないのだ。」
(獄守犬の章一幕クリア/好感度6で解放)
メロピデ要塞の受付の前で、リオスセリはポケットに手を突っ込む――自分の名前と刑期が書かれた紙を職員に見せる必要があったからだ。
すると、紙と一緒に手のひらサイズのガラス玉がポケットから出てきた。
…いや、ガラス玉などではない。リオセスリはまばたきをした。いつの間にこんな物を持っていたのだろうか?
受付の職員は軽く息を呑んだ。その女性は厳粛な面持ちで、顔には皺があり、一瞬見せた驚きの表情もすぐに抑え、ペンを握る手はどっしりと力強い。彼女の唇がわずかに動いたが、結局口は開かれなかった。
リオスセリはとっさに、彼女はここで暮らしたことがあるのだろうと思った。そこで神の目をできるだけ手のひらに収めながら、小声でこう言った。「マダム、お聞きしたいことが…」
年長者の受付係は答えなかった。そして彼の手から紙を引き抜くと、冷淡に彼の背後を見やった。登録に来た次の罪人の姿を確認したようだ。彼女は必要な情報を登録し終えると、そんな必要はないのに、返される書類の端っこに「持っていなさい」とぞんざいに書き加えた。
その時、リオセスリは確信した。ここでの暮らしは街をさすらっていた頃よりもキツくなるだろうと。
幸いなことに、仮に後ろに誰かがいたとしても彼の体が視線を遮っていた。さらには親切な受付係が彼に助言をくれた。その後、彼女と再び会うことがなかったのは残念だが、職員の入れ替わりが激しかった当時のメロピデ要塞を思えば意外なことではない。
正式にメロピデ要塞に入り、リオセスリが最初にしたのは、針金を数本バレないようにくすねて、擦り減ったそれで神の目を服の布と布との間に縫いつけることだった。
帰る家のない生活には幾ばくかの心得がある。何より困難なことは、リソースを得ることではなく留めておくことだ。人には睡眠が必要で、無防備になるタイミングが必ずある。ゆえに、昼間に蓄えた財は眠りに落ちた後に易々と奪われてしまう。それは強盗とも呼べないほどだ。
神の目はなおさら普通の財とは比べようがないため、様々な理由から興味を抱く者がいるに違いなかった。また持ち主も悪い視線を集めがちだ。
のちの日々で彼の懸念は証明された。耳にしただけでも神の目が盗まれる事件は二、三件起きていた。事件のその後と被害者の境遇については、どの噂も違うことを言っていて、リオスセリはさして関心を寄せなかった。
彼はここでも自らの幸運を思った。とはいえ、他人の悲惨な失敗を踏み台のようにして自分を守るというのは、そう簡単に心の底から喜べるものではない。
その後の彼は長きに渡って、神から一度も憐れみを受けたことがない者だと偽ってきた。以前と同じように苦難に立ち向かうだけなら、彼にもどうにかできた。
そうして、かつての倍の年齢に達した頃、パレ・メルモニアからの招待を受けた。
慣例に則り、栄誉ある称号を授けられる市民は誰であれ授与式に参加する必要があったのだ。「公爵」ほどの称号ともなれば、儀式は大がかりになると聞く。
リオスセリは職務の特殊さを口実にやんわりと断り、簡潔にサインして証書を受け取るだけにしたかった。仲間と群れることを好まず、その日暮らしであるという点で、彼は実にフォンテーヌ人らしからぬ性格だ。
やがてかなりの仕事時間を割き、書簡のやりとりを経て、ついにパレ・メルモニアからの同意を得た。
水中を離れる時、リオセスリは久々に神の目を取ると、手のひらに乗せて軽く上下に振った。それは記憶にあるものよりも軽く、手のひらよりも小さかった。彼は服のちょうどいい場所を選び、神の目を引っ掛けた。
最初にそれに反応したのは、彼に称号を授与した最高審判官だ。ヌヴィレットの微笑みは非常に礼儀正しくて嫌味がなかったが、リオセスリよりも嬉しそうにしてこう言った。「おめでとう。ようやく自分の為したいことを見つけたようだ。」
リオセスリはそれを聞くと微笑むだけで、何も語らなかった。
道中、楽しんで来いよ。添付アイテム:激流のオイル、耐湿薬剤、秘伝のローストリブ(オリジナル料理)
送信者:リオセスリ
時間:2023-11-23
食堂で調理を手伝ってた二人の紳士のことを覚えてるかい?最近、あいつらがよく執務室の前を「通りかかって」、ある金髪と白髪の監獄仲間について話してるんだ。どうやら、あんたらを食事に誘いたいみたいで、俺のためにも何かしら準備をしてくれてるらしい。
ま、俺は知らんぷりをしておくけどな。
そんなわけだから、都合のいい時に来てくれ。日付も時間帯も、好きな時で構わない。あんたはもう水元素力を使いこなしてるだろうが、念のため忠告しておく――道中、気を付けて。
(水元素では対処しきれない敵に遭遇しても、ちゃんと自分の身を守ってくれ。)
初めまして… | どうも、用件を簡潔に説明してくれるかい。ん?仕事の件じゃない?そっちのほうが逆に緊張するんだがな。 とにかくまあ、座ってくれ。ついでに、俺のことは「公爵」と呼ぶといい。あいつらがみんなこう呼ぶもんだから、もう慣れちまった。 |
世間話・ステッカー | 俺の背中にメリュジーヌが描いたステッカーが貼ってあったら、剥がしてくれるかい? |
世間話・ペット | 執務室でペットを飼おうかと考えたことがあったが、日差しすら届かない場所で暮らすなんて、犬や猫が可哀そうすぎると思ってやめたんだ。 |
世間話・忠告 | 違法行為はしないように。他に何か言っておくことはあったか――ああ、違法行為はやめておいてくれ。 |
雨の日… | 雨か?それならよかった。メロピデ要塞で頭の上から水が降ってきたら、それこそ大問題だがな。 |
雷の日… | 心の中にやましいことがない限りは、こんな天気でも安眠できるはずさ。 |
雪の日… | ふむ…水の下の寒さとはやっぱり違うな。 |
晴れの日… | 「太陽の下、新しきものは何ひとつなし」と言うが、いい場所を見つけてピクニックができそうだぞ。 |
おはよう… | おはよう。朝刊の天気予報にはどう書いてあった? |
こんにちは… | この時間帯の特別許可食堂は混んでるからな…執務室まで運んでもらおう。 |
こんばんは… | もうこんな時間か?アフタヌーンティーを飲み終えたばっかりかと思ってたんだが。 |
おやすみ… | おやすみ。俺ももう少ししたら寝るさ。この夜の静けさを借りて、色々清算しようと思ってな。 |
リオセスリ自身について・誤解 | 俺のことを深すぎる謎に包まれた人物とか、全能すぎる人物だと思ってくれているやつが多いみたいだが…あいにく俺は、二つの目と二つの耳しか持ち合わせてないんだ。メロピデ要塞の隅々にまで、目や耳が届くわけないだろ? |
リオセスリ自身について・小憩 (獄守犬の章一幕クリア/好感度4で解放) | 俺の刑期はとっくに終わってるから、今は自由な市民さ。もちろん水の上をぶらつくことだってできる。 ――案ずることはない。俺がずっと居座ってないとメロピデ要塞が安定して運転できないなんて、かえって不健全だろ? |
収監について… (魔神四章四幕クリアで解放) | 俺が誰かに抱く第一印象は、たいてい収監登録リストから来てる。どうやらあんたも例外じゃないらしい。 |
釈放について… (魔神四章四幕クリア/好感度6で解放) | 利益のやりとりがなくなって、初めて友達になれるって言うだろ?今から始めてもいいぞ。 |
「神の目」について… (好感度4で解放) | 昔、囚人から化学薬品を使って元素を使う方法を学んだことがある。「神の目」の配布をどの部門が管理してるのかは知らないが、これくらいの分不相応は、気にしないらしいな。 |
シェアしたいこと… | 警察隊の捜査から逃げる方法を知ってるかい?――それはな、自分に長ったらしく覚えにくい名前を付けることだ。そしたらやつらが「誰々、手を挙げろ!」と叫びたいとき、詰むからな。 |
興味のあること… | 「働かざる者食うべからず」という言葉は、かなり昔からメロピデ要塞の壁に刻み込まれてる。誰の仕業かは知らんが、水の下じゃ確かに使えるな。 |
ヌヴィレットについて… (好感度4で解放) | 以前、会議のためにヌヴィレットさんから呼ばれたことがあったが、外へ出てパレ・メルモニアの正門についた頃、彼が道端で雨の中に突っ立っているのを見たんだ。傘を差しかけてあげたんだが、礼は言われたものの、不自然な表情だった。恐らく、何かの邪魔をしてしまったのかもな。 |
フリーナについて… (獄守犬の章一幕クリア/好感度4で解放) | 俺が罪を認めるのが早すぎたせいか、フリーナ様は当時の審判でつまらなそうな顔をしながら、早々に退場してしまった。水神様を失望させてしまうなんて、とんだ重大事故さ。ふむ、今後はもっといい茶葉を贈ってさしあげないとな。 |
シグウィンについて… (好感度4で解放) | シグウィン看護師長は医療従事者として持つべきすべての美徳を兼ね備えた人物で、周りの仲間全員に気を配ってる。 だが、どうやら俺から一部の悪癖を学んでしまったらしい。例えば…彼女はよくメリュジーヌの友人と賭けをするんだ。俺の所有物により多くのステッカーを貼れたほうが勝ちってな。まあ、別に困っているわけではないが。 |
クロリンデについて… (好感度4で解放) | クロリンデさんはあんたの見つけられる範囲じゃ一番いい決闘代理人だと思う。彼女の実力は申し分ないからな。まあ、彼女と勝負したことはないが。その必要がなかったからな。 |
リネについて… (魔神四章四幕クリア/好感度4で解放) | 認めよう――「壁炉の家」が水の下に仕込んだスパイを処理したのは、ある種の挑発だった。それなのに、あっちのとった措置といえば、子供を数人送りこんで来ただけだった。まったく困ったもんさ。本気で彼らを犠牲にしてもいいと思ってるのか、それとも俺が子供に酷いことはしないのを読んだのか…はぁ。 |
ナヴィアについて… (好感度4で解放) | メロピデ要塞と棘薔薇の会は、物資について一部協力関係を築いてはいるが、それ以上のことはない。ナヴィアさんを信用してないとか、彼女の能力を疑ってるってわけじゃないぞ――実を言えばその真逆さ。ただ、水の上と下の事務にお互い干渉しない、というのが俺とカーレスさんの間の約束だったから、それをそのままにしてるだけだ。 |
エミリエについて… (好感度4で解放) | メロピデ要塞に彼女のサービスは必要ないはずだ。一部の痕跡は「前車の覆るは後車の戒め」として残されてる…匂いだって痕跡の一種だ。違うかい? |
シュヴルーズについて… (好感度4で解放) | 特巡隊に「世話」になった囚人は、基本大人しい。あの隊長さんのおかげだな。 |
リオセスリを知る・1 | 理論上、俺のことをまったく知らない者のほうが、より幸せな生活を送れる。 |
リオセスリを知る・2 (好感度3で解放) | 俺の身体にある傷跡?かつて深海の巨獣がメロピデ要塞を占拠しようと攻め込んできたときに、そいつとのケンカでできた傷跡…というのはもちろん嘘だ。信じるなよ。 |
リオセスリを知る・3 (好感度4で解放) | 知ってるか?手錠っていうのは、型番が近ければ、大抵は共通の鍵で開けられるんだ。俺が持ってるやつだけは例外だけどな。 |
リオセスリを知る・4 (魔神四章四幕クリア/好感度5で解放) | 俺一人の能力には、限りがある。俺は病気の治療もできないし、発明品を作ることもできないだろ?それに、巨大な船を作ることだって、もちろん不可能だ。だが、こういうことをやれる者がどこにいるかを俺は分かっているから、みんなはただ俺の顔を立ててくれるのさ。 |
リオセスリを知る・5 (獄守犬の章一幕クリア/好感度6で解放) | 今の俺はそれなりにいい暮らしをしてるが、それでも手に入らない一部のものが羨ましい――平和で楽しい子供時代と、簡単に他人を信じることのできる力だ。矛盾してるとか、言いづらいとか、そう思う者もいるらしいが、俺は別にこの気持ちを認めてもいいと思ってる。己の本心に逆らって何になる? |
リオセスリの趣味… | 拳闘?趣味とまでは言えないな。ただ生活するうえで必須のもんさ。他に何かオススメの趣味はあるかい? |
リオセスリの悩み… (獄守犬の章一幕クリアで解放) | 俺は確かにフォンテーヌ人らしい顔つきをしてるが、百パーセント確定ってわけでもないな――胎海に飛び込んで確認してみるしかないか。 |
好きな食べ物… | コーヒーを飲むなら俺はミルクを入れるほうだ。お茶なら、砂糖二つでいい。 |
嫌いな食べ物… | 看護師長の作ったミルクセーキを飲んだことはあるかい?そうだな…「不毛」の味を味わえるぞ。 |
贈り物を受け取る・1 | 完璧なさじ加減だ。俺にはやれそうもないな。 |
贈り物を受け取る・2 | うまいな。次は俺がご馳走しよう。 |
贈り物を受け取る・3 | お茶を淹れて来る。待っていてくれ。 |
誕生日… | フォンテーヌの子供なら、両親の願いと祝福と共にこの世に生まれてくるもんだ。だが、この世にいる全員がそうなのだと、俺は信じたい。それと比べれば、俺からの祝福なんていうのはつまらないものになってしまうな。 ――いや、もしあんたが罪を犯してしまっても、刑期を減らすことはできないぞ。特殊なサービス食を用意するくらいしかできそうにない。だから、誕生日の間は大人しくしててくれ。せっかくのお祝いなんだから、きちんと水の上でやろう。な? |
突破した感想・起 | あんたに信用してもらえて、光栄だ。 |
突破した感想・承 | これで、あんたに恩を返さないといけなくなったな。 |
突破した感想・転 | はっ、なぜ俺よりも得意げな顔をしてる? |
突破した感想・結 | 力と希望の兆しは好きだ。この先の未来は、すべてがよくなっていく…そう感じさせてくれるからな。別に悲観的に考えてるわけじゃないぞ、ただ事実を述べてるだけさ。何せ、現実世界では常に物事が順風満帆にいくわけじゃないからな。だが、いいニュースもある。悪い事が起こってしまうときには、俺らは同じ側に立っているはずさ…そうだろ? |
元素スキル・1 | 始めよう。 |
元素スキル・2 | 逃げるなって。 |
元素スキル・3 | 少しいいかい。 |
元素爆発・1 | 行ってらっしゃい。 |
元素爆発・2 | 寒いから気を付けろよ。 |
元素爆発・3 | 恐れなくていいさ、罪に向き合うんだ。 |
宝箱を開ける・1 | 鍵がついてなかったのか。都合がよかったな。 |
宝箱を開ける・2 | とりあえずしまっておこう。いつか役に立つさ。 |
宝箱を開ける・3 | 主なきもの、公に帰すべし――でも、最初からここには何もなかった。だろ? |
HP低下・1 | 焦るな。 |
HP低下・2 | 増援は望めないって?まあいいさ。 |
HP低下・3 | タイミングを見計らうんだぞ。 |
仲間HP低下・1 | 下がれ。 |
仲間HP低下・2 | 医務室へ行け。 |
戦闘不能・1 | すまない、守り切れなかった… |
戦闘不能・2 | 大博打の結果がこのザマか… |
戦闘不能・3 | 異議なしだ。 |
ダメージを受ける・1 | ずいぶん遠慮がちだな? |
重ダメージを受ける・1 | ほほう。 |
チーム加入・1 | やるか。 |
チーム加入・2 | 外の仕事か?行こう。 |
チーム加入・3 | 最善を尽くすが、勝利の保証はしないぞ。 |
やあ。 |
ちょうど芝生でも探して、しばらく横になろうかと思ってたところだ――俺に用がないならな。 |
日中限定 | 夜間限定 | ||
💬おはよう、公爵。 | 💬おやすみ、リオセスリ。 | ||
水の下での面会じゃあるまいし、そんな風に堅苦しく呼ばなくていいさ。 | ああ、おやすみ。 | ||
今日もあんたが素敵な日を過ごせますように。 | 日中はいつも騒がしい。だから、考えに耽る必要のあるタスクは、たいてい夜にとっておくんだ。 | ||
でも…ここでならその必要はないな。もう少しぼーっとさせてくれ。 |
💬もうここには慣れた?(初期開放)
💬もうここには慣れた? | |||
ああ、環境はいいし、温度や湿度も非の打ちどころがない。のんびり過ごすにはぴったりの場所だな。 | |||
これほど快適なシェルターを持ちながら、なお世を旅して回ることを厭わないとは…あんたが只者じゃないってのは確かだ。 | |||
💬やるべきことがあるから。 | 💬人生とは運動なり。 | ||
その揺るぎない口ぶりからすると、どうやらそれはあんたの人生において、重要なことらしいな。 | ほう、なかなか説得力のある言葉だな?メモして、メロピデ要塞の何かしらの規則として書き込もう。 | ||
目標にこだわるのはいいことだ。人生の道で迷わずに済む。 | 提案者としてあんたの名前も記そうか? | ||
だが、執念に支配されて危険な道に足を踏み入れてはいけないぞ、いいな? | 💬責任転嫁しようとしても無駄。 | ||
何しろ――こんなに素敵な場所が、あんたの帰りを待ってるんだから。 | ははっ、バレたか。 | ||
安心してくれ、ただの冗談だ。 | |||
仮に本当に何か規則を作らなければならないとしたら、責任を持って貫くさ。 |
💬一緒にお話ししない?(好感度4で開放)
💬一緒にお話ししない? | |||
いいだろう。何か話したい話題でもあるのかい? | |||
こういうときは天気の話から話すものだが、ここの気候はずっと変わらないようでな。 | |||
💬全部、壺の精霊マルのおかげだよ。 | |||
なるほど、あの管理人は壺の精霊なのか… | |||
遠くから見ると大きな青カンムリガラみたいに見えるから、ここに来たばかりの頃は、そういうペットでも飼っているのかと勘違いしてた。 | |||
💬見かけによらずっていうでしょ。 | |||
ああ、いい得て妙だな。 | |||
そういえば、子供の頃も似たような間違いをしてた――俺はメリュジーヌのことを、アンジェリックアプリシアが陸に上がるとああなるんだと思ってたんだ。 | |||
その後、本を読んで、しっかり頭の中に叩き込んだけどな。 | |||
知ってると思うが、メリュジーヌはフォンテーヌの正式な市民として法律に定められていて、ペットや化け物として扱うことは固く禁じられている。 | |||
💬聞いたことがある。 | 💬初耳だけど… | ||
なら問題ない。少なくとも、法的なトラブルに巻き込まれる理由はひとつ減ったな。 | なら俺に感謝しないとな。 | ||
メリュジーヌを軽んじた罪人は、短い刑期では済まない可能性もある。 | |||
海底で働いてくれる人が多いに越したことはないが、俺には犯罪を教唆する趣味はないからな。 | |||
みんなにはできるだけ、正規のルートからメロピデ要塞で働き、パレ·メルモニアの人々に迷惑はかけないでもらいたいと思ってる。 |
💬何かやりたいことはある?(好感度7で開放)
💬何かやりたいことはある? | |||
この辺りを散策してみたいんだが、いいかい? | |||
💬いいよ。ずっと見てるわけにもいかないから。 | 💬てっきり探索済みだと思ってたけど。 | ||
無理強いできる力の有無は別として、あんたが嫌がるなら、むやみに歩き回ったりはしないと約束する。 | 他の場所なら…確かに、周辺の安全確保は最優先事項なんだが。 | ||
ただ、あんたも多少俺のことを知ってるだろ?俺が馴染みのない場所に長くいることには慣れていないのも事実だ。 | |||
ここはあんたの家だ。危険なんてないはずだろ? | |||
俺はただ好奇心に駆られて、この果てしなく続くように見える不思議な空間を見て回りたいだけさ。旅行のようにな。 | |||
💬他の地域の景色にも切り替えられるよ。 | |||
そんなにすごいことができるのか? | |||
つまりその気になれば、ここから出ることなく諸国を旅することができるってことか? | |||
💬試してみたい? | 💬興味津々って顔に書いてあるよ。 | ||
ははっ、これは俺にとって貴重な機会だからな。 | |||
欲しいものがあれば、努力して手に入れるべきだ。違うか? | |||
💬切り替えて見せてもいいよ。 | |||
感謝する。 | |||
無論、この世にタダ飯があってはならないことも分かってる。 | |||
だから俺の助けが必要な時は、いつでも水の下に来てくれて構わない。 | |||
――もちろんその時は、囚人としてじゃないのが一番だがな。 |
ヌヴィレットから | リオセスリ殿は確かに信頼に足る男だ。そして彼の肩書きと名誉は、いずれも私が与えたものになる。彼の話術と出世への策に、私がまんまと嵌ったと思っているのではないか?だが稲妻には…「言わぬが花」ということわざがある。 |
フリーナから | 彼とはあまり交流がないけど、ヌヴィレットが信頼できると言っていたから、たぶんいい人なんだろう!そうだ、この前、彼からお茶が届いたんだ。悪くない味だったよ。 |
シャルロットから (魔神四章四幕クリアで解放) | 最近はあの「公爵」に会ってたりしない?彼に関する情報を探ってくれた?特別許可券、特別許可食堂…「働かざる者食うべからず」…こんなありふれた情報は別にいいわよ。「公爵」のプライベートに関する話はないかしら?え、何?秘密だって?なんで君まで口が堅いのよ!私のご馳走を返して!この嘘つき!君なんかそのまま服役してなさいよ! |
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