※武器シリーズ名は公式のものではありません。管理人が暫定的につけたものになります。公式発表があり次第修正します。

片手剣:聖顕の鍵

Ver.3.1実装
黒曜石で形作られた一対の杖の片方。伝説によると、砂海の果てに隠された楽園への扉がこの秘密の鍵によって開かれたという。
これは砂の王の夢が泡のごとく破裂し、草木の主宰が魔天の囁きを埋めた後の話。
衰微の歯車は広大な神国を多くの国へと分解し、また規則的にそれを砕いてすべてを砂利にした。
一人の王妃が、幼子の金で飾られた羽織と冠を焼やすと、彼に召使いの粗布の服を着せて逃がした。
数年後、王の子は奴隷市場の商品となっていた。彼はすべてを失い、流浪者へと成り下がっていた。

「蜃気楼の日の出のために、まだ涙を流せた時、ある覇者のもとで策を捧げ、彼と共に幾多の国を滅ぼした。」
「先王の子が誕生した時、こう祝福した――『たとえ彼が死した後も、彼を称える詩歌は世に伝わるだろう…』と。」
「かつて私は、いくつかの人と事柄を見誤った。ゆえに運命の罰として、今の私は何も見えなくなっている。」
「私の弟子となれ。私の目となり、私に黄金の砂原の人と事柄を教えてほしい。」
「いつか英雄の詩を、神の宮殿のもっとも美しい掛絨毯にして織るために…」

金貨が手から手を行き来する時、それは劣化する。しかし、高貴な血統を持つものは、主が変わる時に強くなる。 
彼の最後の主は盲目の詩人であった。ここからの物語は、主従から師弟へと変わる。

「別れる時、母は私に言ってくれた。私たちはきっと永遠のオアシスで会えると…」 
「この剣を楽園の扉の鍵とし、翠玉とザクロの間で国を再興しよう。」

年老いた詩人は貴族の子の荒唐無稽な話を聞いて、切っ先のない黒剣の輪郭をなぞった。そして彼はこう答える一ー
「師弟の縁はここまでだ。私はその叙事詩にある取るに足らない一部でしかない。」

「師匠…」

「サイフォス、我らのような詩人の運命はお前に属さない。お前によって他人の物語を創作すべきではない――」
「お前はジンニーの寵愛を受けし者。その手に聖顕の鍵を持ち、国土を失った王子。」
「衰微した王国を流浪するがいい。お前なら新たな神話をもたらし、永遠のオアシスを見つけられるだろう。」
「私が覇王のために賛歌を、王子のために愛の詩を書いた時代――私は運命の主役のために作品を書くのを夢見ていた。」
「母と会い、砂の王の栄光を王国に取り戻す叙事詩は、私に語らせてくれ…」

最後、奴隷から英雄になった王位継承者と玉座から落ちた傭兵、その二人の道が交叉する…

言い伝えでは、空中に砂利で川を形成し、砂の王は古い友人と別れた後に故郷を封鎖した。 
泡が破裂し、国が広く分布したのち、鍵は砂上の楼閣と夢の楽園を蜃気楼に隠したそうだ。
それは貨幣のように人の覇者と王のもとを行き来し、最終的には流砂の懐へと帰ったという。
年老いた盲目の詩人は、物語の痕跡と血で塗られた足跡を追う。そして、ついに森へと辿り着いた…

両手剣:葦海の標

Ver.3.5実装
古い形をした四角い剣。かつては王器、または儀式用の武器として使われていたようだ。
国が興っては砂上の楼閣のように崩れ、英傑が流れ星のように現れては消えた時代、
砂の王が夢を胸に、海雪のように沈んでいった後、かつて貴人であった盲目の流浪詩人は、
鉄のような砂利の大海を気ままに旅し、散り散りになった砂の民から砂海の叙事詩を集めていた。

彼は聞いた。故郷の陥落を、彼の目を刺したあの王子が、その重みに耐えられなかった王位を押しつぶしたことを。
彼は聞いた。あの舞姫が如何にして王者を作り上げ、また如何にして彼らを砂嵐の中に消し去ったかという伝説を。
彼は聞いた。砂の流れに取って代わられる清き泉の哀声を、崩壊し村や部落に分かたれた都市国家の老いた悲鳴を。
彼は聞いた。故郷を失った王子の死と彼の二つの剣の運命を、人殺しが森に消えた物語を…
ここに至り、水のようにつかみどころがなく、砂のように彼を魅了する数多くの歌は、すべて彼の心深くに沈み、積もった。
灼熱の砂嵐の中、廃れて久しい砂漠の夢が、歌の欠片から姿を現した――

「幾重にも重なる砂丘の海の彼方に、赤砂の王の住居は聳え立っていた。」
「多くの街路や路地が赤金の道のように、あの唯一の玉座へと集まっていく。」
「きらめく金の片目のように、貴き心のように、キングデシェレトはかつて、すべての道の終点だった…」
「だが金メッキの熱き夢は遂に醒め、偉大なるその目はまぶしい太陽と砂嵐に眩まされた。」
「運命は歳月の砂のように暗闇の奥底に沈み、流砂の国土は金の塵となった。」

運命の振り子は、王や凡人の愚行のために止まることなどしない。
砂海の中の矮小な国々や卑劣な君王は、やがて流砂に飲み込まれる…
かつて偏執的だった王侯は砂の栄誉を固く守るため、森の外に要塞を築いた。
やがて、王の兵士や民は四散し、彼の名も砂のように消え失せた。
罪人を処刑したレガリアが掘り出された池の廃墟に、
砂の夢を失っても、砂の海を諦めんとする人々が集った。
存在しない葦海の名のもとに、かつて約束していた夢と呼応する…


長柄武器:赤砂の杖

Ver.3.1実装
黒曜石で形作られた一対の杖の片方。伝説によると、砂の民を率いることができる権威を持っていた。しかし、現在はこの王器を見分けられる臣下はいない。
まずは陽と月を創った。そして、白昼と闇夜ができた。かつて我が忘れた言葉により、彼女は三つの明月が昇る夜空を語った。ならば、その月の数も三であろう。
世界の影が目覚める時、彼女たちは大地に微かな真珠の光が差し込むことを願った。そうすれば、人々は夜でも砂丘の銀の輪郭を辿り、宿命の終点を見つけられるからだ。

そして、重さを創る。これで砂が沈み、大地となる。重みのないものは空となった。我は決めた――大地に頼りながら、空を夢見ることを。
重さは大きすぎないほうがいい。さもなくば、土地は人の両足を縛るものとなる。人は遠くへ行けず、四方を開拓することもできない。人は飛べず、未来を探求できなくなる。

そして七賢僧を設け、彼らに大地と水、星々が描く軌道を管理してもらおう。たとえ天球がただの幻の造り物だとしても、星月を眺めれば常に神話が誕生する。

元の世界の柵は壊され、闇色の毒が大地に滲みこんだ。あの脆弱で、哀れで、不完全な世界を癒すために、鋭い釘が落ち、大地を貫いた。
だが、我が定めた規律はより優美で緻密、ゆえに必要もない。彼女の付き従ったものが、そのために死んではならない。詩文がこれにより失われてはならないのだ。

毒薬の出処である獣道を隔てるべきだろう。毒を飲むのは空よりも深い罪。しかし、囁きはあまりにも甘美なもの。そこで語られる知恵も、いかに鮮明なものか…
新しい世界で風が密かに吹き始めた。真珠色の月光、琥珀色の残光、草の波と水の根が徐々に沈黙を破り、彼女が残した詩文を吟唱する。

……

七つの輪転を排除しよう――深き秘めごとが絶たれぬように。
恐怖と哀傷を排除しよう――そのためには生死の隔たりを消すことが必要だ。
陽と月と重さを排除しよう――時空に隔たりがあってはならない。
規定、裁決、恩を施すような原始の理を排除しよう――さすれば同族の受ける懲罰に、彼女が怯えることもなくなるだろう。
鳥と獣、魚、竜、人、そして七の僧王を排除しよう――さすれば誰も知恵を盗むことはできない。

……

「隠れた夢の中で王はただ独り、静かに眠り、新たな定理を描く。」
「王の夢で塩水を一滴も飲む必要はない。新世界において、すべては善である。」

……

これで完璧に辿りつく。我は見たのだ、三人が再び楽園で議論する景色を。もう、すぐそこにある。
これでいい、我はようやく理解した。これこそが我の欲するものだと。我が取り戻したいのは、万物の楽園ではない。
すべての理、七の賢僧の詭計、悲しみを取り除いた清浄なる世界、これらはすべてどうでもいい…

ただ、我が誤って飲んだ毒だけは、この世に残してはならない。旧友の仲である彼女を想って――
――我のため、でなくともいい。我らの親友のため、最後に一つだけ…

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