皮が派手な果実。調理すると果肉が独特な食感になる。
稲妻には、この果実の皮を加工して染料を作るという伝統的な製法がある。その昔、紺田村ではこのようなスミレウリを栽培しており、極秘技術である「紺田染め」と呼ばれる生産方法で色鮮やかな布地を作っていたという。
針があるプラム、時に狼の毛皮に引っかかることがある。それを見る時、まるで狼の遠吠えが聞こえるかのようだ…ググプラムは薬草としても使用でき、痛みを鎮める効果がある。しかし、針のせいでググブラムそのものが人や野獣を傷つけたりもする…
生命力を吸収した龍牙、心を不安にさせる暖かさを放っている。その昔、銀色の山脈に龍が堕ち、純白の雪地を不純な赤で染めた。この緋紅はその龍の力を象徴している。
「緋紅」の中の龍牙は、凶器になりえるかもしれない…
璃月特有の唐辛子。匂いを嗅ぐだけで体が熱くなり、水を欲しがる。名前に「絶雲」という2つの字があるが、絶雲の間以外のところにもある。
辛すぎて絶雲の間の山頂の涼しい空気が欲しくなる、といった辛さが名前の由来らしい。
璃月で霓裳のように咲く赤い花。水のように滑らかな織物の原料である。璃月の「飛雲商会」は絹、紡績産業の大手。噂によれば、飛雲商会が大陸のとこかに霓裳花の苗圃を隠し持っているらしい。産出量と品質が優秀であるため、業界で匹敵する者はいない。
極めて古い花。かつて璃月の至るところにあり、大地の記憶を花の香りに変えられるらしい。伝説によると、この花は美しくて透き通る歌声に咲き、かつてある人物が大好きな花だったらしい。だが今、野外で咲いている琉璃百合をめったに見られない。
鳴神大社の神櫻から落ちる花びら。雷元素の力によりゆらゆらと空中に浮かんでいる。
伝説によると、雷櫻の根は地中深くで繋がっており、その複雑な根を遡っていくと、最終的には稲妻全土を見守る神櫻の下に辿り着くと言われている。神櫻と雷櫻は御建鳴神主尊の一部だという伝説も存在する。彼女は神体を分割し、このような方法で支配下にあるすべての存在を守っていたらしい。
雷元素が豊富なエリアに生息している不思議な甲虫。身を覆う殻には悪鬼の模様があるが、本体はいたって温厚で動きが鈍い。
稲妻に流れる伝説によると、神々が地上の生物に領土を割り当てていた時、争いを嫌うオニカブトムシは真っ先に雷元素の豊富な土地を選んだと言われている。長い年月をかけて進化し、天敵を威嚇する模様と、捕食者を撃退することができる放電可能な角を身に着けた。鎧や角を持っているが、すべての生物の中で最も争いを嫌っている。
「祟り神」の力を宿した結晶体。製錬時にこの物質を加えると、鋼鉄製品の強度と靭性を大幅に向上させることができる。
稲妻に伝わる「祟り神」とは、いわゆる神の亡骸であり、それがもたらす奇妙な現象でもある。伝説によると、晶化骨髄を作り出す魔神がまだ祟り神になっていなかった頃、たくさんの名前を持っていた。そしてその中の一つがオロバシノミコトだった。オロバシノミコトの体は海岸線のように長く、まるで間の外海にいる巨大クジラのように抑揚のある声だったという。しかし最後には、ヤシオリ島もろとも斬り裂かれてしまった。
特定の海や島でしか育たない特別な品種。菌類のように見えるが、実は「ウミレイシ虫」の分泌によるもの。
ある地域に伝わる話によると、このように口も鼻もない小さな軟体生物は、夭折した子供たちの生まれ変わりであるらしい。その罰として、海の沙にある微弱な元素成分を無限の年月をかけて汲み取り、「ウミレイシ」を構築しなければならないという。そしてウミレイシが熟した頃、人々の手に渡っていく。
風のない日でも、雷鳴に反応し微かに揺れ動く植物。花びらのように見える構造は、実は葉っぱであり、脇弱な花を守っている。
鳴草は雷元素の豊富なエリアに粘り強く生息する稲妻の植物。雷に対して高い感知能力があるため、現地民に雷雨の予報に使われている。うわさによると、この植物は妖狸「五百蔵」が妖力を用いて将軍の御所から盗み出し、その種を稲妻列島の土地に撒いたものだという。五百蔵が罰を受けて消息を絶った後も、その逸話は人々の間で広く語り継がれている。
詩の中で「赤蕊」と呼ばれている鮮やかな植物。一度は稲妻列島で絶滅したが、戦場で再び姿を現した。血塗られた戦場ではひときわ眩しい輝きを放つと言われている。
希少価値は非常に高いが、稲妻人の間では不吉な存在と呼ばれており、あまり売られていない。うわさによると、この植物は血によって作られるもので、戦場が血みどろであればあるほど華麗に咲き乱れるという。戦場で死した魂が血石華が敷かれた道を辿ってあの世に行き、永遠という元素循環に還ると言われている。しかし「永遠」に疑いを抱く魂は、大地に束縛され、朱色の苗床に咲く妖紅の花になってしまうらしい。
セイライ島にある天雲草が結んだ実。耳もとに置くと微かな電流の音が聞こえる。
数千年前にセイライ島が裂かれ、大地が永遠に雷の陰りに覆われるようになった戦いの後、天雲草が出現した。雷暴に屈しないように、天雲草は雷の音が降ってくる空に向かって実を結ぶ。
この精神は将来、セイライ島に移住してきた人々の間に受け継がれていくだろう。越石村が荒れ果て、浅瀬神社にも神人がいなくなる時まで。
この真珠は海祇のサンゴと共に存在することでのみ生まれる。手にしている時、月明かりのような微かな涼しさを発する。
地元の話によると、海祇の血が流れている人が手にすると、より明るくなるらしい。なぜなら、この真珠は大御神が海祇人のために流れた血であるからだ。また、こういう伝説もある――大御神は皓月のような真珠で淵下宮を照らし、人々を地の上に導いたという。そのため、海祇の真珠は一部の人にとって、聖物のような意味を持っている。
海祇珊瑚宮の模様である「真珠海波」は、海祇を抱える波と、海祇を照らす輝く明珠から由来したもののようだ。
固い氷に閉ざされた花蕊。摘み取っても凍えるような冷気を放つ植物。大衆文学において、かつては霧氷花に凍られて身動きが取れないキツネを描写する小説があった。力が弱い生き物にとって、霧氷花は非常に危険な植物だろう。
風に乗って移動する小さい種。旅するための羽を抜いても、そこには遠くへの希望が宿っている。蒲公英はある意味では自由、思うままに束縛のない精神を意味する。蒲公英をたくさん産出する風の国の人々が蒲公英で醸造している。また、民俗学者の観点によると、昔、蒲公英で作られたお酒には強烈な象徴意味があった…
カバン内のテキストと同一のものが多いので割愛、大きく異なるもののみ掲載
→育成アイテム
→育成アイテム
ある生命力とドラゴンスパインの特殊エネルギーが結合して生成された結晶。成長を渇望する冬忍びの樹にとっては絶好の「養分」である。
ドラゴンスパインを凍結した「鋭釘」が降り落ちた時、この樹の枝と身は粉々に砕かれた。長い時が経ち、漆黒の龍がこの山に堕ちたことで、その血が地脈に浸透した。その後、ある人によって氷封の束縛が解かれ、「緋紅」を吸収した樹は新芽を芽吹かせた…
カバン内のテキストと同一のものが多いので割愛、大きく異なるもののみ掲載
→便利アイテム
→便利アイテム
風の七天神像と似たような特性を持つ人造石盤、風神の瞳と共鳴できる。神の瞳の共鳴石は遠い昔、各地に建てられた七天神像の粗末な模倣品である。神の瞳を求める力の源は粗末な石自身という節がある。粗末品の故に神像の力を求め、神像に代替しようとする。
近くの宝箱を探知できる便利なアイテム。トレジャーコンパスは大地の磁場の流れによらず、地脈によって近くの財宝を探す。「宝物を探す価値は結果ではなく、過程にある」といった執着心で、このアイテムの使用を反対する冒険者もいるらしい。
近くの宝箱を見つけることができる便利アイテム。雷列島の土地は数々の傷を負ってきた。その傷の回復がもたらしたのは、島々に点在する数々の宝物である。鎖国が実施される前は、無数の旅人、商人、冒険者、宝盗団が稲妻各地の至るところに足跡を残していた。そして現在、出入りこそ制限されているが、国を封鎖する雷雨でさえ、宝を求める人々を止めることはできない…
西風騎士団の学者が開発した、風神の恵みをより効率よく使用するアイテム。騎士団のメンバーの偵察や旅行をより便利にするのが開発の目的。ただ正式に風の翼を使用するには「飛行免許」が必要なため、法的視点から見ればこのアイテムの使用頻度は少ない。
ワープポイントの模倣品、ある程度で地脈と繋がっているため、ワープ機能を実現できる。神の目の所有者にとってはかなり便利なアイテム。しかし、ワープポイントの動作原理もまだ解明されていないのに、このような粗末な模倣品を使ったら、未知なるマイナス面の影響をもたらすではないかといった見解を持つ学者もいる。
ほぼあらゆる場所ですぐに使える不思議な鍋。璃月は土地が広く、地形も複雑に入り組んでいる。それと同時に、璃月の人々は美食を深く愛している。この2つの特徴を同時に表せるのは、おそらくこの携帯式鍋だけである。これを使えば、たとえ絶雲の間の山頂や孤雲閣の島にいる時も簡単に美味しい料理を作れるだろう。
西風騎士団のとある錬金術師が設計した特殊アイテム、ほとんどの美食を一瞬にして「栄養物質」に転換させることが可能。あの錬金術師にとって、このやり方で影響を補給する効率が大幅に上昇したが、彼女以外に使ってみたいという者はあまりいない…
不思議な力を持つアイテム。「天狗」の手中にあれば、様々な力を発揮できる。一般人が使えば、空中で「体を少し軽くする」程度の能力を発揮できる。
伝説によると、初代岩蔵流を創立した道胤は、ある影向山の天狗との約束で、毎年真剣を用いて決闘していたらしい。この流派が誇る秘剣が形になるまで、彼の剣はその「神通力」を利用して空中を飛ぶ天狗に全く触れることができなかった。そのため、決闘というよりも、天狗が人間を弄んでいたという方が正しいだろう。
神秘的な「レンズ」。ある特殊な「写真機」の一部だった。
遥か昔、伝説の「狐斎宮様」が邪を退治する法器を当時の柊家当主弘嗣に授けた。柊はそれをレンズ部分の材料とし、異国で特殊な「写真機」を作り、友情の証として鳴神大社に返した。その写真機は思いと記憶を記録できるという。精密機械の部品は時と共に朽ちてしまったが、特製のレンズだけは未だに現世に存在しない物を観測することができる。
穢れのない鳥の羽としなやかな布で作られた「特別なバドルドー」、モンドの伝統祭りである「バドルドー祭」の核心である。
鳥は風を御する生き物で、鳥の羽には「風に乗る」と言う祝福が込められている。そのため、バドルドーはバルバトスの加護をもたらすだけでなく、不思議な力があるとモンドの民は深く信じている…
特殊な材質からなり、市場に出回っている工芸品とは大きく異なる不思議な楽器。透き通るような弦の音には、不可思議な力が宿っているらしく、演奏者の内に秘められた幻想を引き出すことができる。
璃月には次のような訓戒がある――鏡花が目をくらませ、泥に耽溺せば心も陥る。
かつて鶴観を滅ぼした雷鳥が残した羽毛。その内にはたくさんの記憶と力が宿っている。
霧海の中でも望めるその眩しい姿は、謎の霧を彷徨う鶴観人の崇拝の対象となった。雷鳥から落ちた羽毛こそが、鶴観の楽器「マウシロ」の原型である。
何かが雷鳥の逆鱗に触れ、鶴観の文明を滅ぼした。そして年月が経ち、セイライ島で消滅した。
「式大将」からの贈り物であり、霊性を宿した「拓本」。惟神晴之介が離れた後、「訣籙陰陽寮」に散らばった「拓本」は日々衰えていき、記憶と符術の力の欠片となっていった。だが、だからこそ「式小将」はより貴重な存在となったのである。「式大将」といつでも連絡が取れる唯一の拓本かもしれない。式大将の大切な親友との絆が、その中には託されている。
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