謎境一騎
イベント概要イベントストーリー

謎境一騎・其の一 謎境の災い
謎境一騎・其の二 決意の前進
謎境一騎・其の三 執念と虚飾からの解放
謎境一騎・其の四 大将の信じる道


前提任務
魔神任務:第二章 第三幕「千手百目の浮世」

登場人物
辛炎
九条裟羅
「式大将」
タルタリヤ
渡部

決意の前進

翌日(8時〜12時)まで待つ

しばらく待つと、「訣籙陰陽寮」は再建を終えた。あなたは「式大将」の記憶を取り戻すため、辛炎と共に「訣籙陰陽寮」に入ることにした…
パイモンけっこう時間が経ったし、「訣籙陰陽寮」の再構築も終わったはずだよな?
今すぐ辛炎と合流しよう!

辛炎と会う

辛炎旅人、パイモン!
さっき九条裟羅さんが来たんだ、あそこにいる。
パイモンうろうろしてるのを見ると、本当にオイラたちのことが心配みたいだな…すごく警戒してる。
💬真剣さと責任感の表れだよ。
辛炎状況がちょっと複雑だ、まずは彼女と話をしてみよう。

九条裟羅と会話する

九条裟羅皆の者、近ごろの働き、ご苦労だったな。
人手を連れてきた。ここ一番の正念場はもう過ぎたと言えよう。ここからは、この道を守ることで魔物を効果的に防ぐことができるはずだ。逃げ出す者がいても、ヤツらを荒海一帯に封じることができる。
以前、ここの秘境内から大きな音が聞こえた、おそらく中には大量の仕掛けがあるのだろう…時機を見計らい、兵を投入して攻め入る、我々は今その準備を進めている途中だ。
パイモンもっと秘境に近いところに駐留したりしないのか?
九条裟羅以前の行動時、武士たちは秘境と十分な距離を保つことを考えていなかった。そのため魔物の奇襲に対し、慌てて退却する羽目になったのだ。
一回目は想定外と言えるが、二回目は手落ちだ。このようなことを再び起こすことは許されない。
パイモンそうだったのか…
💬(ちょうどいい、チャンスはまだある。)
九条裟羅この後は九条陣屋へ戻り、他の地区の防衛を調整する。
来るのが少々遅かったが、ここは天領奉行が引き受けよう。お前たちの協力に感謝する。事前に話していた報酬についても、しかと覚えている。
辛炎殿、この手紙を。中には私が手配した「通行証」が入っている。
辛炎殿のために、最も長い期間の滞在期限を申請しておいた。その期間を利用して、稲妻をじっくり観光してもらえると嬉しい。
それ以外にも、食事と宿泊施設を手配した。城内へ戻ったら、手紙に書かれた通りに宿へ向かうといい。
辛炎マジかよ!こんなの天からモラが降ってきたようなもんだろ?食事も宿も無料で、稲妻観光までできる!
九条裟羅遠慮するな、当然のことをしたまでだ。
辛炎ありがとう。あんた最近すごく忙しくしてるだろ、いつ休んでるのか気になってたんだ…もし、あんたが休暇を取れた時にアタイがまだ稲妻にいたら、ぜひアタイの路上ライブを見に来てくれ!
九条裟羅正直、私は詩や音楽にあまり興味がない。だが辛炎殿は天領奉行に多大な貢献をした。ならば私も…機会があれば…行ってみよう。
九条裟羅はこの場を離れた…
パイモンこれで、辛炎が一番心配してたことも解決したな!
辛炎いやいや、一番心配なのは「式大将」のことだって!こっからはアタイの個人的な利益とは関係なしだ…友達として、あいつを助けてやらないと。
それとあの兄ちゃんも。旅人、もちろんあいつも助けるよな?
💬無事だとは思うけど…
💬放ってはおけない。
辛炎じゃあ行こうぜ。こっそり「式大将」と合流しに!

「訣籙陰陽寮」を探索する

「式大将」と会う

「式大将」辛炎さん、旅人さん、パイモンさん!
さっき、ある女将領が人を連れてこの辺りを偵察していた。
パイモンあいつは天領奉行の人で、九条裟羅っていうんだ。
「式大将」九条裟羅…天領奉行にはそのような人がいるのか?
天領奉行の当主の名は聞いたことがある、たしか男性だった。九条…えっと、なんだったか?
はっきりとは覚えていないが、些細なことを思い出した。たしか、晴之介とその天領奉行の当主は将棋をしたことがある。
パイモンその晴之介って人、もしかして偉い人だったのか?
辛炎雑談はあとにしようぜ。誰にも気づかれないうちに、早く陰陽寮の中に入ろう。
パイモンそうだな、それにあの行方不明のやつも探さないと!早く行こう!
「式大将」よし、じゃあみんな、僕について来てくれ。

「極悪凶猛の寮」に入る

パイモンわぁっ!おまえここにいたのかよ!
タルタリヤおっ、来たんだね。もう待ちくたびれたよ。
君たち、せっかくのいいところを見逃しちゃったね、実に惜しい。
パイモンこいつ、けっこう元気そうだぞ。傷も負ってないし。
タルタリヤん?心配してくれてたのかい?
選択肢分岐
💬別に。
タルタリヤどうやら、俺の実力を信頼しているようだね。
💬ちょっとだけ。
タルタリヤ本当?君に心配してもらえるなんて、光栄だね。
タルタリヤ相棒として、古きライバルとして、君は知っているはずだ。こういうサプライズに満ちた戦いは、俺の好みだってことを。
秘境が再構築されている間、部屋が上下に移動して、魔物も一緒に辺りを駆け回っていた。うん!ここ何日か、とても楽しく戦えたよ。
それに「式大将」が必要とする拓本もいくつか見つけられた。中には彼の記憶と力が入っているはずだよ。
辛炎ちょうどいいタイミングだったな。早くそれらを回収しようぜ、「式大将」!

「式大将」の「拓本」を回収する

「式大将」「拓本」に残っている符術の力には限界がある、だから僕が取り戻せる記憶も限られている。
タルタリヤまだ足りないのか?じゃあ計画通り、引き続き秘境の奥深くへ進もう。
パイモンいやいや、秘境は再構築されたんだから、せっかく見つけたルートもとっくに使えなくなってるって!
「式大将」その点については心配無用。秘境の再構築には規則がある、だからなんとなく方向が分かるんだ。
あっちに向かえば間違いないだろう。
パイモンちょっと待ってくれ、質問があるぞ!「式大将」、さっき「拓本」に残ってる力が足りないから、記憶の回復にも限りがあるって言ってたけど。
だったら、なんでその道が正しいってわかるんだ?
この前おまえと一緒にあの扉を通ったら、オイラたちは秘境の外に出た…つまりここにある扉には、本物じゃないものもあるってことだろ!
もしおまえが間違えてオイラたちを危ない場所に連れて行ったら、それこそ終わりじゃないか。
「式大将」そう心配するのも無理はない、だが僕は君たちが納得のいく答えを示すことはできない…
もし、「寮司」の直感だと言ったら、受け入れてくれるか?
パイモンなんか心許ないな…
辛炎パイモンの言ったことはもっともだが、アタイたちは「式大将」という案内役を信じるしかない。じゃないと、ここにずっといる羽目になるだろ?
それに万が一、秘境がまた動き出したら…その時は、もっと方向が分からなくなるかもしれない!
タルタリヤふむ、外に行ってから、少し焦ってるみたいだね。
もしかして…何かトラブルにでも遭ったんじゃないかな?
俺の知る限り、現段階では稲妻の情勢はまだ安定しているとは言えない。このような秘境は天領奉行が対処すべきことだが、天領奉行は人手が不足していて、全体の局面を制御するには不十分だ。
だから、君たちが依頼を受け、ここへ来た。そしておそらく、それは天領奉行による依頼だったのだろう、君たちは彼らの命を受けている。
あいつらのやり方なら、直接秘境に突撃して、すべてをねじ伏せてしまう。そうなる前に「式大将」の記憶を取り戻さなければ、もうチャンスはない。
だから君は焦っている、そうだよね?
💬やっぱり稲妻を調査してたんだね。
パイモン全部おまえらの陰謀だったのか!
タルタリヤ俺は確かにあることを調査しているが、君たちの考えているようなことじゃない。このことはまた後にしよう、今は目先の問題の方が先だ。
旅人、俺は君と付き合いがある、こういうところでわざわざ嘘をつく必要はない。稲妻に着いた後、俺は周辺地区で魔物の痕跡を見つけ、自然とこの秘境まで辿り着いたのさ。
ここは闘士のために設立された訓練場のように…戦いと殺し合いしか存在しない。ここにいると、自分を思いっきり解放して楽しむことができる!
こう言っちゃ悪いけど、旅人とパイモンを除いて、そこの二人に会ったのはこれが初めてだ。俺が立場をあまり気にしない人だっていうことを、君たちは知らない。
善悪、正邪、使命…これらのことは本当に重要なことなのか?極限の戦いや楽しい殺し合いよりも魅力的なのだろうか?
辛炎やっぱり戦いが好きな人だったのか。兄ちゃん、あんたの言ってる意味ってのは…?
タルタリヤ特に意味はないよ。ただ、道中の魔物を恐れず前へと進め…それだけが言いたかったんだ。
もし君たちが全力を尽くせないのなら、俺が君たちの代わりにすべてをねじ伏せる。もし君たちがそれに抵抗を感じるのなら、俺が殺戮に関わるすべてを背負う。
なぜなら…戦いは俺の一番得意なことだからね。
辛炎……
パイモンオ、オイラを見るなよ!い、行くよ、行けばいいんだろ!

「極悪凶猛の寮」の深部へ向かう

「式大将」「淵淵惟神襟、猟猟我の兵…」
パイモンなにかの歌か?
「式大将」この歌は武士たちによって長く歌い継がれてきた。彼らは僕の「拓本」と共に戦い、歌声が符術の力を通して僕の体に入ってくる…そんな感情を感じ取れるんだ。
少し思い出せたような気がする…あの響き渡る残響は、彼らが僕の記憶の中に残した感情や言葉だ。
恐れる者、不平を訴える者、滾る血を持ち昼夜戦おうとする者…
そしてその頭領の武士は、晴之介を「惟神様」と呼んでいた。彼の晴之介に対する言葉や態度は、とても礼儀正しいものだった。
おかしい…彼らは何が目的でここで戦っていたんだろうか?
パイモンふぅ、やっと最後の部屋までたどり着いたぜ。本当に大変だったな。
辛炎あれは…「拓本」がもう一枚あるぜ!
「式大将」旅人さん、それを早く回収してくれ!

「式大将」の「拓本」を回収する

「式大将」この部屋は陰陽寮の最深部に非常に近い。たしか…僕と晴之介もここに長く留まっていた。
僕たちはずっと稲妻各地から来る武人を観察していた。彼らは宴で酒を飲む時、「我々も強大な魔物を倒す力を手に入れた!」と声高く叫んでいたよ。
辛炎もしかしたら、あんたと惟神晴之介って、その武士たちを連れて魔物を退治しに来たんじゃないか?
「式大将」その可能性もあるが、他の可能性もある。
言い換えれば、そのような状況は晴之介がわざと仕組んだものである可能性がある。制御不能になった陰陽寮を再び掌握するため、武士たちを引き連れ、秘境に入り魔物を退治するよう命じた。
パイモン「式大将」は、公子の言ってた推測についてさらに考えてるのか?
タルタリヤまったく、俺だって別に毎回悪い方に考えてるわけじゃないよ!
「式大将」ただ合理的で包括的な推測をしただけだ。みんなに悪意はないと知ってる。
僕の記憶はまだ完全なものじゃない、だが欠けている部分もどんどん減ってきた。もうすぐ全回復するだろう。
それに、なんだか感じるんだ…前に進めば、晴之介に会えるかもしれないって。
パイモンこの陰陽寮は、別に最近できたものってわけじゃないんだろ?その人はこの中にずっといるのか?うぅ…
💬「式大将」。
💬打ち明けたいことがある。
辛炎旅人?ちょっと待て、あんたもしかして…
💬やっぱり俺から話す必要がある。(男主人公)
💬やっぱり私から話す必要がある。(女主人公)
「式大将」みんなの真剣な表情から察するに…とても重要なことみたいだ。
パイモンでも、真剣すぎてもあれだろ?ここはもう十分不気味なのに、これだとなんか内輪揉めしてるみたいだ!やっぱりオイラが言うぞ。
あの時、秘境から魔物が逃げ出してるって聞いて、天領奉行の武士たちと一緒にここまで来たんだ。
オイラたちがおまえに会った時、おまえは秘境の由来をまったく知らなかった。それどころか、自分がなんで生まれたのかさえも…でもオイラたちは、あの時おまえが本当になにも知らなかったって信じてる。
たとえおまえを信じられなくても、オイラたちは辛炎を信じてる。辛炎がおまえを認めたのなら、オイラたちもおまえと一緒に行動を取る。
💬うん。
パイモン探索が進むにつれて、オイラたちは秘境の深くに入り、真相がすぐ目の前のところまで来た…
でも今に至るまで、この秘境が…邪悪な目的で創造されたかどうか、まだ判断できていない…
箱には宝も災いも入っている可能性がある。つまりオイラたちは、その箱を開ける最後の瞬間にまで来たんだ!警戒もなしに開けるわけにはいかないだろ?
💬もし惟神が悪意を持っていたら…
💬もし彼が稲妻に危害を加えようとしていたら。
💬君はこっちの味方でいてくれる?(男主人公)
💬あなたはこっちの味方でいてくれる?(女主人公)
辛炎……
アタイは他人が後戻りできない選択をするのを見るのが好きじゃない。だけど…旅人が言ったように、アタイたちは十分な準備をして、お互いに責任を持つ必要があるんだ。
「式大将」分かった…どうやら僕が決断を下す時が来たようだね。
ここまで、僕はずっと謎に包まれたまま君たちの助けを受けてきた。たとえ短い間しか共に戦っていないとしても、お互いに秘密があってはならない。
今ある情報では、まだ保証はできない。僕は晴之介を信じたい、でもこの年月を経て、彼が変わっていないかどうかは分からない。それか、僕の記憶が偽りのものだという可能性もある…
僕は「陰陽師」によって作られた「式神」で、記憶も不完全だ。君たち4人こそ、今の僕にとって完全に信頼できて、すべてを託せる人たちなんだ。
僕は君たちを信頼している。だけど晴之介への…責任もある。
彼は僕を創造してくれた、僕は彼に付き従う義務がある。もし君たちの言った通り、彼が悪者だった場合、彼に制御されるのも僕の運命だ…
できることなら、この善良な心を最後まで持ち続けたい。でも道具は主の意志に逆らってはならない。彼が僕を創造したというのなら、僕を制御することができるだろう。
もしこれから僕と晴之介が、天に背き道理に反することをしでかしたら、その時は…君たちが、僕たちのために相応しい最後を与えてくれると信じている。
パイモンうぅ…最終的に難題をオイラたちに投げるなんて…
でも意外と誠実だったな。それに責任感のあることも言ってたし!
(プレイヤー名)、この答えなら、おまえも納得できるよな!
💬うん、「式大将」。
💬今なら完全に信用できる。
辛炎あんたら…事前に話し合って、演技してたのか?片方が疑う役で、もう片方が信じる役を演じるって…
タルタリヤアハハッ、いい方法だね。この方法なら、「式大将」の記憶にまだ欠けている部分があるかどうか試すことができる…旅人、成長したね。
パイモンなにが「試す」だ!オイラたちは緻密な計画を立てて、一発で成功させたんだぞ!
辛炎が言ってただろ?あいつはあいつのやり方で、信用できるかどうか確かめるって。だったらオイラたちも、オイラたちのやり方がある。
それに、今これを言えば、「式大将」を励ますこともできるしな!たとえあいつが迷ってても、オイラたちはあいつを信じてて、一緒に前へ進む。このことを、あいつにわからせてあげたかったんだ!
タルタリヤもし「式大将」が本当に仲間だったら、すぐに敵味方を選ぶようなことはしない。自分自身に存在する脅威を正直に言えてこそ、仲間に対して責任を持っていると言える。
💬誠実さが感じられた。
「式大将」僕は嘘が得意じゃない…僕の心からの気持ちを感じ取ってくれてありがとう。
タルタリヤ善人でも他人を騙し、他人を利用する時がある。その逆で、悪人にも懸念や心配事があるというものだ。
自分にとって残忍ともいえる答えを口にできたということは…たしかに覚悟を決めているということだね。
パイモン辛炎が言ってたように、えっと…なんて言うんだっけ…
辛炎なんのことだ?
パイモンあっ、思い出した!「この言語はすごく誠実で、人の心の奥底にある最も正直な部分を動かすんだ」!
辛炎一文字も間違わないなんて、あんたよくそんなの覚えてたな…
タルタリヤそれで、戦う前の決起会は終わったかな?
終わったなら行こうか、速戦即決だ!
辛炎「式大将」、心配するな。アタイたちがあんたのそばにいる。
「式大将」分かっている。僕も全力を尽くす、君たちに面倒はかけない。
パイモンかけても大丈夫だ!最終的にオイラたちが勝てればな。
💬肝心な一戦で勝ちさえすれば…
タルタリヤいや、最悪の事態にも備えておく必要がある。この扉の向こうが秘境の奥深くではなく、仕掛けに繋がっていたら…
パイモンおいおい、縁起でもないこと言うなよ!
タルタリヤもしもの話だよ。そうならないという保証は誰にもできない、そうだろ?
「式大将」残念なことに、確かにそうだ。今の僕ではそれを防ぐことはできない…
僕はまだここを完全に掌握したわけじゃないんだ、すまない。
タルタリヤ俺は別になんとも思ってないよ。聖地に挑戦できるまたとないチャンス、もう10回再構築してくれてもいいくらいだ。
パイモンうぅ…オイラはいやだぞ。楽しみたいならおまえ一人で行ってこいよ!
タルタリヤとにかく、もし再構築が起きたら、君たちは自分の安全を確保した上で、できる限り集まって行動するといい。
辛炎あんたは?また戦いに行っちまうのか?
タルタリヤ心配いらないよ、俺は…
もちろん、すべての危険を楽しむから。

「極悪凶猛の寮」の深部へ向かう

パイモンクソッ、また弾かれた!
辛炎次はあの兄ちゃんの口を塞いでくれ。あの縁起でもない口…毎回言い当てるなんて…
パイモンもうこの秘境いやだぞ――!惟神晴之介はオイラたちと会うのが怖いんだろ、腰抜けなのか!
辛炎でも、近くに天領奉行の武士がまだ駐留してるぜ。兄ちゃんと「式大将」は中にいるから、トラブルは避けられたみたいだ。
💬(惟神…いったいどこにいるんだろう?)
辛炎じゃあいつも通り、秘境の再構築が終わったら、中に入ってあいつらと合流しようぜ。
それまで身を隠してた方がいいな。アタイたちがまだここ一帯をうろついてることを、天領奉行に知られない方がいい。
パイモン次に入った時は、ぜったいにすべての元凶を見つけ出してやる!
渡部
与力
情勢は落ち着いてきた…これで、九条裟羅様も急がずに済む。
いや、やはり安全を考慮して、九条裟羅様が城内の事務を処理し終えたら、もう一度攻撃を仕掛けてこの秘境を一挙に制すべきだろう!
パイモンこいつらやる気満々だぞ、急がないと…

旧友の話

イベントページで読めた式大将の日記。イベントストーリーを進めることで順次開放された。

◆其の二

拓本、どの拓本も僕の体の一部のようなもの。
それらはかつて無数の武人と共に戦い、この「訣籙陰陽寮」の奥深くまで攻め込んだ。
他にも武人と共に外の魔物を討伐し、寮内の僕に様々な見聞をもたらしてくれた。
これらは「訣籙陰陽寮」の真相解明に役立つ記憶ではない。僕は武士たちの身分を思い出すのが精一杯だった。
闘争心に満ちた武士たちの他にも、慣例を破り出向いてくれた剣道家、凄腕の浮浪人、古き歴史を精通した博識者…海を渡ってきた異邦の傭兵もいた。
彼らはなぜ晴之介のもとに集まったのか?
何百年も前、この陰陽寮は既に危険な魔物を外に出し、それを鎮めるために各地から武人を招いたのか?
今の状況も楽観的だとは言えない、そして仲間からの警告は非常に重要だ。僕たちは急がなければ…

◆其の三

晴之介が邪念を抱かずに「訣籙陰陽寮」を創造していた。当然僕もそう願っている。
不完全な記憶では、晴之介の性格は夜の風のように読めないものだった…
しかし彼は間違いなく頼れる人物だった。
武士たちが挫折し、不安を抱えていた際も、晴之介は何事も起きなかったかのように振る舞った。「惟神様」の穏やかな話し声を聞くと、心の恐怖もすぐに消え散った。
しかし僕と二人きりになると、晴之介はたまに長い煙管を真面目に観察し、普段の穏やかな感じを見せなくなる。
その煙管は彼が暇つぶしに自ら製作した物。しかし明らかに彼はそのような器物を使わない。
恐らく、晴之介は待っているのだろう、とある友人を…
それはわざと装った感情ではないはずだ。自分が作った物を目の前に、偽装する必要はない。
このような人物が突然狂気を覚え、天に背き道理にもとることをすることがありえるのだろうか?
もうこうなってしまった今、過去のことを追究しても仕方がない。
晴之介に対する印象がどうであろうと、僕はもう躊躇わない。
何故なら、傍にいてくれる仲間の信頼を裏切るわけにはいかないからだ。
彼らは「自分」を再発見し、「再建」できるようにしてくれた恩がある。


謎境一騎・其の三 執念と虚飾からの解放に続く

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