kagemiya@ふたば

【元ネタ】中東伝承
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】忘失のハサン
【性別】男性
【身長・体重】182cm・68kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力：C　耐久：D　敏捷：B　魔力：E　幸運：B　宝具：C

気配遮断：Ex
サーヴァントとしての気配を絶つ。どれほど気配を絶てるのか分からない。測定不能。
そもそもどこに居るのか、というかまずそこに居るのか。召喚に成功してるのすら分からない。
宝具によりこのような状況になっているが、実際はB〜A程度であり、勘の良いサーヴァントなら攻撃に移った瞬間に
その気配を察することが可能。しかし気付いて攻撃しても、また宝具によって行方が眩む。

情報抹消：Ex
自身の情報を消失させるスキル。
通常は戦闘を行った相手や、周囲の監視カメラや衆目などから消去する物だが、彼の場合宝具によりこのスキルが暴走状態となっている。
具体的に言うなれば、彼の書いた文字は段々と消えていき白紙になったり、彼の歩いた場所には魔力の残滓１つ残らない、等。
彼と契約を交わせばその令呪は消え失せ、やがてはマスターすらも自身がマスターであるという事実を忘失する。
また、このアサシンに関する話題を出そうとした者も、やがてはその話題がおぼろげになっていき、最終的に別の話題に切り替わる。
それは彼のマスターや監督役すらも例外ではない。

『身憶忘失(ザバーニーヤ)』
ランク：Ex　種別：対人宝具　レンジ：∞　最大捕捉：∞
誰にも認識されることのない宝具。生前から彼のコンプレックスだった”影の薄さ”を暴走させた、恐ろしき”呪い”。
全ての人は彼を忘れ、何か接触が無い限り彼を認識せず、気にも留めず、肌が触れるほどに近くにいても気付かない。
触れる、攻撃される、文字による会話などの何らかの接触が在れば認識するが、すぐに彼の認識はおぼろげになっていき、
最終的には、今まで自分が誰と対話していたのか、いや、何をしていたのかさえも忘れる。
誰とも会話することが出来ない、永劫の苦痛を所持者に与える、恐ろしき宝具。
この宝具は高いランクの気配探知スキルを持つ者ならば、確率で打ち消すことが出来る。
ランクが高ければ高い程に打ち消せる確率はあがる。

『ダーク』
投擲用短刀による暗殺を得意としている。
だが誰もその上手さに気付いてくれない。周囲の人々も、ハサン仲間も。
そしてそれに殺された者すらも…。

メアリー・スー
彼とは真逆に位置する"主人公の具現"たる人類悪。
全ての人に讃えられ、そして全ての人が忘れない英雄譚そのもの。
しかし、それ故に忘失のハサンは絶対的な彼女に対するジョーカーとなる。
何故なら彼には──────奪われる物語も、名前も、ないのだから…………

暗殺教団『山の翁』に属する存在。ハサンの名を冠する者―――になれなかった者。
彼は自身の暗殺教団という生まれに、そして存在に一つの誇りを持っていた。『人の為に人を殺す』それが彼の夢だった。
やがて彼は血のにじむような努力の末に、自身のコンプレックスだった”影の薄さ”を暴走させて一つの奇跡を成した。
しかし―――、その起こした奇跡は呪いが如くの効力を発揮し、彼は誰にも認識されなくなった。
故に彼は、彼だけの奇跡（ザバーニーヤ）を得ると言うハサンの名を冠するに相応しい才能を持ったにもかかわらず、
ハサンの名を得る事無く、歴史の中に埋もれていった。一人寂しく、誰にも気づかれず、たった一人で―――。

―――しかし、何の手違いか、英霊として…いや、ハサンとして彼は座に登録されていた。
彼は今度こそ誰かの為に人を殺せる、そう彼は考えていた―――。
しかし、マスターすらも彼と言う存在に気付かず、そして自分がマスターという事すら忘却してしまう。
それでも…、それでもと、彼はマスターについていく。気付かれなくとも、その行き先がどのような物であろうとも。
その魔力のパスが途切れるまで。その行き先に死が待っているその時まで。
彼はマスターの障害を排除する。　誰にも気づかれずに排除する。
ただ、ただ…、誰にも気づかれずに―――。

その正体は、抑止力の使者として選ばれた"無銘"の内の一人。
名前がない、故に彼は"名前を奪う"という特性を持つある獣…もしくはそれに準ずる何かへのカウンターとして召喚される。
だが、例え世界を救った偉業をその手で成したとしても、彼を褒め称える者は、覚えている者は誰もいない。
民衆も、他の英霊も、マスターも、そして自分自身さえも。

余談ではあるが、その異常なまでの影の薄さに隠れがちな戦闘能力はどれほどかというと、はっきり言って低い。
彼の素のステータスは低いし、気配遮断もExとあるが本来の値は低いため、割とサーヴァント相手だとすぐに発見され苦戦する。
最悪サーヴァントに感づかれてそのまま敗退というケースも…。

性格は一言で言えば『滅私奉公』。実際に滅私しちゃってるし。
完全に消え入ると思っていた自分をこのような英霊として再び顕現させてくれたマスターには多大な感謝をしており、
その願いが善であろうと悪であろうと、その願いを手助けするべく、その障害を排除するべく動く。