最終更新:ID:/yE2X4ZuEA 2020年12月14日(月) 18:55:24履歴
「できる限り……やれる限りやってやる……"最悪"だけは回避する……。
…………ああ、糞ッ!! どうしてこんな戦争が起きてしまったんだ……そしてなんで俺なんかが選ばれちまったんだぁ!」
【氏名】ウィリアム・べーリッジ
【性別】男性【年齢】15歳
【出身】イギリス
【身長】162cm【体重】57kg
【肌色】白【髪色】蒼【瞳色】黄
【イメージカラー】土くれた翡翠
【属性】中立・中庸
【魔術属性】地
【起源】『理解』
【特技】会話、カウンセリング
【好きなもの】静寂
【苦手なもの】むやみやたらに挑戦したがるタイプの人間
【魔術系統】セレマ魔術。主に儀礼と精神感応に熟知している。
【魔術回路】質:D 量:D 編成:正常
【決戦の日】正しき意志を胸に、彼は戦場の中に立つ
【階位・称号・二つ名】『汝、他者を識り、自身を知れ 』
【サーヴァントクラス】
【サーヴァント真名】
【性別】男性【年齢】15歳
【出身】イギリス
【身長】162cm【体重】57kg
【肌色】白【髪色】蒼【瞳色】黄
【イメージカラー】土くれた翡翠
【属性】中立・中庸
【魔術属性】地
【起源】『理解』
【特技】会話、カウンセリング
【好きなもの】静寂
【苦手なもの】むやみやたらに挑戦したがるタイプの人間
【魔術系統】セレマ魔術。主に儀礼と精神感応に熟知している。
【魔術回路】質:D 量:D 編成:正常
【決戦の日】正しき意志を胸に、彼は戦場の中に立つ
【階位・称号・二つ名】『
【サーヴァントクラス】
【サーヴァント真名】
肩にかかるかかからないかという長さの、ややボサつき気味の銀髪をもつ少年。
金属光沢の目立つ眼鏡をかけているが、ここぞという場面では外して視力に強化魔術を用いる。
これは基本的に魔術で近視は補えるが、魔術回路が凡庸の為魔力の無駄使いを避ける傾向にあるため。
服装や安物ではあれど、質素になりすぎず適度に洒落た物を好む。基本服より魔術に金を使いたいが外面は一応取り繕いたいタチ。
金属光沢の目立つ眼鏡をかけているが、ここぞという場面では外して視力に強化魔術を用いる。
これは基本的に魔術で近視は補えるが、魔術回路が凡庸の為魔力の無駄使いを避ける傾向にあるため。
服装や安物ではあれど、質素になりすぎず適度に洒落た物を好む。基本服より魔術に金を使いたいが外面は一応取り繕いたいタチ。
魔術連盟「アーキペラゴ」の重鎮、ロバート・ベーリッジの息子。そしてベーリッジ家の次期当主。
生まれつき人間の持つ"意志(セレマ)"や感情を感じ取る感応能力が高く、魔術の才は平凡だが対話能力に秀でている。
聖杯大戦に対しては消極的ではあったが、令呪が宿ってしまい黒の陣営として参加を余儀なくされてしまう。
最初は彼は、どうしてこんな無謀な戦争が起きたのかと言う怒りを覚えていた。
しかし聖杯大戦を通して、フランチェスカが戦争を起こした理由を知る。
だがそれでもこんな無謀な戦争は間違っている。どうしても黒の陣営は敗北しか待っていないと考え、よりよい結末を目指すべく奔走する。
その才能として持つ、他者の"意志"を理解する技能を以て、彼はこの戦争をどうにかして良い結末にしようと努力する。
彼が辿り着く先がどのような結末なのかは、誰もわからない。
生まれつき人間の持つ"意志(セレマ)"や感情を感じ取る感応能力が高く、魔術の才は平凡だが対話能力に秀でている。
聖杯大戦に対しては消極的ではあったが、令呪が宿ってしまい黒の陣営として参加を余儀なくされてしまう。
最初は彼は、どうしてこんな無謀な戦争が起きたのかと言う怒りを覚えていた。
しかし聖杯大戦を通して、フランチェスカが戦争を起こした理由を知る。
だがそれでもこんな無謀な戦争は間違っている。どうしても黒の陣営は敗北しか待っていないと考え、よりよい結末を目指すべく奔走する。
その才能として持つ、他者の"意志"を理解する技能を以て、彼はこの戦争をどうにかして良い結末にしようと努力する。
彼が辿り着く先がどのような結末なのかは、誰もわからない。
彼の特異体質。名の由来は近代に発生した魔術体系であるセレマ魔術。
それに語られる「大いなる業 」の第一段階、『"意志 "を知ること』を意味する。
セレマ魔術とは20世紀の魔術師アレイスター・クロウリーの提唱した概念であり、既存の儀礼魔術を組み合わせた"個人の魂の霊的昇華"を目的とする。
本来ならば取り沙汰される事もない程に近代すぎる魔術体系であったが、歴史はあれど魔術を失い没落したベーリッジ家はその新しい魔術に縋り、結果大きな適性を見せた。
ベーリッジの家系は元々儀式と薬物を用いた自己暗示を通じ、個々人にあるとされる根源へ続く路を拡げて到達を目指す魔術を追求していたらしい。
自己暗示のために最適化されてきた身体適性が、新たに取り入れたセレマ魔術と化学反応を起こし、後代にこのような先天性の異能を引き起こしたのかもしれない。
大いなる業の第一段階は、聖守護天使と呼ばれる高位存在と対話し、自らの"真の意志"を知り指標とする事であるとされる。
本来であれば薬物や魔術によるトリップと儀式を重ねる事でようやく対話に至り、"意志"を知ることが出来るというのが通説だ。
だが彼は、他者の"真の意志"を読み取り言語化する能力を持っており、その様は父からは『生きるエイワス』とまで讃えられ持て囃されている。
通常辿り着くために途方もない時間をかけるべき『意志の理解』を対話のみで行える彼の姿に、彼の父はセレマ魔術創始者の聖守護天使の姿を垣間見たのだ。
だが正直なところ、彼自身はそんな能力を特別視され注目される事を嫌悪している。正直な事を言えば、過剰に持て囃されたり持ち上げられる事を嫌う。
魔術戦闘で役立つような能力ではないが、
相手の"意志"を読み取るということは即ち、その者の行動原理を把握するということであり、交渉や連携など戦略的には非常に強力と言える。
だが無条件に読み取れるわけではなく、読み取れるのは他人の"意志"とそれに付随する感情限定であり、行動そのものを先読みは出来ない。
加えて他者の"意志"を読み取る際は、長い時間をかけて対話を行ったり、あるいは身体的な接触を続けなければ"意志"を言語化できない。
そのため戦いの最中に相手の行動を予知したりなど、そういった芸当は行うことが出来ない。
結果、戦闘以外でのサポートや主従の関係性の潤滑油的な活用が主となる。
この読み取りに時間がかかる理由は、その魔術の基盤として用いられているセレマ魔術の儀礼の内容に起因する。
セレマ魔術においては、本来の手順で意志を知る際には儀礼を通して聖守護天使と接触し意志を知る必要があり、そのためには対話が必須とされる。
そのため彼の行う『意志の読解』にも同じように"儀礼"と"対話"の2つの手順が必要であり、意志を言語化出来るほどにはっきり読み取るには時間を要する。
"儀礼"とは意志を持つ者とその意志を知るものが対面することを意味し、"会話"とは互いが互いに己を内を明かすことに了承することを意味している。
これら2つが重なり合わなければ、他人の意志を読み取ることができない。ただし感情を感じる程度ならば、ある程度の会話を通すだけで可能。
また加えて、双方の"意志"の強固さの差によって読解に対する壁が高くなる。結果、現在に生き精神が揺れ動く余地のある人間に比べて、
極端に確固たる意志を持つことの多いサーヴァントのそれを読み取るのは難易度が高く、内容の精度が甘くなる。
彼はこの魔術を用いてサーヴァントの手綱を握るよう期待されていたが、人類史に刻まれる英霊の持つ意志は彼程度では容易には読み取れない。
彼はこの魔術を、人の内側に燃える炎をじっくりと見る事で言語化する儀式だと解釈して説明する。
曰く、初めは色も形も大きさもわからずただ"炎"とだけ分かるものがそこにある。それを会話や接触を通して観察する。
するとその炎の温度や大きさ、そして色が見えてくる。これらが感情と言えるものであり、早い段階や数度の会話だけで理解が出来る。
そこからさらに詳細な観察、すなわち会話などを続けることで、やがてその炎は文字へと変わる。これが「意志を読み取る」という事らしい。
まさにセレマ魔術に語られる聖守護天使が人の形を取ったかのような技能ではあるが、現状何故彼がこのような技能を持っているかの理由は不明である。
それに語られる「
セレマ魔術とは20世紀の魔術師アレイスター・クロウリーの提唱した概念であり、既存の儀礼魔術を組み合わせた"個人の魂の霊的昇華"を目的とする。
本来ならば取り沙汰される事もない程に近代すぎる魔術体系であったが、歴史はあれど魔術を失い没落したベーリッジ家はその新しい魔術に縋り、結果大きな適性を見せた。
ベーリッジの家系は元々儀式と薬物を用いた自己暗示を通じ、個々人にあるとされる根源へ続く路を拡げて到達を目指す魔術を追求していたらしい。
自己暗示のために最適化されてきた身体適性が、新たに取り入れたセレマ魔術と化学反応を起こし、後代にこのような先天性の異能を引き起こしたのかもしれない。
大いなる業の第一段階は、聖守護天使と呼ばれる高位存在と対話し、自らの"真の意志"を知り指標とする事であるとされる。
本来であれば薬物や魔術によるトリップと儀式を重ねる事でようやく対話に至り、"意志"を知ることが出来るというのが通説だ。
だが彼は、他者の"真の意志"を読み取り言語化する能力を持っており、その様は父からは『生きるエイワス』とまで讃えられ持て囃されている。
通常辿り着くために途方もない時間をかけるべき『意志の理解』を対話のみで行える彼の姿に、彼の父はセレマ魔術創始者の聖守護天使の姿を垣間見たのだ。
だが正直なところ、彼自身はそんな能力を特別視され注目される事を嫌悪している。正直な事を言えば、過剰に持て囃されたり持ち上げられる事を嫌う。
魔術戦闘で役立つような能力ではないが、
相手の"意志"を読み取るということは即ち、その者の行動原理を把握するということであり、交渉や連携など戦略的には非常に強力と言える。
だが無条件に読み取れるわけではなく、読み取れるのは他人の"意志"とそれに付随する感情限定であり、行動そのものを先読みは出来ない。
加えて他者の"意志"を読み取る際は、長い時間をかけて対話を行ったり、あるいは身体的な接触を続けなければ"意志"を言語化できない。
そのため戦いの最中に相手の行動を予知したりなど、そういった芸当は行うことが出来ない。
結果、戦闘以外でのサポートや主従の関係性の潤滑油的な活用が主となる。
この読み取りに時間がかかる理由は、その魔術の基盤として用いられているセレマ魔術の儀礼の内容に起因する。
セレマ魔術においては、本来の手順で意志を知る際には儀礼を通して聖守護天使と接触し意志を知る必要があり、そのためには対話が必須とされる。
そのため彼の行う『意志の読解』にも同じように"儀礼"と"対話"の2つの手順が必要であり、意志を言語化出来るほどにはっきり読み取るには時間を要する。
"儀礼"とは意志を持つ者とその意志を知るものが対面することを意味し、"会話"とは互いが互いに己を内を明かすことに了承することを意味している。
これら2つが重なり合わなければ、他人の意志を読み取ることができない。ただし感情を感じる程度ならば、ある程度の会話を通すだけで可能。
また加えて、双方の"意志"の強固さの差によって読解に対する壁が高くなる。結果、現在に生き精神が揺れ動く余地のある人間に比べて、
極端に確固たる意志を持つことの多いサーヴァントのそれを読み取るのは難易度が高く、内容の精度が甘くなる。
彼はこの魔術を用いてサーヴァントの手綱を握るよう期待されていたが、人類史に刻まれる英霊の持つ意志は彼程度では容易には読み取れない。
彼はこの魔術を、人の内側に燃える炎をじっくりと見る事で言語化する儀式だと解釈して説明する。
曰く、初めは色も形も大きさもわからずただ"炎"とだけ分かるものがそこにある。それを会話や接触を通して観察する。
するとその炎の温度や大きさ、そして色が見えてくる。これらが感情と言えるものであり、早い段階や数度の会話だけで理解が出来る。
そこからさらに詳細な観察、すなわち会話などを続けることで、やがてその炎は文字へと変わる。これが「意志を読み取る」という事らしい。
まさにセレマ魔術に語られる聖守護天使が人の形を取ったかのような技能ではあるが、現状何故彼がこのような技能を持っているかの理由は不明である。
セレマ魔術において最も重要な要素の1つ、儀式魔術に用いる礼装。彼が愛用する刃渡り10cm程のナイフのような短剣。
「魔術師は純化の問題、第一に自分自身、第二に道具、第三に作業場所に最も注意を払わなくてはならない」────アレイスター『第四の書』より引用。
とあるように、セレマ魔術の儀式では儀式を行う魔術師と儀式に用いる場と道具より『好ましくない物』を排除し、純化させることを重要視している。
そのために用いるのが"追儺"と呼ばれる魔術である。この礼装は儀礼魔術に特化したベーリッジ家の魔術に、その追儺の概念を加えて武器としたもの。
悪霊や死霊、魔獣と言った"穢れ"に該当する存在に対して特攻を発揮するほか、"瘴気"と分類できる魔力や呪いを祓う効果がある。
儀式魔術の祭器として高等な部類であるため、武器としてもそれなりに機能する。サーヴァントに対しても、
(対魔力などが無ければ)僅かながら有効打になり得るかもしれない。
「魔術師は純化の問題、第一に自分自身、第二に道具、第三に作業場所に最も注意を払わなくてはならない」────アレイスター『第四の書』より引用。
とあるように、セレマ魔術の儀式では儀式を行う魔術師と儀式に用いる場と道具より『好ましくない物』を排除し、純化させることを重要視している。
そのために用いるのが"追儺"と呼ばれる魔術である。この礼装は儀礼魔術に特化したベーリッジ家の魔術に、その追儺の概念を加えて武器としたもの。
悪霊や死霊、魔獣と言った"穢れ"に該当する存在に対して特攻を発揮するほか、"瘴気"と分類できる魔力や呪いを祓う効果がある。
儀式魔術の祭器として高等な部類であるため、武器としてもそれなりに機能する。サーヴァントに対しても、
(対魔力などが無ければ)僅かながら有効打になり得るかもしれない。
ベーリッジ家は元々は時計塔の降霊科に所属していた魔術の家系で、主に儀礼魔術と薬物や魔術による自己暗示に秀でていた。
それらを通して自身の魂の霊的進化や高位存在の降霊を目指し、人間個々人の内部にある根源への路を通じて到達することを目指す家系である。
ある程度は歴史のある家であったが、1800年代頃から魔術回路に衰退が見られ、やがて家伝魔術そのものの維持が難しくなり、衰退の一途を歩んでいた。
どんどんと衰退していき儀式の実施すらままならなくなったベーリッジ家は深い慙愧の念に囚われ、逃げ出すように時計塔から去る。
そんなベーリッジ家にとって救いの光に見えたのが、当時多くあった新興のオカルト結社たちである。
彼らからしてみれば、魔術を幼稚に扱う彼らは神秘への侮辱とすら思えた。だがしかし、背に腹は代えられない。
日に日に衰えてゆくベーリッジ家に危機感を抱いた当時の当主は、魔術の血筋を持たぬ一般人でさえ入門を認める彼らに頼るしか魔術の継続の道はないとした。
黄金の夜明け、暁の星、黄金薔薇十字……。様々な結社を渡り歩き、最後に彼らが辿り着いたのが、アレイスターという近代魔術師が興した結社『銀の星』である。
儀礼による自身の霊的進化を目指すベーリッジ家の魔術はセレマ魔術と相性がよく、彼らの先祖は少ない触媒でまともな魔術の行使を行えるようになった。
結果として彼らベーリッジ家は、魔術社会には珍しい現代魔術を家伝の中枢に位置付ける家となったのである。
これでまた、降霊科の魔術師の一員として返り咲くことが出来る……と、彼らベーリッジ家は夢想していた。
だがしかし、現代魔術であるセレマを中枢に位置付けた彼らに、時計塔は二度と門戸を開くことはあり得なかった。
降霊科から見れば真っ当な魔術組織として認められない、ただのオカルト塾とすら言える結社に染まった者である。
貴族主義である降霊科の一員になる資格はない……と、彼らはベーリッジ家を拒絶した。また他の学科も同じように彼らを拒絶した。
現代魔術科ですらも、元降霊科所属の家系を受け入れたら降霊科に何を言われるか分からないと、彼らを匿わずに追い返した。
それにより彼らベーリッジ家は時計塔に対し深い怨嗟と憎悪を抱き、そのまま流浪の果てにアーキペラゴへと辿り着いた。
銀の星に戻るという道も無かった。アレイスターを認めなかった時計塔に戻ろうとした魔術師に居場所はないと破門されていたのだ。
そうして細々と生きていたベーリッジ家であったが、
その魔術の特性からアーキペラゴの水面下の活動、「鍛錬の場」において一目を置かれるようになっていく。
時計塔で力を持たない家の集まりであるアーキペラゴは、血や歴史に頼らずに魔術の才能を伸ばすことに重点的に取り組むようになった。
純粋学術機関として、人脈や血統に関係なく一流の魔術師を作る。それがアーキペラゴに生まれた理想である。
そのため、歴史の浅い近代魔術により魔術の力を取り戻したベーリッジ家の姿はその中でも目立った。
セレマ魔術はもともと、魔術家系ではない麦酒醸造所の息子アレイスターが一代で築いた魔術であり、そのことも血に頼らぬ魔術師育成のシンボルイメージに一役買う。
アーキペラゴが近年に優秀な魔術師を何人か輩出した内には、ベーリッジ家門下の者も含まれている。
こうした功績が認められ、ベーリッジ家はアーキペラゴの重鎮のひとつとなった。
それらを通して自身の魂の霊的進化や高位存在の降霊を目指し、人間個々人の内部にある根源への路を通じて到達することを目指す家系である。
ある程度は歴史のある家であったが、1800年代頃から魔術回路に衰退が見られ、やがて家伝魔術そのものの維持が難しくなり、衰退の一途を歩んでいた。
どんどんと衰退していき儀式の実施すらままならなくなったベーリッジ家は深い慙愧の念に囚われ、逃げ出すように時計塔から去る。
そんなベーリッジ家にとって救いの光に見えたのが、当時多くあった新興のオカルト結社たちである。
彼らからしてみれば、魔術を幼稚に扱う彼らは神秘への侮辱とすら思えた。だがしかし、背に腹は代えられない。
日に日に衰えてゆくベーリッジ家に危機感を抱いた当時の当主は、魔術の血筋を持たぬ一般人でさえ入門を認める彼らに頼るしか魔術の継続の道はないとした。
黄金の夜明け、暁の星、黄金薔薇十字……。様々な結社を渡り歩き、最後に彼らが辿り着いたのが、アレイスターという近代魔術師が興した結社『銀の星』である。
儀礼による自身の霊的進化を目指すベーリッジ家の魔術はセレマ魔術と相性がよく、彼らの先祖は少ない触媒でまともな魔術の行使を行えるようになった。
結果として彼らベーリッジ家は、魔術社会には珍しい現代魔術を家伝の中枢に位置付ける家となったのである。
これでまた、降霊科の魔術師の一員として返り咲くことが出来る……と、彼らベーリッジ家は夢想していた。
だがしかし、現代魔術であるセレマを中枢に位置付けた彼らに、時計塔は二度と門戸を開くことはあり得なかった。
降霊科から見れば真っ当な魔術組織として認められない、ただのオカルト塾とすら言える結社に染まった者である。
貴族主義である降霊科の一員になる資格はない……と、彼らはベーリッジ家を拒絶した。また他の学科も同じように彼らを拒絶した。
現代魔術科ですらも、元降霊科所属の家系を受け入れたら降霊科に何を言われるか分からないと、彼らを匿わずに追い返した。
それにより彼らベーリッジ家は時計塔に対し深い怨嗟と憎悪を抱き、そのまま流浪の果てにアーキペラゴへと辿り着いた。
銀の星に戻るという道も無かった。アレイスターを認めなかった時計塔に戻ろうとした魔術師に居場所はないと破門されていたのだ。
そうして細々と生きていたベーリッジ家であったが、
その魔術の特性からアーキペラゴの水面下の活動、「鍛錬の場」において一目を置かれるようになっていく。
時計塔で力を持たない家の集まりであるアーキペラゴは、血や歴史に頼らずに魔術の才能を伸ばすことに重点的に取り組むようになった。
純粋学術機関として、人脈や血統に関係なく一流の魔術師を作る。それがアーキペラゴに生まれた理想である。
そのため、歴史の浅い近代魔術により魔術の力を取り戻したベーリッジ家の姿はその中でも目立った。
セレマ魔術はもともと、魔術家系ではない麦酒醸造所の息子アレイスターが一代で築いた魔術であり、そのことも血に頼らぬ魔術師育成のシンボルイメージに一役買う。
アーキペラゴが近年に優秀な魔術師を何人か輩出した内には、ベーリッジ家門下の者も含まれている。
こうした功績が認められ、ベーリッジ家はアーキペラゴの重鎮のひとつとなった。
ウィリアムはそのベーリッジ家の最高傑作であると共に、アーキペラゴの理想を体現したモデルケースの1人でもある。
凡庸な性能の魔術回路でありながら、歴史の浅い新しきセレマ魔術の秘奥のひとつを物心つかぬうちに身に付け、父や先祖を超えた境地に至ったのだから。
ウィリアムの父にして現ベーリッジ家当主であるロバート・ベーリッジが、一種の扇動の才能に秀でていた事もあり、ウィリアムは新時代の可能性の1つとして認められる。
ウィリアムはアーキペラゴ内において一躍時の人となった。
そういった経緯があって、アーキペラゴの内外で色々と持て囃される立場にいるのが彼なのであるが、彼自身はあまりその現状を好いてはいなかった。
生まれつき持つ他人の"意志"を知る才能を通し、周りの人間たちが自分ではなく『"意志"を読み取る特異な才能』しか見ていない事を理解し、嫌悪していた。
感応の才能を持っていたが故に下衆な人間の本性を幼いうちから知っていた彼は人と関わることを避けるようになり、やがて保守的に生きるという道を選ぶようになる。
誰とも関わらず、静かに、ただゆっくりとした人生を過ごしつつ、普通に根源を探求できればそれでいいと思っていた。
……そう、保守的に生きたかったのだ。
だがそんな彼の選んだ生き方は儚くも砕け散る運命にある────。
彼らベーリッジ家の所属する「アーキペラゴ」が時計塔へと宣戦布告をしたのだ。
それだけならばまだいい。彼は思っていた。どうせ戦うのは現当主の連中か血の気の多い馬鹿たちだろうと。そうであってくれと願っていた。
だがその宣戦が聖杯戦争によるものだったのが彼の運の尽きであった。彼の腕には聖杯戦争の参加資格である────令呪が浮かび上がってしまったのだ。
アーキペラゴ内部において、ウィリアムに令呪が宿ったことへは好意的に受け止められた。
ロバート・ベーリッジの扇動でウィリアムを新世代の可能性として見ていた者たちは当然彼の令呪を"勝利への可能性"とした。
彼に令呪が宿るという事は吉兆であるとして、ウィリアム本人の意思など関係なく神輿として彼は担がれて黒の陣営に抜擢しようと声が上がった。
だがこれはアーキペラゴの命運がかかった戦争である。戦闘向けの魔術や経験に劣るウィリアムを登用していいものか……という声も上がった。
そんな中で1つの提案があった。彼が生まれつきに持つ感情を感応する才能は、サーヴァントを御しきるのに有用なのではないか…というものだ。
サーヴァントという存在は、言うならば自我を持つ兵器とすら言える。何らかの齟齬が発生し感情を逆なでるような事があれば離反すらあり得る。
そう言った状況を防ぐためにも、サーヴァントが聖杯戦争に参加する理由、即ち"意志"を読み取り理解する能力に長ける彼は有用と考えられた。
加えてその能力を用いれば、サーヴァントを傀儡として意のままに扱う事も可能なのではないかと考えられ推薦される形となった。
だが当然彼からすればいい迷惑である。彼としては魔術師として目立たず、過剰にちやほやされずに根源を探求できればそれでよかった。
それをこんな目立つような場に、しかもアーキペラゴの実力者が集う戦場に駆り出されるなど、彼の望むような平穏とは真逆に位置するものであった。
加えて彼は、この戦争に勝ち目がないという考えを持っていた。同時に、彼の父を含めた聖杯大戦開戦に盛り上がるアーキペラゴの好戦派を冷めた目で見ていた。
確かに大聖杯がこちらにある。英霊を召喚できる。秘薬をばら撒き混乱を引き起こしたうえで宣戦をし、準備期間と言うアドバンテージもあり、勝ち目は十分あると言ってもいい。
だがしかし、それでも彼の奥には不安があった。時計塔にはまだ見ぬ怪物に等しい魔術師がいる。それに聖杯大戦となればきっと向こうも英霊を呼び出してくる。
そうなればきっと一流の英霊の触媒を取り揃えてこちらを迎え撃つはずだと。生まれつき保守的であった故か、彼は一見すれば逃げ腰ともいえるような姿勢でいた。
だが周囲はそんな彼の気などものともせず、彼を神輿として担ぎ上げて参加者の一員として戦場へと向かわせた。味方のいない彼にはただ苦悩しかなかった。
その苦悩はやがてこの戦争を引き起こしたアーキペラゴの重鎮にしてフォスキーアのボス、フランチェスカへの怒りや時計塔への絶望に変わっていく。
しかし抜擢された以上戦わなくては始まらない。なんとか彼はその全霊を賭してどうにかして勝つ、あるいは生き残る術を見出すべく戦場を奔走する。
しかし……彼が期待された、『"意志"を読み取り理解する能力』を発揮するには、時間が足りな過ぎた。
サーヴァントと言う超常の存在、アーキペラゴの魔術師達。そう言った者たち1人1人の"意志"を読み取り、繋ぎ合わせるには時間が足りなかった。
アーキペラゴの魔術師とはある程度の付き合いがあったため彼らの"意志"を理解するのはまだ可能であった。だが英霊達を理解しきるのは想定を超えて難しかったのだ。
結果として彼は物語の中盤まで、黒の陣営のサーヴァントとはほとんど交流が出来ないまま翻弄される羽目になる。
凡庸な性能の魔術回路でありながら、歴史の浅い新しきセレマ魔術の秘奥のひとつを物心つかぬうちに身に付け、父や先祖を超えた境地に至ったのだから。
ウィリアムの父にして現ベーリッジ家当主であるロバート・ベーリッジが、一種の扇動の才能に秀でていた事もあり、ウィリアムは新時代の可能性の1つとして認められる。
ウィリアムはアーキペラゴ内において一躍時の人となった。
そういった経緯があって、アーキペラゴの内外で色々と持て囃される立場にいるのが彼なのであるが、彼自身はあまりその現状を好いてはいなかった。
生まれつき持つ他人の"意志"を知る才能を通し、周りの人間たちが自分ではなく『"意志"を読み取る特異な才能』しか見ていない事を理解し、嫌悪していた。
感応の才能を持っていたが故に下衆な人間の本性を幼いうちから知っていた彼は人と関わることを避けるようになり、やがて保守的に生きるという道を選ぶようになる。
誰とも関わらず、静かに、ただゆっくりとした人生を過ごしつつ、普通に根源を探求できればそれでいいと思っていた。
……そう、保守的に生きたかったのだ。
だがそんな彼の選んだ生き方は儚くも砕け散る運命にある────。
彼らベーリッジ家の所属する「アーキペラゴ」が時計塔へと宣戦布告をしたのだ。
それだけならばまだいい。彼は思っていた。どうせ戦うのは現当主の連中か血の気の多い馬鹿たちだろうと。そうであってくれと願っていた。
だがその宣戦が聖杯戦争によるものだったのが彼の運の尽きであった。彼の腕には聖杯戦争の参加資格である────令呪が浮かび上がってしまったのだ。
アーキペラゴ内部において、ウィリアムに令呪が宿ったことへは好意的に受け止められた。
ロバート・ベーリッジの扇動でウィリアムを新世代の可能性として見ていた者たちは当然彼の令呪を"勝利への可能性"とした。
彼に令呪が宿るという事は吉兆であるとして、ウィリアム本人の意思など関係なく神輿として彼は担がれて黒の陣営に抜擢しようと声が上がった。
だがこれはアーキペラゴの命運がかかった戦争である。戦闘向けの魔術や経験に劣るウィリアムを登用していいものか……という声も上がった。
そんな中で1つの提案があった。彼が生まれつきに持つ感情を感応する才能は、サーヴァントを御しきるのに有用なのではないか…というものだ。
サーヴァントという存在は、言うならば自我を持つ兵器とすら言える。何らかの齟齬が発生し感情を逆なでるような事があれば離反すらあり得る。
そう言った状況を防ぐためにも、サーヴァントが聖杯戦争に参加する理由、即ち"意志"を読み取り理解する能力に長ける彼は有用と考えられた。
加えてその能力を用いれば、サーヴァントを傀儡として意のままに扱う事も可能なのではないかと考えられ推薦される形となった。
だが当然彼からすればいい迷惑である。彼としては魔術師として目立たず、過剰にちやほやされずに根源を探求できればそれでよかった。
それをこんな目立つような場に、しかもアーキペラゴの実力者が集う戦場に駆り出されるなど、彼の望むような平穏とは真逆に位置するものであった。
加えて彼は、この戦争に勝ち目がないという考えを持っていた。同時に、彼の父を含めた聖杯大戦開戦に盛り上がるアーキペラゴの好戦派を冷めた目で見ていた。
確かに大聖杯がこちらにある。英霊を召喚できる。秘薬をばら撒き混乱を引き起こしたうえで宣戦をし、準備期間と言うアドバンテージもあり、勝ち目は十分あると言ってもいい。
だがしかし、それでも彼の奥には不安があった。時計塔にはまだ見ぬ怪物に等しい魔術師がいる。それに聖杯大戦となればきっと向こうも英霊を呼び出してくる。
そうなればきっと一流の英霊の触媒を取り揃えてこちらを迎え撃つはずだと。生まれつき保守的であった故か、彼は一見すれば逃げ腰ともいえるような姿勢でいた。
だが周囲はそんな彼の気などものともせず、彼を神輿として担ぎ上げて参加者の一員として戦場へと向かわせた。味方のいない彼にはただ苦悩しかなかった。
その苦悩はやがてこの戦争を引き起こしたアーキペラゴの重鎮にしてフォスキーアのボス、フランチェスカへの怒りや時計塔への絶望に変わっていく。
しかし抜擢された以上戦わなくては始まらない。なんとか彼はその全霊を賭してどうにかして勝つ、あるいは生き残る術を見出すべく戦場を奔走する。
しかし……彼が期待された、『"意志"を読み取り理解する能力』を発揮するには、時間が足りな過ぎた。
サーヴァントと言う超常の存在、アーキペラゴの魔術師達。そう言った者たち1人1人の"意志"を読み取り、繋ぎ合わせるには時間が足りなかった。
アーキペラゴの魔術師とはある程度の付き合いがあったため彼らの"意志"を理解するのはまだ可能であった。だが英霊達を理解しきるのは想定を超えて難しかったのだ。
結果として彼は物語の中盤まで、黒の陣営のサーヴァントとはほとんど交流が出来ないまま翻弄される羽目になる。
諦観しているかのような冷めた性格。基本は何に対しても熱くなるような事が無い。できないではなく、無い。
生来より人の本質が分かり、そしてそれを褒めそやされて育ってきたという事もあり、あまり人というものを信用できない。
ただ魔術が嫌いかと言われればそうではなく、分からなかったことが分かるのは面白いし、自分にできる範囲で最良を探すのは楽しい。
総じて探求心が強いが基本的にそれを表に出さないだけであり、俗に言う"やる気"はスイッチが入れば常人よりも大きい。
「何に対しても熱くなるような事が無い」と言ったが、とどのつまり熱くなるまでに時間がかかるだけの話である。
またそういった性格ゆえに、できる限りのことはとにかくやろうとする。
悪く言えば往生際が悪いと言えるし、逆に言えば試行錯誤をする能力に長けているともいえる。
魔術回路が低レベルであってもその限られたリソースの中で可能な限りうまく扱おうとしており、
そういった性格を活かして聖杯戦争ではとにかく"最悪"に至らないよう奔走して足掻く生き方を選ぶ。
凡才ゆえに足掻くことに長ける彼は、その"意志"を見抜く力も相まって大きな変化を生む可能性を持つ。
生来より人の本質が分かり、そしてそれを褒めそやされて育ってきたという事もあり、あまり人というものを信用できない。
ただ魔術が嫌いかと言われればそうではなく、分からなかったことが分かるのは面白いし、自分にできる範囲で最良を探すのは楽しい。
総じて探求心が強いが基本的にそれを表に出さないだけであり、俗に言う"やる気"はスイッチが入れば常人よりも大きい。
「何に対しても熱くなるような事が無い」と言ったが、とどのつまり熱くなるまでに時間がかかるだけの話である。
またそういった性格ゆえに、できる限りのことはとにかくやろうとする。
悪く言えば往生際が悪いと言えるし、逆に言えば試行錯誤をする能力に長けているともいえる。
魔術回路が低レベルであってもその限られたリソースの中で可能な限りうまく扱おうとしており、
そういった性格を活かして聖杯戦争ではとにかく"最悪"に至らないよう奔走して足掻く生き方を選ぶ。
凡才ゆえに足掻くことに長ける彼は、その"意志"を見抜く力も相まって大きな変化を生む可能性を持つ。
基本的には来歴に書いた通り。
最初は勝つ、あるいは生き残るために行動する。
だがボスの持つ"意志"を知り、そして赤の陣営に追い詰められる中盤は「これでいいのか」と悩む。
しかし自分の本当に貫きたい意志を悟り、その意志を遂行するためにも可能な限りより良い結末を目指し奔走する。
その中でも特に、黒の陣営のトップであるフランチェスカを死なせないために尽力する。
最初は勝つ、あるいは生き残るために行動する。
だがボスの持つ"意志"を知り、そして赤の陣営に追い詰められる中盤は「これでいいのか」と悩む。
しかし自分の本当に貫きたい意志を悟り、その意志を遂行するためにも可能な限りより良い結末を目指し奔走する。
その中でも特に、黒の陣営のトップであるフランチェスカを死なせないために尽力する。
最初こそ、所詮は使い魔の一種だとは思っていた。
過去の英霊の力を持っていれど所詮は再現体。人間が御しきれるレベルに調整されているのだろうと。
甘かった。認識が甘すぎた。"意志"を読み取ろうと対面しただけですぐさまに彼はそれを理解できた。
強い。強すぎる。通常の人間の持つ意志を焚火に例えるとすれば、英霊の持つ意志は恒星と言ってもいい。
文字通りに英霊とは、人類史に輝く1つの星だと理解した。だがその理解が遅すぎたが故に、彼は序盤は自分に与えられた役割を果たせなかった。
彼はそのことを心から悔いており、そのため以降は心から敬意を払い、その上で自分に出来る事を成そうとサーヴァントに対して真摯に接する。
そしてサーヴァントとマスターがすれ違うような事態を起こさないように、精一杯"潤滑油"として自分の能力を発揮する。
過去の英霊の力を持っていれど所詮は再現体。人間が御しきれるレベルに調整されているのだろうと。
甘かった。認識が甘すぎた。"意志"を読み取ろうと対面しただけですぐさまに彼はそれを理解できた。
強い。強すぎる。通常の人間の持つ意志を焚火に例えるとすれば、英霊の持つ意志は恒星と言ってもいい。
文字通りに英霊とは、人類史に輝く1つの星だと理解した。だがその理解が遅すぎたが故に、彼は序盤は自分に与えられた役割を果たせなかった。
彼はそのことを心から悔いており、そのため以降は心から敬意を払い、その上で自分に出来る事を成そうとサーヴァントに対して真摯に接する。
そしてサーヴァントとマスターがすれ違うような事態を起こさないように、精一杯"潤滑油"として自分の能力を発揮する。
黒の陣営の苦労人(鱒)。別名:胃痛枠。
ツッコミはもちろん、カウンセリングなども熟す方向性で動かせればと思う。
もっと贅沢を言えば、戦争が終わって責任を追及されそうなフランチェスカを可能な限り罪を軽くさせる行動を取らせる役とかできれば…と。
まぁフランチェスカちゃんが死ぬ可能性もあるんですけどその際はなんか呪いの1つでも託されるかもしれない。
ちなみに中盤までサーヴァントの"意志"を読み取る事が困難で無理となっているのは、メタい事を言うと便利すぎるから。
簡単に理解されてしまうとそもそもフォインちゃんが生まれる過程すら防がれてしまうのではと考えて中盤以降にやっと頑張ってもらう形で想定。
基本的に他のマスターやサーヴァント、そして企画主とすり合わせて柔軟に対応できて行けたらと思っている。
ツッコミはもちろん、カウンセリングなども熟す方向性で動かせればと思う。
もっと贅沢を言えば、戦争が終わって責任を追及されそうなフランチェスカを可能な限り罪を軽くさせる行動を取らせる役とかできれば…と。
まぁフランチェスカちゃんが死ぬ可能性もあるんですけどその際はなんか呪いの1つでも託されるかもしれない。
ちなみに中盤までサーヴァントの"意志"を読み取る事が困難で無理となっているのは、メタい事を言うと便利すぎるから。
簡単に理解されてしまうとそもそもフォインちゃんが生まれる過程すら防がれてしまうのではと考えて中盤以降にやっと頑張ってもらう形で想定。
基本的に他のマスターやサーヴァント、そして企画主とすり合わせて柔軟に対応できて行けたらと思っている。
ロバート・ベーリッジ
父親。自家系を立て直したセレマ魔術に心酔しており、同時にそのセレマ魔術にとって貴重な才能を持つ息子を溺愛している。
それと同時に魔術世界に於ける人脈の構築にも大きく利用できると考えており、魔術師としての愛情と政治的利用価値としての愛情が入り交ざっている複雑な関係。
またアーキペラゴ内でも聖杯大戦参加に対して賛成を強く表明する好戦派であった。それ故に息子に令呪が宿った事を心から喜んだと言われている。
ぶっちゃけた話、ウィリアムが聖杯戦争に参加することになったのは大半がこの父親のせいであると言ってもいいのでとてもとても嫌っている。
だがその政治的手腕と扇動能力は本物と言ってもいいので、その点はまぁ手放しに凄いとは思っている。
でも尊敬はしない。魔術師より政治家が向いていると思う。
山内一豊
彼の召喚したアーチャーのサーヴァント。
アジアでも著名な軍師、孔明に並ぶとされる指揮能力を持つ英雄が召喚されると聞いて召喚をして見たらデブのおっさんが出てきた。
加えて知名度補正を受けることも出来ないほどにイタリアでは知られていない英霊であるにも関わらず腕っぷしで戦う英霊と来た。
初対面こそ頭を抱えたい思いであったが、話してみると自分でも名前を知っている3人のブショーに仕えたことのある人物だと知り、考えを改め真摯に接するように。
時期を重ねるにつれ、持ち前の観察眼スキルにより未熟ながらも他人の"意志"を読めるウィリアムをサポートし、気さくにアドバイスをする関係へと転じてゆく。
フランチェスカ・ヴィスコンティ
最初こそ、無謀な戦争を時計塔に対して宣戦布告したヤキの回った頭目だと思っていた。
半ば強引に巻き込まれたという事もあり、当初は彼女に対して怒りにも近い感情を抱いていた。
だがしかし彼女が聖杯大戦の幕を開いた理由でもある"意志"を知った事で、彼女にもまた彼女の理由があると知る。
それでも時計塔を相手取るのは最悪の結末を招き寄せるとして、悩んだ挙句彼は「彼女を死なせたくない」という願いを抱き、そのために行動する。
同時に彼女の"意志"を少しでも深く知ろうと、中盤以降は可能な限り接触して対面し対話による彼女への説得と彼女の理解を試みる。
サーヴァント召喚前に一通り黒の陣営のマスターの"意志"は読んでいたが、彼女だけは中盤になるまで理解が届かなかったからだ。
彼のその行動がどのようにフランチェスカに対して作用するかは、まだわからない。
ロドルフォ・フェッツクオーレ
始めに断っておくと、ウィリアムの"意志"を読み取る能力は人間に対してのみ行う事が出来る。
それこそが彼の────いや、"それ"の暴走の予兆を見逃す形になった直接的な原因であると言えるだろう。
彼に対しては全く"意志"が分からず、自分より年上、かつ地位の高い人物と対峙する緊張から自分の未熟さが露出した結果だと考えていた。
だがそれは間違いであり、自分の魔術ですら届きえない領域があると知り、彼に神秘という概念がどういうものなのかを再認識させるきっかけとなる。
于齒听
非常に恐ろしい気配を持つ人物だが、"意志"は読み取りやすく、誠実な武闘家として見ている。
裏切るような様子は見えないし、そういった目的もないとはっきり見える。だが融通が利かないというのが悩みどころ。
これは意志を読み取ってそう分かったというのではなく、日々の行動からそういった側面がにじみ出ているのでそう判断した。
何か彼を中心としてサーヴァントとトラブルが起きる可能性を考えつつ、万が一起きたとして自分に説得できるだろうか…と不安を抱く。
アレッサンドロ・カルリージ
鋭利なナイフの如き気配を持つ為、下手に"意志"の真相を突けば切り裂かれると考えさせられるほどの男。
それでも勇気を出し読み取ろうとしても、何処までも深くにその"意志"があり、全くその本当の真意に至ることが出来ずにいる。
『身内』に対しては安心できる人間と見ており、ひとまず裏切りの心配はなし……と判断してはいるが、正直なところ不安が残る。
彼が見ているのはあくまで『組織』であり『自分たち』ではないような不安が拭えずにいるからだ。その予感は的中することになる。
ヴィオラ・フォスキーア
何度か組織ですれ違う事はあったのである程度は知っているが、正直対面して協力出来る気がしない相手。
抜き身の刃そのものと言ってもいいような絶対的な組織への忠誠という"意志"は、見ようとするだけで痛々しささえ覚える程だから。
自分にはない程の強い意志。だが強すぎるが故にただ殺すしか出来ないその在り方には、敬意も抱くがそれ以上に恐ろしく思う。
だがそれでも、フランチェスカに対して抱く想いの方向性は同じであるため、其処に気付けるかどうかが物語の鍵となるだろう。
(あくまで方向性が同じであるだけで、少しでも触れ方を間違えればどちらかが傷つくという、諸刃の剣のような関係ではあるが)
クラリス
時計塔からやってきた、スパイを兼任しているアーキペラゴの新参……という認識。
だがそれは正確には彼女のオリジナルのクラリッサ・レメデネーレへの認識であり、クラリスという彼女の存在はイレギュラーそのもの。
もし対峙すれば、初期に聞いていた*1彼女の印象と異なるために最初は狼狽えるかもしれない。
そして彼女との会話が何度か成立することがあれば、彼女の中に在る明確な自分たちへの否定の感情を読み取り、即座に敵と判断できるであろう。
クリス・イテミサエ
聖堂教会の派遣した監督役……と思っていたらなんでサーヴァント召喚してるの…? え? そういうのアリかよ…と愚痴る。
いや実際に監督役から見てもこっちが100%悪者というのは実際に理解しているのだが、本当に監督役が敵に回ると考えるとへこむ。
万が一、対面するようなことがあれば、その持つ"意志"の大きさから彼が、いや彼女がサーヴァントであることを直感で理解するだろう。
国縫嵯亥臥
父親と決別した人間。そういう意味では自分とは正反対であるとウィリアムは考える。
だが敵対する陣営のマスターであるが故に、そこまで深く知る機会は物語の後半になることであろう。
あるいは彼がそういった過去を持つ人間であると知る前に彼か、あるいはウィリアムが戦いから脱落するかもしれない。
ただそれでも、少し接触すれば彼が金や我欲で聖杯戦争に参加しているわけではないと理解できる。
フォイン
元々は特攻用の兵器として作られたホムンクルスと認識している。
人の形はしているがあくまで"そういうもの"であり、特に情なども無く気にも留めていなかった。
だが彼女が黒のセイバーによって助けられてからというもの、彼女にもこの戦争に影響を及ぼす"意志"があるとして注視する。
自分の"意志"の観察が不十分だったが故に死んだセイバーによって助かった……という点が少し複雑だが、"意志"をもった以上は1人の人間として接する。
父親。自家系を立て直したセレマ魔術に心酔しており、同時にそのセレマ魔術にとって貴重な才能を持つ息子を溺愛している。
それと同時に魔術世界に於ける人脈の構築にも大きく利用できると考えており、魔術師としての愛情と政治的利用価値としての愛情が入り交ざっている複雑な関係。
またアーキペラゴ内でも聖杯大戦参加に対して賛成を強く表明する好戦派であった。それ故に息子に令呪が宿った事を心から喜んだと言われている。
ぶっちゃけた話、ウィリアムが聖杯戦争に参加することになったのは大半がこの父親のせいであると言ってもいいのでとてもとても嫌っている。
だがその政治的手腕と扇動能力は本物と言ってもいいので、その点はまぁ手放しに凄いとは思っている。
でも尊敬はしない。魔術師より政治家が向いていると思う。
山内一豊
彼の召喚したアーチャーのサーヴァント。
アジアでも著名な軍師、孔明に並ぶとされる指揮能力を持つ英雄が召喚されると聞いて召喚をして見たらデブのおっさんが出てきた。
加えて知名度補正を受けることも出来ないほどにイタリアでは知られていない英霊であるにも関わらず腕っぷしで戦う英霊と来た。
初対面こそ頭を抱えたい思いであったが、話してみると自分でも名前を知っている3人のブショーに仕えたことのある人物だと知り、考えを改め真摯に接するように。
時期を重ねるにつれ、持ち前の観察眼スキルにより未熟ながらも他人の"意志"を読めるウィリアムをサポートし、気さくにアドバイスをする関係へと転じてゆく。
フランチェスカ・ヴィスコンティ
最初こそ、無謀な戦争を時計塔に対して宣戦布告したヤキの回った頭目だと思っていた。
半ば強引に巻き込まれたという事もあり、当初は彼女に対して怒りにも近い感情を抱いていた。
だがしかし彼女が聖杯大戦の幕を開いた理由でもある"意志"を知った事で、彼女にもまた彼女の理由があると知る。
それでも時計塔を相手取るのは最悪の結末を招き寄せるとして、悩んだ挙句彼は「彼女を死なせたくない」という願いを抱き、そのために行動する。
同時に彼女の"意志"を少しでも深く知ろうと、中盤以降は可能な限り接触して対面し対話による彼女への説得と彼女の理解を試みる。
サーヴァント召喚前に一通り黒の陣営のマスターの"意志"は読んでいたが、彼女だけは中盤になるまで理解が届かなかったからだ。
彼のその行動がどのようにフランチェスカに対して作用するかは、まだわからない。
ロドルフォ・フェッツクオーレ
始めに断っておくと、ウィリアムの"意志"を読み取る能力は人間に対してのみ行う事が出来る。
それこそが彼の────いや、"それ"の暴走の予兆を見逃す形になった直接的な原因であると言えるだろう。
彼に対しては全く"意志"が分からず、自分より年上、かつ地位の高い人物と対峙する緊張から自分の未熟さが露出した結果だと考えていた。
だがそれは間違いであり、自分の魔術ですら届きえない領域があると知り、彼に神秘という概念がどういうものなのかを再認識させるきっかけとなる。
于齒听
非常に恐ろしい気配を持つ人物だが、"意志"は読み取りやすく、誠実な武闘家として見ている。
裏切るような様子は見えないし、そういった目的もないとはっきり見える。だが融通が利かないというのが悩みどころ。
これは意志を読み取ってそう分かったというのではなく、日々の行動からそういった側面がにじみ出ているのでそう判断した。
何か彼を中心としてサーヴァントとトラブルが起きる可能性を考えつつ、万が一起きたとして自分に説得できるだろうか…と不安を抱く。
アレッサンドロ・カルリージ
鋭利なナイフの如き気配を持つ為、下手に"意志"の真相を突けば切り裂かれると考えさせられるほどの男。
それでも勇気を出し読み取ろうとしても、何処までも深くにその"意志"があり、全くその本当の真意に至ることが出来ずにいる。
『身内』に対しては安心できる人間と見ており、ひとまず裏切りの心配はなし……と判断してはいるが、正直なところ不安が残る。
彼が見ているのはあくまで『組織』であり『自分たち』ではないような不安が拭えずにいるからだ。その予感は的中することになる。
ヴィオラ・フォスキーア
何度か組織ですれ違う事はあったのである程度は知っているが、正直対面して協力出来る気がしない相手。
抜き身の刃そのものと言ってもいいような絶対的な組織への忠誠という"意志"は、見ようとするだけで痛々しささえ覚える程だから。
自分にはない程の強い意志。だが強すぎるが故にただ殺すしか出来ないその在り方には、敬意も抱くがそれ以上に恐ろしく思う。
だがそれでも、フランチェスカに対して抱く想いの方向性は同じであるため、其処に気付けるかどうかが物語の鍵となるだろう。
(あくまで方向性が同じであるだけで、少しでも触れ方を間違えればどちらかが傷つくという、諸刃の剣のような関係ではあるが)
クラリス
時計塔からやってきた、スパイを兼任しているアーキペラゴの新参……という認識。
だがそれは正確には彼女のオリジナルのクラリッサ・レメデネーレへの認識であり、クラリスという彼女の存在はイレギュラーそのもの。
もし対峙すれば、初期に聞いていた*1彼女の印象と異なるために最初は狼狽えるかもしれない。
そして彼女との会話が何度か成立することがあれば、彼女の中に在る明確な自分たちへの否定の感情を読み取り、即座に敵と判断できるであろう。
クリス・イテミサエ
聖堂教会の派遣した監督役……と思っていたらなんでサーヴァント召喚してるの…? え? そういうのアリかよ…と愚痴る。
いや実際に監督役から見てもこっちが100%悪者というのは実際に理解しているのだが、本当に監督役が敵に回ると考えるとへこむ。
万が一、対面するようなことがあれば、その持つ"意志"の大きさから彼が、いや彼女がサーヴァントであることを直感で理解するだろう。
国縫嵯亥臥
父親と決別した人間。そういう意味では自分とは正反対であるとウィリアムは考える。
だが敵対する陣営のマスターであるが故に、そこまで深く知る機会は物語の後半になることであろう。
あるいは彼がそういった過去を持つ人間であると知る前に彼か、あるいはウィリアムが戦いから脱落するかもしれない。
ただそれでも、少し接触すれば彼が金や我欲で聖杯戦争に参加しているわけではないと理解できる。
フォイン
元々は特攻用の兵器として作られたホムンクルスと認識している。
人の形はしているがあくまで"そういうもの"であり、特に情なども無く気にも留めていなかった。
だが彼女が黒のセイバーによって助けられてからというもの、彼女にもこの戦争に影響を及ぼす"意志"があるとして注視する。
自分の"意志"の観察が不十分だったが故に死んだセイバーによって助かった……という点が少し複雑だが、"意志"をもった以上は1人の人間として接する。
基本的には抑制的な態度に重んじており、落ち着いた口調。「……」が語尾や語頭につくタイプ。
だがそれはあくまで自制が効いている時の話であり、追い詰められた場合や咄嗟のリアクション、独り言はその限りではない。
心の中ではかなりぶっきらぼうであり割と汚い言葉も使う。咄嗟の言葉はそれがそのまま出るタイプという具合。
裏と表を使い分ける(使い分け切れていない)タイプと言うべきか。ちなみに目上にはちゃんと敬語も使う。
「……了承しました。今だ若輩の身ではありますが、このウィリアム。全霊を賭してアーキペラゴの力となりましょう」
「僕なんかがこのような場に招かれるのは光栄です……。僕にできることがあれば、どのような命でも遂行しましょう」
「……どうなってるんだ…クソッ! こんなことってあるかよ……!!」
「ふっざけんな! なんであんなサーヴァント呼びだせてるんだ!? 触媒何使った時計塔!!?
ああだから嫌だったんだぁ! 勝ち目ねぇよこんな戦い!! ああ担ぎ上げた親父が今更になって嫌になってきたぁ!」
「○○(クラス名)……。アンタは強いな。力もそうだが、何より……"意志"が確固としてる。
僕とはえらい違いだ……。僕は叶えたい願いも無いのに、ただ令呪が宿ったという、運だけで……ここにいるんだから」
「フランチェスカさん……差し出がましいようですが、"意志"を拝見させてもらっても……よろしいでしょうか。
サーヴァントとの意志のすり合わせだけではありません……。戦いを、有利に進めるためにも……仲間の"意志"を、僕は知りたいだけです。
……無理にとは、言いませんが…………」
「あの子の……フランチェスカさんの意志は……深い。何処までも、深いんだ……。
分からない……あの子を……あんな幼い子を、どうすれば死なせずにこの戦争を終わらせられるか……。
どうすれば終わった後に、ひどい目を見ずに済むのか! 俺は……彼女を死なせたくない…!」
「確かに……我儘かもしれない。こんなでかい戦争を巻き起こした主犯格だよ彼女は。
それに時計塔にはヤクだってばら撒いた。彼女の薬のせいで人生ぶっ壊れた奴だって大勢いるだろうさ!!
けどさ……それだったら俺はどうだ? 初代が作った人脈でヤクばら撒いたのは他でもない…うちの家系だ。
戦争に参加したのだって俺だから、ちょっとの責任は俺にある! ……だから、少しでも、彼女にかかる責任は軽くしたい……!」
「死刑だとか……死ぬよりおっかねぇ目に合うかもしれないなら……ほんの少しでも、俺がその痛みを、肩代わりしたい。
理由? わかんねぇよ……。分かんねぇけど、彼女が泣いたり苦しんだり死んでる姿を想像したら、すげぇ怖くなったから……!
あんな幼いのに……先祖の復習に突き動かされるなんて…かわいそうだろ……それで痛い目見て良い事なしなんざ…嫌だろ!!
…………それだけ、ホント、多分、それだけだから………。俺はとにかく、彼女を……守りたい」
だがそれはあくまで自制が効いている時の話であり、追い詰められた場合や咄嗟のリアクション、独り言はその限りではない。
心の中ではかなりぶっきらぼうであり割と汚い言葉も使う。咄嗟の言葉はそれがそのまま出るタイプという具合。
裏と表を使い分ける(使い分け切れていない)タイプと言うべきか。ちなみに目上にはちゃんと敬語も使う。
「……了承しました。今だ若輩の身ではありますが、このウィリアム。全霊を賭してアーキペラゴの力となりましょう」
「僕なんかがこのような場に招かれるのは光栄です……。僕にできることがあれば、どのような命でも遂行しましょう」
「……どうなってるんだ…クソッ! こんなことってあるかよ……!!」
「ふっざけんな! なんであんなサーヴァント呼びだせてるんだ!? 触媒何使った時計塔!!?
ああだから嫌だったんだぁ! 勝ち目ねぇよこんな戦い!! ああ担ぎ上げた親父が今更になって嫌になってきたぁ!」
「○○(クラス名)……。アンタは強いな。力もそうだが、何より……"意志"が確固としてる。
僕とはえらい違いだ……。僕は叶えたい願いも無いのに、ただ令呪が宿ったという、運だけで……ここにいるんだから」
「フランチェスカさん……差し出がましいようですが、"意志"を拝見させてもらっても……よろしいでしょうか。
サーヴァントとの意志のすり合わせだけではありません……。戦いを、有利に進めるためにも……仲間の"意志"を、僕は知りたいだけです。
……無理にとは、言いませんが…………」
「あの子の……フランチェスカさんの意志は……深い。何処までも、深いんだ……。
分からない……あの子を……あんな幼い子を、どうすれば死なせずにこの戦争を終わらせられるか……。
どうすれば終わった後に、ひどい目を見ずに済むのか! 俺は……彼女を死なせたくない…!」
「確かに……我儘かもしれない。こんなでかい戦争を巻き起こした主犯格だよ彼女は。
それに時計塔にはヤクだってばら撒いた。彼女の薬のせいで人生ぶっ壊れた奴だって大勢いるだろうさ!!
けどさ……それだったら俺はどうだ? 初代が作った人脈でヤクばら撒いたのは他でもない…うちの家系だ。
戦争に参加したのだって俺だから、ちょっとの責任は俺にある! ……だから、少しでも、彼女にかかる責任は軽くしたい……!」
「死刑だとか……死ぬよりおっかねぇ目に合うかもしれないなら……ほんの少しでも、俺がその痛みを、肩代わりしたい。
理由? わかんねぇよ……。分かんねぇけど、彼女が泣いたり苦しんだり死んでる姿を想像したら、すげぇ怖くなったから……!
あんな幼いのに……先祖の復習に突き動かされるなんて…かわいそうだろ……それで痛い目見て良い事なしなんざ…嫌だろ!!
…………それだけ、ホント、多分、それだけだから………。俺はとにかく、彼女を……守りたい」
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