最終更新: nevadakagemiya 2016年11月20日(日) 06:42:52履歴
西の果て神代色濃く残るエーレの島では不死を自称するものはまだ多かった。大半はただ死に辛いだけのもの。不死モドキ。しかし真なる不死も確かに存在していた。
もちろんクー・フリンが討った敵の中にも。
もちろんクー・フリンが討った敵の中にも。
紅い瞳。人外の証しであるこの色。半神たる彼の瞳もまた紅く煌く。しかし戦いの最中で別の色を見せることもあった。
伝承に曰く―――荒ぶるクランの猛犬の片眼には七色七つの瞳孔が煌めき光る。
七色の瞳。虹の瞳。虹の魔眼。
伝承に曰く―――荒ぶるクランの猛犬の片眼には七色七つの瞳孔が煌めき光る。
七色の瞳。虹の瞳。虹の魔眼。
幾千幾万の屍を地に満たし、死の女神と目合い、そして死の間際、己が死を間近に感じたその時、彼はこの眼をようやく完全な姿で発現した。
原始回帰。バロルの魔眼。後の世に直死の魔眼と呼ばれるモノのオリジナル。曽祖父たる魔神が持っていた死の眼。
この瞳の前では全ての不条理は条理に帰る。「あの女」でさえも例外にはならない。
しかし流星は今ここで燃え尽きる。遠く影の国に居るあの女を殺してやるには骨が折れる。
あぁ本当に―――良い女には縁がねぇ―――
原始回帰。バロルの魔眼。後の世に直死の魔眼と呼ばれるモノのオリジナル。曽祖父たる魔神が持っていた死の眼。
この瞳の前では全ての不条理は条理に帰る。「あの女」でさえも例外にはならない。
しかし流星は今ここで燃え尽きる。遠く影の国に居るあの女を殺してやるには骨が折れる。
あぁ本当に―――良い女には縁がねぇ―――
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