最終更新:ID:WEwHrwRnFQ 2024年03月15日(金) 13:23:15履歴
「人の本質とは“悪”である」
話術・扇動の派生スキル。言動を以て他者を欺き、思うがままに従わせる技術。
自らを信じさせて取り入るためのスキルであり、Aランク以上ともなれば己の真名やクラスすらも 偽ることが可能。
ただしその代償として、このスキルを使えば使う程、算出された「最適」な言動以外を選択できなくなってしまう。
犯罪コンサルタントとして多くの事件に暗躍し、英国を影から支配したその手腕故に本スキルを最高ランクで有する。
言動が制限される効果も、ここまで来ると「如何なる状況でも最適な状態であり続けられる」メリットとして機能する。
自らを信じさせて取り入るためのスキルであり、Aランク以上ともなれば己の真名や
ただしその代償として、このスキルを使えば使う程、算出された「最適」な言動以外を選択できなくなってしまう。
犯罪コンサルタントとして多くの事件に暗躍し、英国を影から支配したその手腕故に本スキルを最高ランクで有する。
言動が制限される効果も、ここまで来ると「如何なる状況でも最適な状態であり続けられる」メリットとして機能する。
固有のスキルと言うよりは、フィクサーというクラスに与えられる「宝具」に近い。
史実または物語に於いて、当人が成し遂げた「物事」の規模をランクとして算出し、クラススキルへと当て嵌めたもの。
『人心』という変数を論理として解き、その手に収めた黒幕の証左。それは形を得た蜘蛛の糸、約束された比較への結末。
モリアーティは、どのような世界であろうとも 善悪の対立構造の構築に至るまでの道筋を理解し、実行に移すことができる。
善や悪といった一部分に偏ることなく人心を理解し、概念解剖の域に至ったために、名称はそのままにEXランクとなっている。
史実または物語に於いて、当人が成し遂げた「物事」の規模をランクとして算出し、クラススキルへと当て嵌めたもの。
『人心』という変数を論理として解き、その手に収めた黒幕の証左。それは形を得た蜘蛛の糸、約束された比較への結末。
モリアーティは、
善や悪といった一部分に偏ることなく人心を理解し、概念解剖の域に至ったために、名称はそのままにEXランクとなっている。
特殊スキル。単独行動のウルトラ上位版であり、単独で現世に現れることができる。
また、存在が確定しているため、即死効果や時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。
このスキルを持つものは、即ち──────────
また、存在が確定しているため、即死効果や時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。
このスキルを持つものは、即ち──────────
能力を大きく低下させることで、サーヴァントとして感知されなくなる。
モリアーティの場合、詐術スキルと組み合わせることで「今を生きる人類」であるかのように振る舞うことができる。
ホームズ以外の誰にも疑われることの無かった偽装力。同ランクの観察眼があって初めて疑念を抱くことが可能となる。
モリアーティの場合、詐術スキルと組み合わせることで「今を生きる人類」であるかのように振る舞うことができる。
ホームズ以外の誰にも疑われることの無かった偽装力。同ランクの観察眼があって初めて疑念を抱くことが可能となる。
暗黒街を生き抜く狡猾なテクニックの複合。意味は「生贄」「身代わり」。
モリアーティは犯罪立案者として決して正体を現さず、犯罪者たちに計画を授けるだけで自らの手を汚すことは無かった。
ホームズは彼を犯人として追及できず、最終的に武力で彼を破滅させることになり、探偵としては敗北を喫する結果となった。
モリアーティは犯罪立案者として決して正体を現さず、犯罪者たちに計画を授けるだけで自らの手を汚すことは無かった。
ホームズは彼を犯人として追及できず、最終的に武力で彼を破滅させることになり、探偵としては敗北を喫する結果となった。
数多くの犯罪者たちに計画を授けてきた、犯罪コンサルタントとしての手管。
相手の素質に見合った、肉体面での負荷や特定の英雄独自のものを除く多くのスキルをAランクの習熟度で授けることが可能。
窃盗や破壊工作といった直接犯罪に関するものに限らず、射撃 や黄金律 などの使い方次第で犯罪に活用できるスキルも含まれる。
相手の素質に見合った、肉体面での負荷や特定の英雄独自のものを除く多くのスキルをAランクの習熟度で授けることが可能。
窃盗や破壊工作といった直接犯罪に関するものに限らず、
ロンドンで起きた数多の事件に関与し、迷宮入りにさせてきた暗黒街の支配者。
悪の頂点に立つ者として、悪属性に対し士気の上昇や低下、行動把握、優先的な命令権といった様々なアドバンテージを有する。
また、英国を影から支配したその手腕により、他のスキルや宝具の射程距離及び効果範囲を国家レベルにまで拡大する効果も持つ。
悪の頂点に立つ者として、悪属性に対し士気の上昇や低下、行動把握、優先的な命令権といった様々なアドバンテージを有する。
また、英国を影から支配したその手腕により、他のスキルや宝具の射程距離及び効果範囲を国家レベルにまで拡大する効果も持つ。
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0/- 最大捕捉:1人
シャーロック・ホームズシリーズを終わらせるために用意された存在として有する宝具。
一時的に自身のステータスを対象と同等になるように強化する。同等になるのは総合値であり、配分は好きなように割り振れる。
(相手の能力値が物理50の魔術30の合計80とした場合、同じく物理50魔術30にもできるし、物理20魔術60にもできる)
発動中は同等の状態が保たれるためステータスダウンなどの弱体効果を受けなくなるが、代わりに強化効果も受けられなくなる。
ただしその性質上、相手を強化することで自身も強化することはできる。逆に相手を弱体化すると自身も弱体化してしまう。
また強化されるのはステータスのみであり、スキルや宝具は対象外となるため、相手との戦力差が全くの互角になることは殆どない。
シャーロック・ホームズシリーズを終わらせるために用意された存在として有する宝具。
一時的に自身のステータスを対象と同等になるように強化する。同等になるのは総合値であり、配分は好きなように割り振れる。
(相手の能力値が物理50の魔術30の合計80とした場合、同じく物理50魔術30にもできるし、物理20魔術60にもできる)
発動中は同等の状態が保たれるためステータスダウンなどの弱体効果を受けなくなるが、代わりに強化効果も受けられなくなる。
ただしその性質上、相手を強化することで自身も強化することはできる。逆に相手を弱体化すると自身も弱体化してしまう。
また強化されるのはステータスのみであり、スキルや宝具は対象外となるため、相手との戦力差が全くの互角になることは殆どない。
杖型の魔術礼装。魔力を流すことで石突部分からガンドを放ち、グリップには罠の起動スイッチが仕込まれている。
シャフト部分もそれなりに頑丈ではあるものの、あくまで護身用であり、本格的な戦闘に使う武器としては心許無い。
シャフト部分もそれなりに頑丈ではあるものの、あくまで護身用であり、本格的な戦闘に使う武器としては心許無い。
シャーロック・ホームズシリーズに登場する最大の黒幕にして、ホームズ最大の宿敵。
登場作品は『最後の事件』『恐怖の谷』『空家の冒険』のわずか三作のみであり、『最後の事件』以外はホームズの伝聞でしか登場しない。
にも拘わらずモリアーティは多くのシャーロキアンの注目を集め、後の探偵小説における犯罪者のカリスマの原典として人気を博している。
作中では犯罪組織のトップとして暗黒街に君臨し、ロンドンにおける悪事の半分、そしてほぼ全ての迷宮入り事件に関与したとされる。
その知性と頭脳はホームズに匹敵し、彼をして完全犯罪を為し遂げてきたその手腕から「犯罪界のナポレオン」と言わしめる程の大人物。
特にその隠蔽力は凄まじく、計画が失敗しても全く嫌疑に掛けられず、唯一彼を疑ったホームズすら彼を法律に裁かせることは敵わなかった。
しかし最後にはスイスのライヘンバッハにて直接対峙した際、公共の利益のために自らの破滅を覚悟したホームズと共に滝へと落ちて葬られた。
……ジェームズ・モリアーティは、元々シャーロック・ホームズを終わらせるために作者のコナン・ドイルが創造したキャラクターだった。
そして初登場作品である『最後の事件』でホームズと共にライヘンバッハの滝に落ちて死に、シャーロック・ホームズシリーズは終わる筈だった。
しかし想像以上の作品の人気を含む様々な事情で続編の『空家の冒険』が書かれることになり、主人公のホームズも生きていたことにされたという。
このモリアーティは、悪性隔絶都市と銘打たれた特異点において暗躍した新宿のアーチャーとは根本的に異なる存在として定義されている。
ホームズと共に実在した人物かどうかが不明瞭なあちらと異なり、こちらは本人曰く紛れもないコナン・ドイルによる創作の存在であるらしいが……?
登場作品は『最後の事件』『恐怖の谷』『空家の冒険』のわずか三作のみであり、『最後の事件』以外はホームズの伝聞でしか登場しない。
にも拘わらずモリアーティは多くのシャーロキアンの注目を集め、後の探偵小説における犯罪者のカリスマの原典として人気を博している。
作中では犯罪組織のトップとして暗黒街に君臨し、ロンドンにおける悪事の半分、そしてほぼ全ての迷宮入り事件に関与したとされる。
その知性と頭脳はホームズに匹敵し、彼をして完全犯罪を為し遂げてきたその手腕から「犯罪界のナポレオン」と言わしめる程の大人物。
特にその隠蔽力は凄まじく、計画が失敗しても全く嫌疑に掛けられず、唯一彼を疑ったホームズすら彼を法律に裁かせることは敵わなかった。
しかし最後にはスイスのライヘンバッハにて直接対峙した際、公共の利益のために自らの破滅を覚悟したホームズと共に滝へと落ちて葬られた。
……ジェームズ・モリアーティは、元々シャーロック・ホームズを終わらせるために作者のコナン・ドイルが創造したキャラクターだった。
そして初登場作品である『最後の事件』でホームズと共にライヘンバッハの滝に落ちて死に、シャーロック・ホームズシリーズは終わる筈だった。
しかし想像以上の作品の人気を含む様々な事情で続編の『空家の冒険』が書かれることになり、主人公のホームズも生きていたことにされたという。
このモリアーティは、悪性隔絶都市と銘打たれた特異点において暗躍した新宿のアーチャーとは根本的に異なる存在として定義されている。
ホームズと共に実在した人物かどうかが不明瞭なあちらと異なり、こちらは本人曰く紛れもないコナン・ドイルによる創作の存在であるらしいが……?
長身痩躯で杖をついた壮年の男。黒一色のシャツとスーツに蜘蛛の巣模様の白いネクタイをつけている。
綺麗に剃られた髭や窪んだ眼に青白い肌など、大まかには小説内の描写通りの容姿をしているが、整えられた白髪や伸びた背筋など異なる部分もある。
性格は思慮深く冷静。暗い雰囲気で感情の起伏が乏しいものの、ユーモアを解し、会話にジョークを交えるなど心に余裕を持った善良な人物。
頭脳明晰で知識に富むも、それをひけらかしたりはしない。また老人にありがちな懐古的な頑固さは無く、真新しいものに慣れ親しむ柔軟さがある。
互いの考えを確かめ合い高め合う議論を好み、それが高じて教職への高い適性を持つ。相手を理解することに長けるため、人に教えることを得意とする。
しかしこれらは表社会に溶け込むための演技を交えたものであり、実際は狡猾で行動的、そして意外にも感情的。
大衆が好むものを嫌い、万人が忌むものを愛する。これはある聖職者が持つ歪さのような大層なものでは無く、ある種の逆張り精神に基づく衝動的なもの。
正義の味方であるシャーロック・ホームズの対極として考案された存在としての本能か、対立する二つの要素に格差があるのを見ると拮抗させたいと思う。
言うなれば大のマジョリティ嫌いでありマイノリティ好き。しかし対立させることが望みであるため、悪など少数派に属することへの誇りなどは全く無い。
彼が悪の味方を自称するのは、あくまで人々の悪心を手伝うだけに過ぎないというスタンスだけでなく、悪であることに何の感慨も無いことを示している。
人々が善性を尊ぶから悪の味方として犯罪者たちを援助しているだけで、もしも人々が悪性を尊ぶようになれば正義の味方を名乗り探偵のように振る舞う。
壮大な野望や使命も無ければその行いをするに足る大義名分も無い。正義が嫌いだからというだけで数えきれない程の悪を画策してきた外道。
しかしそういった自分の幼稚とさえ言える感情的な面を自覚しているため、感情という不確定要素に狂わされることなく、逆に手玉に取ることができる。
そして悪を成す者であることの拘りを持たない故に、計画から彼の意図を決して掴めず、計画が失敗しても取り乱すことが無い、極めて厄介な存在である。
逆にこれらの対立構造への執着を除けば極普通の趣味嗜好をしており、読書を好んだりケーキを均等に切り分けるのに苦心したりと等身大の一面を見せる。
イメージカラー:漆黒
特技:知識の教授、計画の立案、真実の隠蔽
好きなもの:大衆の嫌いなもの、均等に分けられたケーキ、マーブル模様
嫌いなもの:大衆の好きなもの、シャーロキアン、傾いた天秤
天敵:シャーロック・ホームズ
願い:自分の落ち着く世界を作る。そのために彼は聖杯を、犯罪を、人の悪意を利用する。
【一人称】私 【二人称】君、貴方、○○君 【三人称】彼、彼女、あれ
綺麗に剃られた髭や窪んだ眼に青白い肌など、大まかには小説内の描写通りの容姿をしているが、整えられた白髪や伸びた背筋など異なる部分もある。
性格は思慮深く冷静。暗い雰囲気で感情の起伏が乏しいものの、ユーモアを解し、会話にジョークを交えるなど心に余裕を持った善良な人物。
頭脳明晰で知識に富むも、それをひけらかしたりはしない。また老人にありがちな懐古的な頑固さは無く、真新しいものに慣れ親しむ柔軟さがある。
互いの考えを確かめ合い高め合う議論を好み、それが高じて教職への高い適性を持つ。相手を理解することに長けるため、人に教えることを得意とする。
しかしこれらは表社会に溶け込むための演技を交えたものであり、実際は狡猾で行動的、そして意外にも感情的。
大衆が好むものを嫌い、万人が忌むものを愛する。これはある聖職者が持つ歪さのような大層なものでは無く、ある種の逆張り精神に基づく衝動的なもの。
正義の味方であるシャーロック・ホームズの対極として考案された存在としての本能か、対立する二つの要素に格差があるのを見ると拮抗させたいと思う。
言うなれば大のマジョリティ嫌いでありマイノリティ好き。しかし対立させることが望みであるため、悪など少数派に属することへの誇りなどは全く無い。
彼が悪の味方を自称するのは、あくまで人々の悪心を手伝うだけに過ぎないというスタンスだけでなく、悪であることに何の感慨も無いことを示している。
人々が善性を尊ぶから悪の味方として犯罪者たちを援助しているだけで、もしも人々が悪性を尊ぶようになれば正義の味方を名乗り探偵のように振る舞う。
壮大な野望や使命も無ければその行いをするに足る大義名分も無い。正義が嫌いだからというだけで数えきれない程の悪を画策してきた外道。
しかしそういった自分の幼稚とさえ言える感情的な面を自覚しているため、感情という不確定要素に狂わされることなく、逆に手玉に取ることができる。
そして悪を成す者であることの拘りを持たない故に、計画から彼の意図を決して掴めず、計画が失敗しても取り乱すことが無い、極めて厄介な存在である。
逆にこれらの対立構造への執着を除けば極普通の趣味嗜好をしており、読書を好んだりケーキを均等に切り分けるのに苦心したりと等身大の一面を見せる。
イメージカラー:漆黒
特技:知識の教授、計画の立案、真実の隠蔽
好きなもの:大衆の嫌いなもの、均等に分けられたケーキ、マーブル模様
嫌いなもの:大衆の好きなもの、シャーロキアン、傾いた天秤
天敵:シャーロック・ホームズ
願い:自分の落ち着く世界を作る。そのために彼は聖杯を、犯罪を、人の悪意を利用する。
【一人称】私 【二人称】君、貴方、○○君 【三人称】彼、彼女、あれ
ジェームズ・モリアーティ(原作)
別側面ではなく、同姓同名の別人のような存在。歴史も記憶も感情も何一つ共有しない。
あちらとの最大の差は、悪としての行動目的、そしてそれに伴うホームズとの勝敗の変化。
こちらのモリアーティの目的は「善悪の対立構造を維持する」ことであり、そしてライヘンバッハの滝での決闘すら目論見通りのことだった。
ホームズとモリアーティのどちらかが勝つのではなく、ホームズに命を賭して己を殺害させ、双方が死ぬことで善悪の拮抗状態を保ち続ける。
それこそが彼の最期の計画であり、見事彼は完全勝利を収めた……筈だったが、続編でホームズが生還したことで最終的には失敗に終わった。
しかしホームズに法による裁きではなく武力行使による打倒を選ばせ、そして殺人の罪を犯させたことで、犯罪者としては探偵に勝利している。
そのためあちらのモリアーティと比べてホームズに対する敵意や対抗心といったものは少なく、ホームズに勝利することには全く執着していない。
「だが、あの私は……随分と、楽しそうに生きている。義務感では無く、本心から没頭できるものがある。……それは、少し羨ましい」
シャーロック・ホームズ(原作)
あちらのモリアーティとは別人なため、こちらとも面識はない。
探偵としての実力、正義の味方としての在り方は自身の知るホームズに負けず劣らずであり、彼と対立構造を築くのも面白そうだと考えている。
しかしそれをするとあちらのモリアーティとの対立構造を崩すことになってしまい、それは本意ではないため、あまり関わらないようにしている。
「こちらの彼も、随分と変わった男のようだ……安心感さえ覚えてしまう。いつの時代も、探偵とは斯く在るものという訳か」
マスティマ
同じフィクサーであり、人類の悪性と関係のあるサーヴァント。
神の悪意たる彼の天使の存在は、あらゆる悪が滅びたにも関わらず災いに苦しみ続けた人が作り上げた、試練という名の敵であると彼は考える。
打ち倒すものではなく乗り越えるものではあるが、人類の無意識が競争相手……『比較』を求めた証として興味津々であり、密かに観察している。
「悪意持つ者として作られた天使……正義のための悪、か。根本的には相容れないだろうが……少なくとも、話し相手には困らないだろう」
別側面ではなく、同姓同名の別人のような存在。歴史も記憶も感情も何一つ共有しない。
あちらとの最大の差は、悪としての行動目的、そしてそれに伴うホームズとの勝敗の変化。
こちらのモリアーティの目的は「善悪の対立構造を維持する」ことであり、そしてライヘンバッハの滝での決闘すら目論見通りのことだった。
ホームズとモリアーティのどちらかが勝つのではなく、ホームズに命を賭して己を殺害させ、双方が死ぬことで善悪の拮抗状態を保ち続ける。
それこそが彼の最期の計画であり、見事彼は完全勝利を収めた……筈だったが、続編でホームズが生還したことで最終的には失敗に終わった。
しかしホームズに法による裁きではなく武力行使による打倒を選ばせ、そして殺人の罪を犯させたことで、犯罪者としては探偵に勝利している。
そのためあちらのモリアーティと比べてホームズに対する敵意や対抗心といったものは少なく、ホームズに勝利することには全く執着していない。
「だが、あの私は……随分と、楽しそうに生きている。義務感では無く、本心から没頭できるものがある。……それは、少し羨ましい」
シャーロック・ホームズ(原作)
あちらのモリアーティとは別人なため、こちらとも面識はない。
探偵としての実力、正義の味方としての在り方は自身の知るホームズに負けず劣らずであり、彼と対立構造を築くのも面白そうだと考えている。
しかしそれをするとあちらのモリアーティとの対立構造を崩すことになってしまい、それは本意ではないため、あまり関わらないようにしている。
「こちらの彼も、随分と変わった男のようだ……安心感さえ覚えてしまう。いつの時代も、探偵とは斯く在るものという訳か」
マスティマ
同じフィクサーであり、人類の悪性と関係のあるサーヴァント。
神の悪意たる彼の天使の存在は、あらゆる悪が滅びたにも関わらず災いに苦しみ続けた人が作り上げた、試練という名の敵であると彼は考える。
打ち倒すものではなく乗り越えるものではあるが、人類の無意識が競争相手……『比較』を求めた証として興味津々であり、密かに観察している。
「悪意持つ者として作られた天使……正義のための悪、か。根本的には相容れないだろうが……少なくとも、話し相手には困らないだろう」
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