ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。


「貴方が守り抜き、託した国を残し続ける事────それが、私の役割よ」



基本情報

【氏名】ターニャ・コレツカ
【性別】女性
【年齢】21歳
【出身】オーストリア=ハンガリー帝国 ボヘミア王国領 プラハ
【身長・体重】143cm・34kg
【肌色】色白 【髪色】若干ピンクがかった鮮烈な赤 【瞳色】薄い青
【スリーサイズ】81/54/77
【外見・容姿】ゴシックで細やかな刺繍が施されたドレスを身に纏う少女
【令呪の位置】右手

【属性】秩序・中庸
【魔術系統】血液変換
【魔術属性】水、土
【魔術特性】変動と固定
【魔術回路】質:B 量:D 編成:正常
【起源】語る

【契約サーヴァント】ライダー


使用Picrew:趣味丸出しメーカー


これは間違ってアップしちゃったテレ顔

なんか

魔術・特殊技能・特性など

赫く血ザリツィ・クレフ

ターニャ自身に流れる血液の特性。
魔術刻印と溶け合い魔力を帯びた血液は、内包する鉄分の比重を増大させる。
体積そのものは変わらないものの、鉄のおよそ20倍に匹敵する比重により硬く重い“金属”を製錬可能。
この血液を特注の鋳型内蔵注射器で採取し円錐状に形成することで、高い貫通力を備えた“徹甲弾”を自家製生する。

硬化した血液は銀灰色となり、赤色に偏った構造色を帯びる。
鋳型を用いない限り形を変化させることは出来ず、ただ硬化を行った場合は直前の形状を保ったままとなる。

体内を流れる血液も硬化可能で、瞬間的なものであれば筋繊維や皮膚を含めた四肢全体を硬化させられる。
但し血流が一時的に停止し、増加した比重に耐えるには強化魔術に依る補佐も必要となることから長時間の維持は難しい。
攻撃が命中する瞬間を狙って部位を硬化すれば、物理的な攻撃……それこそ銃弾であっても弾き返す堅牢性を発揮する。
19世紀時点の科学力でこの硬化を破る武器は存在せず、非魔術による攻撃に対しては“無敵”と称しても過言ではない。
魔術全てを含めたならばその限りではないが、それでも多くの魔術を跳ね除け、侵食を許さず消し去る耐久力を持つ。
欠点として、心臓のある胸周りや頭部などは一瞬でも機能を止められないため硬化不可能となる。

硬化の持続時間は長くても1分。
限界というよりは付与した魔力が尽きるまでの時間であり、魔力を付与し続けられる状態ならば(本人の魔力が尽きない限り)硬化し続ける。
この「溶けてしまう」という仕様を利用したものが『轟く血』であり、維持し続ける特性を利用したものが『裂く血』である。

轟く血

血液から生成される36口径徹甲弾。
撃鉄の衝撃により内蔵魔力を炸裂させて推進力を得る。
威力自体は往来の拳銃弾と変わらないが、高い比重による貫通性と「血に溶ける」という特異な特性を持つ。

木製の壁程度であれば容易に貫通し、石材も余程の厚さがない限りは同様。
時に鋼鉄すらも貫く弾丸は、対象の遍く守りを撃ち破る矛となる。

対象の体内に到達した時点で、命中した弾丸は「血に溶ける」。
高い貫通力を備えてはいるが人体を貫通することはなく、何らかの血に触れた時点で硬化は溶け、ターニャの血液として融解する。
つまり『他人の血が強制的に輸血される』。命中部位の銃創から流れ出る事もなく、命中時に痂を形成し漏出を防ぐ。
強制的な輸血により引き起こされるのは“溶血反応”。対象の持つ抗体と輸血液の赤血球膜上の抗原が反応し、膜が溶け赤血球の内容物が放出される。
加えて補体活性により溶血の連鎖を引き起こし、次第に発熱、悪寒、血管痛、腹痛、血圧低下、嘔吐等の症状を及ぼし、最終的には心停止に至る。
死に至らしめるものは弾丸ではなく対象の身体自身。血液に対する過度な拒絶反応……誰もが持ちうる毒性を顕とするもの。

……当然だが、ターニャの血液型と適合する相手には一切効果を発揮しない。
その場合は単純な拳銃弾としてのダメージに留まり、痂が即座に形成されるため通常よりも影響が低くなってしまう。
また上述の急性溶血性副作用を引き起こすためには6発以上の命中が必要となるため、瞬発力は低い。
何より「血に溶ける」という特性は体外でも起こりうる────射線上に血を撒けば、完全な防御が可能となるのである。

裂く血

細身のレイピア。及び、その刀身に硬化した血液を付着させ特性を変化させたもの。
剣に徹甲力を持たせることで性能を飛躍的に向上させ、鍔迫り合いや斬撃、打撃にも耐えうる性質を与える。

発動時には自身の身体に刀身を突き刺し、滴らせた血液を硬化させ刃とする。
刀身も飛躍的に伸び、本来の刀身が持つ性質は失われてしまうものの、それを補って余りある攻撃性が付与される。
極めて硬く、極めて尖い。質量も兼ね備えた一振りは生半可な防御を素早く崩し、堅牢なる装甲をも貫く。
拳銃と相まって近遠に対応可能となり、相手は立ち回りを大きく制限されることとなる。

血液そのものを刀身としているため、途中で効果を解くことは出来ない。
そのため弾丸が持っている毒性を発揮することは出来ず、単純に武具としての使用に留まる。
また細く長いという形状もあって、硬くはあれど身体硬化時に比べ「壊れやすい」。鍔迫り合いはともかく、防御面では些か心もとない。

礼装・装備など

コルト M1851

常に携帯しているパーカッションロック式シングルアクションリボルバー。
俗にネイビーリボルバーとも呼称される一丁で、当時としては比較的知られた傑作拳銃である。

撃鉄に魔力を含んだ鉱石が埋め込まれており、雷管と衝突することで高濃度の魔力活性を引き起こす。
瞬間的なものだが火薬以上の推進力を与え、弾そのものがもつ性質も相まって極めて高い貫通力を発揮する。
その性質上、銃声は生じず撃鉄の動作音のみが響く。隠密性は高いが、高濃度の魔力が放出されるため残留魔力により察知されやすい。

レイピア

常に佩いているやや小ぶりな細身の剣。
装飾は少なくシンプルな印象で、鍔や刀身も含めて艶消しの加工が施されている。

刀身には螺旋状の溝が掘られており、刺突の際に対象の肉や血液を外へ押し流しやすい仕組みとなっている。
これにより詰まった肉によって刀身を押し返される事がなくなり、淀みのないスムーズな刺突を可能とした。
この形状もあり、現代から見るとレイピアというよりは大きなツイストドリルのように見える。

採血器

ガラスと銀の金具で構成された注射器状の器具。
片手でも採血が可能なよう調整が行われており、一度で100mlほど抽出される。
こうして採られた血は密閉された状態で携帯され、戦闘時には器具に取り付けられた鋳型へ流し込まれ製鉄される。
鋳型は装填用のローダーとしての役割も持ち、硬化直後に素早く取り外しシリンダーへの装填が可能となる。
普段は4本ほど携帯し、常に血を充填させているため戦闘中に採血を行うことはあまりない。

外見・容姿の詳細など

鮮烈な赤色の髪、宝石のような淡い青色を帯びた瞳、陶器を思わせる色白な肌。
けっして豊満ではないが、細いボディラインに盛られた起伏は女性としての魅力を醸し出すのに十分役立っている。
が、いかんせん身長が低い。20歳を過ぎているものの140cm弱の背丈に留まっており、童顔な事も相まって少女のようにも見える。
魔術による成長の停滞……ではなく、血液不足による失調が原因。コレツカ家は代々小柄であるという。

黒一色のゴシックなドレス、ワンポイントの赤いリボン。
西ボヘミア、プラハ地方に代々伝わる衣装をアレンジし、近代的な意匠を取り込んだもの。
黒と赤のカラーリングには「血糊が目立ちにくい」という理由があり、私服は本来の白色を基調としたカラーリングとなる。
つばの広い帽子を被っていることもあり、傍から見れば「貴族のお嬢様」のような印象を受けるだろう。
とはいえ、ゆったりとした服の内側には細剣、拳銃が隠されており、至るところに注射器が常備されているため物々しいことこの上ない。
このゴシックドレスの他、かっちりとした近代的軍服礼装に身を包むこともある。

人物像

ボヘミア王国にて権威を誇った魔術貴族、コレツカ家の跡継ぎ娘。
世紀末を控えて混沌とする東欧情勢、他国の文化に侵食されていく自国を憂い、国家の威信を取り戻すべく聖杯戦争に身を投じる。

イメージカラー:ガーネットマゼンタ
特技:カウンター
好きなもの:芯が通った人間、多様な文化、無糖の紅茶
苦手なもの:優柔不断な人間、文化の侵略や上書き、コーヒー
天敵:
願い:ボヘミア王国の確立、具体的には「チェコ語」という言語の保全
イメージCV:井口裕香

【一人称】私 【二人称】貴方、あいつ 【三人称】あの人、あの子、彼/彼女

台詞例

来歴

十代ほど続く魔術の名家、コレツカ家の跡継ぎとして生まれる。
古くよりボヘミア王国の貴族としても栄え、公国時代から王国へ昇格する際に尽力した事で地位を確立する。
12世紀以降も幾度となく王家が移り変わるも「王」ではなく「国」を主とし、魔術家系であると同時に貴族として国に、民に尽くし続けた。

東欧の地は多くの伝承が根付く土地でもあり、血腥い歴史に彩られる。
死徒、一般社会で言うところの『吸血鬼』に相当する存在も多く跋扈し、夜の街に蔓延った。
月の無い夜には多くの家が扉を、窓を閉じ魔から目を塞いだという。近代に移り変わって尚その恐怖は風習として膾炙された。
コレツカ家はそういった魔性、人に害を成す悪霊を祓う事を生業とする『祓魔師』に属する家系であった。
聖堂教会に於ける異端狩りとは異なり、神聖なる目的でなく国家の存続、市民の安全の為に治安を維持する役割を担う。
尤も欧州の国家として基盤となる宗教観は有しており、コレツカ家の当主は代々カトリックの信徒として十字架の首飾りを受け継ぐ習わしである。
こうした自警団としての役割を数百年に及び積み重ね、やがてコレツカ家は「異端狩り」の名で東欧魔術社会に知られることとなった。

時は経ち19世紀、押し寄せる近代化の波はボヘミア王国……オーストリア=ハンガリー帝国にも訪れた。
世界と世界が繋がり始め、多くの文化が入り乱れる混沌の時代。
文明開化の本流は国家そのものを飲み込み、その文化そのものに「染まる」者まで出始める始末。
これまで幾度となく国家としての存続の危機を迎えた。多くの戦争を経て、王家の偏移を経て、尚ボヘミア王国は「王国」で在り続けた。
けれどその王国は武力でなく「文化」という情報により侵食され、自らの国語すらも飲み込まれていった。

このままでは、守るべき国が消えてしまう。

当主跡継ぎとして掲げた決意には、なんら淀みも歪みもない。
彼女はただ、当代コレツカ家の当主として「国を守る」だけだ。
その対象に代わりもない。国を染め上げる「異端」を切除し、正しい塩梅に戻すだけだ。

ターニャ本人が生き、辿った人生に然程意味など無い。
コレツカの名を受け継ぐということはそういうことだ。コレツカ家の当主は誰しもが等しく『こう』なのだ。

東欧の異端狩り、コレツカ。私を廃し国に尽くしてこそ己の価値を見い出せる、夜染めの亡霊である。



性格

能動的で直情的。考え無しに手が出るというより、揺るぎない一本の芯に基づき素早い判断を下せるタイプ。
後先を考えない蛮勇ではなく価値観に紐付けられた取捨選択。例えば必要とあらば「助ける」判断も早いが、「助けない」判断も早い。
そういう点で見れば、ターニャという人物は冷酷で合理を極めた性格の持ち主である。

言動から受ける印象とさほど変わりない内面で、高潔かつ秩序を重んじる。また道理にそぐわない物事を嫌う。
プライドが高い……というと少々語弊があり、彼女が第一に置くものは“自分”ではなく“祖国”。つまり愛国心から来る自信を芯としている。
国への献身こそが己の役目と自負し、魔術貴族という立場から国家の存続に尽くすことが宿命であると信じて止まない。
魔術師然とした性格ではないものの、一般人ともまた大きく異なった精神性の持ち主である。

個人として見るならば、意外にも感受性が豊かで多様性を尊ぶ好奇心旺盛な性格。
異なる民族が築いた歴史、文化、流行を知ることが趣味で、端的に言うと結構なミーハー。
祖国が第一であり不可侵なもの、という前提の上で成り立つ趣味嗜好。仕事人気質ではあるが、遊ぶ時は遊ぶ。
貴族であるため礼節を重んじるが、貴族以外の人間にそれを厳しく求めることはない。庶民相手には肩の力を抜いて接する。
上述のような「祖国」が絡んだ場合では固く重苦しい雰囲気を醸し出すものの、それ以外の場面では接しやすい。
聖杯戦争下ではあまり見かけることはないかもしれないが、非戦闘時であれば「年相応」の顔を覗かせる。

切り替えがハッキリとしていて、物事を引き摺らない。
根幹となる目的を除けば割り切った性格の持ち主であり、起こってしまった出来事に対し疑問を抱くことがない。
それにより生じた結果を即座に理解し、次の行動の糧とする。後悔や考察は後からゆっくり行えば良い。
この考えは戦闘時でも非戦闘時でも変わらず、また他人の気持ちを慮ることがあまりない。
表面上の態度をそのまま受け取ってしまう傾向にあり、言葉を言葉通りに受け取ってしまうことが多い。
流石に表情や声色などで察することは出来るが、腹の中を読むことや言葉の裏に隠された本心を見抜く能力に欠ける。
これはターニャ自身の言動にもよく現われていて、基本ターニャに表裏は存在しない。思ったことを口にし、本心をそのまま曝け出す。
「自分がそうであるから他人もそうだろう」。この思考回路、価値観はターニャを象徴するものである。

他人に深入りすることはなく、自分の考えを押し付ける事もない。
自分はこうである、自分はこう思う、自分はこうすべきであるという意志の表明は行うが、他人に強制することはない。
唯一「チェコ語の独立」という目的を自国民全員に強いているが、これは「これが最低限で国語を守る術である」という決断によるもの。
聖杯の力ならば「全ての言語の独立化」という願いでも可能とするだろうが、目的はあくまでも祖国の維持にあるため対象を限定している。
というより「他の国のことまでは知らないし、そうすべきと思うならその国の人が聖杯を手に入れるべき」だと考えている。
この点も、上述の価値観がよく現われている。自分がそうしたのだから、やりたければ自分でやればいい……そう結論付けている。

強い愛国精神を持ち、それに由来した自己主義者でもある。
国を救うために行動出来るのが自分しか居ないという状況下であれば、他人を切り捨てることが出来る。
見捨てる……と言い切るほど冷たい人間ではないが、国に益を成す人物でない限り、リスクを負って行動に移す事はない。
優先順位は「国>国民=自分>他国民」。この構図が揺らぐことはまず無く、他国民の中で変動はあれど「自分」以上に来る事はまず無い。

貴族として優れた基礎教養を有し、民俗学にも造詣が深い。
欧州史に関しては中々に深い部分まで踏み込んでいて、当世の学者に直接話を伺った事もあるほど。
王族、英雄、軍人、学者、冒険者……欧州圏の知識は相当のもので、手がかりさえあれば真名を導き出すことも可能となる。
一方で現在進行系で歴史が築かれている最中のアメリカ、情報の乏しいアジア圏には疎く、宗教観の違いもあり中東圏の文化には明るくない。
逆に言えば興味をそそられる対象であり、そのような英霊を見かけた際には目を輝かせて情報の収拾に乗り出すことだろう。

使用言語は近代チェコ語。18世紀以降に復興した現代チェコ語よりも古い時代の、やや古風な語り口である。
翻訳魔術を介するため他言語話者にはさほど違和感はないが、東欧……チェコやスロバキア等の人間は違和感を覚えるだろう。
日本で言えば「〜でござる」という話し方を明治以降も使っているような感覚。おかしくはないが、かなり珍しい部類。

好きなものは紅茶。砂糖入れず無糖で香りを楽しむ派。
基本新しいものが好きなので、時間がある時には欧州各地に出向き目新しいものを探して食べ歩きをしている。
新大陸のコーヒーを口にした時は独特の風味に驚愕し、カフェインの接種でコーヒー酔いを起こしてしまった。以降、コーヒーを苦手としている。

行動規範・行動方針

目的を達成する上で、明確に「敵」となる者は存在しない。
彼女が憎み、打倒すべきと捉えるものは「文化を侵略する文化」という概念である。
軍事力や経済力のように直接的な力でなく、目に見えない文化・価値観による侵略は、当事者が存在せず対処は不可能と言える。
故にターニャは『聖杯』という願望器に縋るのであり、自らの力で解決できるものであれば即座に行動に移している。
「敵が居ない」からこそ聖杯戦争に臨むターニャにとって、他参加者は「敵」ではなく「競争相手」。倒すべき者ではあれどリスペクトすべき対戦者である。
自分が信念と矜持を以て挑むように、他の参加者も同等に気高い目的を持つ筈である。その精神性を尊び、敬意を以て戦いに臨む。

例外は「文化を侵略する文化」を目的とし、行動する類の人間。
即ち世界征服を目論む者や文明を破壊しようと試みる者、物理的文化的問わず国の統一を目指す者。またそういった組織は、ターニャにとっての「敵」に値する。
普段ならば戯言に過ぎぬような妄言であっても『聖杯』という存在が現われた以上は看過できない。そのような願いを耳にしたならば、即座に銃を向け引き金を引く。

進んで他参加者に戦いを挑む……と言うことはないが、戦いに躊躇いは持たない。
相手がその気ならば即座に戦闘態勢に移るし、もし戦闘を避けたいという申し出があれば剣を納める。
功を焦ることはなく戦うべき時に戦う。聖杯戦争に対してのスタンスは一貫していて、本人の目的意識もあって揺らぎは無い。

参戦理由

ボヘミア王国の独立のため。
正確には「チェコ語」という国語を確立させることで、国としての在り方を取り戻す。
文化、価値観、言語の保全であり政治的、軍事的な意味での独立とは異なる。
自国に対して行われる意識の変化……「チェコ語を公用語とする」事を目的としていて、最低限の干渉に留めると語る。
国がどのように変わり、成長するかは国民に委ねられるべき────その上で唯一の不純となる「他国言語」を取り除くことが使命だと信ずる。

サーヴァントへの態度

祖国の礎を築いた偉大なる英雄として崇敬し、彼の意思に従う。
彼の決定は即ちボヘミア王国の決定であり、ボヘミア王国に尽くすコレツカの狩人にとって彼の言葉は絶対の命令権限である。
王と民。国と民。マスターとサーヴァントという関係性ではあるが、その主従関係は真逆。聖杯戦争に於いて、両者は誉れ高き王と守られるべき民として在る。

が、聖杯戦争を戦う中でターニャの価値観に変化が生じる。
他陣営との接触、価値観の衝突、ライダー自身から語られる言葉や国の歴史を識り、自らを「見直す」事で心境が変化。
中盤のある戦いを経て、両者の関係は「王と民」という守り守られる構図から、「王と兵」という肩を並べて共に戦うべき仲間へと成長。
彼が作り上げたボヘミア王国を「守る」のはターニャ自身でなくてはならず、ライダーはそのための剣であり白馬である。その意思を明確に定めたことで、初めて「主従関係」が正しい形となる。
背中を見るだけであった王から背中を預けられる王へ。距離感、価値観の変化はあれど、国を導いた聖騎士王としての崇敬に変わりはない。

役どころ・コンセプトなど

黒幕と明確に対立するタイプのマスター
主人公とはあくまでも同盟関係で、願わくば最終決戦に向かう後押しをする役になれたらなあと思ってます(最終決戦そのものには関わらないと思います)

因縁キャラ

ライダー
自身のサーヴァント。


祖国の大英雄。今日に至るボヘミア王国の礎を築いた聖人。
初めは偉大なる英雄として盲目的に信じ彼本人の人となり、人間としての振る舞いに目を向けていなかった。
が、中盤の戦いを境にターニャ自身の心境が大きく変化したことで、初めて彼と「信頼関係」を結び、以降は一人の人間として接していくようになる。

武力に依る解決ではなく対話を望み、不要な争いを好まないという点で精神の方向性が一致しており、間柄は良好。
判断に対しての向き合い方や主従関係に変化はあれど対外的には大きく変化はしておらず、一貫して「まずは対話、避けられない戦いのみ行う」というスタンスを取る。
まさしく善人、キリスト教という宗教観に裏付けられた聖人としての振る舞いに信頼を寄せ、中盤以降はその善性をターニャが引っ張っていく形となる。
彼自身も違和感を覚えたり問題がある場合は包み隠さず明かすタイプであるため報連相も完璧。こと戦闘に際しては問題なく振る舞うことが出来る。

私生活では、意外にも自由奔放……興味のある物事に対し臆すること無く挑んでいく彼に引っ張られていく形となる。
中盤まではそれが特に顕著で、多くの陣営の前まで引っ張り出されることや本人の縁の地を巡り、多くの情報や「機会」を与えられる。
彼本人は答えを告げない。ただ「答え」に必要なものを与えるのみ。その点で聡いターニャは自ら答えを導いていく事になり、大きな戦いを経て成長することになる。
が、それはそれとして成長してからも私生活に変化はなく、やはり振り回される側である。むしろ更に自由になった彼に連れ回される。
それもまた気晴らしとなり、ターニャ自身も新しい物事への興味は強いため苦痛にもならず、公私ともに良好な関係を築く事ができている。
加えて霊体化する事も少ないため、日中は街中を歩く偉丈夫と小柄な少女という奇妙な組み合わせの二人がよく目撃される。

……戦いを経ていくなかで、ターニャは彼に対し改めて信頼を口にする。
今までは守られてばかりであったが、今からは志を共にする同志。祖国を守るために戦う者だ。だから心置きなく背中を預けるし、背中を預けて欲しい。
この主従にとって最も契機となる瞬間であり、互いに成長を迎えるための言葉となる。

「…………まさか、貴方のような英雄を喚び出すことが出来るだなんて。
 そう、私はボヘミア王国の民だものね……ふふ、良かった…………宜しくお願い致します、聖騎士王。貴方の意は祖国の意も同然、何なりとお申し付けください」
「せ、聖騎士王……!?あの方との対話は既に済んでいますが……まだ何か、お考えが……?」

「……聖騎士王。貴方は国を変えた聖人です。貴方は宗教観というものを国に与え、今に至るまでのボヘミアを成り立たせた。
 けれどそれは国の外から持ち込まれたもの……それが今の国を築いているというのなら、私は……その文化で形作られている、私は……」

「聖騎士王────いいえ、ライダー!改めてマスターとして命ずるわ。
 貴方が守り抜いた国を、築き上げた国を、再び守りなさい。私もそのために戦う。だから……力を貸して!」
「てっきり私の考えを確かにするために出歩いていたと思ってたけど……貴方本人の趣味でもあったのね、この放浪癖。
 まあ私も、見ず知らずのものに挑むのは好きだから否定はしないけど!……戦争の最中でなければもう少しゆっくり散策できたかもしれないのにね」
「ふーん、トウモロコシ……新大陸から持ち込まれた穀物だったかしら。鉱夫たちがよく食べてると聞いたことあるわね。
 えっ。なにそれ、その赤茶色の液体なに!?さっき和装の少女から貰った、って……え、それを塗って……焼く!?なに!?なんなの!?それが美味しいの!?」

「……貴方が守り抜いた国を、いつまでも見守り、残し続けること。それが私の使命よ。
 コレツカ家の名にかけて……何よりも、貴方のマスターであるこのターニャが約束するわ。ボヘミア王国は決して潰えない。どのように変わり続けても、残り続ける……って」

ストーリーの流れに沿った心境の変化とかもろもろの詳細


ウリエラ・ラインブーフ
オーストリアの貴族家系。巻き込まれた表社会の人間……と、初めは認識する。
ラインブーフ家の娘。ボヘミア王国に属する魔術家系であるコレツカ家だが、国としてはオーストリア=ハンガリー内であるためラインブーフ家の事も既知であった。
ボヘミア王国内の貴族達と比べれば付き合いは薄いものの、聖杯戦争以前から少なからず交流はあった。無論……裏の顔、即ち黒魔術に通ずる魔術家系としても。
共に表と裏の顔を使い分ける魔術貴族として家ぐるみでの接触があった両家。親密というほどではないにせよ、知り合いの範疇に収まる程度には把握していた。
とはいえ見知っていたのはラインブーフ家現代当主である彼女の父、及び二人の兄くらいなもので、あくまで「財産」に過ぎない彼女のことは深く気にかけていなかった。
顔を合わせたことは片手の指で数えられる程度。直接言葉を交わした記憶も無く、意識の範疇外にある人物であったが…………。

聖杯戦争に巻き込まれ、最優のサーヴァントを引き連れて表れた彼女に驚愕の表情を見せる。
ここで初めて「財産」としてでなく、ラインブーフ家の人間として……それ以前に一人の人間として彼女を知り、彼女と接していくようになる。

潔癖な面、世間知らずな点で相違はあれど、決断が早く能動的という点で精神性が似通っているので話は合う。
互いに無用な戦闘は避ける主義であるため戦闘にまで発展することは稀。彼女から話し合いを提案されれば即座に剣を仕舞う。
そうして会話を重ねていく中でターニャの脳裏に過るのは────この子は、あまりにも無垢であるということ。人に対して真摯でありすぎる、ということ。
言葉を重ね、会話を交わし、他人を理解することで自分自身と向き合える。自分の事を理解できる。その点もまた、ターニャの精神性と大きく異なっている。

「貴女はラインブーフの……驚いたわ。この聖杯戦争に関わるのなら、お父様かお兄様かと思っていたものだから……。
 …………そう。深くは聞かないわ。どのような事情であれこうなってしまった以上、貴女と私は対峙するしか無いもの。経緯を聞いたところで、貴女にしてあげられることもないしね」
「……でも、まあ。そうね。貴女の言う通り、今の時点で戦う理由は無いわ。貴女の目的と私の目的、今のところは衝突しないし。
 それなら少しお話でもしましょうか!……お父様やお兄様とは何度かお話させていただいたけど、貴女とお話するのは初めてだものね。丁度落ち着けそうなお店を見つけたから、そこに行きましょ?」
「………………貴女は綺麗ね。丹念に、丁寧に育てられた美しい一輪の花のよう。それでいて甘んじること無く、他人を理解しようとする強さも持つ……貴女のような娘さんが居て、お父様もさぞ誇らしいことでしょう」

セイバー
ウリエラのサーヴァント。伝承にて語られる帝王。
基本、ターニャは伝承・神話等を出典とするサーヴァントに対しては「対等な存在」として認識する。
それが神霊であれ、一騎当千の英雄であれ、悪名高き殺人鬼であれ、人により語り継がれて構築された英霊であれならば等しく「同じ立ち位置」の存在と捉える。
その上で人間としての評価、サーヴァントとしての性能の優劣を踏まえて多少上下はするものの、自身のサーヴァントのように「特別視」することはほぼ無い。
彼女に対しても同様の価値観で接する。恐らくは神話……叙事詩にて語られる英雄で、その身なりや振る舞いから人の上に立つ存在。つまりは「王」の位を冠する者だろうと推測した。
戦闘時の身なり、魔銀の鎧に施された装飾や服飾から北欧地域の出自と仮定し、その上でセイバーとして成り立つほどの剣の使い手となれば…………ジークフリート?いや、あれは戦士であって王じゃないわね。
ともあれあちらから名乗られない限り、かなり近いところまで推測するものの真名にまでは辿り着けない。

物事に対しての価値観という点で精神の方向性が一致しているので、相性が良い。
敵ながらに明朗で歪みのない振る舞い、国に対しての揺るぎ無い想いを知り、王としてというよりも……共に同じ志を抱く「勇士」として敬意を表する。
故にこそ、いずれ相見える事になるであろう彼女に対しては加減しない。持ちうるすべての手を以て彼女と相対することこそが、何よりの敬意であると理解しているから。
……とはいえ、彼女と多く関わる事になる場面では、既にマスターとしての資格を失っている事が多い。ならば────その上で、彼女らと戦う手筈を整える。何れ来る決戦への備えを欠かさない。
国を護るためならば命すら惜しくない…………その前提の上で、ターニャはセイバーと同じ立場で接し、言葉を交わす。彼女もまた、聖杯戦争にて鎬を削る対戦者の一人であるのだから。

「……いえ、貴方の真名は自分で見つけ出すわ。服飾や意匠を見るに、恐らくは北欧圏の英雄……名のある剣を抱くのなら、自ずと候補は絞られてくる……うう、喉元まで出かかっているのに!」
「ライダーといいセイバーといい……サーヴァントって結構アクティブなのね。そういうのも嫌いじゃないけど。ちょうど万博も始まっていることだし、珍しい極東の民族衣装でも見に行ってみる?」

ヴィオレット・レーネ
フランスの人形師。優れた魔術の使い手。
人間としても魔術師としても付き合いやすい相手。明け透けに要点を告げる彼女の性格はターニャの価値観によく合う。
明るく愉快な人柄も好意的に捉えていて、聖杯戦争参加者同士として対立はすれど人として、その価値観や理想に対して異を唱えることはない。
状況が状況なら進んで手を組むことも、協力を申し出ることもある。そして……単純に話していて面白いので、戦闘が激化していなければ他愛もない会話も試みる。
また、自身の外見やファッションについて褒められた際には珍しく照れた表情を見せる。特に服装に関しては結構気合を入れているので、純粋に嬉しい。
小さく未熟な身体はコレツカ家の誇り。身に纏うファッションはボヘミア王国の象徴。全てが「国」に紐付けられるターニャにとって、自身を褒められることは国を褒められることと同義なのだ。

「人形師……驚いたわ。フランスに優れた人形師が居るとお父様から聞いては居たけど、こうして目の当たりにすると言葉が出ないものね!」
「人が人を、或いは人に極めて近しいものを造るなんて御伽噺と思っていたけれど……案外夢物語ではないのかもしれないわ」
「むむ、男性ってそういうものなの?生憎私の回りの男性は皆既婚者ばかりだったから、そういった色恋とは無縁だったのだけど……機会があればアピールしてみようかしら!この自慢の逸品を!」

ローリエ・ブラットヴェーク
帝国主義者。魔眼使い。
理解しない。彼女そのものが如何なる人物であろうと、彼女が『帝国主義者』に属する以上交わす言葉は無い。
恐らく、お互いに剣を置いて語り合えば通づる所はあるだろう。受容までは行かずとも、立場や思想に理解を示すことも出来るかもしれない。
けれど……そうはならなかった。ターニャの根本に裏付けられた矜持に相対する人物である以上、彼女は『敵』となる。
あちらが所属を隠し接するならばその限りではないが、一度でも彼女の、彼女“達”の「目的」を知れば────。

「…………覚悟があるのなら剣を取りなさい。そうでなければ去りなさい。
 これは決闘よ。組織がそう命ずるから、ではなく……貴女自身が決めなければならない。それでもその願いを貫くなら……それ以上は剣で語ることになるでしょうね」


ダリル・ブラットヴェーク
帝国主義者。交渉の余地無し。
娘であるローレルに対しては、敵とは言えまだ「人」であることを前提としてコミュニケーションを行う。
が、父である彼は別。根っからの帝国主義者としてその願いを掲げ、聖杯を望む彼は純粋な『敵』である。自身の目的を阻み、国を……世界を汚す『悪』である。
その正体を耳にした瞬間、即座に銃弾を眉間に向けて撃ち放つ。以後投げ掛ける言葉はない。淡々と粛々と、その命を奪い取るまで自らの血を奮う。
戦闘の際には翻訳魔術に割くリソースすら戦闘用に回すため、チェコ語……それも古い時代の文法に精通していなければ言葉の意味を汲み取れないだろう。

「Jste nenapravitelně zlý a ani jedno vaše slovo nestojí za pochopení.」

グレン・K・バベルマン
帝国主義者。底知れない男。
一般的に見れば、彼は優男として評される部類の人間だろう。その言葉、その雰囲気、その態度。全てにおいて不足なく、いわば「出来た人間」だ。
敵対する組織の人間である、という事を除けば好印象を抱いていたかもしれない。が────一度敵対的な視点から彼を見たことで、ターニャは僅かな違和感を覚えた。
彼と自分との間には奇妙な間がある。彼と言葉を交わす時、得体の知れない空白がある。それが何に起因するものなのかが掴めず、それ故に彼に対しては明確な敵対の意思を向け切れずに居る。
ダリルのように、思想ごと相反するならば兎も角、彼はその全てが“不可解”。故に……彼に対しては「敵対」よりも、「理解」を優先事項と定めて接する。

「……私は、少なくない数の異端を狩ってきたわ。その中には言葉を理解する者も居たし、人外ながらに知性を宿す者も居た。
 思想の差こそあれど、彼らの話す言葉は理解の及ぶものだった……けど、貴方は?正直、貴方とは敵対する以前に……何も理解できない。貴方は……貴方の言葉で話していない。そんな感覚ね。」

「そう言われてみると……そうね。確かに、拾われたのがプロイセンであればまた違った考えだったかもしれないわ。
 じゃあなぜボヘミア王国を重んじるのか?チェコ語に拘るのか?…………答えは単純よ。私はボヘミア王国民だから。ボヘミア王国で育ち、ボヘミア王国で暮らし、ボヘミア王国の言葉を話すから。
 だって、他の可能性とか“それ以上”を求めても私の手に余るもの。例え聖杯が“それ以上”を叶える奇跡の願望器だったとしても……過ぎたる奇跡はきっと身を滅ぼす。
 自分が育ってきた国を守りたい。文化を、言葉を、営みを残したい。だからこの国一つの未来を守ると決意した。だって……他の国は、また他の国の私のような人間が守るべきでしょう?」

セルヴィス・クリムゾン
時計塔の魔術師。紳士らしい人。
意外にも話が通じる方。あちらの含み、皮肉に気が付かず……或いは、察した上で……言葉を表面上のみ受け取り、言葉を交わす。
故に思想面での論戦や衝突が起こりにくく、お互いに相容れないからこそ距離を保ち、「敵」ではなく「競争相手」に留まっている。
個人として見た場合、考え方が大きく異なるので深く話し合うことはない。理解し合えないということをよく理解しているので、結果の見えた会話よりも他愛のない会話を望む。
人として嫌いなわけでもなく、ただ「考え方が違う」だけであって悪印象はない。そのため、共通の敵が現れたならば一時の共闘関係を結ぶことも吝かではない。

「あら、時計塔まで出張ってくるのね。遠路はるばるご苦労様、東欧の空気は紳士様の口に合うかしら?」
「結論が分かりきった議論ほど無駄なことはないでしょ?それよりももっと実りのある話をしましょう。例えば……そうね。貴方、紅茶の葉は何がお好み?」

アミラ・ナジーラ・サーラム
アトラス院の錬金術師。観測者。
星詠みの錬金術師、穴蔵と呼ばれる存在は噂で聞き及んでいた。しかし時計塔ほどの知識は無く、出会った際にはその実在に驚いた。
国という縛りを持たず、文化……組織、体系といったもののみに根差す彼女の在り方は、ターニャとは似通っているようで根本が大きく異なるものである。
理解は出来るしその目的に納得はすれど、受け入れることはない。その事も互いに理解しているからこそ、両者の関係は穏便に保たれている。
両者の目的に対して、既に答えは得ている。彼女との争いは「必ず訪れる一戦」のみで十分────その時が訪れるまでは、話の通じる良き隣人として接することだろう。

「アトラス院……中東の穴蔵ね。お父様から話は聞いていたけど、本当に実在していたなんて……驚きね。
 体液を素とする魔術……私のものとアプローチは似ているけど出力方法は大きく違う。興味深いわ、文化の違いでここまでの差が出るものなのね」
「……形は違えど、これは戦争だもの。主義を違えてぶつかり合うのは仕方のない定めだわ。ならせめて、逃れられない衝突が起こるまでは……隣人として過ごしましょう?」


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