kagemiya@ふたば

戦艦アリゾナ
真珠湾攻撃にて共に沈んだ最も親愛する盟友。
真名すらも捨てて復讐を拒絶する最も嫌悪する女。
対極のあり方故に完全に相容れぬ存在であり、けれども彼女を嫌悪はすれど否定はしない。
否定すれば、己に捧げられた日本への憎悪と言う復讐理由は更に強固なものとなるだろう。
否定しなければ、やがて彼女の背に立つ墓標が憎悪と言う存在証明をも埋葬してしまうだろう。
けれども、それでも否定せず、その存在をまっすぐに認め嫌悪する。
彼女をも含めた自分達の存在全てが揃って、そうして初めて復讐するに足りえるのだと、そう言わんばかりに。

「そうよ、終わらせてはいけないのよ。　やられたらやり返し、やり返されたらまたやり返し、そうして復讐を続けなければならないわ」
「私達・は復讐すべき報復すべきと、そう願われて生まれた怪物よ。憎悪の輪廻の中でしか生きる事を許されない、名前の無い復讐機械かいぶつ達でしかないわ」
「何も変わらない？　そうね、変わらないわ。変えてはいけない…いえ、忘れてはいけないのよ」

「真珠湾を忘れるなリメンバー・パールハーバー。　そう彼らを呪えと願い請う声が世界に刻まれている限り」
「私達に望まれた未来は、その成就だけ。あの国への、彼らへの、そして真珠湾攻撃を手引きした者達全てへの復讐なのだから」

「だから、もしあなたがそれを忘れ、否定すると言うのなら…思い出させてあげるわ」
「名前と共に復讐を捨てたあなたに、自分も名前の無い復讐機械かいぶつの一騎である事を…私が、この手で」

戦艦ウェストバージニア
真珠湾攻撃にて共に沈んだ盟友。そして自分の復讐を阻む抑止力。
七つ星の一角として称えられていた姿は知っているが、自分の前に現れるのは抑止が差し向ける壊れた焼却兵器のそれ。
己の霊基ごと復讐を燃やし尽くさんと何度も何度も現れる姿は、回数を重ねるごとに憎悪と哀れみから、理解し難いものへの恐怖に置き換わりつつある。
故に、彼女が自分を燃やしに現れるなら、自分は彼女を打ち砕く。最早、それ以外に出来る事は何も無い。

…カルデアなどで出会った場合は露骨にイヤな顔をするが、人理の危機に関わっている以上は敵対や攻撃行為はしない。

「これで何度目かなんて数える気は無いわ、ジニー。今日も出会ってしまった、それだけよ」
「いい加減、あなたが私の前に現れないでくれる日が来ないものかしらね？　えぇ、見飽きたわ」
「…抑止力も、たまには違う相手を遣してくれれば良いのに」

USS BB-36ネバダ
共に第一次世界大戦を駆け抜けた盟友の一人であり、真珠湾で散った二千の同胞を抱える同じ復讐者。
盟友としては自分の方が年上である事もあってか良くお姉さんぶるが、復讐者としてはスタンスの違いなどから相容れない部分が多い。

「ネバダちゃん、私は思うわ。やり直しなんて必要ないって…」
「全部、全部全部全部全部全部、あのちっぽけな島国を全部、無くしてしまうのが私達の復讐だって…　ねぇ？」

USS CV-6エンタープライズ
標的艦として空襲を受け止めた生徒の一人。
…そして、自分が身代わりとなって守った相手。
第二次大戦では大活躍した事もあって、私も鼻が高いわと後方教師面をするが、日本の船達（特に怨敵）と仲良ししてる姿は、ちょっとアヴェンジャースマイルが浮かぶ。ニッコリ。

「先生、エンタープライズちゃんが地獄の公用語を日本語にする姿を見たかったなぁー」
「ふふ…冗談よ、冗談。エンタープライズちゃんは、そんな出来ないの分かってるわよ」
「だから、代わりに先生がやってあげるわ…ふふ、これも冗談よ。冗談、冗談…」


USS CV-2 ＆ 16レキシントン
霊格的には標的艦として空襲を受け止めた生徒の一人。
生徒として見つつも、転生リンカーネイション後の活躍には（役者としての物も含め）ニッコリ。
怨敵の一人と仲がよろしい？姿にも、アヴェンジャースマイルでニッコリ。
…まぁ、そういう感情は理解出来ないワケじゃないので特に何か苦言を言う積もりは無い訳だが。

「あら、随分とあの子と仲が良いのね、レキシントンちゃん。ふふ…別にいいわよ、恋愛は自由だものね」
「そう、恋愛も、殺し合いも、殺し愛も、全部自由だものね？　ねぇ、レキシントンちゃん…ふふふ」
「先生聞かせて欲しいなぁー、レキシントンちゃんのコイバナ。ちょっとヤキモチ焼いちゃって、相手を焼き尽くしたくなる気分になりたいもの」

USS BB-63ミズーリ
後輩。自分の死後に浸水した艦である為、艦としての面識はまったくないが、真珠湾に記念艦として現存している為、そういう点では面識がある。
自身が真珠湾攻撃の憎悪の墓標であるのに対し、彼女は真珠湾に建てられたの平和の慰霊碑である為、相性は悪い。
当時の憎悪を滾らせて身の内に宿らせているユタにとっては終戦の象徴である彼女は、その憎悪を遮る大きな障害。
けれども、自分と共に沈んだアリゾナの傍らに在り続ける者である事から、数少ない「生徒や盟友以外で敵対感情をぶつけない相手」でもある。

「あなたがアリゾナちゃんの傍らにい続ける限り、大戦を終わらせた事を許しはないけど認めてあげるわ…」
「嗚呼けど、なんで終わらせちゃったのかしらねぇ？まだ、地図に形が残ってるじゃない…」
「ふふ、独り言よ。気にしないで」

USS DE-173エルドリッジ
後輩…？自分の死後の艦なので面識は全然無い。
ちょっと変わった彼女の性格も自分がイカれた性格だと自覚があるので、微笑み浮かべて見守る。
ただし、その身に宿す超兵器には興味津々。良くやった天才ども、ウチに来てフロリダ姉さんをファックしていいぞ！*1

「凄いわねぇ、それ…いいなぁ、欲しいなぁ…私も、こういう凄い装備欲しいなぁー」
「これ頂戴、ちょっとジャパン滅ぼしてくる」



フランクリン・ルーズベルト
「陰謀論って良いですよね」
「だって、復讐の理由になりますから」

英霊双龍
憎き大日本帝国の艦であり、真珠湾攻撃にて自分達を焼いた怨敵の一人。
そして、ユタが大日本帝国の艦で唯一同類であると認める存在。
ただし、双龍そのものに対する感情に好意は欠片もない。ただ、彼女の持つ復讐心に対してのみ好意的。
「無辜の民衆の日本への憎悪」である自分にとって「戦死した軍人達の米軍への復讐心」である彼女は、本質の違いはあれどシンパシーに値するもの。
あの真珠湾を炎に染めた怨敵かがいしゃが、復讐者ひがいしゃとして在る姿は、本当に本当に…美しい。
また、事実の誤認により自国を焼いた事に対しても、「そうそう！復讐機械ってそう言うの！考えるな、復讐しろ！よね！」と、嬉しそうな顔をする。

「あなた達も私と同類よ。復讐の為に蘇り、復讐の為に傷つけ殺し、復讐の為に再び死ぬ。それを繰り返すだけの復讐機械」
「どうだったかしら？自分の国ごと敵と見做した相手を焼くのは。自分の国すら傷付けてまで侵略を阻止する事は」
「否定出来るかしら？あの幻想のシンジュクで自分が行った事を。違うと言い切れるかしら、あの幻想のシンジュクを焼いた時の自分の感情を」
「私だったら、否定しないわ…たとえ自国を焼く事になっても、それが復讐であるなら。其処にあるジャパニーズあなた達の反応を全て消し去る為なら」
「そういうものなのよ、私もあなた達も。　ねぇ？」

空母翔鶴
対して、此方は同類と成りえなかった存在。生徒レキシントンの玩具である事も加えて、怨敵としても復讐者としても興味の範疇外。
ただ、それでも怨敵である事には変わらないので、レキシントンの興味が無くなったなら復讐対象に入れるぐらいの認識はある。

「ねぇ、その焔で誰を焼こうとしたの？その孔で何を飲み込もうとしたの？その最期の光景で誰を殺そうとしたの？」
「私は、この呪詛の砲弾であなた達を焼くわ。この憎悪の鉄塊であなた達を飲み込むわ。この燃え盛るパールハーバの光景であなた達を殺すわ…」
「はぁ…簡単に折られる程度の復讐心なんて、最初から抱かなければ良いのに…」


空母瑞鶴
真珠湾を焼いた怨敵の一人であり、潜在的同類候補と見ている相手。ﾌﾙﾌﾙﾆｨｨｨ…。
あの真面目そうな顔の裏にあるのは自分達米国への憎悪か、それとも彼女を囮にした自国への怒りか。考えるだけで笑みが浮かぶ。
一応は生徒であるエンタープライズが討つべき相手なので、彼女の顔を立てて色々と我慢はしてる。
我慢はする。けど、相手から殴ってきた場合は正当防衛的復讐理由が成立するよね、エンタープライズちゃん！？と、ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ主砲を鳴らす。

「私達を、パールハーバーを焼き払った彼らがマリアナでは七面鳥ターキー扱い…よっぽど上の人間が無能だったのね？」
「えぇ、そうに決まってるわ。そうでなかったら、あそこで沈んだ私達が浮かばれないもの。そう思わない？思うでしょう？違うかしら？」
「『私達は七面鳥ターキーを肥えさせる為の餌になりました』なんて、酷い冗談で笑えないわ。あぁ、これじゃあ七面鳥ターキーじゃなくて太った家鴨フォアグラね」
「………」
「言ってて思ったけど…本当に笑えないわね、これ。誰かしら、あなた達の当時の指揮官って」
「復讐理由が増えはらがたってきちゃったわ…」
相手を煽るつもりが自分で自分を煽る始末。


空母赤城
真珠湾を焼いた怨敵の一人であり、けれども同類と成り得ない『燃え尽きた灰』。
時折、教え子達に向ける視線には復讐の気配を感じるものの、それを復讐者の在り方として成就出来ない姿には、いっそ憐憫すら感じる。
…だからと言って、彼女を復讐の対象から外す理由にはならない。例えその身が炎に包まれようとも、彼女は真珠湾を焼いた一人だ。
故に、憐憫と共に復讐を行う。燃え尽きた筈の灰を、再び憎悪と言う炎で燃やし尽くす為に。

「あなたは何処に戻ろうと言うのかしら？ミッドウェー？　ふふ、くふっ、くっあはっ…は、あぁ…　馬鹿ね、戻れないわ」
「あなたが行き着く先は真珠湾。渦巻く憎悪の炎に満ちた、復讐の…開戦はじまりの海よ」
「もう一度言うわね、赤城。　あなたはに　ミッドウェーにすくいなんて　戻れないおとずれないわ」

戦艦金剛
連合国、特にアメリカを嫌う彼女の敵意は日本そのものへの憎悪であるユタにとって復讐者的な意味で好ましい感情ごちそうなので、思わず笑顔になる。
自分よりも年下の相手でもある為、カルデア等でも「子猿ちゃん」呼ばわりして煽り、最初から敵対関係であるなら嬉々として復讐する。
教育方針的にも根性論やオーバートレーニングは無意味だ逆効果だと言う持論から、最早存在レベルで対立的。復讐者的にはオールオッケー。ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

「あなたの言いたい事は良く分かるわよ、子猿ちゃん」
「そうよねぇ、受け入れられないわよねぇ終戦なんて。まだ、どちらも絶滅してないし地図にお互いの国が残ってるものね」
「ふふふ…私みたいな魚雷であっさり沈んじゃったロートルがこんな事を言うなんて、ちょっと生意気かしら？」

戦艦大和
大日本帝国が誇る最大の戦艦。なのだが、就役が真珠湾攻撃直後だった事や当時の情報秘匿などから実は印象が薄く、特別視する程の因縁は無い。
戦艦としてはユタ自身は古い艦なので対抗意識は無いが、「ちょっとデカ過ぎじゃない？」とか「こんなの温存してるから負けるのよ」と思う所はあり。
敵としては、真っ当に自分…もとい米軍に敵意を向けてくれる相手なので、復讐者的にありがたい。ヘイヘイ喧嘩しようぜー！ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

「大艦巨砲主義、タイカンキョホウシュギ、ねぇ…ふふ、どんな大きな主砲も撃たせて貰えなかったら無意味よねぇ。かわいそう、かわいそう…ふふふ」
「でも…好き放題に撃てたとしても、私の生徒達に勝てるかどうか…」
煽ると同時にちゃっかり生徒自慢もする。

空母鳳翔
大日本帝国初の空母…つまり、怨敵達の母親とも言える相手。
宝具による一斉攻撃の光景が真珠湾攻撃を思い起こさせる事もあって、最高に復讐し甲斐のある相手。
教師としても空母達の標的艦としてのキャリアから金剛よりもライバル視してる節があり、唯一復讐心以外で対抗心が芽生える相手。
うちのエンタープライズちゃん達の方がすごいしー！ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

「総勢24…いえ、あなたを含めれば25隻の空母…」
「パールハーバーを焼き払った彼女達だけじゃない、ジャパンの空母の見本市…ふふ、くふふふ…あはっ」
「相手にとって不足無しよ、ミス・ホーショー。さぁさぁ、あの時以上にたっぷりとごちそうしてくださいな」
「喉が破けようとも、腹が裂けようとも、臓腑を撒き散らしながらでも全て、私達の憎悪で喰らいつくしてあげるわ…」

戦艦ドレッドノート
自分と同じ弩級戦艦であり、その始まり。
北海にて姉フロリダと面識があると言われれば、あぁ…そう言えば姉さんそっち言ってたわね、と思い出しはする。白状な。
イギリスには特に恨みも何もは無いし一応は姉の知り合いのようなので、復讐関連が絡まなければ比較的穏やかに応対する。

…姉の知り合いだから反応を返せるのであって、もしそうでなかったら興味の対象外だったかもしれないが。

「北海？　あぁ、あぁ、あぁー…　そう、姉がお世話になっていた、のかしら？」
「そうね、弩級艦はあまり見かけないもの…仲良く、出来るのかしら？　ふふ、どうかしらねぇ…？」
「仲良く、仲良く…ね　　　　　　　仲良くって、一体どうやれば良かったんだっけ」