私的卓上ゲームWiki

攻撃力	２	ドラゴン・ストンプのみ
防御力	１（※）	特定のダメージ２以上の武器で撃退できる
射程	０〜１	斜めの範囲も目標にできる
移動力	特殊	ルールを参照
経験値	１/５	ルールを参照
アクション回数	１
攻撃優先度	１	小動物より高い

屍者の進軍は辺りを席巻していた。竜たちもついに深き眠りより目覚め、この問題を独自の方法で解決しようとした。
すなわち公然と正面から戦いを挑んだのだ。この程度の軍勢など、炎と牙を誇る巨獣に敵うはずなどない・・・・・・そうだろう？
否！竜の多くは考えなしに屍者の群れに突撃し、滅ぼされた。
そしてかつての本能と意志力を保ったまま、ネクロマンティック・ドラゴンとして蘇ったのだ。

巨大なフィギュアの威圧感がすごいゾンビのドラゴン。・・・だが実際のところあまり強くない。
警戒レベルがイエロー以上にならないと出現しない。
ドラゴンをゲームに追加する場合に投入されるバリスタの存在もあるが、それ以上に思った以上に弱い。
地図タイルの中央以外に基本的に存在しないし、狙いやすい。ゾンビ・ガッシュも内容はゾンビ召喚でしかなく、内容によって確かに地獄を見る場合もあるが、逆もまた然りで、ゾンビ・ガッシュを吐かせたほうが楽なことさえある。
またドラゴン・ストンプも、生存者は回避できる可能性もある上、地図タイルの中央にいなければ絶対に避けられる。しかもエネミーを全部即死させてくれる。
さらに、撃退に成功すれば、宝物カードまでくれる。カモネギかな？
確かに危険な要素はあるものの、それ以上に生存者に有利な要素も多く、はっきり言って巨大で威圧的なフィギュアの迫力には到底及ばない。
見掛け倒しと言っても言い過ぎではないと思われる。
撃破できれば、以降はゲームに出現しなくなるため、出現カードがボーナスになる点もあまり脅威に感じない原因。
ネクロマンティック・ドラゴンが本当に危険になるとすれば、フェラルドラゴンと同時にゲームに追加し、ドラゴンの出現カードを引く確率を大幅に高めた場合くらいだろう。

ネクロマンティック・ドラゴンは宝物の山札を使用するため、別途宝物カードが付属する拡張セットが必要となる。
弱点ルールもあるため、宝物カード２枚・魔法装備なしの基本セットにそのまま追加するのはおすすめしない。
同じように宝物や魔法装備に関するルールがあるスペクトラルウォーカーも含まれるのに、何故「屍者に安らぎなし」にはそれらのカードが付属しないのか・・・。

弱点カードの内容は、近接攻撃１枚、射撃１枚、魔法攻撃１枚、宝物＆魔法装備２枚となっている。

余談だが、ゾンビサイド黒疫禍の世界のドラゴンは相当なアホのようである。

このエネミーをゲームに追加する場合、ゲーム開始時に宝物の山札を用意する。

• 独自のルールで行動する。
• 視線ルールは適用しない。ネクロマンティック・ドラゴンと生存者は、存在するゾーンの地形に関係なく、互いに視界を無視して目視できる（飛行する巨大な存在であるため）。
• 攻撃優先度はウォーカー系、小動物のさらに上に追加され、2020年現在最も攻撃優先度が高い。
• ちなみに、「投石器」の攻撃は射撃攻撃扱いであるため、弱点が射撃攻撃の場合のみネクロマンティック・ドラゴンにダメージを与えることができる（当然「砂利弾」は１ダメージなので通らない）。

屍者の山札から出現カードを引いた場合、通常の出現処理ではなく、ドラゴン専用の出現処理を適用する。

• 出現した場合、出現したゾーンに関係なくその地図タイル（３×３）の中央に出現する。
  • 出現した直後に出現したゾーンに「踏み荒らし/ドラゴン・ストンプ」を行う。
  • ネクロマンティック・ドラゴンの弱点カードの山札から弱点カード１枚を引き、ネクロマンティック・ドラゴンの現在の弱点として公開する。
• ドラゴン系のエネミーはボード上に１体しか存在できない。ドラゴン系エネミーの出現カードが引かれた時、既にボード上にドラゴン系エネミーがいれば、種類に関係なくドラゴン系エネミーの追加行動となる。（尤も、キックスターターのフェラルドラゴンを所持していなければ関係ないが）

特殊な攻撃。出現時＆移動時に行う。該当ゾーンの各キャラに適用する。

1. エネミー：全て即死する（経験値は発生しない）。
2. 生存者や攻城兵器：全ての生存者や攻城兵器に対して各１回ダイスを振って「方角カード」に対応する出目の方角へ移す。
   この時、壁やボードの端などで移せない場合または移動できなかった（しなかった・留まった）場合、生存者なら防護判定を無視した２ダメージを受け、攻城兵器なら破壊される（全体に２点ではなく、それぞれに２点）。
3. 出現したゾーン（地図タイル中央）が建物ゾーンであれば、そのゾーンに「瓦礫カード」を配置する。
   「瓦礫カード」が配置されたゾーンは視線が通らなくなり、移動することができない（探索もできない）。
   「瓦礫カード」が配置されたゾーンにいる生存者が周囲のエリアに移動することはできる。
   「瓦礫カード」の配置によって目的達成が不可能になった場合、ゲームオーバーとなる。

1.による即死効果は、アボミナトロールやアボミナバニーなどのエネミーも死亡すると思われる（非公式見解）。

• 視線ルールは適用しない点に注意。ネクロマンティック・ドラゴンと生存者は互いに常に目視できる。
• ネクロマンティック・ドラゴンは宝物庫へは移動できず、生存者が全員宝物庫にいる場合、行動を行わない。
• 射程０〜１のゾーンに生存者がいれば、「屍者の吐出/ゾンビ・ガッシュ」を行う（ダメージは発生しない特殊攻撃）。
  • 目視している必要が無いことはもちろん、斜めの範囲でも目標にできる。
  • 該当するゾーンが複数ある場合は、任意に決めて良い。
• 射程０〜１のゾーンに生存者がいない場合、攻撃を行わずに他のエネミーの移動を行った後に移動を行う。
  • 移動ルートは通常のエネミーの移動ルールで決定する。
  • 移動ルート決定後、その方角にある隣接する地図タイルの中央のゾーンに移動し、「踏み荒らし/ドラゴン・ストンプ」を行う。「踏み荒らし/ドラゴン・ストンプ」の処理は出現時と同じ。

特殊な攻撃。攻撃ではあるがダメージは発生せず、この行動で生存者が直接ダメージを受けることはない（公式回答）。

1. 攻撃目標のゾーンに屍者の出現判定を行い、カードの内容に従ってエネミーを出現させる。
2. この屍者の出現判定で「屍竜出現カード」を引いた場合、そのカードを捨て札にして「屍竜出現カード」以外のカードを引くまで、引き直しを行う（公式回答）。
3. この行動で出現したエネミーは、出現したラウンドの屍者フェイズで行動しない。

• 弱点カードで指定されている方法以外の攻撃でダメージを受けない。
  • 弱点カードで指定されている方法の攻撃かつ２以上のダメージを与えた場合のみ攻撃が通り、撤退か撃破の処理を行う。
• 「バリスタ」での攻撃は命中すれば、無条件にダメージを与えたことになり、撤退か撃破の処理を行う。
• バリスタ以外の支援魔法や技能、ドラゴンファイヤーでの即死などの効果を受けない。
• ダメージを与えた時、弱点の山札が尽きていない場合、ボードから撤退する（出現カードを引くと再び出現する）。
  • ダメージを与え、撤退させた時、経験値１点と宝物カードをランダムで１枚獲得し、現在の弱点を捨て札にする。
• ダメージを与えた時、弱点の山札が尽きている場合、倒したことになり、以降の出現カードで出現しなくなる。
  • 倒した時は、捨て札となっている弱点カードの数×１点の経験値を獲得する（弱点カードは５枚なので、基本的に５点）。

• ゾンビサイド黒疫禍・拡張セット「屍者に安らぎなし」（原題：No Rest for the Wicked）

• Ｑ：ゾンビガッシュでのダメージは受けますか？
  
  Ａ：ゾンビガッシュではダメージは受けません。

• Ｑ：ゾンビガッシュでの屍竜の出現カードを引いた場合は捨て札にし、新たに１枚引きますと書かれていますが、引き直したカードが再び屍竜の出現カードの場合、屍竜以外のカードが出るまで引き続けますか？
  
  Ａ：屍竜以外のカードが出るまで引き続けます。

• Ｑ：ネクロマンティック・ドラゴンの与えるダメージは２点となっていますが、対象ゾーンに生存者が二人以上いる場合は、生存者全員が２点ずつダメージを受けますか？それとも生存者全員に対して２点分のダメージですか？
  
  Ａ：3−1−2に記されている通り、各生存者、攻城兵器は方位カードに基づき判定を行います。ゾーンから移動できなかった生存者それぞれに対して2点ダメージ、攻城兵器なら破壊となります。

• Ｑ：屍竜の出現時に行うドラゴン・ストンプでの生存者の移動ですが、１か２の出目が出た際には屍竜と同じゾーンに留まりますが、その際に生存者はダメージを受けますか？
  
  Ａ：『屍者に安らぎなし』のルールブック、４ページ、3-1-2に記されている通り、留まった、動かなかった生存者はそれぞれ２点のダメージを受けます。また攻城兵器の場合は破壊されます。