最終更新:ID:/yE2X4ZuEA 2020年12月27日(日) 22:06:31履歴
子どもが闇の中を歩くのを恐れるように、大人は死を恐れる。
────『随筆集』
────『随筆集』
死よ、死の幕引きこそが唯一の救い也。
────『パルジファル』
────『パルジファル』
死に至る病とは、其すなわち絶望のことである。
────『死に至る病』
────『死に至る病』
嗚呼、私は願う。死神よどうか遠くへ行ってほしい。
────『死と乙女』
────『死と乙女』
死は易く、されど喜劇は難しなり。
────グエン
────グエン
"死への恐れ"は、"死"よりも悪である。
────『憂鬱の解剖』
────『憂鬱の解剖』
「私は、"死"だ」
「真名を、"死の恐怖"と謳う、英霊だ」
「命ある限り、汝らはこの私からは逃れられない」
【元ネタ】ミルトン『失楽園』
【CLASS】オーメン
【マスター】抑止力(ガイア)
【真名】"死の恐怖"
מוות = Mavet("死")
【異名・別名・表記揺れ】死、死神、疫病、戦争、魔術師、etc...
【性別】不定、だが基本は男性としての姿を取る
【身長・体重】不定・不定
【肌色】蒼白【髪色】漆黒【瞳色】濁黒
【外見・容姿】背中から2対の蛇を生やす、影の如き境目の無き存在。
【地域】全世界
【年代】_
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】_
【ステータス】筋力:E 耐久:EX 敏捷:A++ 魔力:B 幸運:D- 宝具:A
【CLASS】オーメン
【マスター】抑止力(ガイア)
【真名】"死の恐怖"
מוות = Mavet("死")
【異名・別名・表記揺れ】死、死神、疫病、戦争、魔術師、etc...
【性別】不定、だが基本は男性としての姿を取る
【身長・体重】不定・不定
【肌色】蒼白【髪色】漆黒【瞳色】濁黒
【外見・容姿】背中から2対の蛇を生やす、影の如き境目の無き存在。
【地域】全世界
【年代】_
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】_
【ステータス】筋力:E 耐久:EX 敏捷:A++ 魔力:B 幸運:D- 宝具:A
"英霊をクラスという枠組みに収めて出力を抑える代わりに召喚を可能とする”という基本システムを利用した封印措置。
星が人を滅ぼそうとする現象であるオーメンを“クラス”という枠組み、クラススキルによって封印し、同時に制御を可能にしている。
"死の恐怖"の場合、能力規模こそ通常サーヴァント並みに限定されているが、その在り方への封印は同居していた英霊の喪失と共に解除された。
故にその在り方は、霊長に対し殺害権利を有する怪物へと変貌した。
星が人を滅ぼそうとする現象であるオーメンを“クラス”という枠組み、クラススキルによって封印し、同時に制御を可能にしている。
"死の恐怖"の場合、能力規模こそ通常サーヴァント並みに限定されているが、その在り方への封印は同居していた英霊の喪失と共に解除された。
故にその在り方は、霊長に対し殺害権利を有する怪物へと変貌した。
本来なら附属顕現とも呼ばれるはずのもの。
星への愛、星の意思によって世界と人類を滅ぼす存在であるオーメンは、
人としての形、霊基を持ち得ない、あるいは持っても大きすぎるために現界することが出来ない。
彼の場合はさらに、聖杯戦争外に抑止力によって現界した、サーヴァント"のような"存在である。*1
アラヤによる人理の守護ではなく、ガイア側に属する。
ある可能性の未来において、この星は「自らの死の上でさらに生き続けるモノに恐怖」し、他の惑星へ「いまだ存在する生命種を絶滅させてほしい」と助けを呼んだという。
この世界において星の意志はそこに至っていないはずであるが、星自身も自覚せぬ無意識の発露か、はたまた超越種故に座と同様に過去未来が錯綜したか……
あるいは、星の無意識下の恐怖のタネにつけ込んで、自身をその対処のための空席にねじ込んだ存在がいたのか。
いずれにせよそれは星の積極的な意志ではなく、無意識下における人類への恐怖、人類への抑圧のために現世に産み落とされた。
星から零れ落ちた、人類への殺害権所持者の一角である。
聖杯戦争外において召喚されるため、その依り代は英霊ではなく人間となる。
縁を辿り、その時代の"死"の象徴となりうる人間の胎児を依り代として憑依することで疑似サーヴァントとして現界を果たす。
例を挙げれば、疫病の原因として槍玉に挙げられた特定民族や、大戦の起きた時代にその惨状の多くの因となった政党所属者などが依り代の候補に挙げられるだろう。
星への愛、星の意思によって世界と人類を滅ぼす存在であるオーメンは、
人としての形、霊基を持ち得ない、あるいは持っても大きすぎるために現界することが出来ない。
彼の場合はさらに、聖杯戦争外に抑止力によって現界した、サーヴァント"のような"存在である。*1
アラヤによる人理の守護ではなく、ガイア側に属する。
ある可能性の未来において、この星は「自らの死の上でさらに生き続けるモノに恐怖」し、他の惑星へ「いまだ存在する生命種を絶滅させてほしい」と助けを呼んだという。
この世界において星の意志はそこに至っていないはずであるが、星自身も自覚せぬ無意識の発露か、はたまた超越種故に座と同様に過去未来が錯綜したか……
あるいは、星の無意識下の恐怖のタネにつけ込んで、自身をその対処のための空席にねじ込んだ存在がいたのか。
いずれにせよそれは星の積極的な意志ではなく、無意識下における人類への恐怖、人類への抑圧のために現世に産み落とされた。
星から零れ落ちた、人類への殺害権所持者の一角である。
聖杯戦争外において召喚されるため、その依り代は英霊ではなく人間となる。
縁を辿り、その時代の"死"の象徴となりうる人間の胎児を依り代として憑依することで疑似サーヴァントとして現界を果たす。
例を挙げれば、疫病の原因として槍玉に挙げられた特定民族や、大戦の起きた時代にその惨状の多くの因となった政党所属者などが依り代の候補に挙げられるだろう。
通常オーメンの枷となるのは依り代となった英霊の霊基であるが、彼の召喚システムの場合は依り代は人間となり、英霊の力による制御ができない。
そのため特例として、同じ肉体に同居する英霊がアラヤ側の抑止力の介入により召喚される形となったのだが………今はその英霊は失われている。
そのため特例として、同じ肉体に同居する英霊がアラヤ側の抑止力の介入により召喚される形となったのだが………今はその英霊は失われている。
「人よ、その隣に立つ死を想え」別名を「随伴顕現・生者」。獣の冠を戴くクラスが持つ単独顕現に近しいが根幹が異なるスキル。
たとえ死ぬことがあろうと、その霊基の根幹を成す信仰であり源泉、即ち『死の恐怖』を抱く存在がいる限り、何度でもこの世に顕現するスキル。
言うならば生者……『今を生きる人類』と分類される者たちがいる限り彼は滅びることはなく、また自ら再召喚されることを可能にする。
死の恐怖がある限り、死すべき定命の存在がいる限り消滅しないことを意味するが、それ故に全ての人類が不老不死となった可能性においては急激に弱体化し、やがて消滅する。
「死を理解する者はまれだ。多くは覚悟でなく愚鈍と慣れでこれに耐える。人は死なざるを得ないから死ぬわけだ」自身の気配を消すスキル。隠密行動に適している。
完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。
死は何時だって唐突にやってくる。故に死を誰も理解できない。死の居所を、死の出現の予兆を、誰も知らない。
このスキルを用い、彼は自身をサーヴァントと気づかせず人として長くの時を生き続けてきた。
「生きることにしばらく慣れてしまうと、死ぬのに嫌気がさしてくる」本来は権能に分類される能力。世界の摂理を捻じ曲げることで、あらゆる生命体に訪れる"死"を発露させる。
抵抗を許さず自らの周囲に立つ対象に幸運判定を行い、失敗した存在の内側から"死への恐怖"を引きずり出し、現実へと投射する。
死神の鎌、あるいは地獄の門と言われる所以であり、生者を死へと手招く能力とも言い換えられる。
だが権能であるため、現世における本格的な行使は霊基の自壊を招く。いわば諸刃の剣である。
既に"死"にほど近い所にまで迫っている、つまり瀕死の者への限定行使程度なれば、現世法則からの逸脱は少ないためリスクなく発動できる。ゲーム的に言えばHPゲージ赤色限定の即死。
全開で濫用できる時が来るとすれば、いくつもの世界の死に満ちた状態か、あるいは世界から死が消えうせ後がなくなった場合か、どちらかに限られる。
基本的にこの宝具により命脈を断つことが可能なのは、先述の『今を生きる人類』に分類される生者のみ。ただし「全ての物語の王」と揶揄される神霊と手を組んだ場合に限り、その対象を英霊にまで広げることが可能となる。
ランク:EX 種別:対生命 レンジ:∞ 最大捕捉:∞
地獄の門、死神の鎌、深淵への洞穴、黄泉比良坂……様々に語られし、死への入り口。
すなわち「命失うという事への恐れ」の集大成にして根源たるその権能の最大開放。その本質たる読み方は彼の顕現する時代・民族における死への意識と象徴によって変化する。
彼の権能であるスキル:タナトフォビアによる即死に抵抗する幸運判定を失敗しやすくし、そして自らの周囲を死が満たす領域……冥界や地獄、黄泉と語られる領域へと変貌させてゆく。
死者を支配する冥界の神たるハデスやネルガルなどとは異なり、死の形そのものであるペイルライダー他黙示録の四騎士とも異なる。彼が扱うのはあくまで周囲の人間が持つ"死への畏怖"のみである。
これは星の意思の代行者として星が直接霊長種を抹殺するのではなく、あくまで霊長種自らを内側から滅ぼすための引き金として存在するゆえである。いうならば、彼は神や騎士ではなく一種の機構に過ぎない。
だからこそ"死"そのものをばらまくのではなく、"死への恐怖"を具現化するという形で周囲の命を奪ってゆく。彼が行動を起こした際に、彼自身ではなく13人の魔人という人類の自滅因子を用いたのもこれが由来。彼の力には人間が不可欠なのだ。
さらにこの宝具には、この宝具により発生させた死者が周囲を満たした場合にのみ発動できる第二段階として、この宝具により失われた命を召喚できる機能がある。
これは「死に手招きされた者が周囲を満たしたということは、すなわち周囲は死の領域である」として、周囲を冥界などと呼ばれる死の領域として扱うことで移行する段階である。
召喚された亡者たちは死の恐怖に染め上げられ、未だなお生を持っている存在を恨み、同時に襲う。だが"死の恐怖"の支配下に下っているわけではなく、あくまで生を失った無念のままに動いているに過ぎない。
そのため万が一に───────、死者を統率するような存在が対抗として召喚されれば、彼がその宝具で奪った命は、そのまま彼の敵として回る。
地獄の門、死神の鎌、深淵への洞穴、黄泉比良坂……様々に語られし、死への入り口。
すなわち「命失うという事への恐れ」の集大成にして根源たるその権能の最大開放。その本質たる読み方は彼の顕現する時代・民族における死への意識と象徴によって変化する。
彼の権能であるスキル:タナトフォビアによる即死に抵抗する幸運判定を失敗しやすくし、そして自らの周囲を死が満たす領域……冥界や地獄、黄泉と語られる領域へと変貌させてゆく。
死者を支配する冥界の神たるハデスやネルガルなどとは異なり、死の形そのものであるペイルライダー他黙示録の四騎士とも異なる。彼が扱うのはあくまで周囲の人間が持つ"死への畏怖"のみである。
これは星の意思の代行者として星が直接霊長種を抹殺するのではなく、あくまで霊長種自らを内側から滅ぼすための引き金として存在するゆえである。いうならば、彼は神や騎士ではなく一種の機構に過ぎない。
だからこそ"死"そのものをばらまくのではなく、"死への恐怖"を具現化するという形で周囲の命を奪ってゆく。彼が行動を起こした際に、彼自身ではなく13人の魔人という人類の自滅因子を用いたのもこれが由来。彼の力には人間が不可欠なのだ。
さらにこの宝具には、この宝具により発生させた死者が周囲を満たした場合にのみ発動できる第二段階として、この宝具により失われた命を召喚できる機能がある。
これは「死に手招きされた者が周囲を満たしたということは、すなわち周囲は死の領域である」として、周囲を冥界などと呼ばれる死の領域として扱うことで移行する段階である。
召喚された亡者たちは死の恐怖に染め上げられ、未だなお生を持っている存在を恨み、同時に襲う。だが"死の恐怖"の支配下に下っているわけではなく、あくまで生を失った無念のままに動いているに過ぎない。
そのため万が一に───────、死者を統率するような存在が対抗として召喚されれば、彼がその宝具で奪った命は、そのまま彼の敵として回る。
命あるものを殺すのに、これほどの物はないだろう。
冥界の神の如く死者を支配するわけではない。ただその身を以てして死をばら撒き、生者を手招くもの。
古来より恐れられし、死して消えゆく恐怖を武器として彼は振るい、そして生きとし生ける全ての定命の者を屠る。
それは例えるのならば時を刻む針のように、全ての者に平等に振るわれる刃の如く、命を無差別に刈り取ってゆく。
冥界の神の如く死者を支配するわけではない。ただその身を以てして死をばら撒き、生者を手招くもの。
古来より恐れられし、死して消えゆく恐怖を武器として彼は振るい、そして生きとし生ける全ての定命の者を屠る。
それは例えるのならば時を刻む針のように、全ての者に平等に振るわれる刃の如く、命を無差別に刈り取ってゆく。
死の恐怖。死を支配する冥界の神たる神霊や、病魔や闘争といった死の形そのものの英霊化とは根本から異なる存在。
元来はジョン・ミルトンの記した『失楽園』に描かれた"死"。地獄の門番として生きとし生ける全ての命を死という結末に手招く存在である。
ルシファーが神に対して反旗を翻したことで創り出された罪人の坩堝"地獄"の誕生と同時に発生した、ルシファーの子にも等しい存在として描かれている。
『失楽園』においては、地獄に落とされたルシファーが脱出しようとした際、門にてルシファーの前に、母たる"咎"(あるいは"罪")と共に立ちはだかった。
当初は一触即発であったが、間に入った母の仲裁もあって父の話を聞くことになり、そしてルシファーにより人類に原罪が刻まれると共に、罪と死の概念は地上に解き放たれることとなったのだという。
関連→堕天異聞伝承-明けの明星-
詩人ミルトンの著作は、あくまで聖書に題材をとった創作に過ぎないはずであるが、人々への宗教観の影響としては非常に大きいものを残した。
影響の一例として、特に分かりやすいのはルシファーの人物像であろう。
聖書原文においてルシファーというキャラクターは存在しない。
本来は比喩表現のひとつ"輝かしいもの≒明星"がギリシャ語訳を経て固有名詞に似た概念として認知され、それがやがて原文も包括した神学的"解釈"として一部の神学者の間に定着したのが悪魔ルシファーという観念である。
そしてミルトンの著作こそが、史上初めて明確に物語の中で描かれたルシファーの姿となった。
聖書に記されていないが人々にはあったと思われている場面というのは数多いが、そのひとつは紛れもなくミルトンに端を発すると言える。
本作では、ミルトンの作にある場面の一部に近いことは実際にあったこととして扱う。
偶然の一致によるものか、失明したミルトンへの天啓であったのかは神のみぞ知る。
本来"死"という概念、ないしその"死"への恐怖は、生命誕生とほぼ同じほどに長い歴史を持つはずである。
だが今作における"死の恐怖"または"死"と呼ばれるこの人格的存在は、白き滅びたるセファールに神々が敗北した際に発生したもの、と解釈している。
死への恐怖と銘打ってはいるが、死には様々な形がある。彼の名に冠せられる"死"という概念の本質は即ち、この世界から失われる事、消え往く事に他ならない。
今まで栄華の極みにいた神々が蹂躙される光景は人類に、ひいては神々に『死』という概念への畏れを刻み付けた。それが"地獄"という死者の領域と結びついたものこそが彼の霊基を形作る本質である。
生物は全て、死ねば等しく無である。だが人間は無へと至る事を恐れた。故に様々な形で死の先を思い、同時に様々な死の形で死という結末を恐れた。
地獄の門、死神の鎌、髑髏と砂時計、漆黒などといった死の象徴。疫病、飢餓、戦争などといった様々な死の形と、死そのものに対する神格化。
冥神といった死後への信仰ではない。死という概念への信仰と畏怖全てが彼に対して収束し、そして霊基を形作っている。
そういった霊基ゆえに、星側の抑止力たるガイアが自らの手駒として選ぶのは必然であったと言えるだろう。
死とは星の機構、輪廻である。だがその死に対して恐怖するのは生物である。即ち彼は、霊長種から見た恐怖の象徴でありながら星側に属する機構という特殊な立場をとる。
故に彼は、いざという時に星が当代の霊長種を滅ぼすと定めた時に、その滅びの引き金を引くための存在として代々霊長種の一員として転生するという特殊な顕現方法を取る。
現在の霊長、即ちアラヤたる人類種の内側にある死の恐怖を利用する形で、一種の自滅を引き起こす『霊長種の癌細胞』のようなものと言えるだろう。
直接手を下せず、あくまで人類が持つ自滅因子を用いて破滅の引き金を引くのみで、"死"というものは元来、自発的に動けない無力な機構に過ぎない。
本当に恐ろしいのは、その"死"に対し必要以上に恐れ、敬い、そして盲目的になることだ。
その恐怖こそが彼の本質であり、彼の力の源泉なのだから。
だからこそ、本来の星の抑止機構としての"死の恐怖"は、ガイアの意志が霊長種に対して牙を剥かない限り自らの判断で行動を起こすことはあり得ない。
だが如何なる理由か、彼は自らの意志を以てして『人は等しく無価値である』『故に今この瞬間に死に絶えたとて変わりはない』という論理の下、全人類の無価値の証明と称し滅亡を遂行しようとする。
そのための第一段階こそが、Dr.ノン・ボーンをはじめとした、人類を内側から喰らう人類から生まれた大欲を抱く13の魔人たちの招集、並びに彼らを中心とした7つの異聞帯による汎人類史白紙化であった。
数多にある可能性の中で白紙化が成立する可能性はほんの一握りでしかないが、そも何故ガイアの尖兵たる彼がこのように自らの意志の下に人類絶滅へ動き出したのかは専ら不明である。
星が齎す滅び……オーメンと呼ばれるクラスに当て嵌められた英霊は本来、その力の枷となる別の英霊としての側面と共に在る事を強いられる。
その別の英霊という概念が存在しない事こそが、彼の暴走の理由であると考えられるが因果関係は現在不明となっている。
元来はジョン・ミルトンの記した『失楽園』に描かれた"死"。地獄の門番として生きとし生ける全ての命を死という結末に手招く存在である。
ルシファーが神に対して反旗を翻したことで創り出された罪人の坩堝"地獄"の誕生と同時に発生した、ルシファーの子にも等しい存在として描かれている。
『失楽園』においては、地獄に落とされたルシファーが脱出しようとした際、門にてルシファーの前に、母たる"咎"(あるいは"罪")と共に立ちはだかった。
当初は一触即発であったが、間に入った母の仲裁もあって父の話を聞くことになり、そしてルシファーにより人類に原罪が刻まれると共に、罪と死の概念は地上に解き放たれることとなったのだという。
関連→堕天異聞伝承-明けの明星-
詩人ミルトンの著作は、あくまで聖書に題材をとった創作に過ぎないはずであるが、人々への宗教観の影響としては非常に大きいものを残した。
影響の一例として、特に分かりやすいのはルシファーの人物像であろう。
聖書原文においてルシファーというキャラクターは存在しない。
本来は比喩表現のひとつ"輝かしいもの≒明星"がギリシャ語訳を経て固有名詞に似た概念として認知され、それがやがて原文も包括した神学的"解釈"として一部の神学者の間に定着したのが悪魔ルシファーという観念である。
そしてミルトンの著作こそが、史上初めて明確に物語の中で描かれたルシファーの姿となった。
聖書に記されていないが人々にはあったと思われている場面というのは数多いが、そのひとつは紛れもなくミルトンに端を発すると言える。
本作では、ミルトンの作にある場面の一部に近いことは実際にあったこととして扱う。
偶然の一致によるものか、失明したミルトンへの天啓であったのかは神のみぞ知る。
本来"死"という概念、ないしその"死"への恐怖は、生命誕生とほぼ同じほどに長い歴史を持つはずである。
だが今作における"死の恐怖"または"死"と呼ばれるこの人格的存在は、白き滅びたるセファールに神々が敗北した際に発生したもの、と解釈している。
死への恐怖と銘打ってはいるが、死には様々な形がある。彼の名に冠せられる"死"という概念の本質は即ち、この世界から失われる事、消え往く事に他ならない。
今まで栄華の極みにいた神々が蹂躙される光景は人類に、ひいては神々に『死』という概念への畏れを刻み付けた。それが"地獄"という死者の領域と結びついたものこそが彼の霊基を形作る本質である。
生物は全て、死ねば等しく無である。だが人間は無へと至る事を恐れた。故に様々な形で死の先を思い、同時に様々な死の形で死という結末を恐れた。
地獄の門、死神の鎌、髑髏と砂時計、漆黒などといった死の象徴。疫病、飢餓、戦争などといった様々な死の形と、死そのものに対する神格化。
冥神といった死後への信仰ではない。死という概念への信仰と畏怖全てが彼に対して収束し、そして霊基を形作っている。
そういった霊基ゆえに、星側の抑止力たるガイアが自らの手駒として選ぶのは必然であったと言えるだろう。
死とは星の機構、輪廻である。だがその死に対して恐怖するのは生物である。即ち彼は、霊長種から見た恐怖の象徴でありながら星側に属する機構という特殊な立場をとる。
故に彼は、いざという時に星が当代の霊長種を滅ぼすと定めた時に、その滅びの引き金を引くための存在として代々霊長種の一員として転生するという特殊な顕現方法を取る。
現在の霊長、即ちアラヤたる人類種の内側にある死の恐怖を利用する形で、一種の自滅を引き起こす『霊長種の癌細胞』のようなものと言えるだろう。
直接手を下せず、あくまで人類が持つ自滅因子を用いて破滅の引き金を引くのみで、"死"というものは元来、自発的に動けない無力な機構に過ぎない。
本当に恐ろしいのは、その"死"に対し必要以上に恐れ、敬い、そして盲目的になることだ。
その恐怖こそが彼の本質であり、彼の力の源泉なのだから。
だからこそ、本来の星の抑止機構としての"死の恐怖"は、ガイアの意志が霊長種に対して牙を剥かない限り自らの判断で行動を起こすことはあり得ない。
だが如何なる理由か、彼は自らの意志を以てして『人は等しく無価値である』『故に今この瞬間に死に絶えたとて変わりはない』という論理の下、全人類の無価値の証明と称し滅亡を遂行しようとする。
そのための第一段階こそが、Dr.ノン・ボーンをはじめとした、人類を内側から喰らう人類から生まれた大欲を抱く13の魔人たちの招集、並びに彼らを中心とした7つの異聞帯による汎人類史白紙化であった。
数多にある可能性の中で白紙化が成立する可能性はほんの一握りでしかないが、そも何故ガイアの尖兵たる彼がこのように自らの意志の下に人類絶滅へ動き出したのかは専ら不明である。
星が齎す滅び……オーメンと呼ばれるクラスに当て嵌められた英霊は本来、その力の枷となる別の英霊としての側面と共に在る事を強いられる。
その別の英霊という概念が存在しない事こそが、彼の暴走の理由であると考えられるが因果関係は現在不明となっている。
芝居がかった口調で話し、すべてを俯瞰しているトリックスターのような男。
それらはまるで、自分で自分を騙しているか、あるいはこの世界そのものが舞台であるかのように振る舞っているかのような様を思わせる。
だがその内側には、「人類は無価値である」という揺るがぬ虚無主義が渦巻いており、彼はそれを証明するために人類絶滅計画を遂行している。
人類の生み出した魔人らにより異聞帯を形成し、そしてその異聞帯を基として全ての人類の命脈を断ち、「人理とは無価値である」と証明しようとした。
そのためだけにただ動き、その為だけに彼は生きる。何故星の機構でしかなかった彼が、それほどまでに人類の無価値の証明に拘るかの理由は不明。
星の傀儡であることを自覚しているからか、あるいはいずれ死して終わる人間の無価値さを憐れむ故か。
人の人生や物語、および世界の情勢から自らの周囲の変化にまで、芝居に見立てた言い回しを非常に多く好む。
監督や脚本家などといった、舞台における全能者を気取るかの如き言い回しも多数見られ、その様はどこか児戯に耽る子供を思わせる。
そういった存在の持つ全能感に浸っているのか、それともただ逃避しているのか。全ての真意は謎に包まれている。
予断であるが、ごく稀にある女性について思い出すかのような感情の揺れが見られる。
その女性は彼の口から語られる言葉の断片から、彼にに最も近しかった人だったかの如き様相を思わせる。
彼が人類を無価値と断ずる理由、あるいは彼が星の機構から外れ自らの意志で人類に牙を剥いた理由と関連があるかは、依然不明である。
それらはまるで、自分で自分を騙しているか、あるいはこの世界そのものが舞台であるかのように振る舞っているかのような様を思わせる。
だがその内側には、「人類は無価値である」という揺るがぬ虚無主義が渦巻いており、彼はそれを証明するために人類絶滅計画を遂行している。
人類の生み出した魔人らにより異聞帯を形成し、そしてその異聞帯を基として全ての人類の命脈を断ち、「人理とは無価値である」と証明しようとした。
そのためだけにただ動き、その為だけに彼は生きる。何故星の機構でしかなかった彼が、それほどまでに人類の無価値の証明に拘るかの理由は不明。
星の傀儡であることを自覚しているからか、あるいはいずれ死して終わる人間の無価値さを憐れむ故か。
人の人生や物語、および世界の情勢から自らの周囲の変化にまで、芝居に見立てた言い回しを非常に多く好む。
監督や脚本家などといった、舞台における全能者を気取るかの如き言い回しも多数見られ、その様はどこか児戯に耽る子供を思わせる。
そういった存在の持つ全能感に浸っているのか、それともただ逃避しているのか。全ての真意は謎に包まれている。
予断であるが、ごく稀にある女性について思い出すかのような感情の揺れが見られる。
その女性は彼の口から語られる言葉の断片から、彼にに最も近しかった人だったかの如き様相を思わせる。
彼が人類を無価値と断ずる理由、あるいは彼が星の機構から外れ自らの意志で人類に牙を剥いた理由と関連があるかは、依然不明である。
死
自分の別側面とも言える存在。
いや、逆に彼という存在が向こう側の一部を切り取ったもの、と言えるか。
向こう側は世界の摂理そのものの具現であるのに対し、彼は言うならばその摂理への"恐怖"を利用した自滅機構となる。
そのため振るえる力としては向こうに分があるが、生物の殺戮や絶滅という方面に関しては彼に軍配が上がると考えられる。
堕天使ルシファー
父、と言えるべき存在。強くはあったが、強さゆえに敗れ去った者。
その力はまさしく敬意を表すべき存在ではあるが、力がある故に対峙する者に団結を生み、結果敗北となる存在と見ている。
彼の失敗を踏まえた上で、"死の恐怖"…正確にはその転生体であるカール・クラフトは水面下で動き続けていた。
その暗躍の隠れ蓑として選んだ組織が、父たるルシファーの作り上げた組織だったのは、果たして偶然か否か。
セファール
或る種では母親と言える存在。星を喰らう白き滅びそのものという在り方は近しいものを感じる。
彼女がこの地球に降臨したことで、滅び去ることへの"恐怖"が生まれたが故にこの存在は霊基というカタチを得た。
死の恐怖の源流であるが故に、セファールに関連する力を持つ英霊は"死の恐怖"と互いに感じ合うものがある。
Dr.ノン・ボーン
彼がかつて見出した『人類の自滅因子』の最右翼。人類の未来を案ずるが故に人類の過去を否定する男。
正確に言えば「そうなる素質を持つ者」であり、そうなるように彼は様々な手を用いて接触し、結果として彼を人類にとっての癌細胞とさせることに成功。
同じように人理を喰らうほどの渇望を秘める13の魔人を集わせる旗本とし、『新世界秩序同盟』を作り上げる礎として利用した。
────だが、完全に支配下としていたか…と言えば決してそうではない。むしろ手をこまねく程の素質があったと推測される。
おそらく"死の恐怖"にとって、ノン・ボーンの英霊に対する嫌悪の苛烈さは想像以上であったと考えられる。
"死の恐怖"は、ノン・ボーンが『人でなし』であったことを考慮していなかったことが、その所以であろう。
アナンシ
互いに惹かれ合ったもの。出会うはずのない相克でありながら、出会うべくして出会った相乗の関係。
全ての物語の王と、全ての終わりの恐怖。両者がその手を取り合った時、喪われた7つの異聞が幕を開く。
■■■■■■■■■
────無価値だった。無価値でなくてはならない。
私が失ったものは、価値がなかった。それだけの事だ。
自分の別側面とも言える存在。
いや、逆に彼という存在が向こう側の一部を切り取ったもの、と言えるか。
向こう側は世界の摂理そのものの具現であるのに対し、彼は言うならばその摂理への"恐怖"を利用した自滅機構となる。
そのため振るえる力としては向こうに分があるが、生物の殺戮や絶滅という方面に関しては彼に軍配が上がると考えられる。
堕天使ルシファー
父、と言えるべき存在。強くはあったが、強さゆえに敗れ去った者。
その力はまさしく敬意を表すべき存在ではあるが、力がある故に対峙する者に団結を生み、結果敗北となる存在と見ている。
彼の失敗を踏まえた上で、"死の恐怖"…正確にはその転生体であるカール・クラフトは水面下で動き続けていた。
その暗躍の隠れ蓑として選んだ組織が、父たるルシファーの作り上げた組織だったのは、果たして偶然か否か。
セファール
或る種では母親と言える存在。星を喰らう白き滅びそのものという在り方は近しいものを感じる。
彼女がこの地球に降臨したことで、滅び去ることへの"恐怖"が生まれたが故にこの存在は霊基というカタチを得た。
死の恐怖の源流であるが故に、セファールに関連する力を持つ英霊は"死の恐怖"と互いに感じ合うものがある。
Dr.ノン・ボーン
彼がかつて見出した『人類の自滅因子』の最右翼。人類の未来を案ずるが故に人類の過去を否定する男。
正確に言えば「そうなる素質を持つ者」であり、そうなるように彼は様々な手を用いて接触し、結果として彼を人類にとっての癌細胞とさせることに成功。
同じように人理を喰らうほどの渇望を秘める13の魔人を集わせる旗本とし、『新世界秩序同盟』を作り上げる礎として利用した。
────だが、完全に支配下としていたか…と言えば決してそうではない。むしろ手をこまねく程の素質があったと推測される。
おそらく"死の恐怖"にとって、ノン・ボーンの英霊に対する嫌悪の苛烈さは想像以上であったと考えられる。
"死の恐怖"は、ノン・ボーンが『人でなし』であったことを考慮していなかったことが、その所以であろう。
アナンシ
互いに惹かれ合ったもの。出会うはずのない相克でありながら、出会うべくして出会った相乗の関係。
全ての物語の王と、全ての終わりの恐怖。両者がその手を取り合った時、喪われた7つの異聞が幕を開く。
■■■■■■■■■
────無価値だった。無価値でなくてはならない。
私が失ったものは、価値がなかった。それだけの事だ。
イメージカラー:漆黒なる夜闇の帳
特技:嘲笑
好きなもの:虚無、無駄、無為、破滅
嫌いなもの:人理、人生、幸福、物語
天敵:■■■■■■■■■
願い:「私は…………────。」
【一人称】私【二人称】貴方、君、汝【三人称】(基本人間を呼ぶ場合は、姓や名前のみで呼ばずにフルネームで呼ぶ)
特技:嘲笑
好きなもの:虚無、無駄、無為、破滅
嫌いなもの:人理、人生、幸福、物語
天敵:■■■■■■■■■
願い:「私は…………────。」
【一人称】私【二人称】貴方、君、汝【三人称】(基本人間を呼ぶ場合は、姓や名前のみで呼ばずにフルネームで呼ぶ)
O-13編の黒幕。『泥ガイアの怪物』という一発ネタから膨らませ続けてこうなった。
O-13編のサブタイが「ガーディアン・オーダー」なのは、黒幕がガイアの抑止力の尖兵(勝手に動いた奴)で、
それに立ち向かうのが、人理を取り返そうとする英霊と人類(アラヤ)だから『抑止力の(Guardian)使命(Order)』…というネタをあっためてた。
O-13編のサブタイが「ガーディアン・オーダー」なのは、黒幕がガイアの抑止力の尖兵(勝手に動いた奴)で、
それに立ち向かうのが、人理を取り返そうとする英霊と人類(アラヤ)だから『抑止力の(Guardian)使命(Order)』…というネタをあっためてた。
・コマンドカード5枚、宝具カード1枚。計6枚に付与される特殊なデバフ。
・付与されたコマンドカードは、そのカードの色の性能-30%の補正を受ける。
・『壊死』状態を1つでも受けている場合、「今を生きる人類」特性を付与。
・付与された『壊死』は5T後に消滅する。
・「ランダムで付与」となっている物は、5つのコマンドカード+宝具の6枚のどれかのうち、『壊死』状態でないコマンドカードに付与される事を意味する。
・『壊死』状態を付与されたコマンドカードは錆のような黒に腐食されて染まる。
・付与されたコマンドカードは、そのカードの色の性能-30%の補正を受ける。
・『壊死』状態を1つでも受けている場合、「今を生きる人類」特性を付与。
・付与された『壊死』は5T後に消滅する。
・「ランダムで付与」となっている物は、5つのコマンドカード+宝具の6枚のどれかのうち、『壊死』状態でないコマンドカードに付与される事を意味する。
・『壊死』状態を付与されたコマンドカードは錆のような黒に腐食されて染まる。
HP:110,000
チャージ:5
クラス:バーサーカー
スキル:『生者への怨念』
・自身に「今を生きる人類」攻撃時、高確率で強化状態を解除する状態を付与。
・自身に「今を生きる人類」特攻状態を付与。
宝具:『死の手招き』
・敵単体に強力な攻撃
・敵単体に『壊死』状態をランダムで1つ付与。
チャージ:5
クラス:バーサーカー
スキル:『生者への怨念』
・自身に「今を生きる人類」攻撃時、高確率で強化状態を解除する状態を付与。
・自身に「今を生きる人類」特攻状態を付与。
宝具:『死の手招き』
・敵単体に強力な攻撃
・敵単体に『壊死』状態をランダムで1つ付与。
(パッシブスキル、解除不可)
・「今を生きる人類」からの宝具・クリティカル攻撃に高い耐性を得る。
・『壊死』が6つある状態のサーヴァントを攻撃した場合に発動する。
『壊死』状態を全て解除し、その後即死を付与する。
・「今を生きる人類」からの宝具・クリティカル攻撃に高い耐性を得る。
・『壊死』が6つある状態のサーヴァントを攻撃した場合に発動する。
『壊死』状態を全て解除し、その後即死を付与する。
(パッシブスキル、解除不可)
・自身に「天体にまつわるもの」特性を付与。
・自身に「今を生きる人類」特攻状態を付与。
・毎ターン終了時、相手の持つ全ての『壊死』の数だけクリティカルスターを減少させる。
・自身に「天体にまつわるもの」特性を付与。
・自身に「今を生きる人類」特攻状態を付与。
・毎ターン終了時、相手の持つ全ての『壊死』の数だけクリティカルスターを減少させる。
・敵全体に『壊死』の数が多い程に確率が高くなるスタンを付与。
・自身に「攻撃時に『壊死』状態をランダムで1つ付与」する状態を付与(3T)
・自身に「攻撃時に『壊死』状態をランダムで1つ付与」する状態を付与(3T)
・敵全体に『壊死』状態をランダムで1つ付与
・敵全体に、その持つ『壊死』の数だけ攻撃力・防御力ダウン状態を付与(5T)
・敵全体に、その持つ『壊死』の数だけ攻撃力・防御力ダウン状態を付与(5T)
ご存じブレイクゲージ貫通サーヴァント。
高難易度には彼女をまず頼ろう。
高難易度には彼女をまず頼ろう。
「天体にまつわるもの」特性を持つガイアの怪物に対して特防状態を発揮。
ターゲット変更などを上手く用いて『壊死』を躱して即死を防ごう。
ターゲット変更などを上手く用いて『壊死』を躱して即死を防ごう。
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