kagemiya@ふたば

　サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。
　といっても、部下にばれないようお忍びで外出できるといった程度のものであり、その性能はかなり低い。
　皇帝特権を用いて重ねがけすることで、若干性能を向上させることができる。

　サンタクロースになりきる事で取得したスキル。プレゼントを贈り、心を潤す。
　このサーヴァントは自分の霊基を改造して聖人の属性を貼り付けたためこのスキルを保有しているが、
　服の色以外にサンタクロース要素が欠片もないため、ランクは最低中の最低になっている。

　本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短時間だけ獲得できる。
　皇帝にして娼婦であったアサシンは、『さんたくろーす』になっても当然皇帝のままである。

　異性からの同ランク以下の魅了系スキルを無効化する。
　ただし、このスキルのランクが高いほど、同性からの魅了系スキルの影響を受けやすくなる。
　良い子への『贈り物』となろうとするアサシンだが、その対象は男の子に限られる。
　女の子へは、『贈り物』になれない申し訳無さを込めてベッド脇に財宝を置いていく。

ランク：E　種別：対人宝具　レンジ：1人　最大捕捉：1〜5
全身全霊をかけて頑張ればなんとかサンタ帽に見えなくもない赤い帽子。
この宝具を被った者は魔術的・光学的に観測不能となり、高度な結界にも探知されることはない。
だが音や匂い、体温に気配その他諸々はだだ漏れで、全く役に立たない場合もある。
その正体は、ゼウスの雷やポセイドンの槍と並びキュクロプスに作られた『ハデスの隠れ兜』。
『さんたくろーす』は赤帽子であったな！と赤い染料をぶっかけられたが、特に能力の低下などは見られない。
アサシンは南方育ちで寒さに弱いので、北風吹きすさぶお外ではこの宝具をロングコートに変形させて着用している。

【ランク・種別】A-：対軍宝具　レンジ：2〜50　最大捕捉：100人
『黒陽神石』を擬似太陽とすることで『万神傅く黒陽神車』が変形した疑似宝具『偽・天翔ける太陽戦車(ファルサ・ヘリオ・クワドリガ)』。
今回はサンタバージョンなのでソリの形状をしている。ただし、それを引くのはトナカイではなくただの馬。
一応頭に角は付けてあるが、鹿やトナカイのような枝角ではなくユニコーンのような一本角。
『さんたくろーす』の橇はピカピカ輝いて夜道も安全であるらしいな！とのことで、まさに太陽のような熱と光で真昼のように街中を煌々と暖かく照らし出す。
しかし、これでは隠密性の欠片もないというバエティルスの判断により、通常時は明かりはOFF。
それでも暖房機能は健在であり、たとえ吹雪の真っ只中でも乗員はぬくぬくと暖かく過ごせる。
静音性には優れており『身隠しの赤帽子』の効果を付与することで魔術や視聴覚での発見は困難になるが、温度探知されれば一発で場所が割れる。

『偽・天翔ける太陽聖橇』に搭載された巨大な円錐状の黒隕石。
外宇宙からの神性コズミック黒おちんぽ石様。
宝具や財宝が出て来る四次元ポケットであり、霊基改竄や難しい演算なんかもお手の物なすごくふしぎなコンピュータでもある。
このサーヴァントは元々は通常のライダーとして召喚されたのだが、余を『さんたくろーす』にせよ！と『黒陽神石』に自身の霊基を改造させることでクラスがアサシンに変更されている。
この時、アサシンの独自調査による『さんたくろーす』像と聖杯から取り寄せたサンタクロース情報の齟齬の大きさのあまり、『黒陽神石』はしばらくフリーズしていた。
おもちゃや絵本なども入っているが、対象年齢はことごとく高めになっている。

そもそも、12月25日はキリスト教の救世主の誕生を祝うクリスマスだが、その前身はアウレリアヌス帝が定めたソル・インウィクトクス(無敵の太陽神)の誕生祭ナタリス・インウィクティ。
そして、ソル・インウィクトクスはエル・ガバル神のことだと言われており、『12月25日』という日付そのものがエル・ガバルの化身を称したヘリオガバルスを召喚するに十分な触媒となる。
ただし、今回は一日早い12月24日にずれて召喚されてしまったようだ。

なんでも、聞いたところによると、12月25日を前に召喚されたサーヴァントは『さんたくろーす』とかいう役職に任ぜられるとか。
そこで『さんたくろーす』というものについて調べてみたが、
なんでも街頭で商売する男女が赤服赤帽を纏い『さんたくろーす』になるとか、『さんたくろーす』は12月24日の夜に贈り物を伴い良い子の寝所に忍び込むとか。
さらに、12月24日の夜には、良い子の下に美人女性がデリバリーされるとか寝室がきゃっきゃうふふくんずほぐれつの愛の巣に変貌するとか言う。
それらを統合して考えると、『さんたくろーす』とは良い子のベッドに己を贈り物として夜這いを掛ける赤服赤帽の街娼ということに相違あるまい。
年がら年中堅苦しいものとばかり思ってたが、なかなかやるではないかキリスト教！見直したぞ！
ええい、余も先輩『さんたくろーす』サーヴァント諸兄に負けておれん！バエティルス！急ぎ余の霊基を『さんたくろーす』のものに改造せよ！クラスは隠密行動に適したアサシンぞ！
……そう言えば、悪い子は拐しても構わないとも聞いたが、これは真のことか？

ヘリオガバルス(騎)サンタバージョン。
だが、クリスマスが成立する以前の人物なのでサンタクロースについてよくわかっておらず、
自分にとって都合のいい情報のみをつまみ食いして、原型をほとんど留めていない独自のサンタ像を築いている。
日頃はマッチョまっしぐらだが、サンタバージョンでは『さんたくろーす』の務めを果たすため男の子を主に狙う。
もしかしたら、アサシン自身も何か間違ってると薄々感づいてるかもしれないが、「起源：独りよがり」なので自分が楽しんでいるうちは一切省みない。

サンタサーヴァントたち：
共に良い子を幸せにする同僚だと思い気安く接するが、サンタ性の違いによりあまり会話が噛み合わない。
というか、そもそも相手にサンタとして認識してもらえるかさえ怪しいところ。
サンタサーヴァントの中には、アサシンをサンタではなく良い子・悪い子とみなした対応を取る者もいるかもしれない。

コンラやディオメデスなどの少年サーヴァント：
『さんたくろーす』の『贈り物』を受け取る良い子。もしくは『贈り物』を受け取らず攫われる悪い子。
ただし、少年と言えどなかなかの猛者が多いため、大体の場合返り討ちに合う。

マフムード〔サンタ〕：
不倶戴天の敵。
遭遇した場合、即座にちんこを賭けた死闘が繰り広げられることとなる。