最終更新: nevadakagemiya 2023年12月06日(水) 23:28:48履歴
放射能や核兵器関連で不快に思われる方もいそうなので直投げさせていただきました。
『
『
『
『
「僕が夢見た世界は、もう何処にもない」
「だから壊すんだよ。お前らが望んだように、何もかもを……“叶えてやる”だけだ」
基本情報
【元ネタ】史実
【CLASS】ターミネーター
【真名】リーゼ・マイトナー
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】女性
【身長・体重】140cm・36kg
【肌色】色白 【髪色】ボサボサの亜麻色 【瞳色】淀んだ青色
【スリーサイズ】70/55/78
【外見・容姿】
【地域】オーストリア
【年代】近現代
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:E 宝具:EX
【CLASS】ターミネーター
【真名】リーゼ・マイトナー
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】女性
【身長・体重】140cm・36kg
【肌色】色白 【髪色】ボサボサの亜麻色 【瞳色】淀んだ青色
【スリーサイズ】70/55/78
【外見・容姿】
【地域】オーストリア
【年代】近現代
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:E 宝具:EX
【クラス別スキル】
人文の澆季:A+++
文明を破壊し、培われてきた概念を終わらせた所業を持つ者に与えられるスキル。
信仰、文化、それらに準ずる価値観を無へと帰し、塗り替える……或いは完全に“破壊”する。
そこに対象への理解など無く、慈悲などもありはしない。純粋な破壊の意思、全てを終わらせるという決断だけが存在する。
名誉や功績とは真逆のスキル。このスキルを所有する者は、多くの亡骸と文明の残骸の上に立つ“反英霊”である。
個人としての夢、目的、願いが失われ、代わりに目的遂行のための“補正”を獲得。また、単独で存在を維持するというスキルも得られる。
言ってしまえば『英霊を破壊のための機構』へと貶めるスキルであり、通常の聖杯戦争、英霊召喚では使用されないし当て嵌められない。
彼女の発見した理論は「文明を滅ぼし」「既存概念を覆し」「世界を破壊した」。
現代文明に於いて欠かせぬ要因を生み出し、今日に至るまで人類の課題として持ち越された『功罪』の育ての親。
確かにそれは、人々の生活を豊かにして未来の可能性を広げた光だ。だが同時に、人類という種族を滅ぼす光でもあった。
あまりにも強く眩い光が故に、それは強烈な影を落とす――――――その切り取られた影の側面こそが、このターミネーターである。
信仰、文化、それらに準ずる価値観を無へと帰し、塗り替える……或いは完全に“破壊”する。
そこに対象への理解など無く、慈悲などもありはしない。純粋な破壊の意思、全てを終わらせるという決断だけが存在する。
名誉や功績とは真逆のスキル。このスキルを所有する者は、多くの亡骸と文明の残骸の上に立つ“反英霊”である。
個人としての夢、目的、願いが失われ、代わりに目的遂行のための“補正”を獲得。また、単独で存在を維持するというスキルも得られる。
言ってしまえば『英霊を破壊のための機構』へと貶めるスキルであり、通常の聖杯戦争、英霊召喚では使用されないし当て嵌められない。
彼女の発見した理論は「文明を滅ぼし」「既存概念を覆し」「世界を破壊した」。
現代文明に於いて欠かせぬ要因を生み出し、今日に至るまで人類の課題として持ち越された『功罪』の育ての親。
確かにそれは、人々の生活を豊かにして未来の可能性を広げた光だ。だが同時に、人類という種族を滅ぼす光でもあった。
あまりにも強く眩い光が故に、それは強烈な影を落とす――――――その切り取られた影の側面こそが、このターミネーターである。
破壊性:EX
対象に及ぼす影響力。ステータスやスキル、宝具などを参照し、形として算出される「破壊の規模」。
高ければ高いほど迅速に、かつ大規模な破壊を行うことが出来るが、代わりに人間としての理性や判断力は失われていく。
ターミネーターという機構のスペックを評するスキルであり、狂化と似て「理性を失わせることでパラメータをアップさせる」類のスキルである。
人間としての理性を保っており、判断能力や言語能力も有しているが、その思想自体が破壊されているために“理解”は不可能。
彼女の心理は人類への失望と諦観によって破壊された。あらゆる時代に於いて、彼女は『人類』に対して一切の理解を示さない。
高ければ高いほど迅速に、かつ大規模な破壊を行うことが出来るが、代わりに人間としての理性や判断力は失われていく。
ターミネーターという機構のスペックを評するスキルであり、狂化と似て「理性を失わせることでパラメータをアップさせる」類のスキルである。
人間としての理性を保っており、判断能力や言語能力も有しているが、その思想自体が破壊されているために“理解”は不可能。
彼女の心理は人類への失望と諦観によって破壊された。あらゆる時代に於いて、彼女は『人類』に対して一切の理解を示さない。
【保有スキル】
星の開拓者:-
人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
……ターミネーターというクラスであるがゆえに、このクラスは失われた。
今の彼女は、栄えあるスキルとは真逆の性質――――――「可能」を「不可能」にする存在である。
あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
……ターミネーターというクラスであるがゆえに、このクラスは失われた。
今の彼女は、栄えあるスキルとは真逆の性質――――――「可能」を「不可能」にする存在である。
原子制御:B++
原子力及び核に纏わる知識。また、それらを扱うための技能。
Bランクでは核分裂を完璧に扱える程度に留まるが、プラス補正を用いれば一段上の“兵器”転用も可能となる。
Bランクでは核分裂を完璧に扱える程度に留まるが、プラス補正を用いれば一段上の“兵器”転用も可能となる。
一意専心:B
ひたむきな研究欲。一心不乱に一つの物事へ没入する集中力、及び発想の閃きやすさ。
高ければ高いほどにマッドサイエンティストの傾向が強まっていく。
高ければ高いほどにマッドサイエンティストの傾向が強まっていく。
核種変換:A
ガルバニズムと同質のスキル。人工的に核反応を起こすことで原子核を別のエネルギーへと置き換える。
魔力だけでなく電力への変換も行え、無尽蔵とも呼べる供給源を有することで単独での存在維持すらも可能とする。
魔力だけでなく電力への変換も行え、無尽蔵とも呼べる供給源を有することで単独での存在維持すらも可能とする。
【宝具】
『分裂し、そして連鎖する 』
ランク:D 種別:対核宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
核分裂反応。原子核と高速中性子を生み出し、それらを再び分裂させ連鎖を引き起こす“現象”の宝具。
単独では意味を成さず、現象のみが宝具として記録されているという珍しい宝具であり、この“現象”から二つの宝具へと分岐する。
どちらの宝具に分岐するにせよ、欠かせないのはこの“核分裂反応”という現象で、全ての要因はこの現象へと帰結する。
起動装置であり原動力。「増やし、分裂させ、吸収し、連鎖する」という一連のプロセスを収めた、極めて特異な宝具である。
核分裂を発生させるための物質は何でも良く、極論“原子核”を有する物体であればすべからく対象となり、現象を引き起こすことが出来る。
“分裂し、そして連鎖する”原子核は、そのたびに膨大な熱を発し……そうして生まれた熱源をエネルギーに変換することこそが“核分裂”の真髄。
つまるところこの宝具は「汎ゆる物質を核分裂させエネルギーを生み出す」宝具であり、事実上彼女は無限のエネルギーを生成する事が可能となる。
原子力というエネルギーが秘めた力。例えるならそれは、魔力を生み出し続ける竜の炉心にも似た―――――人の手により再現された“力の源泉”。
人は神より火を与えられ、やがて雷を神より奪い、そして遂には神に匹敵する力を生み出した。
それこそが人類の功罪…………『原子力』である。
核分裂反応。原子核と高速中性子を生み出し、それらを再び分裂させ連鎖を引き起こす“現象”の宝具。
単独では意味を成さず、現象のみが宝具として記録されているという珍しい宝具であり、この“現象”から二つの宝具へと分岐する。
どちらの宝具に分岐するにせよ、欠かせないのはこの“核分裂反応”という現象で、全ての要因はこの現象へと帰結する。
起動装置であり原動力。「増やし、分裂させ、吸収し、連鎖する」という一連のプロセスを収めた、極めて特異な宝具である。
核分裂を発生させるための物質は何でも良く、極論“原子核”を有する物体であればすべからく対象となり、現象を引き起こすことが出来る。
“分裂し、そして連鎖する”原子核は、そのたびに膨大な熱を発し……そうして生まれた熱源をエネルギーに変換することこそが“核分裂”の真髄。
つまるところこの宝具は「汎ゆる物質を核分裂させエネルギーを生み出す」宝具であり、事実上彼女は無限のエネルギーを生成する事が可能となる。
原子力というエネルギーが秘めた力。例えるならそれは、魔力を生み出し続ける竜の炉心にも似た―――――人の手により再現された“力の源泉”。
人は神より火を与えられ、やがて雷を神より奪い、そして遂には神に匹敵する力を生み出した。
それこそが人類の功罪…………『原子力』である。
『注ぎ、地を満たす 』
ランク:B- 種別:対核宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
所謂「原子炉」。核分裂を「維持」させることで、エネルギーを断続的に発生させる。
周囲の物質を取り込んで無条件に熱源へと変換させる炉で、発動すれば単独で一つの都市のインフラを支える事すら可能となる。
変換効率は悪いものの、第4スキルを使用することでエネルギーを魔力へと変換することも可能で、その気になれば数体のサーヴァントの現界を維持する事も出来る。
小聖杯にも匹敵する『エネルギーの生成器』であり、生み出した熱源が成し得る事柄を鑑みれば、それは一つの「願望機」とも呼べるのかも知れない。
街に光を与え、車を動かし、火を生み、電気を通わせ、地を満たす。やがて人々はこの力に希望を抱き――――夢のエネルギーだと喜びを抱いた。
しかし“ターミネーター”であるマイトナーはこちらの宝具を満足に扱うことは出来ず、エネルギーを生み出すことは出来れど“人の夢を叶える”事は出来ない。
ただ無尽蔵にエネルギーを生み出し、消費するだけの機構。希望を糧とすることは許されず、ただ破滅のために稼働するのみ。
所謂「原子炉」。核分裂を「維持」させることで、エネルギーを断続的に発生させる。
周囲の物質を取り込んで無条件に熱源へと変換させる炉で、発動すれば単独で一つの都市のインフラを支える事すら可能となる。
変換効率は悪いものの、第4スキルを使用することでエネルギーを魔力へと変換することも可能で、その気になれば数体のサーヴァントの現界を維持する事も出来る。
小聖杯にも匹敵する『エネルギーの生成器』であり、生み出した熱源が成し得る事柄を鑑みれば、それは一つの「願望機」とも呼べるのかも知れない。
街に光を与え、車を動かし、火を生み、電気を通わせ、地を満たす。やがて人々はこの力に希望を抱き――――夢のエネルギーだと喜びを抱いた。
しかし“ターミネーター”であるマイトナーはこちらの宝具を満足に扱うことは出来ず、エネルギーを生み出すことは出来れど“人の夢を叶える”事は出来ない。
ただ無尽蔵にエネルギーを生み出し、消費するだけの機構。希望を糧とすることは許されず、ただ破滅のために稼働するのみ。
『溢れ、地を壊す 』
ランク:B 種別:対核宝具 レンジ:1-70 最大捕捉:100人
所謂「原子爆弾」。核分裂を「進行」させることで、エネルギーを一瞬の内に取り出し破壊力のみを出力する。
周囲の物質を破壊し尽くすのみの、人類という種族が生み出してしまった膨大なる力。そして、人類を滅ぼしうる力。
英霊となるにあたって性質は変換され、単純な『破壊性』のみが切り取られ、レンジ内を灰燼に帰す威力だけが残された。
核分裂、及びその現象が生み出すエネルギーを前にして、人々が真っ先に欲したもの。それは、人々を満たすための力ではなく人々を滅ぼすための力だった。
平和というものは、圧倒的な力なくしては成り立たない。その力を生み出し、人文の世に澆季を齎した“モノ”―――――捨てることの出来ぬ負の遺産。
“破壊する”ことに関しては他の追随を許さず、その名が示す通り“ターミネーター”であるマイトナーにとっての核とも言える宝具。
彼女が喚び出されるということは、即ち…………何もかもを。文明も、概念も、万物をも破壊する必要に差し迫られた事態、ということなのだ。
「どうか皆さんお元気で。次の世界の人類は、もっとお利口だといいね」
『
所謂「原子爆弾」。核分裂を「進行」させることで、エネルギーを一瞬の内に取り出し破壊力のみを出力する。
周囲の物質を破壊し尽くすのみの、人類という種族が生み出してしまった膨大なる力。そして、人類を滅ぼしうる力。
英霊となるにあたって性質は変換され、単純な『破壊性』のみが切り取られ、レンジ内を灰燼に帰す威力だけが残された。
核分裂、及びその現象が生み出すエネルギーを前にして、人々が真っ先に欲したもの。それは、人々を満たすための力ではなく人々を滅ぼすための力だった。
平和というものは、圧倒的な力なくしては成り立たない。その力を生み出し、人文の世に澆季を齎した“モノ”―――――捨てることの出来ぬ負の遺産。
“破壊する”ことに関しては他の追随を許さず、その名が示す通り“ターミネーター”であるマイトナーにとっての核とも言える宝具。
彼女が喚び出されるということは、即ち…………何もかもを。文明も、概念も、万物をも破壊する必要に差し迫られた事態、ということなのだ。
「どうか皆さんお元気で。次の世界の人類は、もっとお利口だといいね」
『炉心融界 』
ランク:EX 種別:対界災害 レンジ:文明が存在する場所 最大捕捉:不明
世界の終焉。現在の地球史に於いて最も有力かつ実現する恐れのある終末のカタチ。
即ち『核戦争に拠る人類の滅亡』。彼女が発見した核分裂――――それにより生み出された核兵器が成す最期の日 。
ターミネーターというクラスの中でも群を抜いて破壊性に特化した性質を持ち、その力は文明を掻き消し、概念を覆し、万物を破壊する。
だがそれを引き起こすのは彼女ではない。
召喚された世界における人類。即ち、その時代の人類が包有している“全ての核兵器”に依って行われるのである。
例え核に連なるスキルツリーが開放されていなくても、それに匹敵する力を望んだ時点で兵器群が生み出され、分け与えられる。
故に、その種別は文字通りの「対界宝具」。一発のミサイルが炸裂するだけで、星は瞬く間に死の灰で覆われる。
多くの者達が算出した「世界の終末」を再現するもの。今も尚その瞬間に向かって時計の針は刻一刻と進み続けている。
理性に依って、或いは情勢に依って抑えられた均衡を崩し、ただ己の願望のためだけに力を振るえる状況を作り出す。
超大国の大統領が「他国を蹴落としたい」と望んでいるなら、発動の瞬間にそのボタンは押され、世界大戦の火蓋が切って落とされる。
世界の均衡は、あまりにも不安定な足場の上で成り立っている……この宝具は、その足場を少し揺らすだけ。その後どうなるかは、人類次第。
お互いに協力して揺れを抑えるのか?或いは揺れを激しくして相手を落とし自分だけ縋り付くのか?自ら相手を蹴落とし、生き残るのか?
……答えはきっと、どの時代でも、どんな世界でも決まっている。そしてその最後には……死に絶えた地表の上で、一人の学者がこう笑うのだ。
「今度は、石と棒をあげようか―――――――――」、と。
原子力は人の夢を叶えるエネルギーだ。核は、人に新たな力を与える希望だ。その夢を、人類は何のために使ったんだ?
発展のためか?成長のためか?違う。争いのために使ったんだ。堰を切って溢れた願いはこんなにも汚くて、あまりにも正直な願望で。
それは人を滅ぼすために進化した。それは多くの発明を過去にした。それはあらゆるモノを崩壊へと導いた。
結局人の願いなんて単純で、それは人類が望む平和などでは断じて無く、動物的な本能に拠る帰結……誰かを蹴落とすための道具でしか無くて。
それが炸裂し、多くの命を奪って、心無い人々が押しかける姿を見て――――私は、人類への愛を捨てたのだ。
だから、君たちの願いを叶えてあげることにした。
存分に暴れてしまえばいい。好きなだけ争ってしまえばいい。そのための道具は、私がいくらでも用意しよう。
核兵器?原子力空母?潜水艦?ICBM?それとも、無限の力を生み出す原子力発電所?いいでしょうとも、私は全てを叶えてあげる。
夢を消化しろ。願望を曝け出せ。これが君たちが欲しかったものだってんなら―――――私は、こんな世界はどうでもいい。
世界最後の告白をしよう。
私は、君たち人類のことを“愛していた”。
……この宝具は、人の悪性を前提として成り立っている。
つまり、少しでも人類が「生きること」を望むなら。他者を思い、この均衡を守りたいと願っているなら。
一人でもその願いを……心から抱いているのなら。この宝具は発動せず、その「最初の一発」は放たれない。
自らが率先して始めの一発を放ってしまえば、他人の意思など関係なく世界を滅ぼせるというのに……何故発動のキーを人類へと委ねているのか。
それはきっと、彼女の中に僅かながらでも…………拭いきれない“人類愛”が眠っているからなのだろう。
故に、彼女の願いは。
破壊者へと堕ち、世界に終局を齎す機構と化した彼女の願いは―――――――
「……その手で僕を、■してくれ。」
世界の終焉。現在の地球史に於いて最も有力かつ実現する恐れのある終末のカタチ。
即ち『核戦争に拠る人類の滅亡』。彼女が発見した核分裂――――それにより生み出された核兵器が成す
ターミネーターというクラスの中でも群を抜いて破壊性に特化した性質を持ち、その力は文明を掻き消し、概念を覆し、万物を破壊する。
だがそれを引き起こすのは彼女ではない。
召喚された世界における人類。即ち、その時代の人類が包有している“全ての核兵器”に依って行われるのである。
例え核に連なるスキルツリーが開放されていなくても、それに匹敵する力を望んだ時点で兵器群が生み出され、分け与えられる。
故に、その種別は文字通りの「対界宝具」。一発のミサイルが炸裂するだけで、星は瞬く間に死の灰で覆われる。
多くの者達が算出した「世界の終末」を再現するもの。今も尚その瞬間に向かって時計の針は刻一刻と進み続けている。
理性に依って、或いは情勢に依って抑えられた均衡を崩し、ただ己の願望のためだけに力を振るえる状況を作り出す。
超大国の大統領が「他国を蹴落としたい」と望んでいるなら、発動の瞬間にそのボタンは押され、世界大戦の火蓋が切って落とされる。
世界の均衡は、あまりにも不安定な足場の上で成り立っている……この宝具は、その足場を少し揺らすだけ。その後どうなるかは、人類次第。
お互いに協力して揺れを抑えるのか?或いは揺れを激しくして相手を落とし自分だけ縋り付くのか?自ら相手を蹴落とし、生き残るのか?
……答えはきっと、どの時代でも、どんな世界でも決まっている。そしてその最後には……死に絶えた地表の上で、一人の学者がこう笑うのだ。
「今度は、石と棒をあげようか―――――――――」、と。
原子力は人の夢を叶えるエネルギーだ。核は、人に新たな力を与える希望だ。その夢を、人類は何のために使ったんだ?
発展のためか?成長のためか?違う。争いのために使ったんだ。堰を切って溢れた願いはこんなにも汚くて、あまりにも正直な願望で。
それは人を滅ぼすために進化した。それは多くの発明を過去にした。それはあらゆるモノを崩壊へと導いた。
結局人の願いなんて単純で、それは人類が望む平和などでは断じて無く、動物的な本能に拠る帰結……誰かを蹴落とすための道具でしか無くて。
それが炸裂し、多くの命を奪って、心無い人々が押しかける姿を見て――――私は、人類への愛を捨てたのだ。
だから、君たちの願いを叶えてあげることにした。
存分に暴れてしまえばいい。好きなだけ争ってしまえばいい。そのための道具は、私がいくらでも用意しよう。
核兵器?原子力空母?潜水艦?ICBM?それとも、無限の力を生み出す原子力発電所?いいでしょうとも、私は全てを叶えてあげる。
夢を消化しろ。願望を曝け出せ。これが君たちが欲しかったものだってんなら―――――私は、こんな世界はどうでもいい。
世界最後の告白をしよう。
私は、君たち人類のことを“愛していた”。
……この宝具は、人の悪性を前提として成り立っている。
つまり、少しでも人類が「生きること」を望むなら。他者を思い、この均衡を守りたいと願っているなら。
一人でもその願いを……心から抱いているのなら。この宝具は発動せず、その「最初の一発」は放たれない。
自らが率先して始めの一発を放ってしまえば、他人の意思など関係なく世界を滅ぼせるというのに……何故発動のキーを人類へと委ねているのか。
それはきっと、彼女の中に僅かながらでも…………拭いきれない“人類愛”が眠っているからなのだろう。
故に、彼女の願いは。
破壊者へと堕ち、世界に終局を齎す機構と化した彼女の願いは―――――――
「……その手で僕を、■してくれ。」
【Weapon】
『原子 』
正の電荷を帯びた原子核と、負の電荷を帯びた電子から構成される原子。
本来目に見えるものではなく、物質を構成する要素の一つに過ぎない原子だが、武装として扱われることで可視化された。
一般にて知られる原子モデルと相違ない形を持ち、この原子より『分裂』が開始されていく。
固有の武装ではなく、他の物質を変換して生成される特殊な武装。変換効率は物質により異なるが、現実のものと比べて差はさほど大きくない。
本来目に見えるものではなく、物質を構成する要素の一つに過ぎない原子だが、武装として扱われることで可視化された。
一般にて知られる原子モデルと相違ない形を持ち、この原子より『分裂』が開始されていく。
固有の武装ではなく、他の物質を変換して生成される特殊な武装。変換効率は物質により異なるが、現実のものと比べて差はさほど大きくない。
【解説】
オーストリア出身の科学者。
放射線、核物理学の両面で多大な功績を残し、元素にもその名を残した碩学の一人。
オットー・ハーン、フリッツ・シュトラスマンらが発見した原子核分裂を「核分裂反応」という形で解釈し、定義づけた。
今日に至るまで人類の発展を支え続けた「原子炉」、そして今日に至るまで人類史を脅かし続ける「原子爆弾」の根底たるエネルギーの提唱者。
共に核分裂反応を研究したオットー・ロベルト・フリッシュが「人類を新たなステップへ進めた“開拓者 ”」として扱われているのに対し――――
――――彼女はその発見の功罪。核という奇跡で人々を惑わす冒涜者として、終末への針を進めた者として「人類、概念、世界の“破壊者 ”」と扱われた。
女性でありながら科学者としての地位を高めていたマイトナーは、若くしてハーバー研究所に在籍。
フリッツ・ハーバー率いる面々に混じり、毒ガスを始めとする軍事的な研究が続けられる中、彼女は放射性物質の研究を続けていた。
研究熱心でありながら人との交流も好んでいたようで、オットー・ハーンを始め多くの同僚と親交があったという。
やがてナチス・ドイツが台頭し、ユダヤ人であるハーバーが辞職に追いやられる中でも彼女はドイツに残り続けた。
核の父、エンリコ・フェルミの論文に記載されていた原子核へのアプローチを、後ろ盾のあるドイツで行いたかったがためだ。
しかしオーストラリア併合に伴い、ナチス・ドイツから「ユダヤ人の女」として強い糾弾を受けたマイトナーは精神的に摩耗。
出資者からも辞職を迫られ、出国を試みるも知名度のあるユダヤ人の渡航は許可されないと拒否された結果、彼女は行く宛を失ってしまった。
危機が迫る中、研究所の仲間達を始め多くの者から支援を受け、困難を乗り越えつつオランダへの亡命に成功する。
ストックホルムでも核の研究を続けていたマイトナーは、ハーンからの研究結果を紐解き「核分裂反応」の発見に至る。
その発見は、所謂「核兵器」というものに大きな進展を齎すものであったが、自分は爆弾の開発に関わるつもりはないと英国からの協力要請を拒む。
が、その発見は原子爆弾の発明に繋がり、やがて広島・長崎へ投下されると―――――原子爆弾の発明者として、マイトナーの元に多くの取材陣が押し寄せたのだった。
これは原爆開発に関わった科学者らと直接的な連絡を取れなかったためであり、多くの人々が彼女が諸悪の根源であると認識することになる。
生涯に渡り、彼女は「自分もハーンも原爆には一切関わっていない」と否定し続けるも、後ろ指をさされ続ける事となった。
終戦後……マイトナーはドイツを、ドイツの科学者達を見限り、スウェーデンの研究所で仕事に従事。1968年にこの世を去った。
彼女の墓には、碑文としてこう記されている。
「リーゼ・マイトナー、人類愛を失わなかった物理学者」、と。
放射線、核物理学の両面で多大な功績を残し、元素にもその名を残した碩学の一人。
オットー・ハーン、フリッツ・シュトラスマンらが発見した原子核分裂を「核分裂反応」という形で解釈し、定義づけた。
今日に至るまで人類の発展を支え続けた「原子炉」、そして今日に至るまで人類史を脅かし続ける「原子爆弾」の根底たるエネルギーの提唱者。
共に核分裂反応を研究したオットー・ロベルト・フリッシュが「人類を新たなステップへ進めた“
――――彼女はその発見の功罪。核という奇跡で人々を惑わす冒涜者として、終末への針を進めた者として「人類、概念、世界の“
女性でありながら科学者としての地位を高めていたマイトナーは、若くしてハーバー研究所に在籍。
フリッツ・ハーバー率いる面々に混じり、毒ガスを始めとする軍事的な研究が続けられる中、彼女は放射性物質の研究を続けていた。
研究熱心でありながら人との交流も好んでいたようで、オットー・ハーンを始め多くの同僚と親交があったという。
やがてナチス・ドイツが台頭し、ユダヤ人であるハーバーが辞職に追いやられる中でも彼女はドイツに残り続けた。
核の父、エンリコ・フェルミの論文に記載されていた原子核へのアプローチを、後ろ盾のあるドイツで行いたかったがためだ。
しかしオーストラリア併合に伴い、ナチス・ドイツから「ユダヤ人の女」として強い糾弾を受けたマイトナーは精神的に摩耗。
出資者からも辞職を迫られ、出国を試みるも知名度のあるユダヤ人の渡航は許可されないと拒否された結果、彼女は行く宛を失ってしまった。
危機が迫る中、研究所の仲間達を始め多くの者から支援を受け、困難を乗り越えつつオランダへの亡命に成功する。
ストックホルムでも核の研究を続けていたマイトナーは、ハーンからの研究結果を紐解き「核分裂反応」の発見に至る。
その発見は、所謂「核兵器」というものに大きな進展を齎すものであったが、自分は爆弾の開発に関わるつもりはないと英国からの協力要請を拒む。
が、その発見は原子爆弾の発明に繋がり、やがて広島・長崎へ投下されると―――――原子爆弾の発明者として、マイトナーの元に多くの取材陣が押し寄せたのだった。
これは原爆開発に関わった科学者らと直接的な連絡を取れなかったためであり、多くの人々が彼女が諸悪の根源であると認識することになる。
生涯に渡り、彼女は「自分もハーンも原爆には一切関わっていない」と否定し続けるも、後ろ指をさされ続ける事となった。
終戦後……マイトナーはドイツを、ドイツの科学者達を見限り、スウェーデンの研究所で仕事に従事。1968年にこの世を去った。
彼女の墓には、碑文としてこう記されている。
「リーゼ・マイトナー、人類愛を失わなかった物理学者」、と。
【人物・性格】
人々に裏切られ、糾弾され、迫害されたその経緯から、人類という種族に対しての深い諦観を抱いている。
核分裂反応は善にも悪にも成りうる発見だった。だがそれを選ぶのは人類であり……彼らは、ただ目先の敵を滅ぼすためだけに「破壊」を選んだ。
信じていた人類への失望、代償を目にしてなお「破壊」を捨てられない人類への諦観。その結果として彼女は、破壊者 のクラスを与えられた。
彼女の行動原理は唯一つ。破壊を求めて止まない愚かな人々の願いを叶えるため―――何よりの「破壊の化身」として振る舞うこと。
文明を蹂躙し。概念を一変させ。万象を破壊する。それらは全て、彼女が発見した「核分裂」という功績により行われるのだ。
破壊を選び、己等すらも滅ぼすことが望みなら、その先駆けとなろう。リーゼ・マイトナーというサーヴァントは、そのためだけに存在している。
意思疎通は不可能。彼女の人格は徹底的に“破壊”されており、人間としての思考を有さない。
ただ破壊のためだけに最適な行動を選択し、実行する。ターミネーターとしてはこれ以上無い、機械的な存在と言える。
人々を利用するためであれば人間的な会話を、一定のコミュニケーションを取ることは出来るが、それはあくまで模倣に過ぎない。
彼女が我々を理解できなかったように、我々も彼女を理解することは出来ない。
人々の「破壊」、「終局」への意思が形を取った存在――――それがターミネーター、リーゼ・マイトナーである。
イメージカラー:眼を劈く光
特技:人の願いを叶えること
好きなもの:無し
嫌いなもの:人類
天敵:マリー・キュリー
願い:終末の日が訪れること
【一人称】僕 【二人称】君、お前(目下、敵対者) 【三人称】あいつ、あの○○等
核分裂反応は善にも悪にも成りうる発見だった。だがそれを選ぶのは人類であり……彼らは、ただ目先の敵を滅ぼすためだけに「破壊」を選んだ。
信じていた人類への失望、代償を目にしてなお「破壊」を捨てられない人類への諦観。その結果として彼女は、
彼女の行動原理は唯一つ。破壊を求めて止まない愚かな人々の願いを叶えるため―――何よりの「破壊の化身」として振る舞うこと。
文明を蹂躙し。概念を一変させ。万象を破壊する。それらは全て、彼女が発見した「核分裂」という功績により行われるのだ。
破壊を選び、己等すらも滅ぼすことが望みなら、その先駆けとなろう。リーゼ・マイトナーというサーヴァントは、そのためだけに存在している。
意思疎通は不可能。彼女の人格は徹底的に“破壊”されており、人間としての思考を有さない。
ただ破壊のためだけに最適な行動を選択し、実行する。ターミネーターとしてはこれ以上無い、機械的な存在と言える。
人々を利用するためであれば人間的な会話を、一定のコミュニケーションを取ることは出来るが、それはあくまで模倣に過ぎない。
彼女が我々を理解できなかったように、我々も彼女を理解することは出来ない。
人々の「破壊」、「終局」への意思が形を取った存在――――それがターミネーター、リーゼ・マイトナーである。
イメージカラー:眼を劈く光
特技:人の願いを叶えること
好きなもの:無し
嫌いなもの:人類
天敵:マリー・キュリー
願い:終末の日が訪れること
【一人称】僕 【二人称】君、お前(目下、敵対者) 【三人称】あいつ、あの○○等
【因縁キャラ】
アインシュタイン:20世紀最高の科学者。
彼とは面識があり、講演会で提唱された「相対性理論」には驚くほど感銘を受けた。
目立ちたがり屋で人前に進んで出ていく彼のスタイルには疑問を覚えるものの、尊敬と憧れを抱いていた者の一人。
一方で、彼からは「我らのキュリー夫人」と崇められており、お互いに奇妙な関係性を築いていた様子。
フリッツ・ハーバー:かつての上司。
彼が設立した研究所で勤務したこともあり、サーヴァントとして登録されている研究者の中では最も親しみのある人物。
思えば、ドイツに数々の功績を残した彼が「ユダヤ人だから」という理由だけで辞職に追いやられたことが、失望の前触れだったのかも知れない。
ちなみに常時ガスマスクという出で立ちも、毒ガスを飛ばすからアーチャーという発想力も「生前と全く変わってない」とのこと。
マリー・キュリー:放射能の母。
自分と似た境遇でありながら、その罪を自ら背負った偉人。
研究会で彼女から話しかけられ、他愛も無い会話を交わしたが……その言葉の節々から、人となりの良さを感じたという。
人間性がことごとく破壊されたマイトナーが、唯一心を動かされかねない人物。故に、彼女を「天敵」として設定している。
リチャード・P・ファインマン:甥っ子の知り合い。
オットー・ロベルト・フリッシュがロスアラモスで働いていた頃、評議員として彼が現れた。
そこで行われていたとある実験を「寝ている竜の尾をくすぐっているようなものだ」と評した。
ジョン・フォン・ノイマン:破壊の化身。
自身と同じく、人類科学の発展が産み出した闇の象徴であり破壊の具現。
人類へ絶望し失望した。偉大な碩学の末路として“破壊者”の座に召し上げられた二人だが……その性質は大きく異なっている。
彼は絶望した人類に対して「自ら破壊する」という形で現れるのに対し、マイトナーは失望した人類が「自ら破壊し合う」事を目的として現れる。
自分が産み出してしまった発明に対する責任か、或いは自分の発見を破壊に利用した人類への意趣返しか。
何れにせよ、彼らは似通っていながらも相反する目的を持ち……少なくとも、マイトナーは彼という科学者を忌み嫌っている。
何故ならば彼こそが……核分裂という発見を「原子爆弾」へと転用した者の一人なのだから。
彼とは面識があり、講演会で提唱された「相対性理論」には驚くほど感銘を受けた。
目立ちたがり屋で人前に進んで出ていく彼のスタイルには疑問を覚えるものの、尊敬と憧れを抱いていた者の一人。
一方で、彼からは「我らのキュリー夫人」と崇められており、お互いに奇妙な関係性を築いていた様子。
フリッツ・ハーバー:かつての上司。
彼が設立した研究所で勤務したこともあり、サーヴァントとして登録されている研究者の中では最も親しみのある人物。
思えば、ドイツに数々の功績を残した彼が「ユダヤ人だから」という理由だけで辞職に追いやられたことが、失望の前触れだったのかも知れない。
ちなみに常時ガスマスクという出で立ちも、毒ガスを飛ばすからアーチャーという発想力も「生前と全く変わってない」とのこと。
マリー・キュリー:放射能の母。
自分と似た境遇でありながら、その罪を自ら背負った偉人。
研究会で彼女から話しかけられ、他愛も無い会話を交わしたが……その言葉の節々から、人となりの良さを感じたという。
人間性がことごとく破壊されたマイトナーが、唯一心を動かされかねない人物。故に、彼女を「天敵」として設定している。
リチャード・P・ファインマン:甥っ子の知り合い。
オットー・ロベルト・フリッシュがロスアラモスで働いていた頃、評議員として彼が現れた。
そこで行われていたとある実験を「寝ている竜の尾をくすぐっているようなものだ」と評した。
ジョン・フォン・ノイマン:破壊の化身。
自身と同じく、人類科学の発展が産み出した闇の象徴であり破壊の具現。
人類へ絶望し失望した。偉大な碩学の末路として“破壊者”の座に召し上げられた二人だが……その性質は大きく異なっている。
彼は絶望した人類に対して「自ら破壊する」という形で現れるのに対し、マイトナーは失望した人類が「自ら破壊し合う」事を目的として現れる。
自分が産み出してしまった発明に対する責任か、或いは自分の発見を破壊に利用した人類への意趣返しか。
何れにせよ、彼らは似通っていながらも相反する目的を持ち……少なくとも、マイトナーは彼という科学者を忌み嫌っている。
何故ならば彼こそが……核分裂という発見を「原子爆弾」へと転用した者の一人なのだから。
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