kagemiya@ふたば

人類の脅威に対抗するため、かつてこのサーヴァントを倒した、あるいは倒すのに最適なサーヴァントが抑止力によってカウンターとして自動召喚される。(デメリット)
IPUの場合、敵対者たる「紫のカキ」が召喚される。

このサーヴァントの目的が達成されることはない。抑止力の偶然の積み重なりにより必ず阻止される。(デメリット)

世界の脅威に立ち向かう者たちは、何らかの試練、逆境を乗り越えることで知らず知らずのうちに強化される。事態が収まってしばらくするとだんだんと元に戻る。(デメリット)
試練を達成した者には場合によって抑止力から追加の令呪が供給されることもある。

このサーヴァントが召喚された際は広範囲から確認できる何らかの異変を引き起こすが、何らかの神秘によらない科学的手法では異変の原因を特定することはできない。
IPUの場合、世界中の洗濯機から靴下が片方消える。

世界の終末が再現されたことにより因果律が不安定になっている。人類や英雄に敵意を持つサーヴァントやシャドウサーヴァント、怪物などが無作為に召喚され暗躍する。
聖杯がなくても、人類の危機に立ち向かわんとする者たちは抑止力の支援によりサーヴァント召喚が可能となる。(サーヴァントの数、令呪の数などはシナリオの規模により変動)

ラッセルの仮説が証明・反証不可能であるように、
条理の中に存在するものにはアークエネミーを滅ぼすことはできない。
とはいえ、アークエネミー・杞憂のそれが概念としてのラッセルのティーポット、悪魔の証明であるのと違い、こちらはティーポットそのもの。
すなわち、「あるかもしれない」は否定できないが、実在を証明されなければそれが「ある」ことは決して肯定されない。
そんなIPUが実像を伴って現界できるのはサーヴァントという神秘に寄る。そのためIPUは神秘殺し、不死殺しなどによって滅ぼしうる。

彼女は不可視であるがピンク色である。不可視なためにどこにいるかわからないが、わからないが故にいないことを証明できない。
よって、彼女はどこにでもいる。
このスキルを所持している限り、任意のタイミングでシナリオ中のあらゆるシーンに登場することができ、あらゆるシーンから退場することができる。

彼女は不可視である。

ランク：EX　種別：対神宝具　レンジ：？　最大捕捉：一宇宙
あらゆる有神論の神は見えざるピンクのユニコーンに置き換えることができる。
なぜならば、不可視にもかかわらずピンク色でもある、という証明不可能な存在の実在性を否定できない、それはすなわちあらゆる神と同等の実在性を備えているということと同義なのである。
……という無神論者の皮肉が宝具となったもの。
この宝具が解放されたが最後、あらゆる神秘、神性がIPUに「置き換えられて」いく。
高位の神秘たるサーヴァントも例外ではなく、徐々に(期間はシナリオの都合によって変動)IPUへと変化していく。
特に神性を持つものはその進行速度も早い。逆に反英霊に対しては遅くなる。外付けされた信仰である無辜の怪物スキル持ちに置き換わろうとする場合、その無辜の怪物部分が鎧の役割を果たすためこちらも遅くなる。
ある神秘がIPUになっても、IPUが増えることはない。IPUはどこにでもいるために、あるIPUとあるIPUが別のIPUである必要はない。
これによって起こる問題は様々だが、最も簡単に人類滅亡に繋がるのは、彼女があらゆる信仰における最高地位の神性……太陽になった場合である。
もしも太陽がIPUと置き換わってしまえば、地球および人類は容易く滅びるだろう。なぜならば、IPUは信仰対象としての太陽に置き換わることができるが、実在する恒星としての太陽の役割は果たさないからである。
――この宝具の(本人も自覚していない)弱点は、「観測可能な神秘」に置き換わった時点で彼女の遍在性が失われていくということである。
幻想種、サーヴァント、そして太陽。そういったものと置き換わるたびに彼女の存在は固定されていく。「不可視」であることはけして「不可知」ではない。
一度神秘と置き換わった時点で遍在スキルのランクが低下していき、低下するほどシーンからの退場に時間がかかるようになる。

友人の「ガレージに潜むドラゴン」からパクった技。口から吐く炎のブレスだが熱くない。ダメージはしっかりある。

有神論を風刺したパロディカルトの女神、見えざるピンクのユニコーン。
神の存在の証明ができないことの矛盾の例証。どんなにくだらない冗談のような存在であっても、彼女は一般的有神論の神と同じ性質を持つ。
有神論者が神の実在性を説けば説くほどそれはIPUの真実性を確固たるものにする…という皮肉のための存在。
電子掲示板への書き込みから始まり、様々な設定が付与された彼女は現在では無神論のシンボルとなっている。

好きなことを好きなようにするだけの性格。ピザ食って靴下盗んで洗濯機の中で寝ていたい。
毎日ピザを捧げられるためには信仰を集める必要があり、いちいち布教をするよりも私が他の神になったほうが早いわコレという発想で宝具を使用する。
そしてそれによって最終的に人類が滅びようと知ったことではない。それまでの間にピザを大量に捧げられればOK。
面倒くさがりだが自分にとって得になるのならば全力でそれに臨む。ピザを直接店で買えばおまけで1枚。宅配はナシだ！
気に入った相手には上位信者の証としてピザを食べさせ、祝福のためその靴下を狙う。

イメージカラー：ピンク
特技：洗濯室に忍び込み靴下を片方盗む
好きなもの：パイナップルとハムのピザ、靴下、レーズンパン
嫌いなもの：牡蠣
天敵：紫のカキ(パープル・オイスター・オブ・ドゥーム)
願い：私にピザを捧げよォォォ！！

【一人称】私　【二人称】お前　【三人称】あいつ

紫のカキ：
宿敵。もとはIPUのしもべであったが、異端を広めたために堕天した。出会った時点で殺し合いが始まるだろう。
「おい貝類野郎……ペパロニとマッシュルームのピザって何だ？　ぶち殺すぞゴミめ……」

空飛ぶスパゲッティ・モンスター：
商売敵。もしもサーヴァントとして存在するのならばラーメンとピザどちらが優れた食品かで殺し合いが始まるだろう。
「私のほうが先輩なんだよ何がラーメンだピザ奢れこのスパゲッティ触手野郎ォォォ！」

杞憂：
自分やスパモンと同類だと勝手に決めつけアークエネミー、ロストともに慣れ慣れしくする。
「ふと洗濯機を見たら靴下がなくなっているかもしれない、なんて不安がる人がいるか？　さあピザを食べ私を讃えよう！」

インターネット：
彼女はネット利用者の有神論への悪意から生まれたようなものではあるが、だからこそそれをシリアスに受け止めはしない。
そもそも嘘を嘘と(略)的な理解を前提としている信仰である。
「何こいつ中二極まってるか引きこもりのどっちかか？　宅配ピザだけじゃなくて店に食いに行けよ」

キニチ・ハナーブ・パカル1世：
ザ・天敵。たとえどこにいようが(太陽系の中心であろうと！)やってきて不死殺しをぶちこんでくる。
本来のパカル大王ならば太陽に置き換わることでその信仰が大きく削られる可能性があるが、この宇宙飛行士に関しては恐らく魔力放出が弱体化する程度。
そして無辜っているためこちらが後手後手に回る。むしろお前がIPU信者になれ。
「そこのかっこいいお兄さん、IPUって知ってますぅ？　信じれば幸せになれますよ♪　えぇ〜？　怪しくないですよぉ☆　ピザ食べます？ いいから食えよ靴下盗むぞ」

アイアンサイド：
ピンクのほうがいいに決まってんだろ潰すぞ。
「ピンクのほうがいいに決まってんだろ潰すぞ」

フリザス：
ピンクだけどもう少し落ち着いてほしい。
「お前みたいな頭カラッポのメスがいるせいでピンクは淫乱だのなんだの言われるんだよ頭洗濯してやろうか！」