kagemiya@ふたば

【氏名】座抹 流 (ざま-ながす)
【性別】男
【年齢】43歳
【出身】日本
【身長・体重】174cm・59kg
【髪色】黒
【瞳色】黒
【外見・容姿】痩せぎすの、いかにも生真面目そうな男。

【属性】中立・悪
【魔術属性】水
【魔術特性】暗示
【魔術回路】質：E 量：D 編成：正常
【起源】『流す』

【所属】モザイク市「新潟」・IC企業「フィセター」
【階位・称号・二つ名】係長

【契約サーヴァント】"影響"のフェイカー

頬の少し窪んだ細長い顔が特徴の、いかにも平社員然としたスーツをきっちり着た平凡な男。丸眼鏡。
少しボサついた長めの髪を後ろで纏めているが、清潔感がないわけでもない。
……要するに、さして珍しくもない、どこにでもいる普通の人物であると言えるだろう。

モザイク市「新潟」にあるIC企業、「フィセター」で係長を務める独身男性。
数百名の社員の中で半分より下程度の地位であるが、近年のコンピュータを用いた業務の発展に未だに微妙についていけておらず、勉強と仕事の狭間で昇進の機会を逃し続けている。
一応、家のローンを返しつつ贅沢をしなければ不自由ない生活が送れる程度の収入は得られているが、「新潟」では大企業が幅を効かせている現状、その影響を受けて社からリストラされてしまわないかどうかを日々戦々恐々とせざるを得ない立場にある。

イメージカラー：灰色
特技：速記、クロスワード
好きなもの：静寂
苦手なもの：喧騒
天敵：サーヴァント
願い：以前の世界に戻りますように

【一人称】私
【二人称】さん付け、あなた
【三人称】さん付け

彼に対する印象で真っ先に上がるであろう、実直、真面目、暗いといった人物像に間違いはない。
どんな事をする際にも石橋を叩いて叩いて叩いて渡るような慎重さを持ち、それでも尚理解できないものには踏み入らない。
自らの領分を弁え、手の届くものに手を伸ばし、足元をしっかり見て一歩づつ踏み締めて歩くような、地から足の浮かない男。
それが普段の彼である。

しかし、彼は慎重さが過ぎる余り、全ての不満やストレスを内側に溜め込んでしまうところがある。
たまに部下や同僚に愚痴を漏らして発散してはいるものの、それでも、明確な形のない、薄く重くのし掛かる倦怠感のような厭世の念は募るばかり。
世界の変革を迎えて更に加速した慢性的な不安と、その決壊を防ぐための手段が、何やら妙な方向に向かうことがあってもなんら不可思議ではないだろう。

かつて精神的に決壊しかけた際に受講した怪しげな精神セミナーで、没落し、すっかり単なる魔術使いとして詐欺師まがいのことをしていた元魔術師に教わった「魔術もどき」。
しかし偶然にも僅かな魔術回路を持っていた彼は、「声や身振りによって意識を混濁させ、言葉を受け入れやすくする」という暗示のみを、自他に対し扱えるようになってしまった。
最初の内は自らの発作的なストレスや怒りを曖昧にし、心を静めるために使っていたが……。

ごくごく一般的な家庭に生まれ、大きな問題も起こさず、まっとうに愛を注がれて育ち、ごく自然に社会に出て、ゆっくりと磨り減っただけの人生であった。
世界改変後の自己啓発セミナーで魔術師くずれと出会うまでの一生は、彼という人物を語る上で全くと言っていいほど重要ではないだろう。

暗示魔術を手に入れた彼は、自らを心的ストレスから解放する手段を得た。
環境こそ変わらないものの、心への負担は少なくなった日々を過ごしていた最中、ふとした切っ掛けからサーヴァントであるフェイカーを召喚してしまい、ある「提案」を受ける。

『世の中に復讐したくありませんか？』

……以降、彼は無作為にネットワーク上に「指令」を出すようになった。
暗示魔術を定着させた音声やサーヴァントであるフェイカーの力を用いた「指令」は、ページを開いた者を自傷へと駆り立て最後には自死させるという一種の呪いであり、チェーンメール方式で拡散していったそれはじわじわと社会的な問題と化しつつある。

そのニュースが報道されるたび、流は人知れず悪を為し、どうしようもない世界に復讐をしたという、歪んだ達成感に浸っている。
心の中に、「ここまでの罪を犯した自分を、誰かが裁いて、解放してくれないだろうか」という願望を隠しながら。

現在、彼にとってフェイカーは過剰に恐れる相手ではなく、しかし油断できる相手でもない。
それゆえに付かず離れずの距離を保とうとしているが、接し方がわからないこともあってか結局なんともいえない感じに収まっている。
一応、フェイカー側からは気に入られているようだが……。

組織とかは関係ないけど普通に超迷惑な人

「師匠」：流に暗示魔術を仕込んだ魔術師くずれ。
流の凶行については全て知っているが、「人口が減って魔術を知る者が減れば魔術師の持つ神秘も増え復権できるのでは？」という考えに則り(ばか)、流の行為を止めるどころか積極的に協力している。
だいたいこいつとフェイカーが悪い。

疲れちゃったおじさん