オルゴールの小箱 > 第2話 旅館の怖い夜
小梅は、奈緒、加蓮、Pに怪談を話していた。ひと段落
したところで、席を立った加蓮だが、なかなか戻って
こない。奈緒が探しに行くが、実は全て小梅、加蓮、
Pによるドッキリ!ドッキリが成功し和やかな
空気の中、小梅は加蓮に意味深な言葉を告げる……。
したところで、席を立った加蓮だが、なかなか戻って
こない。奈緒が探しに行くが、実は全て小梅、加蓮、
Pによるドッキリ!ドッキリが成功し和やかな
空気の中、小梅は加蓮に意味深な言葉を告げる……。
合宿2日目 | |
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小梅 | ……それで、その部屋にあった掛け軸の裏を見ると そこにはお札がびっしり……! |
怖くなった2人は、部屋にいたくないから、 朝までロビーで過ごすことにしたんだ……。 | |
そう……真夜中、暗ーいロビーで、 じぃっとただ朝がくるのを待って……じわじわと寒くなってきて。 Aさんは、だんだんトイレに行きたくなってきたの……。 | |
非常灯のあかりを頼りに、暗い廊下を歩いて…… トイレまでたどり着いて、用を足したんだ……。 ひと息ついて、手を洗おうと、洗面所に立つと、そこには……。 | |
加蓮 | くるよー、くるよー! |
奈緒 | あー、あー! |
小梅 | 鏡越しに、血まみれの女性がーーー!! |
奈緒 | にゃーーーー! ひゃーーーー♪ |
加蓮 | |
小梅 | ふふふ……旅館の怖い話、おしまい♪ |
……た、楽しかった? | |
奈緒 | いやいや、怖かったよ!! |
加蓮 | 超楽しかったよー! |
奈緒 | なんで楽しんでるんだよ、加蓮は!? |
加蓮 | だって、面白いじゃん? 理由は分かんないけど……。 |
奈緒 | その感覚、わっかんないなー……。 |
小梅 | ふふふ。楽しんでくれたなら、よかった、かな。 |
加蓮 | 面白かったよー。さすが小梅ちゃんだよね。 あ、アタシちょっとトイレ行ってくる。 |
奈緒 | おー、ここの旅館もトイレ遠いから気をつけろよー。 幽霊なんかにあうなよー? |
奈緒 | ……んー、加蓮、おっそいなー。 いつになったら帰ってくるんだ? 小梅の次の話、聞けないじゃん! |
小梅 | あー……ま、迷った……とか? |
奈緒 | んもー、仕方ないなー。あたし、探してくるよ。 小梅とプロデューサーさんはそこにいてよね。 |
小梅 | いってらっしゃーい。 |
………………。 | |
加蓮 | ……奈緒、行った? |
小梅 | ん……うん。いったよー。 |
加蓮 | ふー。それじゃ、あの可愛い奈緒ちゃんに、 ちょーっとばかりイタズラしてみよっか♪ |
小梅 | へー? |
加蓮 | つまり……ごにょごにょ。 |
小梅 | ふわぁー。わかったー♪ |
奈緒 | ただいまー。 トイレに加蓮いなかったんだけどー、どこいったんだよもー。 |
って、暗っ! え? みんな、どこ? | |
加蓮 | ……ほら、プロデューサー、やっちゃって。 |
touch:驚かす | |
奈緒 | ぶぁーあぐぅあうわぁーーーーーー! |
小梅 | ふふふふふ……。 |
加蓮 | どう、ビックリした? 奈緒が怖い話であんまりビクビクしてるから、 ちょっとだけみんなに協力してもらって……。 |
奈緒 | …………。 |
加蓮 | あ、怒った? ごめんってば〜!怒った奈緒も可愛いから〜! |
奈緒 | あ、あのなー!怒るのは当たり前だろー! 加蓮だけならともかく、プロデューサーさんまでひどいよー! トイレに見に行ってもいないしさー! |
加蓮 | ごめんごめん〜!機嫌直してよ〜。 あっ、おやつあげるからさ〜。 |
奈緒 | あたしは子どもかっ!まったくもー。 |
小梅 | ふふふ……。 あ、ところで加蓮ちゃん……トイレ、大丈夫だった? |
加蓮 | うん? 普通に使えたけど、なにかあった? |
小梅 | あぁ、気づかなかったなら、いいんだ。 天井のすみっこ、気づきづらいもんね。 鏡越しでも、見えなかったなら、よかった。 |
奈緒 | ……あ、あたしは、トイレの入り口までしか行ってないから、 わかんないぞ。なにも、見てないぞ。知らないぞ。 |
加蓮 | ……え? え? トイレの天井? へ? |
小梅 | ふふふ。ふふふふふ……。 |