オルゴールの小箱 > 第4話 アイドルとしてなら
本番前、本番で着る衣装について話すアナスタシア、
小梅、奈緒の三人。奈緒は可愛い服を着るのは抵抗が
あるが、アイドルの衣装としてなら着られるという。
アナスタシアと小梅は、奈緒の乙女な一面に、
微笑ましい気持ちになるのだった。
小梅、奈緒の三人。奈緒は可愛い服を着るのは抵抗が
あるが、アイドルの衣装としてなら着られるという。
アナスタシアと小梅は、奈緒の乙女な一面に、
微笑ましい気持ちになるのだった。
LIVE当日・開演前 | |
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奈緒 | ついに来たか……あたしたちのユニットの出番! はやくやりたいような、まだやりたくないような〜! |
アナスタシア | 楽しみ、ですね。 ステージ、見ると、わくわくします。 |
小梅 | うん。いっぱいレッスンしたもんね。 合宿の成果、出せるといいな……。 |
奈緒 | 出せるって! でも、合宿では衣装着て通しの練習してないからな〜。 はやく着たいな! |
アナスタシア | ふふっ、ナオ、衣装が楽しみですね。 とっても、とっても。 |
奈緒 | ま、まぁな……。 |
小梅 | ユニットの衣装、すごくキレイだもんね。 ヒラヒラ、ふわふわしてるし……。 まるで、幽霊みたいで……。 |
アナスタシア | そういう服、ナオは好きですか? |
奈緒 | いや、幽霊みたいな服が好きなわけじゃないけど……。 ほら、衣装って、可愛いじゃんか。 可愛い服って、子どもの頃から着るのが恥ずかしくってさ。 |
小梅 | へー、そうなのー? |
奈緒 | ジャージとか、パーカーとか、Tシャツとか、ジーンズとか、 なんか、男の子っぽい服ばっかり選んじゃってたんだよ。 |
アナスタシア | アー、ナオの私服、ボーイッシュでしたね? 可愛い服は、持っていませんか? |
奈緒 | いや、その、一応ほら、女の子だからさ。 可愛い服も買ったんだけど……なんか着られなかったりしてさ。 |
小梅 | そうなんだ……もったいない……。 奈緒ちゃん、似合うのに……。 |
奈緒 | なっ、ないない! |
アナスタシア | スタイル、いいですよ。ナオは。 |
小梅 | ユニットの、セクシー担当、だよ。 |
奈緒 | なっ、ちょっ、そんなの聞いてないぞ〜!? |
小梅 | えへへ……いま、勝手に決めた……。 |
アナスタシア | ダー、賛成です♪ |
奈緒 | もー。でも、まぁ、なんだ。 アイドルになって、普段着ない服を着せてもらえるのは、 嫌いじゃないっていうか……まぁ、楽しい、し。 |
自分じゃ絶対着ない服とか、勇気が出ない服も、 アイドルとしてなら、着られるんだ。それは、嬉しいしさ。 | |
アナスタシア | そうですね。 アーニャも、ユニットの衣装、着るの、好きです。楽しいです。 |
小梅 | 私も、普段と全然違う服で、わくわくするよ……。 いつもは、ドクロとか、ゴシックとかで、 そういうのも大好きだけど……違うのも、楽しみ。 |
奈緒 | わかるだろ〜? 毎回、自分の衣装を前に、じーんとくるんだ。 だから、あたしは……あたしはさ。 あたしに衣装を着せてくれる人のことが、その……。 |
アナスタシア | ……ふふっ。 ふふふー。 |
小梅 | |
奈緒 | はっ。な、なんでもないぞっ! |
アナスタシア | では、そろそろ、その衣装を、着にいきますか? |
小梅 | そろそろ、始まるからね。 ……プロデューサーさんも、待ってるし。 |
奈緒 | おうっ! って、プロデューサーさんはいま関係ないだろ〜!? |