群馬 | |
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瑞樹 | 今日は、群馬の温泉をたくさん紹介してきました。 いい温泉が本当にいっぱいで、気持ちよかったわ〜♪ おかげさまで、お肌もスベスベよ! |
楓 | 東京から近いのもいいですよね。 それに、お料理もとっても美味しくって♪ ふふっ、群馬の魅力を再発見できて、とっても楽しかったです。 |
瑞樹 | というわけで、みんなもぜひ、群馬の温泉、来てみてね。 それじゃあまた、どこかの温泉地でお会いしましょう♪ |
番組収録終了後 | |
瑞樹 | お疲れさま、楓ちゃん! 夕方までロケの予定だったけど、早く終わったわね。 楓ちゃんとだと、お仕事が順調で助かるわ。 |
楓 | お疲れさまです、瑞樹さん。 きっと私たち、相性がいいんでしょうね。 |
瑞樹 | ふふっ、きっとそうね! |
楓 | ところで、瑞樹さん……。 ひとつ、お願いがあるんです。 |
実は……実は、私……。 今日はまだ、帰りたくないんです……。 はしたないと、思われてしまうかもしれませんけど……。 | |
瑞樹 | 楓ちゃん、あなた……。 |
温泉に、入り足りないのね? | |
楓 | それから、お酒とお料理も♪ |
瑞樹 | でも、明日も私たちふたりで朝からお仕事よ? 正直、こっちに泊まったらスケジュールがかなり厳しいわ。 |
楓 | やっぱり、ダメでしょうか? |
瑞樹 | うーん……群馬を楽しみたいって気持ちは、私も同じだけど……。 うーーーん……よしっ!とりあえず、調べてみましょう! |
スタジオ入りがこの時間だから……。 新幹線が止まる駅はここで、発車時刻はこの時間……。 うーーーーーーん……うんっ!これならいけるっ! | |
楓 | 自分で言いだしておいてなんですけど、 ……本当に、いいんですか? かなりタイトなスケジュールですけど……。 |
瑞樹 | ま、楓ちゃんとなら、大丈夫じゃないかしら。 そ・れ・に……せっかくじゃない! |
ちょっとぐらい無理してでも、遊ぶ時間はもたないと! 楽しむ気持ちを忘れたら、若さを失うものね! | |
楓 | ありがとうございます、瑞樹さん。 |
瑞樹 | もう、やめてよ、楓ちゃん。 いまさら、お礼なんて。私たちの仲でしょう? それよりも……この短い旅行を楽しみましょう♪ |
瑞樹 | さて……それじゃあ、どこに行きましょうか? 食べ物かお酒か、それとも最初にお土産でも見て…… って、楓ちゃん? ちょっと〜、どこに行くの〜? |
楓 | こっちから、なんだかいい匂いがするんです……。 あぁ、この食欲を刺激する食べ物の正体はなんなんでしょう。 |
これは……味噌おでん、ですね。 なるほど。いい匂いがするはずです。 すみません、2本いただけますか? | |
店員 | はいよ! |
楓 | ありがとうございます。 どうぞ、瑞樹さん。 |
瑞樹 | ありがとう。 それじゃあ、早速ひと口……あむっ! ん〜、美味しいっ♪ |
楓 | えぇ、本当に。 ……このお味なら、日本酒も合うかもしれません。 お酒も探してみましょうか。 |
楓 | 酒屋さんは……あ、ここですね。 すみませーん。 |
酒屋 | はーい。おや、美人なお姉さん方。 手にもってらっしゃるのは、味噌おでんかな? 合わせるのなら、この辺がオススメですね。 |
楓 | 買います。 |
瑞樹 | 即決ね、楓ちゃん。さすがだわ。 |
楓 | 自信満々で出してくれたお酒ですから。 それなら美味しいだろうなって思ったので。 |
酒屋 | ははっ、ありがとうございます! 軽く飲むくらいなら、店の前のベンチを使っていいですよ。 |
楓 | なら、お言葉に甘えて。 |
数分後 | |
楓 | 改めまして、今日はお疲れさまでした。 ささやかですが、乾杯。 |
瑞樹 | 乾杯。 ……んっ……はぁ。このお酒、美味しい……。 |
楓 | 群馬はいいところですね。 ロケで入った温泉も気持ちよかったですし、 美味しいものもたくさんあって……。 |
瑞樹 | えぇ、そうね。 あとは泊まる旅館が……旅館が……。 |
しまった……スケジュールのことばっかりで、 旅館のこと、すっかり抜け落ちてたわ……。 近場で見つかるといいけど……。 | |
楓 | 平日ですし、何とかなるんじゃないでしょうか。 ちょっと聞いてみましょう。 |
楓 | ……あの、店員さん。 突然なんですけど、いいお宿を知りませんか? 私たち、まだ泊まる場所を決めていなくって。 |
酒屋 | それなら……ちょっと待っていてくれますか? 旅館で働いている友人に連絡してみます。 |
楓 | ありがとうございます。よろしくお願いします。 |
酒屋 | そう、そう。ふたり。よろしくな。 宿、取れましたよ!あ、これはその宿の連絡先です。 |
瑞樹 | うん、この場所なら、スケジュールも大丈夫ね。 本当にお世話になりました。 美味しいお酒だけじゃなくて、お宿まで。 |
酒屋 | いいですよ、このくらい。 おふたりが店先で楽しそうにしてくれてるから、 さっきから客入りもいいし。お礼ってことで。 |
数時間後 | |
瑞樹 | ……ふふっ。 |
楓 | どうかしました? |
瑞樹 | ううん……やっぱり私たち、相性がいいんだなって思っただけ。 |
楓ちゃんの抜けてるところは私がカバーできるし、 私が尻込みしちゃうところは、 楓ちゃんが引っ張ってくれるもの。 | |
楓 | 言われてみると、確かにそうかもしれませんね。 |
瑞樹 | お仕事でも、プライベートでも、 助け合えるっていうのは、良いことよね。 ふふ、私、良いお友だちを持ったわ。 |
楓 | 瑞樹さん……。 すごくいいこと言いますね。 さすがは年の功といいましょうか……。 |
瑞樹 | んもう、楓ちゃん! 年のことを言うのはNGよ! |
楓 | ふふっ、ごめんなさい。 ……あ、また美味しそうな匂いがしてきました。 匂いがするのは、あっちでしょうか……。 |
瑞樹 | あ、楓ちゃん、待って待って〜。 |