Pretty Liar > OP Beauty and the Liar
ある日、Pから呼び出された奏と楓は、フランスを
舞台にした映画の仕事をもらうと同時に、ユニット
活動の話も聞かされる。ユニットを組む条件は
互いを信頼することができたら、というもの。
共に生活する中で互いを見つめるために、
ふたりはフランスの地へと降り立つのだった 。
舞台にした映画の仕事をもらうと同時に、ユニット
活動の話も聞かされる。ユニットを組む条件は
互いを信頼することができたら、というもの。
共に生活する中で互いを見つめるために、
ふたりはフランスの地へと降り立つのだった
事務所 | |
---|---|
楓 | おはようございます。 ……あら、奏ちゃん。早いんですね。 |
奏 | おはようございます、楓さん。 大事な集合には、早く来るようにしているんです。 周りに自由人が多いので。 |
フレデリカ | 自由に囲まれてるなんて、羨ましいね、カナデちゃん♪ フレちゃん……真面目な子と組むことが多いから……。 あ、シキちゃんは別だけどー。 |
奏 | …………。灯台下暗し……いえ。 本当の自由は、管理の中にこそある……そういう寓話かしら。 |
楓 | ふふふ。仲が良いんですね。 |
瑞樹 | あら。仲の良さなら、私たちだって負けてないわよ。 ねぇ、楓ちゃん? |
楓 | あ、瑞樹さん。 そうですね。私たちの絆、見せてあげましょう。 |
瑞樹 | オッケー♪ じゃあ、イイお酒が飲める店、選んでおくわね♪ |
フレデリカ | わーお、カナデちゃん。 負けてられないよ!アタシたちも乾杯しなきゃ! シキちゃん印の不思議なジュースの出番だね! |
李衣菜 | …………。 |
たまたま事務所に顔を出したら、 なんだかよくわかんないところにでくわしちゃった……。 | |
楓 | お疲れさまです、プロデューサー。 |
奏 | 来たわよ。なにか、お仕事の話かしら? |
touch:うなずく | |
ふたりに資料を渡した…… | |
奏 | 私たちふたりをメインに据えた、映画の撮影……。 あら、海外ロケ? |
楓 | 行き先は、フランスですか。 いいですね。一心不乱に、取り組めそうです。 |
奏 | 1日や2日の滞在じゃないみたいだけど……。 もう少し、詳しく説明してもらえるのかしら? |
touch:もちろん | |
次の資料を渡して、説明をした…… | |
数十分後 | |
フレデリカ | お、戻ってきた! みなのしゅー、カナデちゃんたちが戻ってきたぞ〜! |
瑞樹 | 楓ちゃん、楽しそうな顔してるわね。 これはなにか、良いお仕事がもらえたんじゃない? |
楓 | はい、実は……。 |
フレデリカ | いいないいな♪ おフランス、おフレちゃんも行ってみたい! きっと、綺麗でセレブでオシャレなんだろうなぁ♪ |
奏 | そうね、どこかオススメのお店があれば、 教えておいてくれると嬉しいわ。 |
フレデリカ | 仕方ないなぁ♪ カナデちゃんのお願いとあらば! 108のフレちゃん三ツ星グルメを、教えてしんぜよう! ババーン!! |
李衣菜 | ひゃ、108もあったら逆に絞れなさそうだね……。 それにしても……映画の撮影で、海外ロケ。 アイドルっていうか、女優? カッコいいなぁ……。 |
瑞樹 | 楓ちゃんと奏ちゃん、画になるものねぇ。 海外の綺麗な街並みで撮ったら、それだけで、 映画でも写真集でもバンバン売れそうだわ。 |
李衣菜 | たしかに……。楓さんはもちろんだけど、 奏ちゃんもすっごく大人びてて、綺麗だもんね。 奏ちゃん、19ぐらいだっけ? |
奏 | 年の話なら、17よ。 |
李衣菜 | ……うん? えっ、17!? 待って、同い年!? |
フレデリカ | カナデちゃんも、永遠の17歳なんだよねー♪ |
奏 | 違います。いたって普通の、17歳よ。 というか、制服着てるでしょう? |
李衣菜 | いや、そこはなんか、こう、複雑なのかなって……。 そっかー。奏ちゃん、同い年だったのかー。 ……改めて、大人だなぁ。 |
奏 | そんなことないわよ。 私だって、年相応に子供だわ。 でも、ふふ。ありがとう。 |
瑞樹 | ……ねぇ、資料読ませてもらったんだけど……、 向こうでは、ふたりで部屋を借りて暮らすってこと? |
楓 | ええ、そうみたいなんです。 私たちが演じる役が、「海外で同居することになった従姉妹同士」 だそうで、その役作りを兼ねてって、プロデューサーが。 |
奏 | そうね。短い間だけれど、楓お姉さまのお世話になるわ。 |
瑞樹 | さあて。お世話になるのは、どっちかしらね? |
楓 | 瑞樹さん、酷いです……ぐすん。 |
瑞樹 | でも、海外でしょ? 楓ちゃんのことだから……飲むじゃない? |
楓 | それはまぁ、仕方のないことですね。 現地の文化を理解するのも、役作りだと思いますから。 |
瑞樹 | 奏ちゃん、楓ちゃんのお世話、よろしく頼んだわよ! 困ったらいつでもお電話頂戴ね♪ |
奏 | ええ。もしものときは、頼らせていただきます。 ありがとう、川島さん。 |
楓 | 実際、奏ちゃんとのお付き合いは長くなりそうですもんね。 ユニット活動のお話も、いただきましたし……。 |
瑞樹 | あら、そうなの? ってことは、歌やLIVEも? |
楓 | いえ、それが……。 |
奏 | まだ本決定じゃないらしくて。 プロデューサーさんから、妙な条件を出されたのよ。 |
フレデリカ | 妙な条件……? |
奏 | ええ。 「私と楓さんが、お互いを信頼することができたら」 |
瑞樹 | 本決まりじゃなくて、その上そんな条件なんて、 プロデューサー君にしては珍しいパターンね。 それも含めての、共同生活ってところかしら。 |
楓 | ええ、おそらくは。 |
李衣菜 | 楓さんと奏ちゃんなら、なにも問題なさそうだけどなぁ。 ふたりとも落ち着いてて、しっかりしてるし。 |
奏 | ……まぁ、いまあれこれ考えても仕方ないわ。 プロデューサーさんに思惑があるのなら、 時が来ればわかるでしょうしね。 |
空港 | |
楓 | では、プロデューサー。 いってきます。 |
奏 | 適宜連絡はいれるから、安心して。 フランスでの生活、楽しんでくるわ。 |
touch:お互いをよく見て | |
奏 | ……ええ。しっかり見てくるわ。 楓さんのこと。 |
楓 | はい。穴が開くほど、見つめちゃいます。 奏ちゃんのこと。……それでは。 |
フランス | |
楓 | さて……ようやく着きましたね。 ここが、これからしばらくの、私たちの家。 |
奏 | 悪くないですね。 さすが、街並みも綺麗だし。 |
楓 | では、一息ついたところで、改めて。 奏ちゃん、よろしくお願いしますね。 |
奏 | ええ、こちらこそ。 よろしくお願いします、楓さん。 |
楓 | ふふっ♪ ふふっ♪ |
奏 |