イベント当日 | |
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瑞樹 | とうとうこの日が来たわね!新人アイドル運動会! 憧れてたのよ、こういうのっ!キャピっと頑張っちゃうわっ! あぁん、でもポロリはNGよ? そうね、でもチラッ、くらいなら……。 |
なんて、そんなわけないでしょー!やだー、もーう! すぐそういうこと考える、このエッチスケッチワンタッチー! セクハラ訴訟も辞さないわよー? この、このーぅ! | |
AD | 川島瑞樹さん、打ち合わせお願いしまーす! |
瑞樹 | はぁーいっ!今行きまーすっ! ……じゃあプロデューサー君、行ってくるわねっ。 私が輝く段取り、ちゃんと組んでくるわよーっ! |
瑞樹 | ちょっとちょっと!どうして私が司会進行役なワケ!? 『アイドルのみなさん、頑張ってくださーいっ!』 って、私もアイドルだってば!おかしいでしょう!? |
こうなったらディレクターに直談判よ!私も選手として、 キャッキャウフフのハプニングを巻き起こしたいのっ! いいわよね、プロデューサー君!? | |
touch:ちょっと待って | |
瑞樹 | ちょっとプロデューサー君!なんで止めるのよ!? 少し年齢いってるからってだけでこんな扱い、 おかしいじゃない!あなたは不服じゃないわけ!? |
touch:よく考えて | |
瑞樹 | はいはい。確かにその通り。適材適所ってやつよね? 言われなくてもわかるわ。 アナウンサー経験者だもの、司会進行にはもってこいの人材だわ。 |
与えられた役割をしっかりこなすのも大事って言いたいのよね? ……たとえ、それが不本意だったとしても! | |
touch:もっとよく考えて | |
瑞樹 | ……わからないわ。 せっかくの運動会なのに、司会じゃ輝けないもの。 派手にずっこけたり、水に落ちて服が透けたり……。 |
touch:やってしまえ | |
瑞樹 | あ……。そうか、そういうことね。 ふふ……うふふふふ……楽しそうじゃない、それ! |
わかったわ。今日のところは司会者アイドル川島瑞樹として 輝いてみせようじゃない! 私の生きざま、見ててちょうだい、プロデューサー君! | |
瑞樹 | ……というわけで、次の種目は『水上グラグラ平均台』! でーすーが、まずは私、川島瑞樹がデモンストレーションを させていただきまーすっ!それーっ! |
海を渡る風のように、駆け抜けてみせるわーっ! はっ……あっ、あっ、あっ、あーーれーーーっ!! | |
げほっごほっ……じゃなくって、 いや〜ん!服が透けて、撮っちゃダメ〜っ! いや、ウソ、待って!撮って撮って撮ってーーーっ!! | |
イベント終了後 | |
瑞樹 | あ〜、今日は楽しかったわ! ディレクターも最初はビックリしたみたいだけど、 良い絵が撮れたってほめられちゃった! |
……プロデューサー君、今日はありがとう。 私、選手として出られないってわかった途端、 怒りと落胆で頭が真っ白になっちゃって……。 | |
ダメよね、あんなの。プロじゃないわね。 本当のプロは、与えられた役割をしっかりこなした上で、 それ以上のものを提供する。……そういうことよね? | |
これから先、年齢とか……キャラとか……あと年齢とか、 色々なことろ理由に理不尽な思いをすることがあるかもしれない。 そのときは、今日のことを思い出して、頑張ってみるわ。 | |
でも、私がカンカンになるときがきちゃったら…… そのときはまた、私のこと、正しく導いてちょうだいね。 よろしく頼んだわよ、プロデューサー君! |