Needle Light > 第3話 Idol,Idea,Ideal for MEGANE
眼鏡のイメージを変える。その方向性で案出しを
始めた比奈と春菜。ふたりは、沙理奈のグラビア
特集から、眼鏡の良さをビジュアルで伝えるという
着想を得る。そして、モデルの仕事に向けて
練習をする千枝ときらりから、眼鏡ユニットとして
自分たちがやるべきことを見つけたのだった。
始めた比奈と春菜。ふたりは、沙理奈のグラビア
特集から、眼鏡の良さをビジュアルで伝えるという
着想を得る。そして、モデルの仕事に向けて
練習をする千枝ときらりから、眼鏡ユニットとして
自分たちがやるべきことを見つけたのだった。
事務所 | |
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比奈 | さて、眼鏡のイメージを変える、 っていう方向性っスけど、 具体的なアイディアが必要っスね〜。 |
春菜 | そうですねぇ。 うーん、何かヒントになるようなものは ないでしょうか。 |
比奈 | ヒントっスか…… あ、週刊誌がここにあるっスよ。 献本っスかね。 |
春菜 | あっ、表紙に沙理奈さんの名前が載ってますよ! |
『全くさりげなくないボディ! 松本沙理奈、グラビア特集』! | |
比奈 | おお……いやぁ、すごいっスねぇ。 自分の魅力をわかってて、 それがドーン!バーン!と伝わってくるというか。 |
春菜 | はっ……! こ、これですよ、比奈ちゃん! |
比奈 | これ、って……グラビア? |
春菜 | ふっふっふ……。 その名も『眼鏡グラビア』ですっ! |
比奈 | まあ、一応聞いときますけど、 どういうグラビアなんスか? |
春菜 | それは、眼鏡グラビアというくらいなので、 私たちが選りすぐった眼鏡を 色んなシチュエーションで素敵な写真にしてもらうんです! |
比奈 | うん、それ、眼鏡カタログっスね。 ……グラビアかぁ。さすがに出版物は出版社ありきっスから。 すぐに実現するのは難しいかも。 |
春菜 | そうですか……いいアイディアだと思ったんですが。 |
比奈 | 確かに、眼鏡の良さをビジュアル面から 伝えていくっていうのは、悪くなさそうっスね。 |
春菜 | じゃあ、他にビジュアルアピールできそうな 眼鏡企画というと……。 |
……オシャレ眼鏡のプロデュースとか! | |
比奈 | あー、いつかはやってみたいっスねぇ。 でも、造形物はもっと時間がかかるっス。 |
春菜 | じゃあ、眼鏡PV! |
比奈 | 眼鏡のCMになりそうっスね。 あ、楽曲PVは作ってもらえるみたいっスよ! |
春菜 | 眼鏡のイメージアップマンガを比奈ちゃんが描く! |
比奈 | 面白そうっスけど、 それアタシたち登場できなくないっスか? |
春菜 | それもそうですね。 すみません、的外れなアイディアばかりで! |
比奈 | いやいや、アイディアは数っスから。 それに、自分の方こそダメ出しばっかりで、申し訳ないっス。 |
春菜 | う〜ん……そうだ! |
中庭 | |
春菜 | 煮詰まった時は気分転換! ちょっとお散歩でもしましょう。 |
比奈 | そっスね。 思わぬアイディアの種が転がってるかもしれないし。 |
春菜 | どこかにないですかね〜。 この眼鏡にかけて、どんなネタも見逃しませんよ! |
比奈 | お、眼鏡だけに、かけてってワケっスね。 上手い! |
春菜 | ふっふっふ〜 さあ、何かないですかね〜……っと、あれは? |
比奈 | ん? |
千枝 | 目線は少し上で、あごは引いて…… 一本の線の上を歩くように……。 |
きらり | うんうん!千枝ちゃん、とーっても上手☆ そこまで歩いたら、次はぁ……ハイっ♪ ターン、からのポーズっ! |
千枝 | う、うんっ。 せーのっ、くるっ! からの……ぴ、ぴーすっ☆ |
きらり | きゃっわわぁ☆ 千枝ちゃん、ばっちばっちぐー♪ |
千枝 | えへへ……。 あれ……比奈さん、春菜さん? |
きらり | ……ホントだ! おっつおっつ☆ |
比奈 | お疲れさまっス。 なんだか楽しそうっスねぇ。 |
千枝 | えへへ……。 あっ、そうだ。ふたりとも、 サイバーグラスの新曲、おめでとうございますっ。 |
春菜 | ありがとうございますっ! 今、ふたりでユニット活動のことを話し合ってたんですよ。 |
きらり | 調子はどーお? ばっちりぃ? |
比奈 | バッチリ、とは言い難いっスねぇ……。 ちょっと宿題が進んでなくて。 |
春菜 | ふたりは何かの練習中ですか? あ、眼鏡は使います? |
千枝 | あっ、眼鏡は大丈夫ですっ。 今、ウォーキングとポージングを、 きらりちゃんに見てもらってるんです。 |
きらり | きらりせんせぇだよぉ♪ てぃーちゃー☆ |
千枝 | ……今度、キッズブランドのファッションショーに また出してもらえることになったから…… もっと上手になりたくて。 |
比奈 | おー、千枝ちゃんは努力家っスねぇ。 えらいっス! それにしても、ファッションショーっスか。 |
きらり | すっごいよねぇ! きらりん、お手伝いできてはぴはぴだよぉ♪ |
千枝 | きらりちゃん、本当にありがとうございますっ。 千枝、きらりちゃんを見習いたくて。 |
きらり | きらりんを? うっきゃ!照れゆ☆ でも、どしてぇ? |
千枝 | きらりちゃんは、いつもとっても可愛くてオシャレで…… 自分らしい服を着てて、そういうのいいなって。 |
千枝、そんなにオシャレが得意じゃなくて……。 でも、モデルさんをやるからには、 それじゃいけないと思ったんです。 | |
春菜 | それは、どうしてでしょう? |
千枝 | モデルさんのお仕事は、 着ている服をみんなにも着たいなって 思ってもらうことですよね。 |
そのためには、千枝自身もオシャレだなって思われないと……。 だから、最近は自分のお洋服に気をつかうようにしてるんです。 | |
きらり | そうなんだぁ……うんうんっ! 千枝ちゃん、すっごいえらいねぇ! |
そだ!今度よかったら、いっしょに服を見に行こっ? | |
千枝 | えっ、いいの……? うんっ、お願いしますっ! |
比奈 | ……着ている服を、みんなにも……。 |
春菜 | ……自分自身もオシャレだなって思ってもらう……。 |
千枝 | ど、どうしたんですか? |
春菜 | これです! これっス! |
比奈 |